大好きを叫べ   作:マーリン15

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皆さんはどの組み合わせが好きですか?自分はせつかりが好きです!お互い認め合ってる関係が好きです。それではどうぞ。


2章

次の日の朝、眠そうにあくびをしながら昴は学校に向かう支度をしていた。

(結局、夜遅くまでスクールアイドルの動画を見てしまった。)

 

あの後も他のスクールアイドルの動画を見てしまい、気が付くといつも寝る時間はとっくに過ぎてしまっていた。自分がここまで時間を忘れてしまうことなど考えてもいなかったので昴自身も少し驚いていた。

 

(あー、さすがに今日は眠いなー。いつもよりも1時間は寝るの遅かったからなー。)

 

電車で危うく寝過ごしそうになり、少し焦った昴であったが何とか直前で飛び起きて寝過ごすことなくいつもの駅に降りることに成功した。

その日の朝、少し遅めに登校した昴に翔が声をかけてきた。

 

「おっす、すばる。なんかやけに今日は眠そうだな。」

 

「まぁね。ちょっと昨日いつもより寝るのが遅くなってね。」

 

「珍しいな。寝るの遅くなったって何やってたんだよ。」

 

「スクールアイドルの動画を見てたらいつもより遅くなった。」

そう返すと、翔はニヤニヤした顔をしながら

 

「昴がそんなにハマるなんてな。」

と言ってきたがその顔が何となくむかついたので、小突いておいた。

 

そうこうしているうちにチャイムが鳴ったので自分の席に向かい朝のHRが始まった。担任が入ってきて今日の連絡事項やらを伝えている。けれど、昴の耳には担任が話している内容は全く入ってこなかった。昴は昨日動画で見たあるスクールアイドルのことを考えていた。色んな動画を見ていたがそのスクールアイドルの動画だけは何回も見返していた。それくらいインパクトが強かった。あのパフォーマンスを同じ高校生がしている、しかもすぐ近くにいるのだと思うと昴は人知れず興奮していた。

 

 

午前中の授業が終わったことを告げるチャイムが流れると、各々食堂に向かったり、弁当を広げる人が多い中昴は翔と一緒に食堂に向かっていた。いつもだいたいこの二人で食堂で食べるのが流れになっていた。食堂はいつも混んでいるのでいつも席を探すのが大変なのがちょっと面倒なところだが、価格も安くて量も多いので多くの学生が利用している。今日はたまたま席が二つ空いていたのでそこで翔と食べることにした。

 

「そういえばさ昴、明日の土曜にうちの学校のスクールアイドルがライブやるらしいんだけど行く?」

唐突にそんなことを翔は言い出した。

 

「明日?まあ予定は特にないから行ってみても面白いかな。」

 

「おっし、じゃあ決まりな。明日の11時に学校でな。」

 

行くのは別に構わないんだが、どこからそんな情報仕入れてくるのか聞くと、どうやら翔の知り合いがスクールアイドル部にいるらしくそれでライブをやることを事前に聞いていたらしい。というか知り合いがいるなんてそんな話、1年から一緒にいたのに初めて聞いたんだけど。

翔はもともと明るい性格もあるから何気に顔が広いんだよなと昴は改めて自分の友人のすごさを感じていた。

 

 

 

 

「ふぅー、今日の分の勉強はこれで終わり。もうそろそろ寝る準備しないと。」

中川奈々こと優木せつ菜は今日の宿題を終わらせて明日の予定をどうしようか考えていた。午後からは同好会の練習があるから午前中にどうしようかと考えていたが、ふと隣の学校で明日スクールアイドルのライブが行われることを思い出していた。生徒会室にいるときにもはや日課にもなっているスクールアイドルの情報を見ていた時にたまたま明日ライブが行われることを見つけていた。

 

(一人で行ってもいいけど、どうしようかなぁ。明日は確か歩夢さんも午前中は予定がないと言っていましたし、歩夢さんも誘ってみてもいいかもですね。)

 

早速、せつ菜は歩夢にメッセージを送り隣の学校でライブがあるから一緒に行かないか誘ってみることにした。せつ菜がメッセージを送ってからしばらくして歩夢からOKという返事が返ってきた。明日の11時に開始ということでお互い現地集合ということになった。今までは一人でライブを見に行ったり、ショップを回ったりすることが多かったせつ菜だったが、同好会が復活してからはメンバーとこうして一緒にライブに行ったり、それこそ一緒に練習したりと今まで以上に充実していた。それが今まで以上にせつ菜のライブをよりクオリティの高いものに仕上げていた要因の一つでもあった。

 

翌日、せつ菜は虹が先学園の制服に身を包みメガネをかけて家を出た。せつ菜の家ではスクールアイドルやマンガやアニメなどの娯楽には厳しいので、学校に向かう時はせつ菜としてではなく生徒会長の中川奈々として学校に向かうようにしていた。どこか遊びに行ったり、出かけたりするときはメガネも外していくこともあるが、同好会が本格的に始まってからは土日でも学校に向かうことが多くなったので、そんな時は生徒会の仕事ということで両親には伝えていたので必ず制服を着て家に向かうようにしていた。

 

せつ菜が今日ライブが行われる学校に到着すると、先に到着していた歩夢がこっちに向かって小さく手を振っていた。

 

「おはようございます、歩夢さん。私が誘っておいてお待たせしてすみません。」

 

「おはようせつ菜ちゃん!全然大丈夫だよ!今日は誘ってくれてありがとうね!私あんまりほかのスクールアイドルのライブを生で見ることなかったからすっごく楽しみだよ!」

 

「ここ最近話題になっているグループですからね!私も楽しみです!」

今日のライブは学校内にある中庭に簡単にステージを作って行うということだったので、二人はそのステージに向かっていった。

 

 

今日はうちの学校のスクールアイドルのライブが行われる日だ。いつもと違う雰囲気の学校に足を踏み入れた昴は想像していたよりも人が多く集まっていることに驚いていた。

(うちの学校のスクールアイドルって思ってたより人気あるんだな。)

と昴が考えながらライブが行われる会場のほうへ向かっていると

 

「おーい昴!こっちだこっち!」

 

ステージ正面のところで翔が呼んでいるのを見つけたので、昴は翔と合流した。

 

「思ってたよりも人が多いんだね。」

 

「そりゃあな。うちの学校、結構話題になってるみたいだからな!」

 

なぜか翔が自分のことのように自慢していた。そんな翔の様子を見て苦笑していた昴であったが、あながち翔の話は嘘ではないんだろうなということは感じていた。自分の学校の生徒ばかりかと思っていたが、意外にも他校の制服を着ている人も多くいて昴は自分の学校のスクールアイドルが注目されているのを感じていた。

 

 

ライブの様子を一言で表すと圧巻の一言だった。歌とダンスのレベルは高く見る人を魅了していたし、観客の熱もすごくて改めてスクールアイドルのすごさを知った。昴はライブ中に翔からこの衣装もダンスも歌も全部自分たちで考えて作っているということを聞かされてさらにびっくりした。

 

 

時を同じくして、虹が先学園の二人も同じ高校生のハイレベルなパフォーマンスに感動していた。自分たちとはまだまだレベルの差があることを実際に間近で見ることで思い知らされていた。

 

「凄かったね、あれだけ激しいダンスなのに歌も全く乱れてなかった。」

 

「そうですね。確かにここのスクールアイドルのレベルは高かったですね、参考になるところもいっぱいありました。」

「けど、だからこそ私たちももっともっと練習して負けないようなパフォーマンスが出来るようになりましょう!」

 

「ふふっ、せつ菜ちゃんならそういうと思ってた。私も負けないように頑張るね!」

 

お互いに普段は他校のスクールアイドルのライブを見て刺激を受けていた。そのまま自分たちの学校に向かって練習しようという予定だったのでお互いに興奮冷めやらぬという状態ではあったが、会場を後にしようとしていた。

 

「学校に行く前にちょっと飲み物買ってきますね。歩夢さんはここで待っていてください、すぐ戻ってきます。」

 

「わかった。まってるね。」

 

そういってせつ菜は歩夢といったん分かれて、飲み物を買いに行った。しかし、ここは自分たちの学校ではないのでどこに売っているのかわからなかったせつ菜は近くにいたこの学校の制服着ている男子生徒に声をかけて聞いてみることにした。

 

 

 

ライブを見終えた昴はこれからどうするか考えていた。翔は用事があるからとライブが終わってからそそくさとどこかに行ってしまったので、昴は一人この後の予定をどうするのかを悩んでいた。このまま帰ってもいいし、どこか本屋でも寄っていこうか考えていたその時に女の子に声をかけられた。

 

「すみません。このあたりに自販機とかありませんか?」

 

声をかけてきた女の子を見ると、この前電車で見かけた優等生ぽい見かけの女の子だった。この子もスクールアイドルとか興味あるんだなと少し意外に思ってしまった。

 

「自販機ならそこ曲がったところにあるよ。」

と昴は奥の角を指さした。

 

「そうですか。ありがとうございます。」

その女の子は軽くお辞儀をして自販機のほうに向かっていった。思っていた通り礼儀正しい子なんだなと昴は何となく好感を抱いていた。

 

その子は二つの飲み物を持って校門前にいたピンク色の髪の女の子と合流していた。その時に昴はさっき自分に声をかけていた子がせつ菜と呼ばれているのを聞いた。

 

(え?せつ菜?まさかね、聞き間違えたか。)

そんなことを考えながら昴は学校を後にした。

 

 

「せつ菜ちゃん、少し遅かったけど大丈夫だった?」

 

「すみません、なかなか買えそうなところが見つけられなくて。けど優しそうな人に聞いたので大丈夫です!歩夢さんのも買ってきたのでどうぞ。」

 

「ありがとう、せつ菜ちゃん。」

 

二人はそのまま午後からの練習のため自分たちの学校である虹が先学園へと向かっていった。その道中でせつ菜はさっき声をかけた男子生徒のことを考えていた。せつ菜も何となく見覚えがあるような気がしていたがどこで会ったのかまでは思い出せないでいた。




投稿遅くてすみません。これからも頑張って投稿していきますので、よろしくお願いします。
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