MASKED RIDER DECADE ~Another story~   作:平坊

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はい!
今回から、新世界へ突入となります!!
よろしくお願いします。


クウガの世界
第1話 『空我』


 「恵・・・とにかく出るぞ・・・・。」

 剣はテレビを見ながら静かにつぶやくと店舗から出た、それを見た恵は、急いで剣と一緒に店から飛び出した。

 「剣君!?急にどうしたの・・・・と、言うよりお兄ちゃんは・・・・。」

 「・・・・隼人はこの店にはいない・・・おそらくお前の世界で過ごすはずだ・・・・もう・・・・ここはお前の世界じゃない・・・・・。」

 恵は眼を見開いて剣を見た、なぜなら、剣の姿が変わっていた。

 「剣君・・・・いつ着替えたの・・・・・そんな・・・・コスプレして・・・・・。」

 「何を馬鹿な事を言ってる、お前だって。してるだろ・・・?」

 剣は笑顔で恵を見る、剣の姿は変わっていた、いつ着替えたのかは分からないが警察官の格好をしていた。

 「何を言って・・・・って・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇl!!ちょ、み、見ないで・・・・・は、はずかし・・・・・。」

 剣の声に恵は首をかしげながら自分を見る、恵も姿が変わっていた。剣同様、警察官の格好をしていたのだ。

 否、剣の格好は普通の警察官、交番勤務しているごく一般的な警察官の格好だが、恵の格好は普通の婦警がしている格好ではない、もともと恵の美しいスタイルもあるのだが、体が強調された姿で、ミニスカートをはいている。いわゆる、ミニスカポリスと言うやつだった。

 「俺たちは世界を渡るとその世界での役割を与えられるらしい・・・・。」

 赤面しながらあわてる恵を横目で見ながら剣は笑顔で軽く流す。すると、テレビの映像が変わった。

 「ニュースをお伝えします。倉庫街近くで未確認生命体4号が交戦中。一般市民は近寄らないようにお願いします。」

 「!クウガの世界か・・・・・。」

 恵は恥ずかしいのか家の中に入ろうとする、それを見た剣はさせまいと恵の腕をつかんだ。

 「な、なにするの!?」

 「倉庫街に行くぞ、そこにこの世界のライダーが・・・・仮面ライダークウガがいる。」

 「でも、恥ずかしいって!!」

 「大丈夫だ!似合ってる!!それよりも急ぐぞ。」

 剣はそういうと、家の前に止まっていたバイクにまたがるとヘルメットを着けて、恵にもヘルメットを渡し、後ろに乗せると、バイクにエンジンをかけ、バイクを走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふっ、はっ!!」

 さまざまな倉庫が並ぶ、倉庫街の中の一つの倉庫で、拳を振っている人影があった。

 「ふっ・・・・・。」

 その人影、赤い鎧に身を包み、金色に光る二本の角を持った戦士、仮面ライダークウガは自分の目の前にいる、蜘蛛の形をした怪物の腹を殴って突き飛ばす、そして足を肩幅に広げ、両腕を左右に勢い良く開いた、すると右足首についてあるアンクレットのようなものの中央にある赤い宝石が光り輝き、足裏に炎がともる。すると、クウガは蜘蛛の怪物に向かって走って行き、途中で上空に飛び上がり空中で一回転

 「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 右足を勢い良く伸ばし、蜘蛛の怪物めがけて必殺の『マイティ・キック』を放った!!

 「ぐっ!!」

 マイティ・キックは蜘蛛の怪物の腹に命中すると、後方に弾き飛ばす、そして炎に包まれながら爆発した。

 「ふぅ、これで終わりか。」

 地面に膝をつき、炎を見つめながらクウガはつぶやく。するとクウガの姿が変わり、黒髪で左目に眼帯をつけた青年が現れた。

 「l道《どう》!!後ろだ!!」

 青年が息をつくと、背後から声が響く、青年は声に反応する、だが、ほんの少し反応が遅れ、青年は鎖のようなものに殴り飛ばされてしまった。

 「ぐごっ!」

 青年はそのまま飛ばされると、倉庫の鉄柱に背中をぶつける、だが地面に倒れる前に、両腕を前に出し、耐えると、ゆっくりと体制を整え目の前をにらんだ、するとそこにはトラの姿をした怪人が立っていた。

 「今度はお前かよ・・・・次から次へと懲りないことだ・・・・。」

 青年はそう言って、両手でベルトのバックルを包むようなしぐさを腰の前で取る、すると腰から銀色に光り輝くベルトが現れ、中心が赤く光り輝いた。

 次に青年は右腕を左斜め前方に伸ばし指を軽く曲げ、ベルトの右斜め下に乗せた。そしてゆっくりと左手と右手を同時に反対方向へスライドさせようとしたその時

 「lガゲズザ《させるか》!!」

 聞いたことのない言葉を発しながらトラの姿をした怪人は青年に向かって鎖を投げつける。

 「くっ!!」

 青年は右方向に前転しその攻撃をかわす、だが

 「ぐっ!」

 鎖は一周し青年の右腕と胴体を巻きつけた。

 「変身できない・・・・。」

 トラの怪人はそれを見ると鎖を振り回し、青年を引きずりまわした。

 「調子に乗るなよ・・・・・。」

 青年はそう言って、鎖を引きちぎろうとしたその時!トラの怪人の体から火花が飛び散り後方に飛んだ。

 「?おやっさんか!?」

 青年は後ろを振り返りながら銃を構えていた、老年の茶色のコートを着た男性を見た、だが、首を横に振った。

 「lザセザ《だれだ》!!」

 トラの怪人は後方を老年の男性が立っているのとは違う方向をにらむ。

 「なんとか間に合ったな。」

 声が聞こえ、その場にいた青年手老年の男性は声の方を見る、その声の主は剣であった、剣の左手にはライドブッカーガンモードが握られていた。

 剣は頭にかぶった帽子を投げると、ガンモードをブックモードに戻し右腰に戻す、そしてディケイドライバーを開いてライドブッカーからカードを取り出した。

 「変身!!」

 -KAMENRIDE DECADE-

 カードをドライバーに装填し、剣は仮面ライダーディケイドに変身するとライドブッカーソードモードを握りしめて、トラの怪人、メ・ガドラ・ダに向かってゆっくりと歩き出した。

 「こないのか・・・?」

 ディケイドは静かに呟く、そしてライドブッカ―を両手で握った。

 「こないのならこちらから行く・・・。」

 ライドブッカ―を両手で握ったディケイドは言い終わらぬうちに、地面を蹴り、ガドラの懐に一気に体を進めた。

 そして

 「ふんっ!!」

 左下から右上めがけてライドブッカーを振り、ガドラの体を切り裂く。ガドラの体からは火花が勢いよく飛び散ると同時に、鮮血、ガドラの体は後ろに大きくのけ反った。

 「グッ!!」

 ガドラは体制を整えるだが

 「クウガを縛り付けた、お前の武器はその手にはないぞ?」

 ガドラは自身の武器である鎖をディケイドに向かって飛ばそうと右腕を見る、しかし、その鎖は先ほどクウガに変身した青年の体を縛り付けていた。

 さらにディケイドの攻撃を受け、後ろにのけ反った際に手から離してしまっていたのだ。

 「グガッ!」

 ガドラは右手を握りしめると、そのままディケイドめがけて右腕を突き出した。

 「甘い!」

 ―ATTACK RIDE SLASH―

 ディケイドはディケイドライバーにカードを装填、電子音が発せられるとディケイドはそのままライドブッカーを右斜め下から左斜め上に向かって振り上げ、ガドラの体を切り裂いた!!

 「グモッ!!」

 ライドブッカーからは赤く光り輝く刃先が無数に現れ、その斬激はガドラの体を何度も切り裂く、一回振っただけではあるがその衝撃は何倍もある、ガドラの体からは火花と同時に鮮血、先ほどよりも大きく飛んだ。

 「ぐ・・・・がっ!!」

 ガドラはゆっくりと起き上がるとディケイドを睨みつけ、そのまま、右方向に飛び上がり窓を破って外に飛び出した。

 「逃がすか・・・・。」

 ディケイドは静かに呟くと倉庫から飛び出し、ガドラを追いかけた。

 

 

 

 

 「くっ、俺も急がないと・・・・。」

 クウガに変身していた青年は鎖を力で思い切りはずそうとした、その時。

 「まって、私が壊します、離れててください。」

 恵が青年に駆け寄って手に持っていた拳銃で鎖を打ち抜く、火花を散らしながら鎖は壊れた。

 「なんで婦警がこんなところに?」

 「えっとそれは・・・・。」

 青年のそばにいた老年の刑事が恵に声をかける、恵は何とかごまかそうと慌て始める、その時。青年がゆっくりと立ち上がった。

 「そんな事よりおやっさん!俺たちも後を追いかけよう!!」

 「あ、ああ!」

 クウガに変身していた青年は老年の刑事に言う、刑事もゆっくりとうなずきながら青年と一緒に倉庫を離れた。

 「君はここにいて!危険だから。」

 青年は走りながら恵に向かって叫んだ。

 「・・・・って、ちょっと!私を置いていかないでよ!!」

 呆気にとられていた恵は、青年と刑事を見送る・・・しかし、しばらくして我に返った恵は走って後を追いかけた。

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