ウマ娘~首都高バトル~   作:ZERO1u

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シンボリルドルフをしっとりさせたかったので初投稿です
ルナちゃん第二人格をすこれ


嫉妬ルドルフ

「…この通りですから今回は許してくれませんか?たづなさん」と、ルドルフがたづなさんに頭を下げる。

 

「…会長さんがそこまでするなら…」

たづなさんは諦めたらしい。

 

「トレーナーさん」

 

「はいっ」

 

「次はないですよ?」

と言ってたづなさんは会長室から退出して行った。

 

「…トレーナー君」

 

「なんだルドルh「2人きりの時はルナって呼んでって言ったよね」アッハイ」

と、いつの間にか至近距離で言われる。

 

「ルナ、少し聞きたい事があるんだ」

 

「な、なんだ」

 

「なんで私以外のウマ娘に()()()をみせたの?なんで私以外のウマ娘を乗せたの?なんで、なんで」

 

…シンボリルドルフは嫉妬深い。何故か?

俺も知りたい。

 

育成時代は他の女性に目を向けるだけで「なんで他の女をみるの?なんで私をみないの?」と、言われた。

 

今はだいぶ治まってきたが…

 

「ねぇまたわたしのこと、ルナっていわなかったよね?」

 

「なんで分かるんだお前」

 

「7冠ウマ娘だから」

 

「えぇ…」

 

シンボリルドルフ。唯一無二の7冠ウマ娘。

それを開花させたのはこの俺だ。

 

「思い出すなぁ…あの日の事」

 

「どの日?」

と、聞いているのは以前「あの日」を当てようとして間違えた時、めんどくさい事になったからである。

 

「スカウトされた当日だよ」

 

「あー…」

 


 

あの日は強めの雨が降っていた。

正式なトレーナーとしての初日だった。

 

その日の模擬レースは重バ場で、開始された。

 

最下位は―シンボリルドルフだった。

 

1着のウマ娘をスカウトしようと群がるトレーナー達。

 

ルドルフはどこかに行ってしまった。

 

彼女を探して見つけた時は、雨に打たれ泣きながら座っていた。

 

「悔しいか」

 

「え?」

 

「勝ちたいか」

 

暫くの沈黙の後、コクっと頷くルドルフ。

 

「じゃ、決まりだ」

 

俺は全力でトレーニングメニューを考え実行させた。

 

ルドルフはメキメキと頭角を表し、更に「ウマ娘にとっての社会」を掲げるようになった。

 


 

「あのときはわたしもびっくりしちゃった。変な人だなーって」

 

「まぁ俺も似たような経験したことあるし、あんなに悔しがってたら担当にもなりたくなる。…だがまさか7冠制すとは思って無かったが」

 

未だに色んな新人トレーナーに毎回「ダイヤの原石を見つける方法ってなんですか!?」と言われる原因の一つだ。

そして俺は毎回こう答える。

 

「育てたい、勝たせたいと思ったウマ娘がいたならそれがダイヤの原石だ。そして、俺たちはダイヤを磨くんじゃなくて作るんだ」

 

「なんかいますっごい『キュン』ってきたよ!」

 

「いやなんでだよ」

 

「思い出すなぁ…あの日の事」

 

「またかよ」

 

「トレーナーが初めてつれてってくれた…首都高」

 


 

その日はルドルフの調子が悪く、模擬レース等でもいい成績が出せなかった頃。

 

「トレーナー…どうしよう。私、わたし…!」

 

「…すこしリフレッシュするか」

 

「え…」

 

ブォォォォォ…

 

首都高を走った。攻めた。

 

「わぁー…」

 

「どうだこの景色、速さが無ければ見れない景色だ」

 

「…」

 

「お前も似たような景色を見てるはずだ」

 

「…ねぇ」

 

「なんだ?」

 

「もっと走って」

 

「…やる気が出たか?」

 

「うん。だから…」

 

「…だから?」

 

「またみたい」

 

「…次のレースに勝ったらな」

 

数週間後、1着をとって帰ってきた。

 

そしてまた連れてった。

 


 

「あのとき、えいえんにいっしょにいたいなっておもったの!」

 

「お前が言った「駆け落ちみたいだね!」は今でも覚えてるからな」

 

「それは忘れてくれないだろうか」

 

「あ、戻った」

 

何時しかルナが車の事に付いて話すようになってきて、結構マイナーな話題も出すようになって今でも、車の事について話す。

 

特にスカイラインの「無敗伝説」についてはよく語る。

エアグルーヴやナリタブライアンにも話していたりもする。

 

そして2人はその日調子が下がる。

 

たまに「スーパーシルエットスカイライン、乗りたいなぁ…」なんて呟いている。

 

「そうえばもうこの時期か」

 

「この時期って何が」

 

「夏合宿だよトレーナー君」

 

夏合宿とは、ウマ娘達がいつもとは違う場所でトレーニングをするという行事だ。

毎年恒例で行かないウマ娘やトレーナーもいるが、行った者はそれ相応の経験が出来るだろう。

 

「もうそんな時期か。早いな」

 

「それは君があんなに複数担当してたら早く感じるんじゃないかな?」

 

「はは、そうかもな」

 

「で、今年は一味違う物にしたい」

といきなり言ってきた。

 

「…いきなり変えたら色々言われんじゃないのか?」

 

「なぁに、理事長に頼み込めば大丈夫だ」

 

「で、どこに行くつもりなんだ?」

 

「車の運転講習」

 

「は?」

 

「車の運転講習だ」

 

「2回言えなんて一言も言ってないんだけど、は?」

一体どうやってウマ娘のトレーニングをするのかが分からないのだが。

 

「理由どうすんだ理由」

 

「『車と競バは何処か似ているような気がします。理事長もよく引退したウマ娘が車の世界へ行くという事はよく聞いてるでしょう。そこで、私は車を通じて色んな事を学んだほうがいいかと』…これでどうかな」

 

「無理がありすぎる」

尚この後通ってしまう。…俺がとある人物にコネがあったと言うのもあるが。

 

「そろそろ私も首都高へ行って走ってみたいのだよ。それに今なら反対する生徒も少なそうだし」

 

「えぇ…マルゼンスキーに教えて貰えよ」

 

「あれはなんかこう…違う感じがするんだ」

 

「なんか分かる」

どちらかと言えばスタント寄りな運転な気がする。

 

「とにかく…頑張って頼み込んでこいよ」

 

「勿論トレーナー君も一緒に行くんだよ」

 

「いやあの俺これから担当ウマ娘達にトレーニングしに行かないと」

 

「自主トレをするのは把握済みだトレーナー君。さっ、いこ」

 

「イヤァァァァァァ…」

首根っこを掴まれ強制的に連れてかれた。




この小説は重バ場じゃないですが、ルドルフはしっとりします。
「ルドルフしっとりさせて、黄金世代のウマ娘複数担当してるトレーナーってナニモンだよ」って思った方々、ごめんちゃい
※平仮名が多めなのがルナ人格、普通に漢字使って喋ってるのはシンボリルドルフです。
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