【本編完結済】ホロライブ・オルタナティブ~If this is inevitable fate, I will call it a curse~   作:らっくぅ

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もう少しだけ続くんじゃ。

ifルートです。第二部と関わる事はないので、Aエンドですっきりさせておきたい方はブラウザバックを推奨します、と言えば何となく内容は想像つくかと思います()


Bルート
30話B


 ロボ子を助けようと手を伸ばすスメラギを、しかしオーガストが止める。

 

「そうやってテメェはいつも余計な世話を繰り返して、避けられたはずの苦しみを味わい続ける。テメェの行動は、テメェを傷つけるだけなんだよ」

 

「……」

 

「決別すべきだ。過去の全てから。アイツらは俺たちと完全に敵対した。目の前にいるコイツもテメェに語りかけてくる事はねぇ。決断するなら今だ。過去に甘えて未来を台無しにするか、過去を捨て未来を勝ち取るか。テメェに残されてんのは2つに1つだ」

 

 何があっても彼女達は守り抜く。そう決めたはずだ。今更自分に目を向けるのか? また自分のエゴで守れるはずのものを失うのか? 

 

 答えは、決まっていた。

 

 

 

 

 

 今まで彼女達に、周りに甘えていた。あのまま上手く事が運んで、ゼノクロスを倒せると楽観していたのかもしれない。

 

「…だが、それも終わりだ。僕は彼女達を守る。その為なら、自分の命を使い潰したって構わない。何故なら」

 

 過去も。仲間も。弱さも捨てる。

 

()は『スターク』なのだから」

 

 覚悟とは、そういうものだ。

 

 

 

 

 

 スメラギはデバイスを取り出すと、倒れているロボ子の隣に置く。

 

『マスター、どうしても行かれるのですか?』

 

「あぁ。もう俺に君は必要ない。…今までありがとう、APRIL」

 

『マスター。私はまだ』

 

 もう、スメラギは振り返らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『憐れな人間。永遠に、さようなら。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 辿り着いたのは、ゼボイム郊外から数キロ離れた所にある異世界大戦期の遺跡群だ。

 

 そこには2体のアンドロイドが立っていた。

 

「チッ…奴らめ、しくじったか」

 

「生憎だが、俺はあんな所で死ぬつもりはない。ヤツを破壊するまでは」

 

「いいえ、あなたは死ぬのよ。ゼノクロスを見ることなく」

 

 予想外、といった様子で2体はスメラギを見つめる。だが、彼を見つけた以上、殺さないわけにはいかない。それが、彼らの使命であり宿命だから。

 

「お前たちに俺を殺せるはずがない。無限増殖? 戦闘パターンの学習? 馬鹿馬鹿しい。その程度で『スターク』にマウントを取ったなどと思わない方がいい」

 

 ズオォッッ!!! と、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「コイツ…以前とはまるで様子が…!」

 

「そろそろお前達との馬鹿遊びも終わりにしよう。俺はさっさとこの世界を救わなきゃいけないんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンドロイドを全滅させるのに、そう時間はかからなかった。彼らにとって、スメラギの来訪は想定外だったようだ。十分な量産体制が整っておらず、スメラギの破壊が生産よりも上回り、やがて工場遺跡そのものを潰した事で完全にヘーミッシュとマーシェは撃破された。

 

 

 

 

 

 

 

 そして。

 

 彼らが破壊されたという事は。

 

「現れたか」

 

 

 

 

 

 

 

 空を裂くようにして巨大な機械の腕、そしてその全身が這い出てきた。

 

 ゼノクロス。

 

 全ての発端であり、スメラギの敵。

 

 奴を倒す為に、全てを捨ててきた。もう、ここで失うものは何もない。

 

「じゃあ、始めようか」

 

 感傷も、怒りも、闘志も、執着もなく。淡々とスメラギは呟く。

 

 

 

 世界を救う為の戦いが、始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スメラギを見た者は、誰もいなかった。

 

 ターミナル02 ha-01(この世界)で、ではない。

 

 ターミナル02 ha群(世界全体)で、だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある時はビームに灼かれ。

 

 

 

 

 

 

 

 ある時は全身を殴り飛ばされ。

 

 

 

 

 

 

 

 ある時はゼノクロスとの戦闘中にアンドロイドの伏兵に全身を串刺しにされ。

 

 

 

 

 

 

 

 踏み潰され窒息死させられ心臓を抉られ内部から爆破され全身の骨を砕かれ血液の沸騰で体内を焼かれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スメラギは死に続ける。終わりのない円環の中で、世界を守るために。

 

 ゼノクロスは殺し続ける。強大な力を滅ぼし、世界を守るために。

 

 

 

 

 

 

 

 そうして世界は平和になった。

 

 1人の『人間』と1体の機械の犠牲の上で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歯車は今日も回り続ける。

 


 

 

 

 Bエンド

 

殺戮の円舞(エンドレスワルツ)




思ったより淡白かつ短めに終わりましたね、、
でもまぁifルートがメインでもないしこれでええか(テキトー)
いつかもうちょっと細かく描写するかもしれません。いつか(強調)


はい、そんな話はさておき、Bエンドは「スメラギがロボ子さんを救わなかったら?」という分岐から導かれる結末です。
Bエンドのキモは、スメラギが弱さ=オーガストを受け入れるのではなく、捨てることにあります。弱さを捨て、オーガストの人格を融合したことで、一人称が「俺」になったんですねー。


ただこんなこと言っておいて、このBエンドを始め、ifルートは基本的に「もし」の部分にフォーカスしているので、各エンドに何かメッセージやテーマ性などはありません。やおいでゴメンね( ´・ω・`)
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