終末のワルキューレ Servant of Ragnarok   作:マイスイートザナディウム

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はいどうも〜マイスイートザナディウムです!

漸く第六回戦に移ります!

結末は本家と同様釈迦VS零福なので今回を含めて二,三話位で終わらせます。

それではどうぞ!


波瀾の第六回戦

「激闘に次ぐ激闘…壮絶な肉弾戦(ぶつかりあい)の果て最後に立っていたのはこの漢ーーー」

 

うおおおおおおおおおおおおおお

 

 

「印度神界最強の破壊神…シヴァアアアアアア!!

 

ヘイムダルの実況に合わせて、残った右下腕を天に掲げるシヴァ。

 

 

ワァァァァァァァ

 

 

「ふぅ…勝ったとはいえ…腕3本失った上に最後も紙一重だったな…」

 

アレスは溜息を吐いた。

 

「ベオウルフが喧嘩にあそこまで固執しなければどうなっていたか…」

 

アレス腕を組みながら言った。

 

「逆ですよ…もしベオウルフが最後まで宝具(あの剣)で闘っていれば如何に超人的な力があろうと天界一の喧嘩師・シヴァの敵ではなかったでしょう…」

 

ヘルメスはベオウルフの戦闘について語りだす。

 

「恐らく最期の最後まで喧嘩何でもありで闘う英霊ベオウルフの宝具(必殺技)シヴァ()を彼処まで追い詰めたのです」

 

 

シヴァがフラフラになりながらも会場を去った。

 

ベオウルフ様……

 

くそ…くそ…

 

ベオウルフが統治した国の民達は、ベオウルフの死を悲しんだ。

 

「ベオウルフ様…最期の最期まで…笑っていましたね…貴方の勇姿…私は一生忘れません」

 

ウィラーフは涙を流しながら、ベオウルフの最期の闘いを己の心に刻んだ。

 

 

「へへっ……最高の闘い…だったなぁ…ベオウルフ…良い漢だったぜ」

 

シヴァはベオウルフを称賛した。

 

「ッ!」

 

シヴァが見た先には親友のルドラが待っていた。

 

「よう」

 

「ルド…ッ」

 

グラ…

 

シヴァはベオウルフとの戦いによる疲労でルドラに寄り掛かった。

 

「また無茶したな…天辺」

 

「誰のせいだよ…相棒…」

 

シヴァは一筋の涙を流した。

 

「随分やられたのう?シヴァ」

 

シヴァとルドラの元に、ゼウスがやって来た。

 

「…あぁ…正直…ヤバかったぜ…ほんとにギリギリだった……」

 

シヴァは残った右下腕を握り締めた。

 

「なぁジイさん…」

 

「ん?」

 

「人間って凄えな」

 

シヴァは笑いながら言った。

 

「ふぉっふぉっふぉっそうじゃ…人類(あやつら)は強い…それは紛れもない事実じゃ…」

 

 

コツコツ

 

ブリュンヒルデとゲルは第5回戦を見届け、散っていった英霊達の祭壇に向かっていた。

 

「……」

 

ゲルは涙を流しながら、スルーズとの思い出を思い出していた。

 

 

『スルーズ姉さま!どうすればスルーズ姉さまみたいに強くて格好いい戦乙女(ワルキューレ)になれるッスか?』

 

『強くて格好いい…ですか?…私は別に強くありませんよ…私なんかよりフリストお姉様やブリュンヒルデお姉様の方が強くて格好いい戦乙女(ワルキューレ)ですからね』

 

スルーズは苦笑いしながら言った。

 

『ヒルデ姉さまやフリスト姉さまも強くて格好いいッスけど…ボクはどちらかというとスルーズ姉さまみたいな戦乙女(ワルキューレ)になりたいッス!いつでも冷静で迅速に行動出来るスルーズ姉さまみたいに!』

 

『…フフ…ありがとうゲル…貴女ならなれますよ』

 

『えー?そうッスかね?』

 

『えぇ…何故なら貴女は私達の自慢の妹なんですから』

 

スルーズはゲルの手を引きながら笑っていた。

 

 

「…スルーズ姉さま…」

 

 

(……言った筈です…私もとことん付き合うと…私とあなたは一心同体です…死ぬ時も一緒です)

 

 

ボロボロ

 

 

「スルーズ…姉さま…うぁああああ」

 

ゲルは声を上げながら泣き出した。

 

「…ゲル」

 

「分かってるッス……人類を救うためには泣いてちゃダメって…でも…でも…うぁああああ」

 

「……」

 

ブリュンヒルデは無言だった。

 

「ううむ…これで一勝四敗…後三回負けたら終わりだぞ?」

 

「そうですね…これ以上の敗北は許されません…」

 

ブリュンヒルデ達に付いて来ていたネロと牛若丸は呟いた。

 

「………」

 

ギリ…

 

ゴン!

 

ブシュッ

 

ブリュンヒルデは拳を握り締め、壁に叩き付けた。

 

壁に叩き付けた皮膚は破れ、出血していた。

 

「ひ…ヒルデ姉さま…」

 

「…ゲル…しばらく一人にしておいて…くれますか」

 

ガコン…

 

ブリュンヒルデはそう言うと、英霊達の祭壇の間に入っていった。

 

「姉さま…」

 

「案ずるな小さき戦乙女(マスター)よ」

 

「ブリュンヒルデ殿には我々が付いています…ゲル殿は医務室に行ってきて貰っても宜しいですか?」

 

「あっ…はいッス」

 

ゲルは医務室へ向けて走って行く。

 

 

「これで…一勝四敗ですか……あの時誓ったのに…最後の時まで決して動じぬと…誓った筈なのに…」

 

ヘタ…

 

ブリュンヒルデはその場で座り込んでしまった。

 

「……思っていたよりずっと…ずっと…私は弱いようです…」

 

「当然だろう」

 

「……ネロ…牛若丸…」

 

ブリュンヒルデの後ろに、霊体化で入ってきたネロと牛若丸が立っていた。

 

「いくら戦乙女…ワルキューレでしたか?…兎に角ブリュンヒルデ殿でも…家族を失えば動じぬ等無理な話です」

 

「まぁ…実の母を殺した余が言える事では無いがな…」

 

ネロは苦笑いしながら言った。

 

「しばらく一人にしておいてって言った筈ですが…」

 

「そうしたいのは山々ですが…ジグルド殿から頼まれていますので…」

 

「愛されておるなマスター…人の愛を知らぬ余とは大違いだ」

 

「……」

 

ブリュンヒルデは立ち上がり、二人を見る。

 

「それで…どうするのですか?ブリュンヒルデ殿…此方が圧倒的に負けているこの状況を…」

 

ブリュンヒルデは牛若丸を見つめた。

 

「……牛若丸…」

 

「何でしょうか?」

 

「次の第六回戦の闘士ですが……貴女が出てください」

 

「ぬ!?」

 

「ほ〜う……漸く牛若の出番ですか…承知しました…必ずや敵神の首、取ってご覧にいれまする」

 

牛若丸はその場で膝を付き、神の首を取ると宣言した。

 

「ちょっと待てぇ!何故牛若丸なのだ!余は!?余の出番が先ではないのか!?」

 

「…貴女の出番はまだです…我慢して下さい」

 

三回戦の時から我慢しているではないかぁぁぁ!

 

ネロの叫びが祭壇の間に響いた。

 

 

 

タッタッタッタッ

 

ゲルは医務室に向かっていた。

 

(そうッスよ…ヒルデ姉さまは人類の運命を一身に背負ってる…ボクも少しでもヒルデ姉さまの力にならないと!)

 

ゲルの目には覚悟が感じられた。

 

(えっと…確かこの辺りに…医務室が…)

 

ゲルは漸く医務室に到着した。

 

「あ、あったっス」

 

ガチャ…

 

「ヒルデ姉さまの傷の手当てに包帯が欲しいッス…あれ…」

 

ゲルが扉を開けると医務室は無数に存在していた。

 

「何処で貰えるッスかね……あ、開いてるッス…」

 

奥に進むと、少しだけ開いていた扉があった。

 

「誰か…」

 

イテテテ!おんどれシャキャアのガキャアアア!!

 

「!?」

 

ゲルが扉の隙間から中を覗くと、そこには三柱(さんにん)の人物がいた。

 

「イテテテッ!コラ弁財!痛い言うとるやんけぇ!」

 

(あれは確か…七福神の…)

 

中に居たのは七福神の恵比寿,弁財天,布袋尊だった。

 

「もっと優しゅうせんかい!」

 

「仕方ないだろ医者も看護師も他の治療で出払ってんだから」

 

「くそっ!釈迦(シャキャア)のボケナスがぁああ!次会うたら舎利(ほね)も拾えん程粉々にしたる!!」

 

恵比寿が怒声を上げると布袋尊が鼻で笑う。

 

「ふっ…お前に殺れるのか?怪しいモンだぜ」

 

「銃まで抜いて子供扱いされてサ…返り討ちにあうのがオチだよっと」

 

ギュッ

 

弁財天は恵比寿に巻いた包帯を締め上げた。

 

「イテテテ!!…へっ心配いらん…アイツが次ぃ調子ノリよったら…()()で天誅や……」

 

ムムム

 

(ゼロ…?一体何の話をしてるんスか?)

 

ゲルは話を聞くのに夢中になっていた。

 

 

夢中になりすぎて気付いていなかったーーー

 

 

 

「そこで何をしている?」

 

「!」

 

ゲルが後ろを振り返るとそこには七福神の毘沙門天,福禄寿,寿老人,大黒天が立っていた。

 

(ゲエエエエエ!?毘沙門天様ァ!?)

 

ゲルは震え出した。

 

「な…なん…何でもないッスちょっと包帯を取りに来ただけで…」

 

ガクガク

 

震えすぎたゲルは足を取られ、医務室の中に入ってしまった。

 

ベショ

 

「あたーッス…あたたた…た…?」

 

当然中にいた三柱(さんにん)にもバレた。

 

(オワッタァアアアア〰〰〰〰〰〰〰〰ッ!?)

 

「あぁん?」

 

そしてゲルは七福神に取り囲まれてしまった。

 

(だ…誰か…助けて…)

 

「お前確か…戦乙女(ワルキューレ)の末っ子やな」

 

恵比寿がゲルに顔を近づけた。

 

「ひッ」

 

「盗み聞きとは…ええ趣味しとるやんけぇ?」

 

恵比寿の顔が更に迫った。

 

(顔近ッ)

 

ピキピキ

 

「コソコソ隠れて何しとるんや?おっちゃん怒らんさけ言うてみ?なぁ…嬢ちゃん

 

(ひいいいめっちゃ怒ってるッス…め…滅せられるぅううう!)

 

ゲルは死を覚悟した。

 

そんなゲルに救世主が現れた。

 

 

「其処までにしてもらおうか?」

 

『!!』

 

「あ…あんたは!」

 

「あまり俺の妹分を虐めないでくれ…それ以上やるなら……俺が相手になるぞ?

 

そこに居たのは、左腕を斬り落とされ治療中だったヘラクレスだった。

 

「へ…ヘラクレス…兄様!」

 

ゲルは心から安堵した。

 

「何やヘラクレスはん…邪魔する気かいな?」

 

恵比寿がヘラクレスの前まで寄った。

 

ズズズ…

 

ヘラクレスと恵比寿は睨み合った。

 

「よせ恵比寿…無益な殺生は許さん…ゆくぞ」

 

「奇遇だな…俺もだ」

 

毘沙門天の言葉にヘラクレスも同意した。

 

「嬢ちゃんよう覚えときやぁ?」

 

恵比寿が去り際にゲルに言った。

 

「さっき聞いた事誰かに言うたら…天誅やで?

 

「ッ」

 

七福神はその場を去った。

 

「ハァ…殺されるかと思ったッス…」

 

「大丈夫か?ゲル」

 

「助かったッスヘラクレス兄様…兄様が間に入ってくれなきゃ今頃…」

 

「無事で何よりだ」

 

ヘラクレスは笑いながら言った。

 

「それにしても福の神ってより凶神って感じッスよねあの七柱…」

 

「なにせあいつ等は天界処刑人だからな…福の神に間違いは無いのだが…」

 

「処刑人…あっ兄様…腕…大丈夫ッスか?」

 

ゲルは無くなった左腕を見つめながら言った。

 

「あぁ…問題無い…これくらい何ともないさ」

 

「…ヘラクレス兄様らしいッスね…安心したッス…あっ!ボク包帯を取りに来てたんスよ!」

 

「包帯なら其処の棚の中だ」

 

「ありがとうッス!ヘラクレス兄様も休んで下さいッスよ!」

 

ゲルは慌てて薬と包帯を抱えながらブリュンヒルデの所に戻った。

 

「…気をつけろよ…ゲル」

 

 

 

ワアァァァァァァァ!!

 

 

フォンッ

 

 

◯トール VS ジャンヌ・ダルク✖

◯ゼウス VS 卑弥呼✖

✖ポセイドン VS 宮本武蔵◯

◯ヘラクレス VS ジャック・ザ・リッパー✖

◯シヴァ VS ベオウルフ✖

 

 

「神の4勝…そして人類の1勝…人類はまた一歩700万年(れきし)終幕(おわり)へと…近づいた」

 

ヘイムダルの言葉に人類は息を呑んだ。

 

 

「迎える神VS人類最終闘争(ラグナロク)第6回戦…」

 

おっ暗くなった

 

よおし次は誰だ?

 

神側の客席は余裕の表情を浮かべていた。

 

 

「これ程の皮肉があるだろうか…人類に引導を渡す次なる神側闘士ーーー」

 

ポツ

 

ポツ

 

神側の門に蓮の花が咲き始めた。

 

「それは嘗て煩悩に喘ぐ愚かな人間共を導き…暗闇の中に〝道〟を示したこの漢だ!!」

 

ゴゴゴゴ…

 

 

門が開くと一人の漢が歩いて出てきた。

 

 

「漢は城を捨て…家族を捨て…煩悩を捨て…六情を捨て…前人未踏の道をーーー」

 

漢は風船ガムを膨らませ、割った。

 

「犀の角の如くただ独り歩んだ…」

 

 

「えっ…嘘…そんな…」

 

唐代の法師

玄奘三蔵

 

 

「そして漢は僅か6年で真理(ひかり)に達した…生まれて独り、生きるのも独り…()るのも独り!!」

 

 

「あれって」

 

「あの神様さっきの…」

 

沖田と共に居た武蔵は闘技場の神を見て反応した。

 

 

天上天下唯我独尊 天上天下唯我最強!! ヒトリハツヨーイ!!

 

人類はその漢の正体に気付き、祈りを捧げていた。

 

シャーキャ(ヒト)族の王子として生まれ仏として散った人類史上最強のドラ息子を人間共は敬意(あい)を込めてこう呼ぶーーー」

 

 

釈ァアアアア迦ァアアア!!

 

第六回戦神側代表

釈迦

 

 

「嘘…嘘よ!こんなことって…お釈迦様が敵なんて…そんな!」

 

三蔵は神代表として釈迦が出てきた現実を受け入れられなかった。

 

 

はははは見ろよ人類共の顔を!

 

まさに絶望って面だぜザマぁ

 

 

神側の客席は絶望する人類を嘲笑っていた。

 

 

「………」

 

すると釈迦はガムを噛みながら人類側の方へ歩き始めた。

 

「ん…?え…?」

 

 

「お釈迦様?」

 

会場の神と人類全員が釈迦の行動を不思議がっていた。

 

 

な…なんだ?

 

何処まで歩くんだよ

 

出たー!!釈迦の自由行動(フリータイム)

 

人類共の泣きっ面でも拝みに行くのかァ?

 

神々は釈迦の行動は人類に対する挑発だと思っていた。

 

 

だがその考えは間違いだった。

 

 

釈迦は人類側の門の前で止まり、神々の方へ向いた。

 

 

「ちょちょ…あの…間違ってますよ!行き過ぎ行き過ぎだって!」

 

ヘイムダルが釈迦に近付く。

 

「ん〜ワリィこれ捨てといて」

 

「わぁ噛んだガム!!」

 

釈迦は噛んでたガムをヘイムダルの掌に乗せた。

 

「あと…これ借りるね」

 

「あ」

 

更にヘイムダルからギャラルホルンを奪い取った。

 

「あ〜テステス」

 

オイオイ何やってんだ?

 

神々は釈迦の自由過ぎる行動に笑っていた。

 

 

 

そして釈迦は衝撃の一言を発する。

 

 

 

「んんッあ〜………オレ人類側から出るんで…(よろ)

 

 

 

「え?」

 

 

えええええええええええええええええええええええ!?

 

 

 

神々と人類は釈迦の発言に驚愕し、叫んだ。

 

 

 

そして叫び声を聞いた釈迦はニヤリと笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 




はいということで次から釈迦と零福の戦いですが……予め言っておきますが…ほとんど無いと思って下さい。

この小説では第六回戦の間に、人類側のサーヴァント達がどうしてたかを描きますので戦いはほんの少しだけしか書きません。

申し訳ありませんが釈迦と零福(第六天魔王)の戦いは本家を読んで貰えると有り難いです。

前書きでも書きましたが今回を含めて二,三話位で終わらせますので早急に第七回戦を書きたいと思います。

第七回戦のサーヴァントアンケートはまだまだ募集中なのでよろしければ投票してください。

今の所アルトリアが優勢かな?

次回もお楽しみに!

それでは!

第7回戦人類側サーヴァントは?

  • アルトリア・ペンドラゴン
  • ネロ・クラウディウス
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