終末のワルキューレ Servant of Ragnarok 作:マイスイートザナディウム
9月に更新して以来更新出来ておらず…本当に申し訳ありません!
まさか今年も今日で終わり…ここまで伸ばすつもりはなかったんだが……申し訳ありません!
今回で今年最後の投稿になります。
長い間お待たせしました!
ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパーの決着になります!
今回はオリジナル展開マシマシになります。
お気に召すかは分かりませんが!
第四回戦決着…お楽しみ下さい!!
ジャックの猛攻にヘラクレスは防戦一方だった。
「クッ」
最早ジャックと戦う事を躊躇っているヘラクレスに、ジャックは苛立っていた。
「戦え…戦えよ!」
ジャックが二本の包丁を構えた。
ヘラクレス様…
頑張って!!
負けないでヘラクレス様!!
ワァァァァァァァァ
神側の観客席からヘラクレスへの声援が聞こえてくる。
「アルケイデス…」
そしてその声援の中にはテーバイの人々の物まであった。
「………」
ヘラクレスは無言だった。
皆からの声援を受けても尚、ジャックを殺す気にはなれなかった。
(どうする…どうすればこの子を救える…ジャック・ザ・リッパーと成ったこの子を…)
ヘラクレスはどうやってジャックを救うか考えていた。
「…何考えてんのさ…答えは明確でしょ?…正義の使者なら悪の結晶たる私を殺せよ!!」
ジャックの身体が漆黒に染まる。 するとジャックの魔力が急激に増大した。
「ジャック殿…本気になりましたね」
「…あやつ…第二の宝具を使用する気だな」
牛若丸とネロはジャックの様子を見て、確信した。
「第二の宝具!?…ヘラクレス兄様!!」
ゲルが叫ぶ。
「此よりは地獄。“わたしたち”は炎、雨、力ーーー」
「ッ!」
これこそがジャックの第二の
3つの条件を満たすことで心臓を始めとした、生命維持に必要な器官を蘇生すらできない程に破壊した状態で問答無用で体外に弾き出し、血液を喪失させ、結果的に解体された死体にするおぞましき宝具。
条件1,【夜であること】
第四回戦の舞台が19世紀のロンドンが舞台な為、一時的に夜となっているのでクリア
条件2,【霧が出ていること】
ジャックの第一宝具
条件3,【対象が女性であること】 少なくとも売娼婦5名の命を奪ったという逸話の再現なのだが、ヘラクレスは男であるためクリアならず
「
ジャックがヘラクレスを殺す為に、宝具を放つ。
「クッ!」
ヘラクレスが棍棒を構えた。
ドシュウウウウウ
メキメキ
第七の御業
棍棒が牛の形に変化した。
(すまないッ!)
「フンッ!」
ドスン!
「ッ!」
「ハアッ!!」
ヘラクレスの一撃はジャックの宝具を相殺し吹き飛ばした。
ドスン ドスン
ジャックは地面に叩きつけられつつ吹き飛ぶ。
「ガッ…ハッ…いっ…」
ジャックが吐血を吐きながら立ち上がる。
「やっと…殺る気になったね」
「もうやめろ…これ以上お前が苦しむ必要は無い…」
ヘラクレスは悲しい顔で告げた。
「…さっきから何なのさ…何でそんな悲しそうな顔してんのさ…何も知らない他人の癖に!」
ジャックの体から再び霧が発生した。
「くっ」
ヘラクレスが霧に包まれる。
「ヘラクレス!」
アレスが叫ぶ。
「やめろ!俺はもう…お前と戦う気は無い!」
ふざけるな!
お前が戦う気が無くても…こっちはあるんだよ!!
ヘラクレスの説得に激怒するジャック。
「戦う気が無いならとっとと死ねよ!!」
霧の中からナイフを構えたジャックが出てくる。
「無惨に潰えろ!
ジャックが渾身の宝具を発動した。
「ヘラクレス兄さま!!」
「何故だ…何故そこまで!」
ヘラクレスが叫びながら棍棒を構える。
ドシュウウウウウ
メキメキ
第二の御業
パキパキ…
シャアアアアアア
棍棒が九つの頭を持つ蛇の形に変わった。
「ッ!?」
「喰らい付け…ヒュドラ!」
九つの蛇が一斉にジャックに伸びていく。
ザザ…
ジャックは咄嗟に宝具の発動を止め、後ろに跳んだ。
シャアアアアアア
「チィッ!」
タッ
タッ
霧を利用して蛇の猛攻を避けるジャック。
シャアアアアアア
「ッ!」
蛇の頭の一つがジャックの背後から出てくる。
ザシュ
キシャアアアア
ジャックは持っていたナイフを蛇の頭に突き刺した。
だが蛇の頭はまだ八つ残っており、残りの頭がジャックに迫る。
「ッ!?」
ザシュ ザシュ
蛇の牙がジャックの小さな体躯を切り裂く。
「ガ…ハッ」
蛇の牙に切り裂かれたジャックは見るも無惨な姿になった。
右腕と左足は蛇によって喰い千切られ、脇腹の一部は欠損し右目は潰された。
ドサッ
「おっとぉぉ!! ジャック・ザ・リッパー遂に沈黙!!」
先程まで実況を忘れていたヘイムダルが実況を再開した。
「よしっ!」
アレスはヘラクレスの勝利を確信し喜ぶ。
オオオオオオオオ
よっしゃあ!
ヘラクレス様ぁ!
「アルケイデス!」
神々とテーバイの人々はヘラクレスの勝利に歓喜する。
「ヘラクレス兄様…」
「……」
ゲルとブリュンヒルデは複雑な気持ちだった。
慕うヘラクレスが勝ったことに喜びもあるが、人類の敗北と
「ジャック殿もここまでですか…」
「うむ…流石は大英雄ヘラクレスよな…しかし何とも…呆気ないな」
牛若とネロはジャックの呆気なさに疑問を抱いていた。
「あやつも幼子とはいえ英霊…これだけで終わるのか?」
「う…あ…」
ジャックは見た目通り虫の息だった。
「……すまない…お前を救うことが出来なかった…」
ヘラクレスはジャックの姿を見て呟いた。
「……せめて…これ以上苦しまないように…」
ヘラクレスは悲しい顔をしながら棍棒を振り上げた。
ドクン
「ッ!?」
カッ
突如としてジャックの体…もとい巻かれた包帯が光出す。
「な…何だぁ?ジャックに巻き付いている包帯から光が?」
何だ?
何が起きてるんだ?
ヘイムダルを含めた会場の者達が疑問を抱く。
パァン
「きゃあっ」
光が晴れたと同時にジャックと
「フレック姉様!?」
「これは…」
ゲルとブリュンヒルデはこの状況に追い付いていなかった。
「あれぇ ワルキューレじゃん なんか面白そうな事が起きそうな予感だねぇ」
ロキは笑いながら現状を眺めている。
「フレック!」
ヘラクレスが弾き出されたフレックの元に駆け寄る。
「大丈夫か!?」
「痛った~ もう何なのよ! フレックちゃんを強制的に
フレックが文句を言いつつ立ち上がる。
「ヘラク兄…ちょっと不味いことになってるかも」
「何?」
ヘラクレスとフレックがジャックに目をやった。
「あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ジャックが叫びだした。
「何だ…何が起きている!?」
「これは…」
アレスは現状を理解出来ておらず、ヘルメスは考え込んだ。
「これはちと不味い事になりそうじゃのう」
アレス達の元にゼウスがやって来た。
「ゼウス様!?」
「ゼウス様…不味い事とは?」
「あの小娘…自身の
「呪いだと?」
「そっ…あの子は一人の人間のお嬢ちゃんに数千数万の子供の魂が集合した英霊…その子供達の魂は何時しか呪いに変わり果てて英霊ジャック・ザ・リッパーとなったあの子を蝕んでるの…その呪いが暴走してあの状況を作り出してる」
「あぁぁぁぁぁぁ」
ジャックの体がみるみる内に膨らみ始めた。
「不味い!」
「ッ!?」
「何なんスか何なんスか!?」
「えぇい引っ付くな!」
ゲルがネロに引っ付きながら怯えていた。
「……」
牛若は無言で会場を見つめていた。
「あぁぁぁぁぁ…助け…て」
「ッ! ジャック!!」
ジャックが最後にヘラクレスに向けて助けを求めた。
「あぁぁぁぁぁ」
ドシュウ
ジャックの体が破裂し、中からどす黒い呪いの靄が立ち込める。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ』
呪いの靄は巨大なケガレガミに変化し雄叫びを上げる。
「ジャック…」
「あれは!?」
「これは…とてつもない量の呪いですね」
アレスは巨大なケガレガミに驚愕し、ヘルメスはケガレガミの発する呪いの量に少なからず驚いている。
「ふぅむ…人の魂がこれ程の呪いを撒き散らすとはのう…」
ゼウスは顎を押さえながら呟く。
「へぇ…面白いね」
ロキはケガレガミを見つめ笑った。
「うっひゃあぁ アンだけの呪いを一介の英霊が撒き散らすの始めてみたわぁ」
ゼウス達の居る観客席に身体中刺繍だらけの男が入ってきた。
「なっ!?お前は!?」
「珍しいのう~お前さんが人前に姿を見せるとはのう」
「…お久し振りですアンリマユ様」
その男はゾロアスター教において絶対悪な神と表される神 アンリマユである。
「どうもどうも~ヘルメスちゃんも久しぶり~ いやぁこんな面白そうなイベント俺ちゃんが逃すわけ無いでしょ?」
「お前さんが出てきたと言うことは…あの呪いは」
「いやぁまさか
「なっ!?…ヘラクレス…」
アレスはヘラクレスの無事を祈った。
「と…とんでもねぇ事が起きてるぜ! 突如として姿を変えたジャック…一体何が起こってるんだぁ!?」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ』
ケガレガミの腕がヘラクレスを襲う。
「ッ!フレック下がれ!」
「きゃあっ!」
ヘラクレスはフレックを押し出した。
ドスン
「クッ…うぉぉぉぉぉぉ」
棍棒でケガレガミの腕を受け止める。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
すかさずケガレガミがもう一つの腕で棍棒を殴る。
バキャン
「なっ!?」
「な…なんてこった!? ヘラクレスの神器が粉々に砕かれた!?」
そんな…
ヘラクレス様!
神器である棍棒が砕かれたことに衝撃を受ける神々。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
ザシュ
「ッ!?がはッ!」
ヘラクレスはケガレガミの爪に切り裂かれた。
「ヘラクレス兄様!!」
ゲルは泣きながら叫んだ。
「ヘラク兄!」
吹き飛ばされたヘラクレスの元にフレックが駆け着けた。
「かは…下がれフレック…お前まで巻き込みかねん」
「んなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ』
ケガレガミは雄叫びを上げる。
「クッ…」
ヘラクレスは血反吐を吐きながら立ち上がる。
「ちょっ ヘラク兄!」
「例え神器が砕かれても…俺はあの子を救う」
「何言ってるのよ!もうあれは助からない…試合だってもう成り立ってない…ヘラク兄がこれ以上…」
「あの子は俺に助けを求めた なら俺がやることは一つだ…俺は神代表としてではなく…一人の人間として…あの子を救う…正義を全うする!」
「……はぁ」
フレックは呆れた顔で溜め息を吐いた。
「言っても聞かないんでしょ?ホントにヘラク兄は…良いわ フレックちゃんも協力してあげる」
「フレック…」
「アイツと
「…そうか」
ヘラクレスは微笑んだ。
「心を一つにしてヘラク兄…そうすればフレックちゃんはヘラク兄と
フレックがヘラクレスに手を差し伸べた。
「…あぁ!…フレック…頼む!」
フレックの手を掴むヘラクレス。
今こそ、心を重ねて!!
フレックの体が分解され一つの神器に姿を変える。
「一体誰が予想しただろうか!?人類に味方しているワルキューレが神側であるヘラクレスと手を組むと!」
ヘイムダルの言うように誰も予想していなかった。
それは今回の
ジャックと
それは彼を奉る神殿の支柱となっていた斧剣だった。
「よもや…これを俺が使うことになるとはな」
「何なんスかあの斧剣!?」
「あれはヘラクレス兄様がサーヴァントとして召喚される際に使用する触媒ですね」
ゲルの疑問にブリュンヒルデが答えた。
「えっ?…サーヴァントって…ヘラクレス兄様もヒルデ姉様と同じく!?」
「えぇ…ヘラクレス兄様も英霊の座にその名前を登録しています」
「ほう」
「やはりですか…」
ネロと牛若はヘラクレスの名が登録されていることに納得した。
「行くぞフレック…ジャック…必ず救ってやる!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
ドスン ドスン
ケガレガミが雄叫びを上げ、ヘラクレスに向かっていく。
「おおおおおおお!!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
ヘラクレスの斧剣とケガレガミの爪による攻防が始まった。
ザシュ
ザシュ
「クッ おおおおおおお!!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
互いの体は傷だらけだった。
「勝てヘラクレス!!」
アレスが叫ぶ。
「フレック姉様!! ヘラクレス兄様!!」
ゲルが叫ぶ。
ヘラクレス様!!
勝ってヘラクレス様!!
おい…これどっちを応援すれば良いんだ?
ジャック・ザ・リッパーが負ければ人類の三敗…でも
「…どちらを応援するか戸惑っている」
「えぇ…どちらが勝っても拍手喝采は間違いありませんな」
コナン・ドイルとシェイクスピアはどちらが勝とうともこの試合の行く末を見届ける事を選んだ。
「勝て…行けぇ!!アルケイデス!!」
テーバイの人々はヘラクレスの勝利を願った。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
ザシュ
ケガレガミの鋭い爪がヘラクレスの左腕を切り飛ばす。
「クッ!」
「ヘラクレス!!」
アレスはヘラクレスの安否を心配する。
「ありゃりゃ腕飛ばされちゃったよ…これはヘラクレスちゃんも危なくない?」
アンリマユは笑いながら呟く。
「御主も黙って見とれ…あの漢はこの程度で挫けるようなタマじゃないわい」
ゼウスがアンリマユを見つめ言った。
ゼウスの思う通りヘラクレスは諦めていなかった。
(俺は負けん…あの子を解放する…そう誓ったんだ!!諦めるものか!!)
この瞬間に生身であるヘラクレスは、英霊としての己の奇跡を発動する。
「宝具展開!!」
英霊ヘラクレスの持つ万能攻撃宝具。
一つの兵装ではなく、生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、言わば「流派・射殺す百頭」。
その本質は、攻撃が一つに重なる程の高速の連撃にある。
「おおおおおおおおおおおおおお!!」
ザシュザシュザシュ
高速の連撃がケガレガミを切り刻んでいく。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオ』
最後の足掻きの様にケガレガミは腕を振り上げる。
「遅い!」
ドシュン
ヘラクレスの一撃がケガレガミの霊核を砕いた。
『ギャアアアアアアアアアアアア』
ドスン
ケガレガミは地に倒れ伏せた。
そしてケガレガミは消滅し、その場には倒れたジャックが残った。
「はぁ…はぁ…ジャック!」
ヘラクレスはジャックの元に駆け寄る。
斧剣もフレックに戻る。
「しっかりしろジャック!」
ヘラクレスは残った右腕でジャックを抱えた。
「……」
フレックはジャックの状態を見て察した。
「…お兄…さん」
「ジャック!」
ジャックはヘラクレスの呼び掛けに残った左目を開ける。
「…負けちゃ…った…強いね…お兄さん」
「もういい…もういい…」
ヘラクレスは悲しい顔で呟く。
「……何で…悲しそうな顔するの?…お兄さんは…勝ったんだよ?」
「だが…俺はお前を救えなかった…」
「……救ってくれたよ?」
「何?」
ジャックは微笑んだ。
「私達を救ってくれたよ…あの呪いから…解放してくれたもん…」
パキ…
パキ…
ジャックがそう言うと、ジャックの体が崩れ始める。
「ごめんね…ワルキューレのお姉さん…無理矢理やっちゃって」
「……そう思うなら初めからやるなっての」
パキ…パキ…
「あぁ…死にたく……無いな…」
パァン…
サァ…
ジャック…否、ジャック・ザ・リッパーと成った一人の子供の魂は消滅した。
そしてヘイムダルが宣言する。
「え~…
ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパー
試合時間:26分57秒
決まり手:
勝者:ヘラクレス
はいという事で本家ではジャックの勝利で終わりましたが…ヘラクレス生存です。
この展開考えるのに三ヶ月…の割には呆気なくて申し訳ありません!!
私の頭脳ではこれが限界です!
オリジナル技であるレルネのヒュドラ…どうかな?…ダサくないかな?
神側のギャラリーにアンリマユを入れてみましたが…大丈夫かな?
次はいよいよ第五回戦を書きたいと思いますが…一月中には一話位投稿出来たら…良いなぁ…
それでは皆様今回はここまでです!
良いお年を!!
第六回戦釈迦VS零副の試合をどうするか?
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釈迦VS零副の試合を描きつつ別の話を書く
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試合自体を無き物とし、全く別の試合にする
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どっちでも良い