MASKED RIDER DECADE ~Another story~   作:平坊

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第4話 『崩れ始めた世界』

 「この世界も良い世界だな・・・・人々が笑ってる・・・・」

 公園のベンチに腰掛けた剣は周りを見渡しながら呟いた。

 宮本剣《みやもとつるぎ》がある仮面ライダーの世界に来てから数カ月の月日が流れた。

 「あと少しで半年になる・・・なのに、怪人も出てこなければ新しいライダーの情報すらつかめない・・・俺は急いで・・・元の世界に戻らないといけないのに・・・・・」

 剣はそう言って自分の懐から傷ついた銀色のケースを取り出した。すると

 「だ~れだ?」

 突然、剣の視界が塞がれ、暗くなった。

 「恵だろ・・・?」

 剣は笑みを浮かべると、ゆっくりと手をはずして、後ろにいる恵を見た。

 「あったりぃ~。」

 「さて、行くか?」

 「うん。」

 剣はゆっくりと立ち上がると恵に向かって笑顔で言う、恵は笑顔でうなずくと剣と歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 「ちゃんとバイクで来てくれたんだね。偉い偉い。」

 赤いバイクを見ながら恵は呟く、車種はホンダDN-01と呼ばれるものだ。

 「お前がバイクで来いっていうときはだいたい、遠出する時だもんな。ほれっ。お前のメット。」

 剣はそう言って恵に黒いヘルメットを渡し、自分はシートにひっかけていた赤いヘルメットをかぶった。

 「じゃ、行くか。いつものショッピング街で良いのか?」

 剣はバイクにまたがると、後ろに乗った恵に尋ねた。恵はゆっくりとうなずき、剣はバイクのエンジンを入れ、走らせた。

 

 

 

 

 

 恵の世界にあるショッピング街。

 ブティック、宝石店、飲食店、ファストフードなど、様々な店が集まる、アーチ状の入り口が特徴の商店街の様な所である。

 「よし行くか。」

 剣はバイクをショッピング街の駐車場にバイクを駐車し、バイクから降りるとヘルメットをシートに入れた。

 剣はそのままショッピング街の入り口に向かってゆっくりと歩いて行った。

 「あっ、剣君、早く早く!!」

 剣はバイクを駐車する前に恵をショッピング街の入り口で下していた。そして剣が歩いて来るのに気がついた恵は笑顔で剣に手を振ると、剣に向かって駆け寄った。

 剣も恵に向かって近寄ると、二人でショッピング街の中に入って行った。

 「で?まずは何を買う?」

 「えっとね、服かな?この前、予約してたのが入ったみたいだから。」

 「あいよ。」

 剣と恵は笑いながらショッピング街の中を歩いて行く、すると突然。剣が足を止めた。

 「恵!離れろ!」

 剣は何かに気がつくと、恵に向かって声を上げた。その声に驚いた恵は足を止める。その時!剣と恵の頭上から屋根の一部が降ってきた!

 「えっ・・・なんなのこれ・・・?」

 恵は恐る恐る、周囲を見渡す。剣もそれに合わせるように周りを見渡していた、その時!

 「!恵危ない!!」

 剣は大声で叫ぶと恵を突き飛ばした!それと同時に壊れた屋根から緑色の異形の生物が下りてきた。

 「なんなのこれ!?」

 「!ワーム!?」

 突然、現れた異形の生物。それを見た人々たちは慌てていた。だが

 「なんだ?てめぇ?コスプレか・・・・?ダサいんだよっ!!」

 それを見ていた金髪の若者は複数いた、異形の怪物に近寄った。

 「まて!そいつに近寄るな!!」

 剣は声をあげてその若者を止める、だが、聞こえていないのか無視をしたのかは分からないが、若者は緑色の、ワームと呼ばれた怪物を体を殴りつけた!!若者は笑みを浮かべる・・・しかし

 「ってぇぇぇぇぇ!!なんだこいつカテぇぇぇぇ!!」

 若者は自分の右手を触りながら声をあげる。若者の拳からは血が流れ出ていた。

 それを見たワームは、そのまま若者の横っ面を殴る、するといとも簡単に吹っ飛び、剣達のそばに転がってきた。

 「っ!」

 恵は若者を見て口を押さえる、どの程度の力が加わったか分からないが、若者の首は曲がっており、口からは血が流れ出て白目をむいていた。

 それを見た人々はパニックを起こし、バラバラに逃げ始めた。

 「恵・・・・こいつは俺に任せて逃げろ・・・・」

 パニックを起こし、震えている恵に向かって剣は優しく言う、だが、恵は動こうとしない。

 「恵!!逃げろ!!」

 剣は恵の肩を掴んで声を上げる、意識を戻した恵はハッとし、剣の言葉を聞くとそのままゆっくりと走りだした。

 だが、剣が恵を追いかけてこない、むしろ、剣は何かを取り出した。

 「えっ?剣君何してるの・・・・」

 「足を止めるな!!離れてろ!!」

 走るのをやめた恵を見た剣は恵の方を見るといつもとは違う表情で、恵を睨んで叫んだ。

 普段とは違う雰囲気の件に恵は驚き、走ってその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 どのくらい走ったのかは分からない・・・剣は無事なのかさえも・・・・恵は呼吸を整えながら店と店の間に隠れた。

 「剣君、大丈夫かな・・・・・。」

 恵が静かに呟いた、その時、誰かが恵の肩に手を置いた。恵はその腕を払いのけると後ろを振り返る。するとそこには剣が立っていた

 「剣君!!良かった無事で・・・・・。」

 恵はそのまま剣に抱きつく、剣も恵をしっかりと抱きしめた。

 「良かった無事で・・・・」

 「俺は大丈夫だよ・・・・あんなのに負けるはずがない・・・・。」

 剣は笑顔で言うともう一度しっかりと恵を抱きしめた。

 「えっ・・・剣君・・・・・。」

 恵は顔を赤くして慌てる、大好きな人に抱きしめられてるうれしさ。

 だが、それと同時に告げる警告、剣君じゃない、恵の勘がそう告げる・・・こいつは剣君じゃない離れろと

 「恵・・・俺さ・・・怖かったんだ・・・だからキスして良い?」

 恵の耳元で剣は囁く、その声を聞いた恵はゆっくりと目を閉じた。剣の顔がどんどん恵に近寄って行った、その時!

 「があっ!」

 突然、剣の声が響いた、恵はゆっくりと目を開く、するとそこには、赤いカブトムシと白と桃色の縞模様のチョウが剣を攻撃していた。

 「くっ!邪魔だ!!」

 剣はそれを払いのけた、すると

 『伏せろ恵!』

 どこからともなく声が響き、恵は屈む、すると剣にめがけて銃弾が命中し剣は後ろに下がった。

 『俺に化けようなんざ10万年早い・・・・・』

 -KAMEN RIDE DECADE-

 恵の背後から何かの電子音が聞こえる、恵は後ろを振り返った、するとそこには体がマゼンタ色に輝き、緑色の目を持った、謎の戦士が立っていた。  

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