【本編完結済】ホロライブ・オルタナティブ~If this is inevitable fate, I will call it a curse~   作:らっくぅ

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先日ガンヘッドを観ました。ガンヘッドとエアロボットのバトルシーンが迫力あっていいですね〜。アレがCGじゃなくて模型でやってるのエグいですね…!
ジェロオオオオニモオオオオオオ!!!!!


35話 彼方からの使者

「さて、どうやってゼノクロスを探す?」

 

「そういえばルーナちゃんの領地にゼノクロスの整備ドックがあるんだっけ。そこに行ってみる?」

 

「ルーナ? ってか、あなたは?」

 

「あ、ごめんごめん。僕はロボ子だよ〜。よろしくね魔法少女ちゃん」

 

「魔法少女…? ええと、あたし紫咲シオン。よろしくっ」

 

 スメラギの死を確認しにやって来たヘーミッシュを難なく撃破すると、スメラギ達は今後、具体的には最終目標であるゼノクロスについて話し合おうとしていた。しかし、

 

「今後について話すのも大事なんだけど、今はここを離れた方がいい」

 

 少しスメラギは急ぐように声をかける。

 

「? なんで?」

 

「さっき君たちを呼ぶ為に『力』を発しただろう? 全方位にやったものだから、恐らく『力』を察知した人達があちこちからやってくると思うんだ。早くしないと余計な戦いが起きてしまう」

 

 あくまで冷静に説明するが、

 

「いや、それは貴方のせいだろうっ? 何故余達が巻き込まれなければならないんだ⁉︎」

 

「てか何でそんな堂々としてんの。あんたのせいで仲間に危険が及んでるんだけど?」

 

「ちょっとぉ! もうちょっとやり方あったでしょ! 急にIQ低くなるのやめてくださいよ!」

 

「…スメラギさんってもしかしなくてもポンコツ?」

 

「ホントなんでアンタが『エース第3位』ぺこなの?」

 

 

 

 いややる前に気付けよ。こんな重大なリスクを忘れて行動を起こしてしまう辺りが粗暴で大胆なオーガストの源泉なのかと思うと、スメラギ自身も中々ぶっ飛んだ人物であるのかもしれない。ロボ子は口には出さなかったが、苦笑しながらそう思った。

 

 なお当のスメラギ本人は総スカンを喰らって、早くもへこみかけていた。

 

「ぐっ……と、とりあえず、今すぐこの場を離れよう。マイスフィールドか、ルーナの所ならまだ安全だと思うけれど…」

 

 しかし、いつだって希望というものは残されていた。スメラギの信頼度は救いようがなかったが。

 

 まぁつまり。

 

 

 

 突如、天から光の柱が降りてきたのだ。

 

「うわっ⁉︎何これっ?」

 

「攻撃…じゃなさそう。なんだろ」

 

「あっ、もしかして「天の柱」じゃないか? ほら、天界と人間界を結ぶっていう」

 

「お〜さすがフレアさん! そういえばラミィも聞いたことあります! でも見たのは初めてだなぁ」

 

 と、そこへ1人の少女──否、文字通りの意味での天使が舞い降りる。

 

「まったくもう…邪神の力を感知したと思ったら、急に『スターク』とその仲間を喚んでこいなんて、運命神様は何を考えているのやら…。っと、貴方が『スターク』? 突然だけど、僕と一緒に天界まで来てもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(まさかこいつが出てくるとはな)

 

「天音かなた、か…」

 

「…ちょっと、何で僕の名前知ってるの? それも邪神の力ってわけ…?」

 

 スメラギ達は「天の柱」の中に入り、天高く昇っている。

 

『力』を狙ってやって来た、というのは間違いではなさそうだが、かなたの言葉から察するに、戦うつもりはないようだ。渡りに船、ということで、一行はかなたと共に天界へ向かうことにしたのだ。

 

「スメラギさん、もしかしてこの子に会ったことあるのです?」

 

「あぁ…。かなたも以前の世界で会ったことがある。だが、何故わざわざ彼女が…」

 

「ハッ、むしろちょうどいいじゃねぇか」

 

 と、オーガストが表へ出る。

 

「うっ…もう3回目くらいだけど、いまだに慣れないなぁ…」

 

 邪神の力は人々に根源的な恐怖を与える。その力は行使しなくても、持っているだけで常に微弱に発せられている為、オーガストが表へ出ている間はずっと、この力の影響を受けることになるのだ。

 

「それで、ちょうどいいって?」

 

「俺たちが今まで出会ってきた奴らは、テメェらも含めてどいつもこいつも前の世界で知り合いだった」

 

「それはヘーミッシュとマーシェの計画じゃないの?」

 

 確かに、ここにいるほぼ全ての仲間は彼らの計画によって、対スメラギの戦力として、人為的に集められた。しかし、ギエルデルタを目指していたぺこらとスメラギが途中でエルフの森に寄るのも、その後のソフォレでの戦いの時にぺこらがいたのも、ヘーミッシュ達にとって想定外だったはずだ。

 

「必ずしもそうじゃないかも知れない。彼らの計画の始まりは、おそらくノエルとぼたんだと思う。でも、僕はそれまでにかつての知り合いと何人か会っているんだ、ぺこらやフレア、ラミィも含めて」

 

 前から感じていた違和感。ヘーミッシュに気を取られ、今まで完全に忘れていたが、やはり不自然だ。

 

 この世界にやって来た所をたまたまぺこらが通りかかったり、魔物に襲われかけていたのがわためだったり、その雇い主がポルカだったり。

 

 いくら並行世界に飛んだとはいえ、これは流石にご都合展開だ。

 

「偶然じゃなくて?」

 

「偶然というには、あまりにできすぎている。むしろ、誰かが意図的に引き合わせているような気がするんだ」

 

「もしそれが本当なら、そんな大それたことができんのは神々くらいしかいねぇ。奴らが俺に用があるのなら、俺も奴らに真相を問い詰めてやるさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたよ。ここが天界。あなた達は喚ばれてやって来ただけなんだから、余計な真似しないでよね」

 

 人間界とは隔絶された天界なのだから荘厳な景色を想像していたスメラギ達だったが、そこはむしろ見慣れた街だった。

 

「見た事あるけど…どの街に似てるかと言われると分かんないな」

 

「確かに。アイゼオンぽいと言われればそうだし、ギエルデルタにも似てるかも」

 

 唯一、記憶の中の街と違うのは、まったく見慣れた景色でありながらどこか神聖さを感じることくらいだろうか。

 

「下界の人に天界のありのままを捉えるのは不可能だから、空間があなた達の認識に合わせてるんだよ」

 

「じゃあ、この街で人がまったく見かけないのは?」

 

「そりゃあここは下界とは次元が違うから、あなた達がここの住人に干渉することはできないよ」

 

 かなたは軽い調子でそう説明すると、まっすぐ歩き出す。

 

 

 

「じゃあ案内するから付いてきて」

 

「案内…って、どこに?」

 

「この世界を創った創造主、主神リヴァイエラのところだよ」




ついに天界までやって来ました。人間界、魔界、天界と、これでこの世界の大体を踏破したことになりますねー(3つの世界区分が死に設定にならなくて良かった…)

そして、そろそろネタばらしですね。ここまで謎を謎のままに引っ張ってくるの辛かったですが、ようやく明かすことができるので楽しみです()
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