東方不敗、中央に立つ   作:物書きのゴリラ

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ハーメルン:作者さん!
  メモ帳:あんたどこ行ってたの?
ハーメルン:ちょっと良いですか?
   作者:今からか?
  なろう:いいんじゃない?
     まだ開幕まで時間あるよ。
ハーメルン:こっちです!
   作者:一体どうしたんだ?
ハーメルン:行けば分かりますよ!
     こちらです!
   作者:あぁ…





ハーメルン:来ましたよ!
   小説:よぉ、四ヶ月ぶりだな、作者…
   作者:小説…!
ハーメルン:えっと…
     二人は古い友人だと聞いたんですが…
     そうですよね、小説さん?
   小説:あぁ、お互い積もる話が多くてな…
     何から話せばいいか分からないんだ。
   作者:ありえない…小説。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




   小説:なぁ作者、
     お前…ずっと苦しかったんだろ…
   作者:違う!違うんだ小説!
     俺はあの日、プロットが消えて…
     友人や兄貴がまた描き直そうって
     言ってくれたのに…
     俺は…!彼らの言葉を無理やり聞かずに…
     他の人の小説を読んだんだ…!
     俺は面白い小説が読みたかった!
     エルデンリングもやりたかった…
     俺が悪いんだよ…    
     お前の更新が止まったのは、
     俺のせいだ!!


2022年11月27日追記
 いくつかの文章を修正しました。


東方不敗、面子を保つ

「と、いうわけだ」

 

「仕事かぁ……確かにそりゃ考えてなかった」

 

 

 トレセン学園にはウマ娘の為に多くの施設が揃えられているが、その中でも最も利用されるのが食堂である。

 365日休まず営業しており、ウマ娘達の栄養バランスが考えられた健康的な食事が提供される。そしてウマ娘達はここでエネルギーを補充して、勉学や練習に励むのだ。ここを利用しない生徒はいないと言っても過言では無い。

 そんな賑わい時のカフェテリアで、東方不敗は出勤してきた沖野トレーナーに先程発覚した事実を話していた。

 

 

「とは言っても、お前さんまともに事務仕事出来ないしな…ペンさえ壊さなければ任せられるんだが」

 

「筆と硯があれば出来んこともないが?」

 

「あんな読むだけで疲れる字で事務仕事したら俺の眼が疲れるからダメ」

 

 

 そのくらい我慢しろと言いたくなった東方不敗だったが、色々と頼っている身としては文句は言えない。

 

 

「仕事…仕事ねぇ…お前さんに任せるとしても力仕事しかなさそうなんだよな…あれま、納豆用のからしいつの間にか無くなってら。あれ結構好きだったんだが」

 

 

 いつの間にか消えた納豆のからしを惜しみつつも東方不敗の仕事に悩む沖野トレーナーだったが、いくら頭を捻っても答えが出ない。

 

 

「なぁ東方、お前実はキレッキレのダンスとか踊れたりしないか?」

 

「音速の正拳突きなら出せるぞ」

 

「いや違うそういうのじゃなくて…マジでどうすっかなぁ」

 

「ややややっ!そこにおられるのは師匠ではありませんか!」

 

 

 そうして沖野トレーナーがうんうん唸っていると後ろからハリのある元気な声が聞こえる。二人が振り返ると料理を乗せたプレートを持ったサクラバクシンオーがいた。

 彼女の後ろには共に来たであろうクラスメイトが数人いる。

 

 

「おはようございます師匠!それにトレーナーさん!」

 

「うむ、おはようバクシンオー。朝から威勢がいいな」

 

「ほんと朝から元気だなぁ」

 

「そうでしょうそうでしょう!何故なら私は学級委員長ですから!」

 

「朝の元気に学級委員長は関係無いだろ…」

 

「何であろうと朝からやる気が溢れるのは良いことよ!さてバクシンオーよ、ワシらも今から朝飯を食べるがお主も一緒にどうだ?」

 

「!、是非お供させて頂きます師匠!すみません皆さん!今日は師匠と一緒に食べます!」

 

「いいよいいよ〜」「トレーナーさんとの交流は大事だもんね!」

 

 

 クラスメイトである彼女達もサクラバクシンオーと一緒に食べたかったが、それ以上にあの面倒見は良いが猪突猛進でポンコツな学級委員長をスカウトしたトレーナーが気になって仕方がない。

 そう思い遠くからサクラバクシンオー達を眺めようと了解したのであった。

 

 そんな彼女達にサクラバクシンオーは断りを入れ、ワッハッハと笑いながらテーブルに向かう東方不敗の後に続く。沖野トレーナーはその少し呆れながら後に続いた。

 

 

「「「いただきます!」」」

 

 

 席に着いた三人はそれぞれ手を合わせて食事を始める。東方不敗はサクラバクシンオーのそれよりも山盛りの白米を、今日の定食のおかずである鯖の味噌煮と共に下品にならない程度に掻っ込む。その勢いは齢50歳とは思えない。

 

 東方不敗は体が病に冒されてからは食欲が無くとも無理して食べていたが、やはり全盛期と比べるとどうしても食べれる量が少なくなっていた。

 しかしこの世界に来てから体に巣くっていた病魔が消え去ってからというもの、今まで抑えられてきた食欲が解放されるかのように全盛期、いやそれ以上に食べるようになったのである。

 

 それをサクラバクシンオーは驚嘆の目で、沖野トレーナーは驚きと呆れの目で見ていた。

 

 

「お前さん朝からよくそんなに食べられるな…やっぱり武道家ってのはみんなそれくらい食べられるもんなのか?」

 

「モグモグ…ングッ。武道家たる者、この程度食えねば話にならん。儂にとっては食事もまた鍛錬の内よ。どんなに辛かろうと苦しかろうと飯を食わねば体が作れぬ。これはお主らウマ娘にも言えることであろう」

 

「なるほど…だからオグリキャップさんはあんなに食べるんですね…私も学級委員長として見習わなければ!」

 

「いやオグリはただ単純に大飯食らいなだけだぞ」

 

 

 わいやわいや言いながら食事を進める一同だったが、ふとサクラバクシンオーが何かを思い出したかのように耳をピンと立てる。

 

「そういえば師匠!」

 

「む、どうした?何かワシに聞きたいことでもあるのか?」

 

「はいっ!私が話しかける前に何やらお悩みのようでしたが、一体何を悩んでいたのですか?もし何かお困りでしたら不肖このサクラバクシンオーが皆の模範たる学級委員長としてお力になりますよ!」

 

「……う、うむ。そうか。いや何、少しな、お主が気にする程のことでも無い」

 

「いえ!いえいえいえ!!そんな事言わずに!皆さんの悩みを聞くのも学級委員長のつとめですから!」

 

「そ、そうか。実に良い心掛けだが、師匠の心配をする前に己の研鑽に励むがよい」

 

 

 サクラバクシンオーは師匠の力になろうと悩みを聞こうとするが、東方不敗は煮え切らない態度で誤魔化す。

 

 

「?何言い渋ってんだ?この際だからバクシンオーにも聞いてみればいいじゃねぇか。今ちょうどこいつの仕事が「おっといかん腕が滑ったぁ!!」んぐぁっ!?」

 

 

 沖野トレーナーがサクラバクシンオーに仕事について話そうとした時、突如東方不敗が首に腕を回してネックブレイカーの体勢に入りサクラバクシンオーに背を向けた。

 

 

(いきなり何しやがる!?首がもげるところだったわ!)

 

(ええい首を回された程度で喧しい!そんな事より仕事に関しては何も言うでない!)

 

(そんな事とはなんだそんな事とは。でも隠してどうするよ?お前さんの首を自分で締めるだけだぞ?)

 

(そんな事は百も承知よ!だがな、もしワシに仕事が出来ないとバレてみろ!そうなったら…

 

 

『なんと!師匠なのにそんな仕事も出来ないのですか!師匠って思ってたよりもカッコよくないですね!!』

 

 

などと言われるやもしれん……!)

 

(別にいいじゃねぇかそんぐらい、少しお茶目な師匠でいいだろ!)

 

(馬鹿者!師匠というのは弟子の前では常にカッコつけたいモノなのだ!)

 

(なんだコイツめんどくせぇ!)

 

「師匠?仕事がどうかされたのですか?」

 

 

 師匠とトレーナーが愉快な体勢で話しているのを見てサクラバクシンオーは首を傾げる。東方不敗にとってはそれが師匠としての面子の首を落とす断頭斧に見えて仕方がない。

 

 

(いかん!このままではワシの面子が潰れかねん!なんとかいい感じに誤魔化せ!)

 

(なんで俺がお前さんのケツ拭かないといけないんだよ!変に意地を張らなきゃいい話なんだからこんくらい自分でなんとかしろ!)

 

(そこをなんとか!この東方不敗、マスターアジアが頼む!)

 

(だーっ!めんどくせぇ!分かった分かった!貸し1だ、いいな!)

 

(いいから何とかせい!貸しでも何でもしてやるわ!)

 

(言質とったぞ!何でもするって言ったからな!)

 

 

 東方不敗から言質を取った沖野トレーナーはネックブレイカーの体勢から抜け出しサクラバクシンオーへと顔を向ける。

 

 

「いやな、東方不敗が何というかこう……余りにも凄すぎて並大抵の仕事じゃコイツを扱いきれなくてな。だからどうしたもんかと悩んでた所なんだよ。ア、アハハ…」

 

(なんだそのアホにしか通用しないような誤魔化しは!下手か!)

 

(お前さんがやれっていったんだろうが!)

 

「なるほど!流石です師匠!やはり並の仕事では師匠には敵わないというわけですね!」

 

((!?))

 

 

 まさかこんな誤魔化しが通るとは思わなかった二人はサクラバクシンオーのあまりのアホさに驚く。

 

 

「!?、ワ、ワハハ、そうとも!この東方不敗、そんじょそこらの仕事に収まる器では無いわ!ガッハッハ!!」

 

(何でこんな誤魔化しが通るんだ…)

 

 

 アホにしか効かないような誤魔化しがアホに通り、ひとまず山場を越えたと思って二人は安心してしまう。

 故に後ろから歩いてくる気配に気付くことが出来なかった。

 

 

「全く貴様らは…何をそんなに騒いでいる。もう少し静かに食えんのか?」

 

「ぬ?」

 

「お、どなたで?…ってげぇ!?」

 

「おや、エアグルーヴさんではないですか!」

 

 

 そこに現れたのはトレセン学園生徒会副会長であるエアグルーヴ。厳格な態度と凛とした佇まい、己に対するストイックさから女帝と評される、学園でもかなりの発言力を持つウマ娘だ。

 

 

(こやつは…確かエアグルーヴだったな。生徒会副会長の)

 

(あぁ、その高いカリスマ性から色んなウマ娘達に慕われてる。お前さんの仕事についてバレてあれこれ言われたら面倒だ、ここは何とか適当にやり過ごして)

 

「実はですね!なんと師匠に敵うほどの仕事がなく困っているという話でして!」

 

((バクシンオーッッ!!))

 

 

 何とかしてバレないようにしようと画策しようとした所にサクラバクシンオーが衝撃のカミングアウトをかました。

 

 

「敵う仕事が無いだと?トレーニングメニューの製作に出走レースの計画と色々あろうに一体何を言って…」

 

 

 サクラバクシンオーの謎の発言に訝しむエアグルーヴだが、目を横にやると冷や汗をダラダラと流す東方不敗の姿が写った。

 さらにその背後には沖野トレーナーが『事務能力皆無!師匠威厳大事!』とメモ帳に書いた大きな字をエアグルーヴにしか見えない位置に掲げてアピールしている。

 

 

(何を巫山戯ているんだ貴様らは…という眼差し)

 

(屈辱に塗れながらも恥を偲んで頼み込む眼差し)

 

(メモ帳による必死のアピール)

 

 

 東方不敗達の必死のアピールを受けてそんな事で騒いでいたのかとエアグルーヴはこめかみをヒクつかせる。ふざけてないで静かに食えと言おうとした時、一つの案がエアグルーヴの脳裏に浮かぶ。

 

 

「そうか、それは随分と苦労していることだろう。なら私が生徒会副会長として仕事を依頼しよう」

 

「なんと!本当ですか!!生徒会副会長から直々に仕事を貰えるなんて、さすが師匠です!」

 

「ま、待て待て!いきなり何を言って「敵う仕事を用意すると言っているのだ。引き受けてくれるだろう?」なっ…ぐぬぅ……」

 

 

 サクラバクシンオーの前での面子と生徒会副会長からの依頼という体を利用して絶対に断れない状況での依頼をするエアグルーヴ。

 東方不敗はしばらく唸った後、吹っ切れたように宣言した。

 

 

「ぬぅ……よかろう、この東方不敗逃げも隠れもせぬ。いかなる仕事でも恪勤精励して見せようぞ!」

 

「やっと働けますね師匠!ところで恪勤精励とは何ですか!」

 

「仕事に励むということだ、わざわざ言わせるな馬鹿弟子が!まるでワシが仕事のできないダメな人間のように聞こえるではないか!」

 

「おい自供してるぞ」

 

「中々に気合が入っているじゃないか。それでは食べ終えたら校舎裏に来てくれ」

 

 

 そう言ってエアグルーヴは食堂を出て行った。その後ろ姿を見送った後、東方不敗は深く椅子に座った。

 

 

「いやはや、生徒会副会長から直々にお願いされるとは…やはり師匠は素晴らしいです!そしてその弟子である私も素晴らしい委員長であるということですね!ワーッハッハ!」

 

「そうはならんだろ…それにしても東方、大丈夫か?こんな依頼なんてどんな無茶させられるか分からないぞ?もしかしたら今よりもっと面倒なことになるかもしれないし…今からでも断ったほうが…」

 

「今更引けんわ、それにワシを誰と心得る!未だ負けを知らずは…いや一度負けてはおるが…それでもほぼ負け無しの東方不敗よ!どんな仕事がこようとも全て粉微塵にしてくれるわ!」

 

「いや仕事を粉微塵にしたら駄目だろ」

 

 

 力強く宣言する東方不敗を若干呆れたように見る沖野トレーナー、そして未だに高笑いを続けるサクラバクシンオー。

 多くの不安要素を抱えながらも大波乱の初仕事が今、始まろうとしていた。




 皆さまお久しぶりです。約四ヶ月ぶりでしょうか?
 私が予言した通りビギナ・ギナⅡ[木星決戦仕様]が出たので奮起して更新しました。
 何故ここまで遅れたかと言いますと…何でなんでしょうね?
 いやホントはすぐに更新しようとしてたのですが、謎に地の文が書けなくなって絞りカスを出しても見るに堪えない文が出来上がってしまったので暫く1日5文字更新とかを続けてたらこんなんなりました…
 後プロットのデータが吹っ飛んだってのもモチベを下げる原因にもなりましたね…
 これからも続けるつもりではありますが、やはり更新速度は亀なので新たに亀更新タグをつけようと思います。

ウマ娘世界の独自設定を作っても

  • 構わん、やれ
  • ダメに決まってんだルルォ!?
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