鬼、人と同じく人型で見た目は大差ないが種類によっては肌の色や目の色が違うなどがある、だが人と明確的に違うとされているのが生えていいる角にようなものだ。
その存在は諸説が幾つかあり呪われた存在、または人の形をした化け物など呼ばれ恐れられてきた、どういった経緯で現れどういった形で歴史から消えていったのかは知らない、一つわかる事と言えばそれは
人を食らう妖怪と言うことだけだ
暗い夜の中月の光だけが下にある地面や山を照らしている、その山の少し先には町がありそこには明かりが灯っていた、提灯や松明等の明かりが建物中を照らしそこには人影も存在している、楽しそうな人や酔っぱらっている人、またはそれを見ながら帰路を歩く人等様々だ、小さな町ではあるであろうが賑わっている様子
「そうだ聞いたか?また出たんだとよ」
そう話を切り出した街の居酒屋にいた中年の男、酒を飲みながら向かい側にいる同じ年の男に話駆けていた
「出たって、何が?」
「おいおい知らねぇのか?昨日の深夜にまた女が殺されたって話」
「ああ、またその話かよ」
男は嫌そうに酒を飲み終えると顔を下に向け少し間を置いた、男が話しているのは最近女が殺される事件が多発しているのだ、狙われているのはだいたい20~30の間、この時代で言う二十歳後半の年の人たちだ
「おいおいやめてくれよそんな話、飯が不味くなっちまうだろう?」
「何言ってんだ、こんな物騒な事件があるからこそ最近入った情報を伝えるのはいいだろうが」
「いやそりゃ一理あるけどさ」
確かに案件が物騒だから耳に入れて置いて損はないがやはり人が死んだという話はあまり聞きたくはない、そう思いながらつまみをたべ盃に酒を注いでいく
「今回も同じように中年の女が殺されたらしい、全身切り刻まれて身元もよくわからないんだとさ」
「ひでぇ話だよほんとに」
「ようやく争い事が収まっていい感じに人生過ごしてるってのに、迷惑な話だ」
「犯人も何考えてんのかね、こんな事したらお縄だろうに」
「それが出来てねぇから何回も起こってんだろう、表の警官みたか、かなりピリピリしてたぜぇ?」
「流石に町から苦情が来ちまったか」
恐らく住民や町のお偉いさん方から何か言われたのであろう、警官も見過ごすつもりでもないであろうがこればかりは早く捕まえて治めて欲しい
「嫁には夜中には絶対に出るなって言ってある、おめぇも妻子持ちなんだから嫁さんに外出は避けさせた方がいいんじゃないか?」
「そうだな」
「んじゃもう帰ろうぜ、家帰ったら殺されてた何て洒落になんねぇからな」
「おいおい冗談が過ぎるぞ、まあ確かに今年はあんまり出歩かないようにするかな」
そう二人は立ち上がり受付に行き会計を済ませ外に出る、そしてそのまま二人は居酒屋で別れ家に帰ることにした
町が明るいと言っても暗い場所はある、住宅街や裏路地などにはあまり明かりが灯っておらず夜になると真っ暗で人も見えないときがある、そんな時は手持ちの提灯に火をつけ帰路を進んでいく
「まったく、こんな時に嫌な話聞かせるなよな」
そう周りを警戒しながら男は帰路を歩いていく、塀や後ろ、はたまた前や横を気にして歩いてしまう、殺人鬼がいるのは確かだし自分もいつ襲われるかわからない、そのわからない恐さが夜の暗さが恐さを増してしまう
「早く帰らないと、どうかしちまう」
そう自然と早歩きになっていき進んでいく、自分の命と帰りを待っているであろう妻とまた五歳の子供の安否が気になって仕方がない、早くこの不安を取り除きたい
…チャ
「ん?」
何かが耳に入った、よくわからないが何故だが聞きなれている音のような気がする
「な、なんだ?」
気になってしまった、自分でも嫌な予感はしていたのだが何故かその音の元に近寄っていく、恐る恐る近づいて行く、だがここで迂回してしまったら遠回りになってしまいまた不安が積もってしまう
「この右だ」
住宅街の一本道、建物に隠れてはいるが少し進み右に音の元があるようだ、そしてそのまま進んで行き忍び足で近づいていく
(何考えてんだ俺!?)
好奇心旺盛にも程がある、すぐに振り返る遠回りに決めた、何故自分でもこんなバカな事を考えていたのか自分でもわからない
(少し遅くなっちまうが仕方がない)
ゆっくり振り返りその場を離れる、そしてある程度離れさっきの場所を見る、どうやら誰も来ておらず音も冷や汗も段々収まってきた
「何考えてたん」
「ヒッカカラナカッタ」
それを言い終える前にさっき見た筈の後ろから声が聞こえた、男はその場で固まり動けず身も氷そうな感覚に襲われた
「オカシイナ、イツモナラカカルノニ」
何故だか片言だがその声からは無邪気よりも恐怖を感じる、後ろを向きたいがそれをしたら自分は殺される
「マアイイカ、オンナジャナイケド」
何かが開く音がした、ヌチャと言う音ともに
「タベヨウカナ」
それを聞いた男は前に駆けだした、手に持っていた提灯も捨て全力で走る、心の中で後悔の念しか思いうかばなかったが今は逃げるしかない
「くそ!くそ!!」
後ろを振り返る誰もいなかったがそれがなおの事怖かった、本来いる筈なのに誰もいないなんて幻想かと思ったがそんなはずがない
(何処にい!?)
すると上から何かに叩きつけられ走った勢いかそのまま地面と擦り合わせてしまう
「ニゲンナヨォ」
「ひぃい!?」
男は押さえつけているであろう人物の姿を見てしまった、口元は血だらけになっており皮膚の色も若干おかしい、目も人の物ではなくまるで獣のよう大きく開き瞳孔は鋭くなっていた
「カッカ、ナケナケ、ウマクナルカラ」
不気味に変な笑い声を上げる鬼、それを見て恐ろしさがましたのか男は暴れ出す
「は、放せ化け物!」
そう腕を掴み離そうとするが全然動かない、そしてこちらを見ていた目がゆっくりと男の手に視線を向けた、そしてそのままかぶりついた
「ああああぁぁぁ!!?!?」
「ワハハ!オイシイナァ!」
そう男の手を自分の手で押さえながら別の場所を噛んでいく、男は悲鳴を上げながら逃げ出そうと奮闘するが鬼は梃子でも動かず嬉しそうに腕も食べていた
「う、あっぎ」
「アレ?」
男の方は意識が飛びかけており白目を向いて気絶寸前だった、それを見ていた鬼はつまらなそうに手を放し爪を立て男の顔に向けた
「ツマンナイ」
そう言い爪を男の顔に向けて突きを放った、だが当たる直前光る何かが通り腕が落ちた
「アレ?」
そう切り落とされた腕を見る、綺麗に切られており骨と筋肉が見え血がどんどんしたたり落ちていく
「ダレダ!!」
そう大声を上げ周りを見渡すが塀と道があるだけで何もない、不気味に思いながらも歯を食いしばり目を大きく開く
「ダレダ!デテコ」
それを言い終えるやいなや何かが横を通った、鬼はそっちを振り向こうとした時何故か脚に力が入らず倒れてしまった
「グギャアアアア!!!?!?」
悲痛な叫び声をあげ手で脚を抑えようとした時何故か空を掴んだ、それに不思議に思い脚に目をやるとそこには脚はなく切り落とされた脚はそのまま真っすぐ地面に立っていた
「アギ、ガ、ギガ!」
そう何とか残っている手で起き上がろうにも上手く立てない、必死に立とうとしたその時、後ろから脚音がした
「フシュ、フシャ!!」
恐らく鬼の手足を切った者だろう、鬼は目が血走りながら必死にそちらを向こうとしたが片手なためうまく回れない
「コンナメニ、コロシテ」
だがそれを最後までいう事はできなかった、空気を切り裂く音が聞こえ鬼の首に光る何かが通った、そして数秒後首から頭が落ちてしまった、数回転がりようやっと止まりその鬼が最後に見たのは黒い隊服を中に着込みその上に灰色の着物を上に着た男がこちらを見ていた、鬼は結局何をされたのかわからず塵となり消えていった
「……」
その様子を見届けていた男は刀を鞘に戻し血だらけの男に視線を移す、どうやら気絶しているようだ
「矢吹隊長」
そう後ろから声を駆けられた、その男も中に隊服を着ており服装もにた感じだが顔に布を巻き表情はわからなかった
「警官にここの場所を流しました、もうすぐつくと思われます」
「わかった、仕事も終わりだ、帰るぞ」
「は」
そう頭を下げ何処かへ消えていった、そして矢吹と言われた男もそこから塀にむかって飛び上に乗りそのまま暗闇の中に跳んでいき消えていった
暗い夜の中一つの大きな屋敷があった、大きな庭もありその庭には大きな池がありその上には橋が掛けてある、そして大きな塀の中には豪勢な屋敷が広がっていた、そんな塀を越えて何かが入ってきた、矢吹と言われた男だ、その男が地面に降り立ち屋敷に近づいていくとその屋敷の前から三人の影が現れた、三人とも膝をつき頭を下げている
「「「お疲れ様です」」」
「変わりはないな」
「はい、特に主だった報告はありません」
「よし、次に隊士の報告を聞こうか」
「報告します、隊士四名が任務成功、隊士十二名が死亡し失敗しました」
その報告を聞いた矢吹は頭を抱えた、だが直ぐに顔を上げ指示を出す
「成功した隊士には次の仕事を、失敗した所は少し調べ癸で難しいのなら上位の者に行かせることにする」
「承知」
返事をした隊士が一人消えた、そして矢吹は自分から見て左の隊士に目をやる
「鬼について何か集まっているか?」
「鬼と思われる事件が数件ありましたのでカラスに伝達させ隊士を向かわせました、十二鬼月および無惨と思われる情報は入っておりません」
「そうか、隠れの方は何か掴んだか?」
「これと言って特に目新しいことはなかったようです」
「わかった、下がっていい」
それを聞いた二人の隊士はその場から消えた、矢吹は屋敷を軽く見て回り特に異常がないか確認すると屋敷を後にしようとした
「おや、矢吹じゃないか」
その言葉をきいた矢吹は振り返りその場で膝を崩し頭を下げる、矢吹の前には白髪の二人の女性に支えられ歩いている顔が焼けただれた男がいた
「お館様」
「やぁ矢吹仕事終わりかい?声をかけてくれてもよかったのに」
「いえ、お館様を起こす訳にはまいりませんので」
「仕事熱心なのは感心するけど無理をしたら駄目だよ、たまには休みを取ってね」
「休みならある程度取っておりますのでご安心を」
「そうか、でもあまり無理をしないように」
「承知」
「それじゃ、お休み」
「お休みなさいませ」
そう深々と頭を下げる、お館様と言われた人物はそのまま屋敷の奥に消えていった
「…俺も寝るとするか」
そう体を起こし正門から出て行く事にした
鬼殺隊 "暗部"
非戦闘員を集め作られた隠とは別に設立された部隊、隠が行えない危険な捜査や鬼滅隊の施設の警備等をしている少数部隊で決まって暗めの羽織を着ている格好で見かける事が多い、人数が少ない分腕が立ちほとんどの隊員の階級は己でありその隊長を勤める矢吹と言うものにいたっては乙であり上から数えて二番目に位置している、この組織一見すると精鋭部隊にも見えるが実は鬼殺隊のほとんどがこの組織の実態をよく知らない、何故このような組織が出来たのかはそれを設立したお館様と隊長の矢吹以外誰も知らず謎のまま行動を共にしていた
「最近は隊士がやられる方が多くなっているな」
刀を拭き紙で油を取り打粉を叩き粉を落としたらそれを別の拭き紙でそれを拭き取る、それを二回繰り返し終え刀を持ち上げ刀身を見る、明かり火に照らされたその刃はこちらの顔を写す程綺麗であった、周りに溶け込みそうな黒い髪は耳を隠す程伸びておりその黄色の瞳を細めながら欠けていないか調べていた
「…流石にあれでは傷もないか」
隣にある鞘を掴み刀をゆっくりと戻していく、そしてそれを刀掛けに置きそれをじっと眺める
「街中で殺人が起きても人には危機感がなかった、日の国も牙が抜けたな」
さっきの出来事の評価をしているのだろうかため息を漏らしながらその場を離れ布団を取り出しそれを地面に敷いた
「今日もいつも通りか、こう変わらんと隊士の腑抜けるのもでるか」
その布団の上に寝っ転がり思わず素の本音が出てしまった、そのまま眠ろうと目を瞑り意識を手放そうとした時また目を開いたと思ったら鋭い目が横にある拍子を睨んでいた
「…一つか」
すぐさまその場から起き上がり刀を取り拍子を開け外に出て地面を蹴り飛翔した、そして門の上に飛び乗りその近くにあった人影の後ろに立った
「おい」
「びゃっ!?」
気配を殺して近づいたため相手は不意に声を掛けられ驚いたため声を上げようとした時その口を手で塞ぎ門の壁に叩きつけた
「ごへぇ!?」
「声を上げるな、誰が来たと思えば隠か」
隠とわかり手を離し寝巻の着物の裾に手を入れる、冷めた目で後頭部を摩る隠見る、胸の膨らみ方からするとどうやら女のようだ
「隠が何の用だ?」
「お、お館様から伝言があります、明日の朝何やら大事な話があるそうです」
「お館様から?」
「はい」
仕事を頼まれる時はいつも仕事場から伝えられる、だが今回は自分の家に直接来たと言うのは初めてだ
(これは、何かあるな)
「…承知したと伝えてくれ」
「は、はい!」
そう返すと相手は緊張しながらも返答すると直ぐに振り返りその場を去ろうとする、矢吹もそれを見届けようとするがある事を思い出す
「それはそうとして」
「は、はい?」
その言葉を聞いて隠は顔だけを後ろに向ける、そこには目を研ぎらせ睨んでいる矢吹の姿があった
「最近隊士が腑抜けてきているようでな、戦闘員もそうだが隠の方にもそれが見える、お前のように上官を前にして頭だけ向けるような奴もいるしな」
「あ」
思わず手を口に当てしっかりと振り返る
「お館様に伝言を預かっている身でそんな態度ではお館様の品を下げる、まさか他の上官にもそうした訳じゃあるまいな」
「い、いえそのような」
「ならもうするな…次はないぞ?」
「す、すいませんでしたぁぁぁ!!!?」
そう言い残し隠はその場から逃げ出した
「…まあ鬼殺隊は身内のようなものだから気にはしないだろうが、礼儀は正しくさせねばなるまい」
隊と言うのにも常識的なルールや規律等はしっかりとした方がいい、あまり自由にしすぎるとそれは隊の綻びを生みそこから崩れ出していく、そうなってしまうのはなるべく避けておかねばならない
「にしても話か、そのためにも早く寝るか」
疑問は色々あるがそれは直接聞けばいいだろう、体を休めるため自分の屋敷に戻るため門を飛び越え中に入った
隠「うぅやっぱり怖いよの人、もうこんな仕事受けたくない」
門を飛び越える何て門の意味とは(困惑)そしてさらっとパワハラをする上司、まあ警戒心が高すぎるから仕方ないね!