差しウマにFRスポーツはとても合う学会をいまここで成立させます。
「今日もまた、見つからなかった…」
と助手席に乗ってしょげるのはキングヘイロー。
「まぁまぁいずれ見つかるよキング」
『そうだよ!一流なマシンが何処かにあるって!』
とりまきーズがそう言うが、
「でもあなた達、キングを差し置いて一流マシンのベンツ乗ってるじゃない」
そう、とりまきーズの2人はもうメルセデス・ベンツ SL65 AMGブラックシリーズとC63ブラックシリーズに乗っている。
キングはその助手席に乗っている。(ボブショートヘアーはSL65運転してる)
「か、返す言葉もないよ…」
『ははは…』
話がひと段落してふと、外を見ると何かが目を掠めた。
その瞬間キングヘイローは声を上げた。
「今すぐ止めて!」
「えっ?どうしたのキング?」
「とにかく!」
「わ、わかった」と運転していたウマ娘が停めるとキングヘイローは車から飛び出して走っていく。
そして見つけたそのクルマは―
「いきなりどうしたのキング…」
とりまきーズが追いかけキングヘイローを見つけた時、同時に見たものは…
「キング、もしかして…」
「
「…ええ、察しの通りこの私に合う一流のマシンが見つかったわ」
「「おおっ!」」
とりまきーズが声を上げて歓喜し喜ぶ。
だが、それに水を差すように1人の男が話し掛ける。
「嬢ちゃん達、勝手に盛り上がってるトコ悪いがそれはダメだ。他のにしてくれ」
「なっ…あなたは一体どちら様で?」
「おれはここの解体屋の管理人みたいなもんだ。で、改めて言うがそれはダメだ。他のならタダでもいいぞ」
「…理由は」
男は少し間を空けるとおもむろに口を開けた。
「…そいつは昔、俺の友人が造り上げた車だ」
「そのご友人は?」
「…今はこの世に居ない」
「…!ごめんなさい。これは失礼な事を…」
とキングヘイローは頭を下げる。
「いいんだ、別に。もう何回も話したからな」
「…」
「アイツはバカだった。『S2にターボ付ければ更に扱いにくくなるけど最強になるんじゃないか!?』って」
「それで…」
「…察しの通りアイツは事故った。でも何回も事故っても修理して調整して…どんどん完成させていった」
話しているその目はキラキラしていてまるで青春を思い出すような感じだ。
「でも、ほとんど完全体となったある日。アイツは
その事を話した時、目は真っ黒だった。
「…数少ない友人の数少ない遺品なんだ。そっとして欲しい。それにただでさえ扱いにくいS2000にドッカンターボを付けたんだ。嬢ちゃんも嫌だろ?こんな車で最期を迎えるのは」
…確かに普通の人ならこんなの願い下げだ。だが、キングヘイローは二流に下がる気はさらさらない。
「…あなたはこの車をどうしたいの?」
「ずっとこのまま…」
と男が言いかけた時、キングヘイローが遮る。
「それじゃあその友人を否定する事になるわね」
「…なっ、なにをふざけた事を言って…!」
「ふざけてなんて無い。この私、一流のウマ娘キングヘイローが乗ればこの車の完全体…いいえ、それを超えてみせる!」
流石にとりまきーズも止めようとしたがここまで来ると止められない。
無謀とも言えるその発言、無責任かもしれない。けど、それには不思議と出来るかもしれないと、思わせてしまう程の堂々さ。
それこそがキングヘイローである。
「…嬢ちゃんほんとうに、いいのかい?こんなボロ車で」
「これは可能性を秘めたダイヤの原石よ。私のような一流のマシンはこれしか似合わないわ!」
「…ならその『一流』賭けてみるよ。嬢…いやキングヘイロー」
「ふっ…私にまかせなさい!」
◇
~一週間後~
ベンツ2台に護衛されるように派手に走り回るS2000。めちゃくちゃ滑っていた。
「なっ何よこれ!事故らないように全開にするのが精一杯じゃない!」
外部の人間から見てそれは最早神業レベルなのだが。
(にしてもS2000の狭い限界度が超えなければ滑らないと言われているのにここまでとは…これは基本設計からする必要がありそうね…)
泥臭く一流を取るウマ娘キングヘイロー。
次はオイル臭くなるようだ。
「あっ、こら!そっちに行かない!」
キングヘイローのHONDA S2000
500馬力
6速 3ペダルMT
駆動方式 FR
吸気方式 ドッカンターボ
仕様 リアスポイラーが付いているが他はノーマル
いわく付きS2000って有り得るか?
4駆のS2000は知ってるけども
え?SLS?AMG GT?なんのこったよ(すっとぼけ)