【本編完結済】ホロライブ・オルタナティブ~If this is inevitable fate, I will call it a curse~   作:らっくぅ

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幕間 在りし日の記憶

 とある高校の3回生であるスメラギは、放課後の教室で1人、進路に悩んでいた。高校は6回生まであり、大学に行くか就職するかが決まるのはまだ3年もあるが、どちらを選ぶにせよ、受験勉強もしくは就職活動に1、2年はかかる。この辺りでどちらかを選ばなければ出遅れてしまう。

 

「うーん、悩むなぁ…」

 

「スメラギくん、どうしたのです?」

 

 と、そこへるしあ達がやって来る。

 

「あれ、まだ帰ってなかったのかい?」

 

「私、見てましたよ?スメラギ君が黄昏てるとこ〜」

 

 ニヤニヤしながらマリンが茶化してくる。

 

「いや、進路が決まらなくて…」

 

「進路?あぁ、もうそろそろ決めないとだよね」

 

「ノエルは決まっているの?」

 

「うん、私は傭兵になる!それで、色んな所へ行って、困ってる人たちを助けるんだ〜。仲間も増やして、白銀騎士団を作るのが夢なんだ〜!」

 

 と、ノエルは胸を張って自慢げに語る。

 

「あはは、ノエルらしいね、騎士団なんて」

 

「もちろん、騎士団第一号は私だけどね?」

 

 フレアはノエルの横に立ち、腕を組みながらそう宣言する。

 

「フレア…!///」

 

「おいこら、そこ!隙あらばイチャつくなぺこ!」

 

「あはは…フレアも傭兵なんだね。ぺこらはどうなんだい?」

 

「ぺこーらは起業して社長になるぺこ!夢はでっかく‼︎」

 

「ぺこらじゃ無理でしょ…スロカスじゃん」

 

「関係ないぺこでしょ⁉︎」

 

 るしあは呆れた顔をしながら、ぺこらを毒づく。

 

「ぺこらだけじゃ不安だから、るしあはぺこらの会社に就職してあげるのです。副社長でも良いのですよ?」

 

「るーちゃん…‼︎でもあんたに副社長は無理だから、ペーペーからね!」

 

「あーん!るしあたん、私と海賊になってくれないのぉ⁉︎」

 

「海賊って言っても、マリンは人助けしかしないだろ?」

 

 スメラギは冗談めかして言う。

 

「しますー!冒険!金銀財宝見つけ出して、富豪トップ10にのし上がってやるわ!」

 

 マリンは椅子に右足を乗っけて、高らかに語った。

 

「…真面目に将来考えてるの、ノエルとフレアだけなんじゃないか?」

 

 ふと、スメラギが本音をこぼすと、3人は抗議の声をあげる。

 

「失礼ぺこだな!ぺこーらには社長が向いてるの!」

 

「そうそう。それにぺこらが社長になったら、同じ3回生のよしみで入社させてくれるのです」

 

「女のロマンを甘く見るなよー!すぐに見下してやるからなぁ⁉︎」

 

「あ、あはは…」

 

「で、結局スメラギくんはどうするの?」

 

ノエルが訊ねる。彼女たちの話を聞いて、スメラギはピンと来るものがあった。

 

「そうだなぁ、僕は…





そう、これはまだ何も知らなかった頃の記憶。かけがえのない、大切な。でも、僕はそれを…
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