終末のワルキューレ Servant of Ragnarok 作:マイスイートザナディウム
最近終末のワルキューレにドハマリし衝動的に書きたいと思い書きました!
尚、この作品は終末のワルキューレとFate(サーヴァント)とのクロスオーバーです。
サーヴァントには自分の独自設定も含まれるため悪しからず!
それではどうぞ!
700万年続く人類の歴史が今ーーー
幕を閉じようとしているーー
カツン カツン
その原因は…
核戦争でも
小惑星の衝突でもーーー
ない
「…いよいよっスね…お姉さま…」
「……行きますよ」
人類は今
他ならぬ人類の創造主
〝神〟の意思によってーーー
場面は変わりヴァルハラ評議会議事堂にてーーー
ガヤガヤ ガヤガヤ
古今東西ありとあらゆる神達が集まっていた。
「よいしょ よいしょ ふぅ… よっこらせっと」
議事堂中心にある玉座に老いぼれた一人のご老人が座った。
ギュルル
「おほほっ よしよし可愛いのぉ」
コッツ~ン
「では皆の衆…前回からはや1000年が経った 例の『会議』を始めるぞい」
この老人こそギリシャ神話の神にして全宇宙の神ーーー
ゼウス(ギリシャ)
1000年に一度全世界の神々が一堂に会し開催されるーーー
人類存亡会議!!
「ひええ…これが…全世界の神揃い踏みっスか!!凄い光景っスねヒルデお姉さま」
「……」
そんな神々の会議に
「さて 問おう 人類に次の1000年の存続を『許す』かーーーそれとも…『終末を与える』か……
ザワ ザワ ザワ
ゼウスの問いに神々は話し合い始めた。
そこに一柱の神が答える。
「は~~~い 終末で良いんじゃね?」
シヴァ(インド)
「この1000年見てきたけどさ~
インド神話の神シヴァは人類に愛想を尽かしていた。
「そ…そんなムチャクチャな…」
シヴァの態度にゲルは困惑していた。
そこに更に一柱の神が声を発した。
「確かに…シヴァ様の仰る通りです」
アフロディテ(ギリシャ)
「この1000年…世界は醜くなるばかり…海はゴミと油まみれ…森林は消滅し生物は次々と絶滅…言うなれば…最早人類こそが地球上の生物にとって最大の癌…いえ世界を滅ぼす災害と言った方がいいかしら?」
アフロディテの言う通りだ
連中は害悪です
もう人類に救いよう等無い
全くだ
終末だな 終末だ 終末か
アフロディテの言葉を金切りに神々が騒ぎだす。
(ヒルデお姉さまがかねてより予想していた通りっス…神々の意思は『終末』…では…人類は…)
もし人類存亡会議において全会一致で〝終末〟という結論になった場合
「フム…」
人類は否定なく滅亡する!
それは最早ーーー…
誰にも止められない…
「結論は出たようじゃな…では…人類に〝終末〟を決定すーーー」
終末に判決が降りようとしたその時ーーー
「お待ち下さい!!」
ブリュンヒルデが待ったを掛けた。
「……んん…?」
「何だァ…?」
ワルキューレ?
ワルキューレじゃないか
何だ何だ
おい何処へ行くつもりだ!?
神々が一斉にワルキューレ二柱を見た。
(な…何やってるんスかお姉さまーーー!?神々の決定に『待った』をかけるなんてーーー!!)
「恐れながら
「控えよブリュンヒルデ!!」
「わああ!?」
ゲルは怯えブリュンヒルデに抱きつく。
「……」
「貴様半神の分際で」
「
白と黒の鴉がブリュンヒルデに向かって文句を言った。
そしてそんな鴉の主である神がーーー
オーディン(北欧)
「……確かに人類の専横と暴虐は目に余ります…しかしただ滅ぼすのでは…あまりにも…
「……試す?地上をまた水没させるのか?」
「それか氷河期を早めて氷漬けにするか?」
鴉がブリュンヒルデに問う。
「いえ…もっと効果的な方法がございます」
「…ほう?」
いったい何だ?
どういう話がしたいんだ貴様
勿体ぶらず早く申せ!!
神々が更に騒ぎだす。
「
神々が静まり返った。
「ラ…ラグナロク……?」
ゲルは分かっていなかった。
「ヴァルハラ憲法第62条15項に定められた超特例条項ーーー神と人類による
13対13で行われ先に7勝した方が勝利!
勿論人類が7敗した瞬間
万が一人類が勝利した場合1000年の存続が許可される
だがこの法は人類誕生以来一度も適用されたことはない
何故ならば
人間が神に勝つなど絶対不可能!
いわば
「はッ何を申すかと思えば…
「人間なんか神の敵じゃねーよ!!」
『やるだけ無駄だ』
そうだその通り!!
戦いだと?遊びにもならんぞ
わざわざ人間ごときの相手をしてやるなど馬鹿馬鹿しい
そのような古法があった事も忘れておったわ
鴉の言葉と共に神々も言い出した。
「ではーーー
………あ”?
「『戦わずして人間を滅ぼしたい』『同じリングに立ちたくない』……それって~もしかして」
ブリュンヒルデの次の言葉に評議会全体の空気が変わる。
「ビビってるんですかァ?」
…………
「……もしそうであれば差し出がましい事を致しました」
「…………え…お姉さま…?」
「どうぞ私の言った事などおきになさらずラグナロク法などというものは忘れましょう…」
「や…やめて…やめて下さい!!何言ってんスか 人類より先にお姉さまが滅されてしまうっス謝りましょうお姉さま…お姉さま!!」
ゲルは完全にパニクっていた。
すると
プッ
ふふふ
カカカっ
ククク…
フフッ
アッハッハ…
キキキ…
議事堂を小波の如く伝わる異音…それは
幼子の
まさしく神の
「あ…あれ?怒って…ない?」
だがそれでも
ブリュンヒルデは確信する!!
ガギギ…
ギギカリリッ
ガリィ
「…?な…何の音…?」
万物の創造主たる神々の威信と誇りをこれ程容易にーーー
バキッ
ガリリ
深く抉る『言葉』が他にないことを…
ふざけるな
クソがぁ
何を言っているのか分かってるのか貴様
身の程を知れ
『神が人間ごときに
有り得ない屈辱!!
(ひィィィやっぱり
そうーーー…ブリュンヒルデは確信していた!!
やはり神は人間よりも遥かに〝キレやすい〟
「ホッホッホ…なるほどのう…ラグナロクか…面白い提案ではないか」
ゼウスがドラゴンを撫でながら言った。
「のう よくぞ 言ってくれたの 全く…面白い」
ぶち〟
ギャアァァァァァ
ドラゴンはゼウスに顔を抉られ絶命した。
「それに皆も…のう…?久しぶりに見たいじゃろぉ…神々のぉ
オオオオオオオオオオオオオオオオ
ゼウスの一声で神々が叫んだ。
コッコッ
場所は移り変わり評議会廊下にて
「…はぁ」へなぁ…
「ゲル?」
「もうダメかと思ったっスよお姉さま~ どうしてあんな事…神々の決議に背いたり神々を怒らせたり!!殺されたいんスか!?」
「ゲル…見習い
「お姉さま…」
「それに……
「……」
ゲルは知っていた。
ブリュンヒルデの言う
二度と会うことは叶わない事を…
「でも…いくら
「愚問ですよゲル 神々の先鋒はあの方にーーー…」
バサッ
「ようブリュンヒルデ」
インキュバス
「議会でやらかしたんだってなぁ?何をされるか分からねぇから気をつけた方がいいぜ
ぐいっ
インキュバスがブリュンヒルデを抱き寄せた。
「何ならオレが守ってやろうか?ブリュンヒルデ…お前の態度次第だーーー」
それ以降の言葉がインキュバスから発せられる事はなかった。
ブウォン!
何故ならばインキュバスは後ろから飛んできた魔剣に既に斬り裂かれていたからである。
「な……に?」
グチャア
インキュバスは絶命した。
「今のって……魔剣…
ゲルは飛んできた魔剣で察した。
カチャ カチャ
「大事ないか?我が愛」
そこに現れたのは大柄で鎧を身に纏い眼鏡を掛けた男性だった。
「…えぇ…ありがとう…
「礼は不要だ 当然の事をしたまでだ」
(北欧の大英雄シグルド…ヒルデお姉さまが唯一愛した人間…流石はお姉さまが惚れた男っス…意図も容易くインキュバスを屠るなんて)
「…本当に…こんな状況で貴方との再会を果たすなんて…」
「致し方あるまい…当方は我が愛によって英霊の座より召喚されしサーヴァントの一騎…神と死合う為に我等は召喚に応じた…だが…たとえサーヴァントであっても我が愛に対する想いは変わらぬ」
「シグルド…」
(……完全に二人の世界に入ってるっス…普段はキリッとして格好いいヒルデお姉さまも…愛した男の前では形無しっス)
ゲルは苦笑いした。
そこに威圧が掛かる。
シグルドは直ぐ様ブリュンヒルデの前に立つ。
「……お久しゅう御座います…トール様」
トール(北欧)
(トール…!!この方が雷神トール様!?な…何でこんな所に…!?)
ゲルは恐怖し体を動かせないでいた。
(ひ…膝…ボクも…膝をつかなきゃ…!!)
「その威圧を止めて貰えると有難い」
シグルドがトールにもの申した。
『!?』
ブリュンヒルデとゲルは驚愕した。
(な…何をしてるんスか!?殺されるっスよ!?)
「我が妹が酷く怯えている…その威圧を止めて貰えないだろうか?」
シグルドはお構い無しにトールにもの申した。
「………」
するとトールが威圧を下げた。
『!?』
それに対してブリュンヒルデとゲルは再び驚愕した。
「…感謝する」
トールは歩きだし
「ブリュンヒルデ……何を
「何の事で御座いましょう?」
「……まぁいい…楽しませろ さもなくば殺す」
トールが言い放つとシグルドがトールを睨み付ける。
「その時は…当方が貴様を殺す」
「…ほう」
シグルドとトールの威圧がぶつかり合う。
(ヤバいヤバいヤバいぶっ倒れそうっス!!)
ゲルは倒れそうになるのを堪えていた。
ほんの数秒の事だがゲルにとってはそれはそれは長く感じた。
「…面白い」
「……」
トールはニヤリと笑い立ち去った。
「……大事ないか?我が妹」
シグルドはゲルに呼び掛ける。
「ボ…ボクは貴方の妹じゃないっス!それより馬鹿っスか貴方!?殺されたいんスか!?トール様にあんな事!」
「…殺される気は毛頭ない…我が愛…それに我が妹を守るのは当然の事」
「だから妹じゃないっス!!…でもお姉さまは平気そうにして…」
「ん?…いや…平気ではないな」
「それは良かった…平気そうに見えましたか?」
「え?」
ブルブルブルブル
「ヒルデお姉さま…」
「我が愛…大事ないか?」
「…えぇ…急ぎましょう…」
「やっぱり無理っスよお姉さま…あんな神にどんな人間が勝てるって言うんスか!」
「我が愛…先鋒は当方がーーー」
「安心なさいゲル…シグルド…先鋒は既に決めています 彼女なら…きっと」
「彼女?」
ヴンッ
ブリュンヒルデは数々の英霊の写真を展開する。
「サーヴァントには知名度補正が掛かる…
そして選ばれたのはーーー
「…この人は……」
「……」
「えぇ…魔術儀式…聖杯戦争にて普通なら召喚されない彼女なら」
ワァァァァァァァァァ
全神々と全人類が熱気に包まれていた。
「幾星霜オレは待っただろうか…」
ヘイムダル(北欧)
「
オオオオオオオオオオオオオオオオ
「ルールは簡単!どちらかの〝死〟即ち存在の永遠の消滅によって勝利は決する!」
「…いよいよっスねヒルデお姉さま」
「………」
「第一回戦ーーー神々の先鋒はこの漢だ!!」
ヘイムダルは神側の門を指差す。
「神ならば誰もが言うアイツの
その
コイツが闘らねば誰が闘る!?
戦に生き戦に死す!
さぁ淡い希望は捨てろ!無駄な足掻きなどするな!!この神の前ではそんなモノ全てが無意味だと知れ!!!」
玉座に座った状態で神々の先鋒が入場した。
「北欧最強“雷の
ワァァァァァァァァァ
「捻り潰せ」
特別席のオーディンが呟く。
「ひええ…」
(やはり神々の先鋒はトール様)
「そして神々に挑む人類代表…馬鹿共の先鋒はーーー…この女だッ!!」
ザワザワ
女?
人類側は代表が女だと知りざわついた。
「これなる者、元はただのとある田舎の村娘だった。
しかしある時神の声を聞き、自身の国の為に少女は立ち上がった!
全ては
門が開くと中から金髪の少女が歩いてきた。
「そしてただの村娘は聖女へと成り上がった!!
人類に裏切られ19の若さで火刑に処させても尚、愚かにもこの者は人類の為に再び立ち上がった!!!
聖女と聞けば誰しもまず名前が上がるであろうその少女の名はーーー!!
オルレアンの乙女ッ!」
ワァァァァァァァァァ
聖女ジャンヌ!?
まさか!?
聖女様が…
人類は自分達の代表が聖女ジャンヌと知るや否や歓喜した。
ワァァァァァァァァァ
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
一人の僧侶が祈っていた。
「人間よ 祈るのはお辞めなさい 私達が倒さなければならない相手は…」
「あなたが今祈っている『神』なのですから」
はい、という訳で始まりました自分式神VS人類最終闘争
人類代表を呂布奉先からFate/Apocryphaよりルーラー ジャンヌ・ダルクに変更しました。
尚、この作品では人類代表は全てサーヴァントという設定です。
死んだ場合、英霊の座から存在そのものが消え去るというガバガバな設定ですが申し訳ありません。
サーヴァントは私が好きなサーヴァント達で書きますので悪しからず。
次回もお楽しみに!
それでは!