終末のワルキューレ Servant of Ragnarok   作:マイスイートザナディウム

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はいどうも〜マイスイートザナディウムです!

ようやく今回から第七回戦に突入です!

さて騎士王様は冥界の王に勝てるのか?

それではどうぞ!


冥界の王VS騎士の王

ワァァァァァァァァ!!

 

 

釈迦ッ 釈迦ッ 釈迦ッ

 

 

第六天魔王波旬との死闘に勝利した釈迦。

 

 

人類からの釈迦コールが止まなかった。

 

 

こ…これが釈迦か…

 

 

これ程までに強いとは…

 

「……」

 

釈迦が持つ大円寂刀・零(だいえんじゃくとう・ゼロ)の柄に鳥が降り立った。 鳥は涙を流していた。

 

 

「……君もか…オレだけじゃ…無いみたいだね…」

 

 

釈迦コールを挙げる人類とはまた別に、嘗て零福に救われた人類は涙を流していた。

 

人類側の門に入っていく釈迦。

 

「釈迦様…」

 

「ブーちゃん…」

 

釈迦は笑みを浮かべ、更にピースサインをする。

 

 

ドサ…

 

 

そして倒れた。

 

 

「釈迦様っ!」

 

 

 

釈迦はストレッチャーに乗せられていた。

 

 

「もう医務室に着くッスよ!釈迦様死んじゃダメッス!」

 

ゲルは泣きながら着いていく。

 

医務室に入る直後、釈迦が右手を上げた。

 

 

「ブーちゃん…」

 

 

「……釈迦様…ありがとうございました…また貴方に救われました」

 

 

「…飴ちゃん持ってない?」

 

「え?」

 

 

釈迦は呑気に飴を要求した。

 

「ブッタチャップスのコーラ味って世界一旨いんだよねぇ」

 

「何を呑気な事言っておるのだセイヴァー…」

 

ネロはそんな釈迦を見ながら苦笑いしていた。

 

「ふッはは…分かりました後で届けさせましょう…虫歯になるほど」

 

ブリュンヒルデがそう言うと釈迦はグッドサインを贈った。

 

 

「で…どう?これでブーちゃんの目的果たせそう?」

 

「…はいこれでまた…人類存続に一歩近づきました」

 

「またまたぁ」

 

釈迦は寝返りを打った。

 

「そういう()()()()は良いんだって…オレさ…ブーちゃんの煩悩まみれのその目…好きだよ?ガフッ」

 

釈迦は吐血を吐き気絶した。

 

 

そして医務室に連れて行かれた。

 

 

「お硬い?煩悩?釈迦さま…何言ってんスかねぇ?」

 

ゲルは釈迦の言葉に疑問を抱いた。

 

「………」

 

 

場所は変わり、ある一柱の研究室ではーーー

 

 

「……」

 

一人の(おとこ)がとある研究資料を暖炉で燃やしていた。

 

「やはり()()は貴様の仕業だったのか…」

 

研究室の中にオーディンが入って来た。

 

そしてその神の名を呼ぶーーー

 

 

ベルゼブブ…

 

 

蠅の王

ベルゼブブ

 

 

「……」

 

「おい無視するな!」

 

「てめぇコラ蝿野郎!やんのか?おお!?」

 

ムギンとフニンが無視するベルゼブブに突っ掛かる。

 

ピタッ

 

オーディンが口を開く瞬間に二柱は黙った。

 

「この闘いは…我が宿願…邪魔は許さん

 

オーディンのオーラが辺りの積まれた紙を撒き散らす。

 

「……〝宿願〟?…それ…興味深いね」

 

オーディンとベルゼブブの放つオーラにムギンとフニンは震える事しか出来なかった。

 

 

 

「これで4勝2敗…人類が少し追い付いて来ましたね」

 

ヘルメスが対戦カードを見ながら言った。

 

「釈迦に寝返られた上での敗北…流石に手痛い一敗ですね」

 

「……」

 

ヘルメスの言葉を聞いているゼウスは無言だった。

 

「この上もし連敗すれば…流れが一気に人類側(あちら)に傾き兼ねませんね…」

 

「ああ…次は…是が非でも…どんな手を使っても勝たねばならんということじゃ

 

案の定ゼウスはキレていた。

 

「それはそうと…釈迦の分の出場枠はどうなさいますか?」

 

そうーーー

 

釈迦が抜けた事により、神側の闘士が減っている。

 

新たに闘士を選抜しなければならないーーー

 

 

「奴等は強い…生半可な神では通用せん」

 

「はい…私もそう思っておりました…」

 

ヘルメスはある方向を向く。

 

「え?」

 

向いた方向には二柱(ふたり)の神がいた。

 

一柱(ひとり)は軍神アレスーーー

 

アレスは自分を見ていると錯覚する。

 

(ええ!?まさか…オレ!?)

 

アレスは葛藤する。

 

その思考0.25秒ーーー

 

「お…おおおお…オレがーーー」

 

だがアレスの葛藤虚しく、もう一柱(ひとり)の神が名を挙げた。

 

「余が出よう」

 

その神こそ天界最強()()()の長兄にして、冥界の王ーー

 

 

冥府の王

ハデス

(ギリシャ)

 

 

ハデスが名を挙げた事に、この場にいた三柱(さんにん)は驚愕した。

 

「へ…へ…冥界(ヘルヘイム)の王ハデス様が自ら出陣(お出)になるのですか!?」

 

「ほう…冥界の王たる()()がどういう風の吹き回しじゃ?」

 

ゼウスの問いに、ハデスはつまらなそうな顔をする。

 

「ふん…愚問だな…決まっていよう…」

 

メキメキ

 

そして自身の右眼にしていた眼帯を握り潰した。

 

ポセイドン(愛弟)の…仇討ちだ」

 

 

 

その一方、釈迦と別れたブリュンヒルデとゲル,二人のサーヴァントは次に出場する英霊の選抜をするために控え室に向かっている。

 

(これで4勝2敗…まだこちらが劣勢…釈迦様が人類側で勝利した事で神々は動揺している……一気に畳み掛ける好機(チャンス)…)

 

「でも良かったッスね釈迦さま治療に時間は掛かるけど命に別状は無くて」

 

「うむ…流石はセイヴァーの元…生命力もとてつもなかったか」

 

ゲルの言葉に同意するネロ。

 

「そうですね…流石はお釈迦様ですね」

 

牛若丸も同意する。

 

ギィィィィィ

 

ドアを開けると、先客が来ていた。

 

その者は英霊達の写真を見ていた。

 

「ほうほう…いやぁやっぱ格好いい奴等ばかりだなぁ」

 

それは白いメッシュが入った黒髪に、白黒の鎧とマント姿の少年騎士だった。

 

「えっ…誰ッスか!?」

 

「ん?おぉ来たなマスター!いやぁ流石は先輩達だなぁ…どいつもこいつも格好いい連中ばかりだぜ!」

 

「そなたは…」

 

その少年騎士を目にしたネロが反応する。

 

「ん?よぉネロ先輩!久し振りだな」

 

「…何故貴方が此処に居るのです…()()()()()()()()?」

 

この騎士こそ、史実において九偉人に数えられる高名な英雄の一人ーーー

 

 

シャルルマーニュ

(フランス)

 

 

「しゃ…シャルルマーニュって…あのカール大帝ッスか!?」

 

「あぁ〜…まぁそうと言えばそうなんだが…いや…そうじゃないって言ったらそうじゃないしなぁ」

 

シャルルマーニュは苦笑いしながら呟いた。

 

ゲル(マスター)よ…此奴は史実に名高いカール大帝では無い」

 

ネロがゲルに説明し始める。

 

「此奴は史実のカール大帝とは別側面…即ちシャルルマーニュ十二勇士の英雄譚を元にした英霊…カール大帝とは違って空想の存在というわけだ」

 

「空想の…存在…」

 

「まぁ…オレがカール大帝であることは間違っちゃいない…だが史実に基づいているんじゃ無く英雄譚に登場するシャルルマーニュ十二勇士の聖騎士(パラディン)としての側面で召喚された存在…それがオレ…セイバーのサーヴァントシャルルマーニュって訳だ」

 

シャルルマーニュは笑いながら言った。

 

「それでシャルルマーニュ…何しに来たのです?」

 

「あぁ悪い悪い…オレの出番まだかなぁって気になって来たんだが…」

 

「いえ…貴方の出番はまだまだ先です」

 

「あぁやっぱそうか…薄々そう思ってたんだが…」

 

ピロリン

 

そんな中、ブリュンヒルデの端末に次の神側闘士が送信された。

 

「!」

 

「どうしたんスか?」

 

ブリュンヒルデの表情を見た四人は端末を覗く。

 

「え!?」

 

「む?」

 

「へぇ」

 

「お?」

 

それぞれ上からゲル,ネロ,牛若丸,シャルルマーニュと反応する。

 

「だッ第7回戦は…はははハデス様ァああああ!?」

 

「ハデス…ゼウスの兄か」

 

「成る程…斬りがいがありますね」

 

ネロは考え込み、牛若丸は自身の刀を撫でる。

 

「マジか…どうすんだマスター?並大抵のサーヴァントじゃキツイんじゃねぇか?」

 

「釈迦さまの代わりって事ッスか?ハデスさまなんてズルっす!あの冥界の王相手に勝てる人間なんている訳ないっス!」

 

「いえ…一人だけいます」

 

「え?」

 

ブリュンヒルデは一人の英霊の写真を選択する。

 

「目には目を…歯には歯を…そして…()()()()()

 

「!」

 

「王…オレか?」

 

「…確かに貴方も王ですが違います…勿論ネロ…貴女でもありません」

 

「やっぱりか…余は悲しい」

 

「王って事は…私でも無い…ガクッ」

 

ネロと牛若丸は沈黙した。

 

「冥界の王に対抗できるのは…世界で最も有名なこの王だけです」

 

「…成る程な…確かに…」

 

シャルルマーニュはその写真の英霊を見て納得する。

 

そこに描かれている英霊は凛と佇み金髪の髪を後ろで結い上げ、青と銀の甲冑を着た見目麗しい少女剣士だった。

 

 

 

件の英霊の控え室ーーー

 

 

「……」

 

その英霊は静かに自身の出番を待っていた。

 

「……」

 

その英霊の後ろには数人の騎士が控えている。

 

それはかの英霊に仕えていた円卓の騎士達だった。

 

湖の騎士ランスロット,太陽の騎士ガウェイン,嘆きの子トリスタン,叛逆の騎士モードレッド,隻腕の騎士ベディヴィエール,白光の騎士パーシヴァル,白い手(ボーメイン)ガレスーーー

 

この他にも円卓の騎士は存在するが、この場に居るのはこのメンバーだった。

 

「……」

 

そしてこれら円卓の騎士を束ね、此度の神VS人類最終闘争(ラグナロク)人類側闘士として選ばれたセイバーのサーヴァントーーー

 

 

騎士王

アルトリア・ペンドラゴン

 

 

「…ん」

 

アルトリアはある気配を感じ取り、瞑っていた目を開いた。

 

すると控え室の扉が開かれた。

 

『ッ』

 

円卓の騎士達が扉を見る。

 

「ひぇぇ凄い所ッスね」

 

円卓の騎士達の圧に押され気味なゲルが入って来た。

 

「…何だ戦乙女(ワルキューレ)か」

 

モードレッドがゲルを見て圧を抑えた。

 

「何だとは何スか!…もう…」

 

「……何用か…マスター?」

 

アルトリアはゲルを見て言う。

 

「あっ…貴女が騎士王…アルトリア・ペンドラゴンッスか」

 

『ッ!』

 

ガレスとベディヴィエールを除く円卓の騎士達が殺気を放った。

 

「ちょっと皆さん!?」

 

「落ち着いて下さい!」

 

ガレスとベディヴィエールが間に入った。

 

「…相変わらず部下に慕われていますね騎士王…」

 

そこにブリュンヒルデが遅れて入って来た。

 

「マスターか…此処に来たということは…」

 

「えぇ…次の第七回戦の闘士は貴女です」

 

『ッ!』

 

円卓の騎士達は自身の王が次の闘士と聞いて息を呑む。

 

「…そうですか…では長居は無用…」

 

玉座から立ち上がるアルトリア。

 

「騎士達よ…行ってくる」

 

『ハッ!』

 

アルトリアの言葉で、円卓の騎士達は跪く。

 

「…凄い忠誠心ッスね…」

 

「えぇ…これがかの王のカリスマ…という所でしょうか…」

 

 

 

ボッ

 

ボッ

 

闘技場の周りを囲む松明が燃え始める。

 

カンッ

 

 

「第六回戦を終え…神の4勝…人類の2勝…神側がリードしている…戦闘狂の宴はいよいよ後半戦へと更なる暴走を始める…第七回戦…またとんでもねぇ対戦カードが実現したッッッッ!!」

 

ヘイムダルが人類側の門を指差す。

 

「まず人類側闘士は…こいつだ!!」

 

 

カチャカチャカチャ

 

 

すると門の上側の観客席に多数の騎士達が駆け寄る。

 

「掲げ!剣!」

 

一人の騎士の号令により、騎士達は剣を掲げる。

 

「舞台はイギリス…ブリテン国が栄えていた時代…少女は選定の剣カリバーンを引き抜き、不老の王となったーーー」

 

門から少女騎士が歩いてくる。

 

「暗君だった先王ヴォーティガーンを誅するために概念受胎と言う魔術によって作られた存在ーーー

ブリテンを守護する赤い竜の概念を孕み産み落とされ、各地の戦や怪物と戦い功績を挙げたーーー」

 

カチャ

 

カチャ

 

「カリバーンを手にしてから凡そ10年後に荒廃していた白亜の城・キャメロットを蘇らせ奪還したーーー

数々の伝説を残し、世界も認めた王へと成った!!」

 

おいそれって…

 

まさか…

 

人類、特にイギリス圏の人類はその少女の正体を知り驚愕する。

 

「イギリス屈指の英雄譚…アーサー王伝説に登場するブリテンの伝説的君主!!

円卓の騎士を束ねた、騎士達の王!!

その者の名はーーー!!

騎士王アーサー!又の名を!!」

 

 

アルトリア・ペンドラゴンッ!!!!

 

 

ワァァァァァァァァァァ!!

 

伝説に名高いアーサー王が闘士として出てきた事に、人類は歓声を挙げる。

 

「ちょっとちょっと!勝手に出ていかないでよ!」

 

門から更に一人の少女が出てきた。

 

戦乙女(ワルキューレ)13姉妹 10女

アルヴィト

 

「王は人の心がわからないって言うけどホントにそうよね!こっちも神器錬成(ヴェルンド)の練習したかったのに全然聞いてくれないし!こんなんじゃ心を一つになんて出来ないわよ!」

 

「…そうですか…ですが問題ありません」

 

アルトリアはアルヴィトの手を取る。

 

「ちょっ…いきなり何よ?」

 

「貴女は私のパートナーとして選ばれた…ならば心配はいらない…私は貴女を信じている」

 

アルトリアは微笑みながら言った。

 

トクン

 

同じ女性であるはずなのだが、アルヴィトはアルトリアの微笑みを見て心が昂った。

 

「ず…ッ…ズルいわよッ!」

 

カカッ!

 

アルヴィトは光り輝く。

 

そして、アルトリアの手に収まり始める。

 

 

神器錬成(ヴェルンド)

 

 

アルトリアの手に握られているのは、一振りの聖剣だった。

 

 

「始めましょう…戦乙女(マスター)

 

 

 

「アルヴィトお姉さま…」

 

ゲルは心配そうに見つめた。

 

「信じましょう…アルトリアとアルヴィトの力をーーー」

 

 

 

コツッ

 

コツッ

 

神側の闘士入場通路を歩くハデス。

 

バイデント(これ)を使うのも…久し振りだな…」

 

「お待ち下さいハデス様」

 

ハデスが振り向くとそこに一柱(ひとり)の男が立っていた。

 

「お前は…確かポセイドンの…」

 

「はっ!ポセイドン様の従者プロテウスめに御座います」

 

「何様だ?」

 

プロテウスはその場で跪き、ある物をハデスに献上する。

 

「これは…ポセイドンの…三叉槍(トライデント)……」

 

それは武蔵との戦闘で折れたトライデントの矛先だった。

 

「どうか()()()も…お連れ下さいませ…仇を…どうか…ポセイドン様の仇を…人間どもに神の鉄槌を!!

 

プロテウスは泣きながら言った。

 

「フ…ッ愚か者…弟は誰かに仇討ちを頼むような(やつ)ではない」

 

「も…申し訳御座いません…」

 

「だがーーー」

 

ハデスはトライデントを持つ。

 

「え?」

 

「弟の仇を取るのは兄の務め」

 

トライデントは輝きだし、ハデスのバイデントと一つになった。

 

「共に…()こう」

 

「あ…有り難き幸せ!」

 

プロテウスは号泣する。

 

(よう…良う御座いましたな……ポセイドン様…敬愛するハデス様が必ずや仇を取って下さいましょうぞ!)

 

プロテウスはその場を動けなかった。

 

 

 

「そ…そして釈迦の裏切りの欠員を埋めるのは…」

 

ゴクリ…

 

ヘイムダルは緊張の余り、息を呑む。

 

冥界(ヘルヘイム)から急遽参戦したこの御方だ!!」

 

あ…

 

ああ…

 

神側は恐怖で震えた。

 

神々の様子がおかしいぞ

 

へ…ヘルヘイムだと?

 

まさか…

 

すると神々は一斉に立ち上がり、姿勢を正す。

 

「この神が歩めば世界が慄きーーー

この神が睨めば誰もがひれ伏す!!」

 

門の中から闘士が出てくる。

 

「冥府の番犬ケルベロスが頭を垂れーー

最凶の怪物テュポンが喉を鳴らすーーー

ギリシャ最強三兄弟の長兄にして冥界の王」

 

 

ハデス!!

 

 

ハデスは着ていた上着を脱ぎ捨てる。

 

「ブリテン国を統めた〝騎士王〟アルトリア・ペンドラゴン」

 

「……」

 

「そして……〝冥界の王〟ハデス」

 

「……」

 

両者が睨み合う。

 

神VS人類最終闘争(ラグナロク)第七回戦は…王VS王!正真正銘〝王〟の頂上決戦だーーー!!」

 

 

Fight!!

 

 

ヘイムダルは試合の開始を告げるとその場を離れる。

 

 

「…アルトリア・ペンドラゴンと言ったか…貴様には含む所は何もない…ただーーー」

 

「ッ」

 

アルトリアは聖剣を構える。

 

「貴様が…弟を殺めた〝人類〟であることを恨め」

 

 

闘技場が異常な静寂に包まれる中ーーー

 

冥界の王(ハデス)の初太刀

 

 

それは海の王(ポセイドン)と同じ真正面からの無造作な刺突…

 

 

 

 

その凄まじき剛力による一撃必殺の刺突である。

 

 

「!」

 

アルトリアは刺突を躱す。

 

「ハ…ハデス様の重量(ヘビー)級の連突が…アルトリアを襲う!!」

 

アルトリアは聖剣で往なしながら躱し続ける。

 

 

 

「なんという凄まじい突きだ」

 

「掠っただけで即死しそうですね」

 

アレスはハデスの突きに驚愕し、ヘルメスは冷静に語る。

 

 

トンッ

 

ハデスが跳び上がる。

 

「ッ!」

 

そして渾身の突きを放つ。

 

 

冥府の鉄槌(ペルセポネ・カリコロン)

 

 

「ッ」

 

バッ

 

アルトリアは咄嗟に後ろに跳んだ。

 

ドグォン

 

闘技場の地面を穿ち、地割れを起こす。

 

「!」

 

ズガァン

 

アルトリアは地割れを回避する。

 

な…なんという威力だ…

 

こ…これが冥界の王の力か…

 

神と人類、それぞれハデスの力に恐れ慄いていた。

 

 

ブシュッ

 

「ッ!」

 

アルトリアの脇腹な抉れていた。

 

「あ…ああっと躱した筈のアルトリアにダメージ!へ…冥界(ヘルヘイム)の王の剛槍は巻き起こす風をも凶器と化すぅぅ!!」

 

「くっ…」

 

アルトリアがグラついた。

 

その一瞬の隙をハデスは見逃さなかった。

 

ギュン

 

ハデスはアルトリアの目の前まで跳ぶ。

 

「消えろ」

 

 

嵐を破壊せし者(ペルセポネ・ロア)

 

ハデスの突きがアルトリアを捉える。

 

誰もがそう思った。

 

 

「……」

 

キンッ

 

ドゴォッ

 

なんとアルトリアはハデスの一撃を自身の持つ聖剣で受け流したのだ。

 

(余の一撃を受け流した…!?)

 

ハデスは驚愕する。

 

「…風よ…荒れ狂え…」

 

アルトリアは聖剣の剣先をハデスに向ける。

 

 

風王鉄槌(ストライク・エア)

 

 

ドウッ

 

聖剣から放たれる暴風にハデスは吹き飛んだ。

 

その衝撃により、自身のバイデントがハデスの腹部にめり込んだ。

 

メリィィ…

 

「ぐはッ」

 

ドゴォン!

 

 

神と人類双方が驚愕する。

 

 

「な…なんだ?なんだ今の技は!?こ…攻撃を仕掛けたハデス様が…暴風で吹き飛ばされたぁぁぁ!?」

 

「冥界の王…貴殿は確かに強い…だが……」

 

アルトリアは聖剣を構え言った。

 

「風を武器に出来るのは貴殿だけではない」

 

アルトリアの周りに旋風が発生していた。

 

 

 

 

 




はいということで今回はここまで

先行登場させましたセイバーシャルルマーニュ…口調が難しい…こんな感じで良かったかなぁ…

短いですがこれまでにします。

さてアンケートを実施してますのでよければよろしくお願いします。

何故この二人なのか?

私の好みです。

次回もお楽しみに!

それでは!

第八回戦人類側闘士は?

  • ネロ・クラウディウス
  • 牛若丸
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