暗部の矢吹   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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未だにヒロイン登場させないてある?(ちなみにまだ出るのはまだ先)


鬼を連れた傷痕の少年

「……」

 

鱗滝の家から少し離れた場所にある木から月日が照らされる家を矢吹は見ていた、そろそろ例の少年が帰ってくるのだが産屋敷から言われた条件を思い出していた

 

『まだ接触はしないでほしい、それとなるべく死なないようにして欲しいんだけどホントに殺されそうな時以外手は出さないで』

 

鬼殺隊に入った以上任された仕事は自分で片付けて欲しいもんだがそれを死なないように見て欲しいと言うのだからふざけた話だ、これでは本当のお守りになってしまう

 

「…来たな」

 

家から少し離れた場所から一人の少年が木の棒で体を支えながら歩いてきた、かなり怪我をしているようだ

 

「大方あの手鬼に襲われたか…情けない奴だ」

 

三年前に戦ったあの手鬼、技の練度を上げるために試し切りをしていたから途中で逃げられたが鱗滝の弟子で手こずるとしたらそいつぐらいだろう

 

「今夜は近くの屋敷に止めてもらうか、あそこは入れっ!?」

 

炭次郎が小さな坂を上り切ったその後だった、鱗滝の家の戸が蹴破られ中から何か出てきた、長髪の黒髪が月日に反射してきらめいれいる、そして幼さがあるが綺麗な顔をしておりその口には何故か竹筒が加えられている、見た目は可愛らしく幼さもあって可愛く思えるが矢吹はその少女を見ると木から降り駆けだした、それが鬼だとわかったからだ

 

(油断してて距離を離し過ぎた!まずい!!)

 

まさか今起きるとは思えなかった、しばらく寝てると思ったが甘かった、もし前に鱗滝に言った言葉が現実になったらまずい、最大速度で接近しその鬼に向かう、炭次郎の方は妹の方を見て杖を捨て駆け出したが怪我のせいで転んでしまいその場に倒れてしまう、そこに妹が駆け足で近づいていく

 

「フゥーッ!」

 

それを見た矢吹は息を吐き体から力を抜き腰にある刀に手をかける、そして速度を上げその鬼の間に入ろうとした時その鬼が兄にした行動を見てついその場でブレーキをかけ止まってしまった

 

「?」

 

鬼の方は兄の頭を抱き胸の近くまで持っていき抱きしめていた、兄もそれに答えるように抱き返すと何故か涙を流しる

 

「お前!何で急に寝ちゃうんだよ!ずっと起きないでさぁっ!死ぬかと思っただろうが!」

 

大声で放ちさらに強く抱きしめる、それを見ていた鱗滝も彼らに近づいていき二人をまとめて抱きしめた、仮面越しでよく見づらいが同じく涙を流しているようだ

 

「…これでは切れんな」

 

流石にこの空気で刀を抜き近づくのは駄目だと判断し種を返してその場を離れる、確かに鱗滝が言っていたように人を襲いそうな気配がしなかった

 

(いや…兄だから襲わないと言うのもあるか)

 

鬼になった者は鬼になる前の記憶が欠如し自分が誰だったかわからなくなる時があるが記憶に強く残る物はある程度覚えている時がある、もしかしたら今は兄だから我慢しているというのもあり得る

 

(取り合えず奴の刀が来るまで数日かかるはず、その間に報告と調査をしておくか)

 

そう考えながらその場から去り近くにある屋敷に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日経っているが鱗滝の方で問題は起こっていない、鬼の方も大人しくしているしその兄の方も兄妹のように接し何の不安もなく進んでいる、泊っている屋敷の部屋でその事を紙に書いてまとめ終えると筆を置き後片付けをする、すると明るい陽射しが指している窓の方から鴉の鳴き声が聞こえた、ふとそちらの方を見てしばらくしているとそこから鴉が入って来て矢吹の肩に掴まった

 

「ホウコク!ホウコク!タンジロウ ノ刀ヲ打チ終エタモヨウ!」

 

「やっと来たか」

 

それを聞いた矢吹は立ち上がり部屋にあるタンスの一つを開けそこから紙を取り出すとそれを鴉の脚に巻き付けた

 

「今回のやつだ、頼むぞ」

 

それを聞いた鴉はその場から飛翔し窓から出て飛び去っていった、矢吹の方は準備をして部屋の戸を開け屋敷を後にしようとする、するとそれを見ていた管理人の女性が驚き近寄ってきた

 

「出て行かれるのですか?」

 

「ああ、荷物の方は後で俺の隊の者が取りに来る、上の着物の方に暗と書かれた印を持っているのがそれだ」

 

「そ、そうですか」

 

「?」

 

何だか歯痒い返事が返ってきたので思わず後ろを向く、管理人である女将が下で手を合わせ指を動かしながら刀の方を見ていた

 

「どうした?」

 

「あ、いえその、ここら辺にも鬼が出たのかなって」

 

「あー…」

 

鬼殺隊である自分が泊まりに来たのだから鬼が出たのだろうと心配しているのでだろう、確かに近くに鬼はいるのだがその鬼の事を漏らすのは禁止されているので取り敢えず適当に流す事にする

 

「心配するな、ここら辺には鬼はいない」

 

「そ、そうですか」

 

それを聞いて安心したのだろうか大きくその場で安堵の息を吐いた、それを見届けた矢吹は前に向き直るがまた管理人に声をかけられる

 

「…あの」

 

「何だ?」

 

「その、つかぬことを聞くのですが……鬼と戦って怖くはないのですか?」

 

「……」

 

「私は怖いんです、また前見たいに鬼から逃げる生活をおくるのが、夜によく思い出してたまに眠れない時があるんです、それがどうしようもなく怖くて」

 

その場で少しの沈黙が訪れる、管理人の方は返事が返ってこないため少しソワソワしてるが矢吹の方はただ前を見ている

 

「…まあ、怖いのは当然だろうな」

 

管理人の方に振り向き言葉を続ける

 

「殺し合いの最中で一番あるのが恐怖だ、その恐怖は相手だって持つだろう、知恵がついて死ぬことを恐れるのを考えるとそんな物がついてくる」

 

本来自然界の動物は先の事など考えない、死ぬことなんか考えもしなければ例え自分が死ぬ病気に犯されても「これから自分はどうなるのだろう」などそんな事は考えず今を生きるために行動をする、その中から知恵が付き物事に目を向け常に考えるようになったのが人間なのだ

 

「だがそれは良いことだ、常に最悪を考え動く奴は最後まで生き抜く事ができる……それを考えなかった奴ほど死にやすい」

 

耳を傾けていた管理人が最後に聞こえたのは重みのある言葉だった、その目は少し下を向き床を見続けている、だが直ぐに管理人の方に目を向いた

 

「まあそれを考えるのはいいのだがあまり思い詰め過ぎるなって事だ、少なくともあの木に囲まれているここなら安全だろう、あまり死ぬことを考え過ぎると眠れなくなるぞ」

 

「…ありがとうございます」

 

そう言い残し矢吹は振り返り屋敷の戸を開け外に出た、屋敷から少し離れると急に立ち止まり少し不満げな顔を浮かべた

 

「……」

 

不満げもあり何処か寂しそうな表情をしながら炭次郎が行くであろう町に向かうことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商店があり人盛りもあり少し発展した街並みっと言った感じの町だ、流石に都会程の発展はないが日本の文化の色と言うとこっちの方が強い、ちょんまげではないが着物を着て草履で歩き建物も昔の面影を残している、そんな所を矢吹は懐かしく思いながら歩いていた

 

「南蛮の奴が来てから様変わりしたと思っていたが、意外と残るものだな」

 

そう呟きながら一つの軽い飲食店を見つけそこに行く、外に置いてある椅子に座ると直ぐに店員が来た

 

「ご注文は?」

 

「団子と茶を」

 

「少々お待ちを~」

 

軽くやり取りを終えその場で神経を研ぎすませ同じ店にいる客の方に耳を澄ませる、だが自分が望んでいた会話ではなかったのか直ぐにやめ周りを見渡す、所々人が集まって何か話をしている

 

(顔から考えるにいい話じゃなさそうだな)

 

何処の顔にも不安と焦りを感じさせる表情をしている、少し見渡してこれだとどうやら意外と深刻の問題のようだ、そう考えているとさっきの店員が注文の品を持って戻ってきた

 

「おまちどおさま、ご注文の品です」

 

「ありがとう、それといきなりですまんが少し聞いていいか?」

 

「はい何でしょうか?」

 

「最近ここいらで変わった事はないか?」

 

それを聞いた店員は少し顔を曇らせた、矢吹はそれを見ても何も言わずただ次の言葉を待つとそれは直ぐに返って来た

 

「最近また物騒になって来たんです、何か若い女性の方が次々に消える事件があって」

 

「それで?」

 

「警察の人たちも探してはいるのですが、まるで蜃気楼のような事件で、何一つわかっていないらしいんです」

 

「他に変わった事は?その若い女性以外で殺された事件とかは?」

 

「…そう言えばその事件が起こる前に人が獣に襲われる事件があったような」

 

「内容は?」

 

「町の外やその近くでよく人がお襲われた事件があったんです、何でも体中爪で引き裂かれたような痕があってその…食い散らかせていたようで」

 

流石に内容が内容なためか言いずらいようで少し顔が引きつっている、矢吹の方はその話を聞いて思考を巡らました

 

(鬼は変わった食い方をする奴が多い、恐らく女を襲っていた奴とその前に事件を起こした奴は別の奴だな……死体が見れれば少しはわかるのだが)

 

前は死体はそのままで今回は消えていると言っていたので恐らく連れ去られて巣に持っていかれたのだろう、となると恐らく鬼同士で縄張り争いがあって今回事件を起こしているのはここに来て間もない奴の方だ

 

(となると前の奴はここを出て行ったかここを取り戻す機会を狙ってるのかのどちらかだな、まああの少年に片付けさせてもいいが場合によっては俺が消してもいいか)

 

自分に課せられた仕事の一つ監視を一番にしもし前にいた鬼がまだ残っていたらそいつも始末する、それでいいだろう、もし現れなくても隊士を派遣してしばらく見守らせればいい

 

「あの…どうかしました?」

 

「あぁいや、少し疲れててな、何でもない」

 

品を食べ終え懐から金を出しそれを店員に渡しその場を離れる、後ろから元気な声で別れを言われるが矢吹はそれに軽く答えその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢吹は聞き込み等をするついでに炭次郎の事を聞いて見つけだしそれを遠くから監視し彼のやり方を見ていた、着ている服は中に隊服を着こみ上には緑と黒の市松模様の着物を羽織っている、そして何やら見慣れない箱を背負っており恐らくあの中に鬼がいるのだろう、そして炭次郎のすぐそばに歳が近そうな少年が一緒についている

 

「恐らく襲われた婚約者の男か、酷い顔だな」

 

襲われているのは若い女性、しかも全員歳16の子供ばかりでその襲われた人の親や婚約者とあったが似たような顔をしていた、ショックのあまり疲労したり思考を放棄して夜も眠れなくなりあるいは真相を探ろうと探し回って同じ状態に行き着いたのだろう

 

「襲われる恐怖ではなく身内を失った事での疲労……わからん事もない」

 

自分の前に手を前に出しそれを見つめる、するとある光景を思い出した、周りは血の海、自分はその場に呆然と立ち尽くしていた、そして自分の前にいる人物がこちらを見て浮かべた笑みを思い出す、すると顔が歪み手は握り拳を作りそのまま力を込め続ける、そして自分の中がドス黒い感情で満たされていく

 

「……」

 

自分の逆の手でその拳を作っている手を掴み心を落ち着かせる

 

「…前の頃の自分は捨てた筈だ」

 

そうもういらないのだ、前の頃に持ってくるのはこの憎悪だけでいい他はいらない、あの時と同じ末路を辿りたくはない、そのために今は我慢しているのだ

 

「さてと、仕事をせねば」

 

鱗滝から聞いた話なのだがどうやら炭次郎かなり鼻が利くそうだ、それは犬と同等かあるいはそれを超える程の嗅覚を持っているようで臭いだけで相手の精神状態、攻撃を読み取る事ができるようだ、それはもはや鼻がいいと言う話で済むのか怪しいが…

 

「風の向きと距離に気を付けないとな、以外と面倒な奴だな」

 

気配を殺すのは得意だが自分の臭いを消すのは徹底的にやらないと感ずかれそうだ、取り合えず今は風向きに注意しておけばいいだろう、それをしっかりと記憶に刻み屋根を伝いながら炭次郎をの行動を見守り続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか本当に鼻で見つけ出すなんてな、犬より嗅覚が強いんじゃないのか?」

 

あの後無事に炭次郎が事件を起こしていた鬼を倒し終わらせた、鬼の少女の方も出てきて鬼同士戦い始めたのが驚きだ、縄張り争いで戦うのは聞いた事はあるのだがまるで人を守るように行動するのは考えられなかった

 

「…思い返してみるとホントに奇妙な奴だな」

 

人間の視点から見てみると不思議に思えても自分たちを助けてくれる存在なので親近感が沸くが客観的に見てみると鬼の性質から外れ過ぎて鬼なのか人間なのかわからなくなってくる、見た目は鬼だが心は人間に近い、ほおっておいても特に人間に被害は加えなかった

 

「まだ日が浅いから判断はしづらいが、この様子では大丈夫そうか?」

 

実際に人は襲わなかった事実があり人を守った証拠もあるからある程度目を離しても大丈夫であろうが完璧に気を許す訳にはいかない、演技かもしれないしなにより鬼と言う存在なのでそう簡単に許すわけにはいかない

 

「お前もあいつのように利口だったらな」

 

そう隣で消えかかっている存在に声をかける、町の外に近く、商人や旅人が通るために整えられた直ぐ近くにある小さな森に潜んでいた鬼がいたようだ

 

「かっこっ」

 

首を切り落とされたためかうまくしゃべる事ができない、それを矢吹は冷たい目で見降ろしながら眺めていた

 

「鬼は無惨が人に血を与え変えられた存在、元は人だった存在が己を忘れただ人を食べるだけの存在となった、鬼になったとは言え元は人間、同族殺しと変わらん」

 

鬼になった事などないからどうゆう症状に苛まれるのかは知らないが理性を忘れ同じ人を食うなど考えたくもない

 

「日の光を見れず駆られる衝動を抑えられず人を食う、無惨の奴も何故こうもめんどくさい事をするのか」

 

ため息を吐き鬼を中心に周り始める、頭はもうほぼ消え始め体の方ももう下半身はもう消えている

 

「同情はせん……運が悪かったな」

 

そう言い残し矢吹はその場を去った、矢吹が最後に見たのは消え残った瞳から涙を流した鬼が顔にシワを寄せ悲しそうにしていた顔だった




今回は軽い日誌みたいなものです、こいつが本格的に絡んでくるのはまだ先ですね
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