或る小説家の物語   作:ナカイユウ

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scene.2 1999

“蓮が芸能事務所のスカウトキャラバンでグランプリを獲った”

 

 3学期が始まって早々、学校中に知れ渡った衝撃的なニュース。当然クラスはおろか学校中が大騒ぎとなった。

 

 「凄いじゃん蓮!グランプリ獲るなんて」

 「いやー、何か気がついたら獲れちゃったんだよね」

 「え~やばっ!」

 「やっぱり蓮ちゃんは可愛いからな~」

 「まぁね」

 「てことはこれで芸能界デビューじゃん!?」

 「ねぇ?映画とかドラマとかってもう決まってんの?」

 「そんなにすぐには決まらないよ」

 

 取り巻きの真ん中でどんなに煽てられても余裕さを隠そうともしない環の姿。やっぱりグランプリを獲るような奴は周りとは違う華を持っている。俺みたいな奴が近くにいるのがもったいないくらいに。

 

 「でも、私がこうしてデビュー出来たのは、憬のおかげだよ」

 

 思いもよらない一言に、教室の隅で環を遠巻きに見ていた憬は思いきり面を食らう。

 

 「えぇ!?夕野が!?」

 「おいお前、蓮に何した!?」

 「いや、俺は別に何も・・・」

 「憬ってさ、蓮のこと好きなの?」

 「はぁ?何で俺が」

 「ていうか蓮ちゃんを独り占めするなんて許さないから!」

 「何でそうなるんだよ!?」

 

 取り巻きが一斉に俺の方に寄ってきた。たまらず環に視線を送って助けを求めるが、彼女はただ微笑ましく質問攻めにあう俺を見ているだけだ。

 

 “このクソガキ・・・”

 

 結局この日、俺は一日中クラスの男子から環との関係をいじられまくり、女子からは尋問の嵐を食らった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「ほんと最悪だよ誰かさんのせいで」

 「でも良かったじゃん。人気者になれて」

 「“晒し台”の間違いだろうが」

 「酷いなー憬は」

 「ていうか何であんなことを人前で言うかなほんとに」

 「良いじゃん。だって本当のことだし」

 「・・・そうだけどさ、普通はこういう2人きりの時に言うもんじゃないの?」

 

 環にスカウトキャラバンを受けるように促したのは俺だった。理由は”華があるから”

 

 元々『周りから可愛いって言われ過ぎて疲れた』と言っていたから断られると思ったが、『憬くんが言うなら』と大手プロダクションが主催するスカウトキャラバンに応募して、そのままグランプリを獲った。こうして環は、芸能界に足を踏み入れることになる。

 

 ちなみにどういう訳かスカウトキャラバンの応募理由には『よく可愛いと言われるから』と書いていた。

 

 「でも、私が憬に感謝してるのは本当だよ?」

 「それは・・・ありがとう」

 「君は真面目か」

 

 いきなりシンプルに褒められてはにかむ憬を、環は満面の笑みを浮かべる

 

 「ところで憬はさ、俳優とか目指さないの?」

 「え?何で?」

 「だって俳優とか女優に凄い詳しいじゃん。だから憬もそういう道に進むのかなって」

 「俺が俳優か・・・」

 

 “憬はさ、俳優とか目指さないの?”

 

 環の一言がきっかけで俺の中に役者になりたいという思いが急速に芽生え始めたが、この頃になると少しずつ家庭の事情を理解するようになった。多忙な仕事をこなしながら女手一つで俺の面倒を見てくれている母親のことを思うと、そのことを言う勇気が出てこなかった。

 

 「分かんないけど、俺は別にいいかな」

 「・・・そっか」

 

 この時に見せた環の少し寂し気な笑顔は、未だに脳裏に深く刻まれている。

 

 この頃の俺は、気の合う親友が1人出来たことで周りを俯瞰するようになった結果、中途半端に臆病になってしまっている気がした。

 そんな俺は卒業文集の将来の夢に「人を幸せにする仕事をしたい」と書いた。家の事情を考えると言い出せなかったが、だからといってその夢を諦めることも出来なかった。悩みに悩んだ末に導き出した、どっちつかずな将来の夢。

 

 ちなみに環は卒業文集に大きく『有名人になって天馬心(てんましん)に会う!』という芸能人とは到底思えないミーハーな夢を大きく書いていた。

 

 

 

 そうした思い出を振り返っていると、気がつけば中学校の校門が目の前にあった。

 

「おっ、クラス一緒じゃん」

 

 不意に環が背後から話しかけてきて憬は思わずびくつく。

 

 「蓮お前さ、話しかける時は一声かけろよ。びっくりするだろうが」

 「ハハッ、悪い」

 

 校舎の正面玄関に張り出されたクラス表を見つめる憬と環。気の合う親友と映画やドラマの話で盛り上がって、たまに二人で下校路を帰る普通の日々。そんな日々が続けばそれでいい。今が楽しければそれでいい。

 

 だが俺はそんなかけがえのない至福を手に入れたのと引き換えに、大きな代償を払うことになる。

 

 

 

 “星アリサの引退”

 

 それはまさに、青天の霹靂だった。入学式の日の夜に飛び込んできた彼女が女優業から引退するというニュースは、各局がこぞって取り上げて一大ニュースとしてお茶の間の話題を独占した。

 最初こそきっと遠くないうちに気が変わって戻ってくるだろうと微かな期待をしていたが、全てやり切ったという清々しさすら感じる表情で彼女が放った『引退宣言』を目撃した瞬間、もう彼女が女優として帰って来ることはないということを俺は悟った。

 

 彼女の最後の舞台のチケットは倍率競争からふるい落とされ、結局俺はその結末を目に焼き付けることが出来なかった。

 はっきり言って受け入れ難い現実だったが、1人の親友が出来たおかげで俺はこの現実をどうにか受け入れることが出来た。

 

 こうして俺は、中学校に入学すると同時に“女優・星アリサ”の世界から卒業した。

 

 その翌日、“元女優・星アリサ”は芸能事務所“スターズ”を設立する。

 

 人気も実力も絶頂期を迎えていた彼女が引退しなければならなかった理由は何だったのか。その答えは全くもって風の中だった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 時は飛んで1年後。春休みのある日、憬と環は2人きりで渋谷にある映画館に向かっていた。環が出演した映画が、遂に公開されるというのだ。

 ちなみに環が出演した映画は、地元の映画館でも公開されているが、何故か俺と環はその映画を観るために渋谷に来ている。理由は二つある。一つ目は“環の気分”だ。

 

 「くそっ・・・折角貯めてた俺の貯金が」

 「さっきからどんだけ金の心配してんだよ」

 「俺はお前と違って“仕事”をしてないからな」

 「じゃあ親から盗めば?」

 「秒でバレるわ」

 「そんなに金に困ってるなら貸そうか?利子は当然つけるけど」

 「ざけんな」

 「大体君がじゃんけんに負けなければこうならなかったのに」

 「(・・・それに関しては何も言えない)」

 

 俺たちが渋谷にいる理由は二つある。二つ目は“俺がじゃんけんに負けた”ことだ。しかも何を思ったか俺の方から勝てる見込みのない試合を持ちかけて、見事に負けてしまった。おかげでこっちは何も言い返せない。

 こうして馬鹿みたいな言い合いをしているうちに、俺たちは目当ての映画館に着いた。

 

 「やっぱり自分の出た作品を自分で観るのは何か嫌だな」

 「ここまで来てそれを言うのか。少しは俺の気持ちも考えろ」

 「いやだって恥ずかしくない?自分の姿をスクリーンで観られるの」

 「だからわざわざ俺がついてきてやってんだ。文句言う暇あるならさっさと入るぞ」

 「じゃんけんに負けた分際で偉そうに」

 「蓮が強すぎるんだよ」

 「・・・憬が弱すぎるだけだよ」

 

 “ぶっ飛ばそうか?”と言い返してやりたかったが、心なしか気が立っている環の様子を見て、言うのを止めた。自分の演技をこれから不特定多数の観客に見せられるという状況を考えると、気が立ってしまうのも無理はない。

 

 エレベーターで4階に上がり窓口で隣同士の席でチケットを切り、スクリーンに入場する。家族以外の人間とこうして映画を観るのは、この日が生まれて初めてだった。300席ほどあるスクリーンの座席は、みるみるうちに埋まっていく。

 

 「満員御礼だな」

 「おかげさまでね」

 

 2人が観賞した映画は、人気小説家・日向光一(ひなたこういち)の代表作である長編小説『1999』を原作とする『1999 -ノストラダムス-』。“ノストラダムス”による“人類滅亡の危機”を迎えた1999年の世界を舞台にした作品。ちなみに環はそんなノストラダムスによる暴動に巻き込まれていく明季(あき)という中学生の役。メインやキーマンとまでは言わないが、そこそこ重要な役どころである。

 

 率直に映画の感想を言うと、当時話題になっていた“ノストラダムスの大予言”の流行りに便乗したB級SF映画のようなタイトルに最初は殆ど期待していなかったが、それとは裏腹な“ノストラダムス”に翻弄され続ける人々の集団心理を描く哲学的メッセージが込められた作品で、商業映画としては内容も攻めたもので意外と楽しむことができた。

 

 もちろん原作を読破するなど事前情報込みでこの映画を観ると楽しみは半減することになるだろう。よく言えば大衆向け、悪く言えばキャスティング頼みといったところか。

 ついでに言うと、やはり『1999 -ノストラダムス-』というタイトルには最後まで慣れなかった。

 

 「・・・あのさ」

 「ん?どうした?」

 「どう・・・だった・・・?」

 

 シアターを後にすると、環が緊張したような態度で俺に聞いてきた。自分の芝居を知り合いに見られた時の何とも言えない小恥ずかしさは、俺にもわかる。

 

 「・・・良かったと思うよ。芝居も変に浮いてなかったし」

 「ほんとに?」

 「本当だよ。主人公に助けを求めるシーンとかは普通に上手いと思ったよ」

 「・・・そう」

 

 確かに環の演技は決して悪くなかった。ただ周りの共演者と比較してしまうと話は変わってくる。

 しかしそんな現実を中学2年の女子に突き付けてしまうのはあまりに酷な話だ。だから俺はそんな環を気遣って当たり障りのない範囲で環の芝居を讃えた。彼女の抱えていた思いなど知る由もなく。

 

 「・・・嘘ついてんじゃねぇよ」

 

 環が吐いた独り言は、表通りの雑踏にかき消されて憬には聞こえない。

 

 「え?何か言ったか?」

 「いや、別に、何でもない」

 

 そう言って環はとぼけたような顔を見せたが、心なしか怒っているように感じた。この時の俺は、環が怒っている理由に気づけずにいた。

 

 

 

 「おい、前」

 「えっ」

 

 憬が話しかけたその瞬間、誰かの腕が環の肩とぶつかり誰かの携帯が落ちた。

 

 「痛った・・・うわー最悪、携帯ぶっ壊れたんだけど」

 「えっ・・・うわマジじゃん」

 「おいどうしてくれんだよこれ」

 

 絡んできた3人組の男。年齢的には20歳前後くらいだろうか。どうやらこの連中は環とぶつかった拍子で携帯が壊れたと言っていたが、とても壊れるほどの衝撃じゃなかったのは目に見えていた。それ以前に、わざとぶつかってきたことも憬はこの目で見ていた。

 

 「ごめんなさい」

 

 だがそこまで気が回っていなかった環は平謝りする。よりによって、面倒な連中に絡まれてしまった。

 

 「ったくこれは弁償だな。でも女子から金を取るのも気が進まないからな。どうする?」

 「ちょうどいいや。おい、隣のガキ。代わりに払ってやれ」

 「えっ?」

 「ちょっと、憬は関係ないでしょ」

 「へぇ、意外と度胸あんじゃん。じゃあ特別に俺らと少しばかり付き合ってくれたらチャラにしてやってもいいぜ」

 「ほんと悪趣味だねアンタら。そんなんじゃ彼女なんて出来ないよ?」

 

 ここに来て環がエキサイトし始める。負けん気が強いのは知っているが、このまま関わっていてもロクなことにならないのは明らかだ。憬は環の手を引っ張り逃げの体勢を取ろうとする。

 

 これと言ったスポーツはやってこなかったが、俺は小さい頃から勉強もスポーツも割と器用にこなせるほうだった。だから喧嘩は苦手だが逃げ足には自信がある。

 

 「まぁ待てよお前ら」

 

 男のうちの1人が環のもう片方の腕を掴んで引っ張ろうとした。すると憬は咄嗟の判断で引き返し、男の腕をほどく。

  

 「・・・憬!?」

 「おいガキ。何だその態度は?」

 

 とりあえずこの現状を打破するために取った憬の秘策。ただ感情的になるだけじゃなく、怒りの感情を利用して自分より強い他の誰かになりきって凄みを効かせてみる。小学生の頃にガキ大将の嫌がらせから逃れるために独学で身に着けた何の役にも立たないメソッドが、こんな形で役に立つ日が来るとは。久々に使ってみたが、案外容易く入れた。

 

 「俺たちがぶつかったことは謝るから、蓮を脅したことを謝れよ」

 「あ?人の携帯壊しておいて何様だお前」

 「取りあえずその携帯を見せてくれよ。壊れているなら良いだろ?」

 「はぁ?なんでてめえに見せないといけねぇんだよ?」

 「見せてくれないとどこが壊れたか分からないじゃん」

 「おいクソガキ、あんま調子に乗ると」

 「本当に壊れているなら見せてくれたって問題ないと思うんだけど?それとも嘘でもついてんの?」

 

 憬は押されるどころか余裕の笑みを浮かべて煽り始める。まるで中学生とは思えない落ち着きと、笑みの中に秘められた底知れぬ殺気に、3人組は明らかに怖気づいている。

 

 「テメェ・・・馬鹿にしやがって!」

 「おい、タクヤマズいって野次馬がいんだぞ!」

 

 取り巻きのリーダー格であろうタクヤという男が環の腕を離して、憬の顔を目掛けてパンチを見舞おうと襲い掛かる。

 

 

 

 「すいません警察ですか?今3人の男が中学生くらいの子供に言いがかりをつけて脅そうとしていまして」

 

 野次馬の中の一人が携帯電話片手に警察に通報する。その声に反応したのか、タクヤは憬の顔面にクリーンヒットする寸でのところでその拳を止めた。

 

 「おい何警察にチクってんだよお前?俺たちは被害者だぞ!」

 「じゃあその携帯見せてくれませんか?もし本当に壊れているならそこのガキ2人からありったけの金を搾り取って構わないので」

 「急にしゃしゃり出て余計なことしやがっ・・・」

 

 タクヤという男が文句を言い切る前に、帽子と黒縁眼鏡をかけたその男はタクヤの携帯を一瞬で奪い取る。とても素人とは思えない早業だった。

 

 「ちょっ!お前人の携帯を・・・」

 

 タクヤが必死に男の手に渡った自分の携帯を取ろうとするも、長身の野次馬男に対してまるで相手になっていない。

 

 「あれ?電源が付きましたよ。おかしいなぁ、壊れているはずの携帯が」

 

 電話ボタンを長押しすると、壊れていたはずの携帯の電源がついた。男は電源のついた携帯を野次馬に見せびらかすように掲げる。その瞬間タクヤを始め3人組の顔が一斉に引き攣る。どうやら図星のようだ。

 

 するとその男はタクヤの耳元に顔を近づけ、

 

 「どうせやるならもっと手の込んだ仕掛けをしないとすぐにバレますよ。何なら僕がその方法を教えてあげましょうか。一回10万円コースで」

 

 と言った。するとタクヤはバツの悪そうな顔で自分の携帯を奪い取る。

 

 「チッ。つまんねぇ・・・」

 「覚えとけよクソガキ」

 「カス」

 

 こうして3人組は俺たちに悪態をつきながら去っていき、野次馬も少しずつ減っていった。

 

 「蓮・・・大丈夫か?」

 「大丈夫なわけないだろ。いきなり豹変されると心臓に悪いわ」

 「それは悪い。でもお前もお前で張り合おうとすんなよ。ああいうのは相手にしないに限る」

 「チッ・・・あぁもうマジで最悪だよ今日は」

 「喧嘩は良くないよお二人さん」

 

 急に声をかけられて2人は思わず振り向く。するとそこには先ほどの野次馬の男が立っていた。

 180cm以上はあろう高身長でスラっとした出で立ち。服装は大人びているが見た感じは高校生くらいだろうか。しかし切れ長の目とどこかニヒルさの漂う顔立ちは、周りの一般人とかけ離れた独特な雰囲気を醸し出している。それにしてもこの男、どこかで見た記憶がある。

 

 「大丈夫かい?」

 「俺は、大丈夫です」

 「たまにいるんだよね、ああいう(やから)ってさ。君たちもこういう繁華街に遊びに来るときは気を付けた方が良いよ」

 「本当に通報してくれたおかげで助かりました」

 「ありがとう。まぁ、実際は通報しているフリをしただけなんだけどね」

 「フリだったの!?」

 「だって折角の休日を揉め事で全部台無しにされたら嫌でしょ」

 「ほんと・・・台無しだよ」

 

 苛立ちを隠せない環が愚痴るように言った、その時だった。

 

 「あれ?君、環蓮でしょ?」

 「えっ?」

 「去年、大手プロダクションのスカウトキャラバンでグランプリを受賞して芸能界デビュー。その応募動機は『よく可愛いと言われるから』だったかな?ティーン雑誌「アリス」のモデルとしての活動を中心に2本のCMに出演。確か一番最近のだと東西ゼミナールのCMだったはず。で、今まさに絶賛公開中の『1999 -ノストラダムス-』に明季役として映画デビュー」

 「・・・嘘でしょ?」

 

 野次馬の男が放つ言葉に俺も含め、環は面を食らう。無理もない。環はグランプリを獲って以降、メディアが彼女を積極的に焦点に充てるようなことはなく、『1999』関連でようやくCM以外でテレビに出るようになったからだ。メディアからしてみればほぼ無名に近い環の活躍をここまで把握している一般人は滅多にいないだろう。少なくともこの男を見る限り、そんな筋金入りのファンである雰囲気は全く感じられない。

 

 「新人にしては華もあるし演技も悪くないと思うよ。でもなんだか小手先のノリでやってるような感じが所々に出てるのが勿体ないよね」

 「なっ、いや・・・・・まぁ」

 

 図星を突かれたのか、環が珍しく相手に対して何も言い返せずにいる。

 

 「でも君は女優において必要な素質はちゃんと持ってる。だから努力をすれば5年以内にその才能は開花すると思うよ」

 「5年かかるんだ・・・」

 「でも本気で仕事に取り組めば、必ず5年後には花開く」

 「それは・・・どうも」

 

 否定しようにも自身の現実を突きつけられて言い返すことが出来ず、拗ねたような態度をとる環。それにしてもこの男、一体何者なんだ。

 

 「あの・・・1つ聞いても良いですか?」

 「いいよ。聞きたいことがあれば何でも聞いてくれ」

 「・・・何で蓮のことをそこまで知っているんですか?」

 「・・・知りたいかい?」

 

 そう言うとこの男は、帽子と眼鏡を外してほくそ笑む。

 男が眼鏡を外して正体を露にした瞬間、憬は何かを思い出していた。ついこの間まで、この男によく似た子役上がりの俳優をテレビでよく見かけていた記憶がある。恐る恐る憬は、目の前の男に問いかける。

 

 「天馬(てんま)・・・(しん)?」

 

 するとその男は意味深な笑みを浮かべ、こう答えた。

 

 「大正解だよ、少年。でも今はただの高校生、天知心一(あまちしんいち)だけどね」

 




喧嘩のクオリティーがマジでチンピラレベルで本当に申し訳ありません。まぁ原作もそうですけどメインは喧嘩ではないのでこれで勘弁を。気が向いたら添削するかもです。

ついでに主人公のキャラが思うように定まっておりません。暴走型主人公は夜凪1人で十分だったのに。こっからどうしようかなマジで・・・文才無しですみません。

そしてあの”ニヒルでノッポな憎い奴”の意外過ぎる過去が発覚?
そう言えば阿良也も彼を前にした時に「こいつは稀に見る正直者だ」と警戒していましたね。だから何だって話なのですが。

ていうか〆るの下手か



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