終末のワルキューレ Servant of Ragnarok   作:マイスイートザナディウム

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はいどうも~マイスイートザナディウムです!

今回から第四回戦に入ります!

前回よりかなり短めですがご了承下さい!

それではどうぞ!


正義の象徴VS幼き殺人鬼

 

ゴーン ゴーン…

 

静まった会場で時計塔の音だけが鳴り響く。

 

「人から神に成った栄光に包まれた正義の象徴が人間の最もドス黒い悪の結晶と真正面から対峙する!!まさに正義VS悪!!どうなるか全く予想がつかない一戦だ!!」

 

ヘラクレスは複雑な感情だった。

 

自身の相手が連続殺人鬼(クズ中のクズ)だと知ってブリュンヒルデに対する怒り。

 

 

その連続殺人鬼の正体が先ほど出会った幼子だった事への困惑。

 

 

ヘラクレスは戸惑いを隠せずにいた。

 

(…何故だ…これまで闘ったジャンヌや卑弥呼 宮本武蔵はまさに人類代表にふさわしい英霊達だった…その闘姿が神々(われら)の心を動かす程に……だが…俺の相手は何だ…先ほどの子供だと?……この子供が連続殺人鬼だと?…訳が分からない…だが…しかし)

 

 

ヘラクレスが思考を巡らせているとジャックが話し掛ける。

 

「お兄さんがヘラクレスだったんだね」

 

「ん?…俺の事を知ってるのか?」

 

「知ってるよ…()()を召喚したお姉さんがね 私達の相手はお兄さんだって最初から決めてたみたいだし」

 

「……」

 

ヘラクレスは怒っていた。

 

ただでさえ殺人鬼を自身の相手に選んだ事に怒っていたにもかかわらず、あまつさえこんな幼子を自身の相手にしたからである。

 

ビキ ビキ

 

何故だ…ふざけるなブリュンヒルデ!!

 

 

「お兄さんは私達が相手だと不満なの?」

 

ジャックは無垢な質問をヘラクレスに問う。

 

「……君が連続殺人鬼…ジャック・ザ・リッパーだと言うのか?」

 

「そうだよ!私達の真名()はジャック・ザ・リッパー…誰もが恐れる殺人鬼だよ!聖杯戦争ではアサシンのクラスかな?」

 

 

ジャックはヘラクレスの問いに答えた。

 

 

「…聞かせて貰えないか…」

 

「ん?…何を?」

 

「…何故罪の無いか弱き乙女達の命を弄んだ?」

 

「弄んだ?……う~ん」

 

ジャックは考えた。

 

「う~ん……」

 

そしてこう答えた。

 

 

「……()()()からかな?」

 

 

「…楽しい?」

 

 

「うん!人間をバラバラに解体するのは楽しいよ! それしか楽しみが無いんだもの」

 

ジャックの答えは狂っていた。

 

そしてヘラクレスは決意した。

 

 

「……そうか…ならば…()()は俺の敵だ…」

 

「……最初からそうじゃない?」

 

ジャックはあっけらかんとしていた。

 

 

れ…連続殺人鬼が人類代表か

 

正直どっちを応援したら良いか分からねぇよな

 

人類側は複雑な感情だった。

 

つーかそもそも〝切り裂きジャック〟ってどういう奴だっけ?

 

「ジャック・ザ・リッパー…人類史上最悪の殺人鬼…」

 

観客の一人の言葉に一人の青年が答える。

 

「19世紀後半ロンドンシティの貧民街で少なくとも5人の娼婦を鋭い刃物で殺害ーーーロンドン市警が威信にかけ犯人を追ったがその尻尾さえ掴むことは出来なかった そう…あの謎は()()シャーロックにさえ解けなかったのだ…」

 

 

あ…あんた…もしかして…

 

 

世界最高峰の頭脳を持ったこの推理小説家もまたーーー

 

その生涯をかけジャック・ザ・リッパーの正体を追い求めながら遂に果たせず終わったーーー

 

 

アーサー・コナン・ドイル

小説家

『シャーロックホームズ』シリーズ作者

 

 

「…そうか…あれが…ジャック・ザ・リッパー」

 

 

 

「最初に言っておく…」

 

「ん?」

 

「頭を垂れ敗北を認めろ さすれば魂の完全消滅(ニブルヘル)だけは赦されよう…ゼウス様に掛け合ってやる…俺は無益な殺生は好まん…貴様と違ってな!!

 

 

「……」

 

ジャックは無言だった。

 

そして笑った。

 

「アハハハ……やだよ

 

「……何?」

 

ジャックはドスの効いた声で否定する。

 

「お兄さん…優しいのか馬鹿なのか分からないね」

 

「……」

 

「お兄さん正義の味方なんでしょ?…だったら正義の味方らしく悪を倒せば良いじゃん……そっちの方が楽しそうだもん」

 

ジャックは神VS人類最終闘争(ラグナロク)を楽しんでいた。

 

 

「ラグナロクは良いよね!…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…私達好みの試合だと思うよ!」

 

ジャックは笑っていた。

 

まるで玩具で遊んでいる子供の様に…

 

 

「それより速く始めようよ!」

 

ジャックは腰に巻いてあるベルトから暗器の様に巨大なハサミを取り出した。

 

 

(その小さな体躯の何処に隠していたんだ…)

 

ヘラクレスは思った。

 

それもその筈、ジャックが取り出したハサミはジャック自身よりも巨大なハサミだったからだ。

 

 

神器錬成(ヴェルンド)って言うんだっけ?…これが私達のヴェルンドだよ」

 

 

ハサミ…!!

 

なんて禍々しい…

 

人類側の観客は戦慄した。

 

 

「奴らしい()()だな…」

 

コナン・ドイルも引いていた。

 

 

ビュン ビュン ビュン

 

ジャックは華麗にハサミを振り回す。

 

「……」

 

「凄いよね神器って…」

 

ピシッ

 

ズリ…ガシャン

 

ジャックはハサミで近くの点灯を切り裂いた。

 

「何でも解体出来そう…」

 

 

「大バサミか…また変わった武器を…」

 

「そうですね…」

 

アレスとヘルメスが呟く。

 

「へぇ…」

 

ロキが興味深そうに見つめる。

 

 

「…さぁさぁ始めようよ…お兄さん」

 

「…よかろう…それが貴様の望みならば…お前の覚悟に俺も全力で応えよう!!」

 

「アハハハ」

 

クルッ

 

ジャックはヘラクレスに背を向け走り出した。

 

「…ん?」

 

「……に…逃げたァ!!」

 

えええええええええ!?

 

「ジャックがいきなり敵前逃亡したぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「あははまぁそうなるよね~」

 

ロキは爆笑していた。

 

 

「………逃げた?…〰️〰️ッ」

 

ヘラクレスはジャックの行いに激怒する。

 

「待て!!」

 

ヘラクレスがジャックを追って路地裏に入ると…

 

 

「!?」

 

 

なんと路地裏に逃げた筈のジャックの姿が無かった。

 

「消えた…だと?」

 

「ジャ…ジャックの姿が綺麗さっぱり消えたァ!?まるで霧にでも成ったかの様に消え去った!?」

 

アハハハ

 

「ッ!」

 

ねぇねぇお兄さん!

 

かくれんぼだよ!

 

私達と遊んで頂戴!

 

 

「消えたジャックの声がそこら中から聞こえてきている!?どうなってんだこれは!?」

 

 

 

「な…何なんスかあれ…どういう事っスか?」

 

ゲルは分からずにいた。

 

「……宝具か」

 

ネロが答えた。

 

 

「え?…宝具?ジャックが消えたのが宝具?」

 

「からくりまでは分からんがな…恐らく宝具で間違いない」

 

 

 

「…ふざけた事を!」

 

 

ヘラクレスは苛立っていた。

 

「アハハハイライラしてきてるねお兄さん」

 

「ッ!?」

 

ジャックはいつの間にかヘラクレスの肩の上に乗っていた。

 

「ジャックがヘラクレスの肩にぃぃぃ!?」

 

「これでチェックメイトだね!」

 

 

ジャックはヘラクレスの首目掛けてハサミを振り下ろす。

 

「下らん!」

 

 

ヘラクレスの棍棒がハサミを受け止める。

 

 

「あら?」

 

「フン!」

 

パキン!

 

 

ハサミが棍棒の強度に耐えきれず砕け散った。

 

 

「…!!」

 

「あ…あぁっと!!いきなりヘラクレスが…ジャック・ザ・リッパーの神器(ハサミ)を破壊!!」

 

ボロ…

 

「壊れちゃった…」

 

うわぁぁぁ

 

やっぱあんな奴じゃ駄目なんだー!!

 

ジャックのハサミが壊れた事に人類は軽く絶望していた。

 

「…終わりだ」

 

 

「……アハハハ」

 

 

ジャックが笑い出す。

 

そしてジャックは呟いた。

 

 

「霧の都……私たちの地獄はここから。」

 

「!」

 

ヘラクレスが棍棒を振り下ろすが遅かった。

 

ドスン!

 

その場にジャックは居なかった。

 

アハハハ

 

今度は鬼ごっこだよ!

 

鬼さんこちら!

 

手のなる方へ!

 

 

ジャックは再び濃い霧の中に消えた。

 

 

「…ハサミを失ったお前に何が出来る?」

 

 

ハサミ?

 

あぁ!砕けちゃったヤツね

 

あれ嘘だよ?

 

「嘘…だと」

 

 

あんなでっかいハサミじゃ私達の闘い方に合わないもの

 

 

信じちゃった?信じちゃった?

 

 

じゃあねじゃあね!

 

私達のヴェルンドって何だと思う?

 

 

「……」

 

まだ教えてあ~げない!

 

だってつまらないもの

 

「…舐めるな!」

 

ドスン!!

 

ヘラクレスが棍棒を地面に叩き付ける。

 

 

うわっ!

 

 

衝撃で霧が晴れジャックが空から落ちてきた。

 

 

「ひどいなぁ、もう……!」

 

「消えたジャック・ザ・リッパーが空から降ってきたァ!?」

 

 

「…霧に紛れて建物の屋根を伝っていた訳か」

 

「ばれちゃった…ねぇねぇ次は何して遊ぶ?」

 

「…遊びだと?」

 

 

「私達にとっては闘いとか殺し合いとか…全部全部遊びだから…楽しいよね!」

 

ヘラクレスはジャックの狂った考えについていけなかった。

 

「もっと殺し合おうよ!その方が楽しいよ!」

 

 

 

 





はいという事で若干ジャックちゃんらしく書けたか不安な所何ですが…いや…ここまでバトルジャンキーだったかな?

まぁともかく今回はここまでです!

次回はヘラクレスの過去とジャックの真実を書きたいと思います!

真実とは何か…楽しみにしていてください!

後、アンケートなのですが次回の話が投稿された時点で締め切りたいと思います!

決着の時にまた新たなアンケートを実施しますのでよろしくお願いします!

次回もお楽しみに!!

それでは!

第五回戦シヴァと戦って欲しいサーヴァント

  • ベオウルフ
  • 牛若丸
  • ネロ・クラウディウス
  • クー・フーリン
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