【本編完結済】ホロライブ・オルタナティブ~If this is inevitable fate, I will call it a curse~ 作:らっくぅ
が、G1クエにも関わらず6乙、つまり2回クエスト失敗したので心が折れました。やはりカマキリ装備では難しいか()
「二つ名」──通常とは比べ物にならない戦闘力を持った特殊な個体に付けられる名である──青電主ライゼクスはちょうどヘーミッシュと、スメラギ達を挟みこむ場所に降り立つ。
あやめ、シオン、ちょこ、メル、るしあはそれぞれ戦闘態勢のまま、ライゼクスと対峙する。
「二つ名まで出してくるなんて聞いてないよぉ…」
「でもやるしかないわ、メル様。大丈夫。〈
「怖いよぉー!?」
「来るぞ!」
ライゼクスは接近し、雷を纏った翼をあやめ達に叩きつけようとするが、5人は左右に分かれて回避する。
「2連撃っ!」
その声と共に、ライゼクスはもう一度片方──シオンとるしあとメルに向かって叩きつけを行う。
「〈
シオンは金色の結界を展開し、ライゼクスの攻撃を防ぐ。蒼白の雷撃を無効化するが、しかし結界は翼の物理攻撃には耐えきれず、一瞬抗ったのち砕け散る。その隙に3人は後退し、攻撃を回避する。
「もうっ! さっさと倒そうっ!」
ライゼクスのあまりの強さに逆にスイッチが入ったのか、メルは気合を入れ直しライゼクスの陽動を始める。
するとライゼクスは他の4人から目を離し、標的をメルに定めた。
あやめ達のパーティは、まずメルが相手を陽動し、ちょこが動きを止め、あやめとシオンとるしあで火力を出すというのが定石であった。
一方で、
「わわわっ⁉︎吸い込まれる〜!!」
メルが距離を離したと同時に、ライゼクスは超電磁球を打ち出す。青白い電磁球はメルだけでなく、他の4人も吸引していく。今、ライゼクスの正面にいるのはメルだけである為、あやめ達にはあまり効果はないのだが、
「っそれは流石にやばいって! 死ぬどころじゃ済まないよぅ!」
ライゼクスは頭のトサカに莫大な電気エネルギーを迸らせる。身動きが取れない今、打ち込まれたらいくらスピードに長けているメルでも避けきれない。
「メル先輩!!」
シオンは急いで〈
(るしあには分からないことが多すぎる…でも、それでも今は!!)
スメラギの記憶。自分の知らない自分。ゼノクロス。正直、いきなりてんこ盛りで頭がついていかない。しかし、だからと言って己のやるべき事を見失うな。
るしあは収納の術式から光り輝く聖剣──聖霊天蝶剣ファルファリアを取り出す。
「聖霊天蝶剣、秘奥が壱…」
ファルファリアの刀身が聖なる光を帯びる。その光は段々と強くなり、
「〈
るしあはファルファリアを天に掲げる。すると、刀身の輝きから生み出された無数の光の蝶がメルを包み、結界へと変わった。
直後、メルに向けて振り下ろされたライトニングブレードは結界に阻まれ、激しく拮抗する。
その間に電磁球が消え、
「っ!!」
自由になったメルは即座に軸線上から外れ、ブレードを避ける。
「あ、危なかったぁ…」
「今の、るしあちゃんが?」
るしあが持っていた聖霊天蝶剣ファルファリアは確か、るしあの母からもらったものなのだが一度も使ったことがないと聞いた。だから、シオンもこれには驚いていた。
「…るしあには、難しいことは分かりません。でも…いえ、だからこそっ! るしあはみんなの為に戦います!」
「よく分からないけど、吹っ切れたのね、るしあ様。じゃあ、ちょこも少し本気出すとしますか…!」
「初めて使う魔剣の秘奥を使いこなすとは…。余も負けてはいられないなッ!」
るしあの活躍に、皆が奮起する。パーティの最年少があれだけやっているのだ。年長者がボヤボヤしているわけにはいかない。
ライゼクスが放つ雷のブレスをローリングで避け、メルはそのまま開いた口に〈
「ナイス、メル様! 〈
間髪入れず、怯んだライゼクスを重力の結界に閉じ込める。自身の何十倍もの重力に圧し潰され、ライゼクスは身動きが取れない。
尚も尻尾を動かし、雷撃を放とうとするが、
「鬼神刀阿修羅、秘奥が壱」
「
それよりも早く、あやめの一撃が尻尾を斬り伏せる。
「トドメもらっちゃうよ! 〈
シオンが叫ぶと共に、それぞれ異なる色の魔法陣が7つ、天に描かれた。7色の積層魔法は共鳴し合い、無数の光を放って辺りを眩いほどに照らしていく。
そうして一際大きな光が輝いたかと思うとすぐに収まった、その瞬間。
轟ッッッッッ!!!!!!!! と。
虹色の魔法陣から光の柱が降り落とされ、大地が震撼する。撒き散らされる閃光や爆音すらも一種の攻撃なのではないかと思うほどに、周囲の者達は五感を叩きのめされる。
しばらくして光の柱が細くなり、消えると、そこには魔物の跡形もなかった。それどころか、魔物がいた地面がキノコ傘のように捲れ上がってすらいる。
「…シオン、これは…」
「あれ、威力調整ミスったかな」
「ミスりすぎだ…。余も少し肝を冷やしたぞ…」