終末のワルキューレ Servant of Ragnarok   作:マイスイートザナディウム

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はいどうも〜

皆様遅くなりましたが明けましておめでとうございます!

今年も宜しくお願いしますマイスイートザナディウムです!

漸くワルキューレの方が書き上がった…年末に間に合わなかった…申し訳ありません!!

今回は少し短めですが…すまない…こんな感じにしか纏められなかった…

それではどうぞ!


約束された勝利の剣

風王結界(インビジブル・エア)

 

 

アルトリアの剣を覆い隠す、風で出来た第二の鞘ーー

 

 

厳密には宝具というより魔術に該当する物であり、幾重にも重なる空気の層が屈折率を変えることで覆った物を透明化させ不可視の剣へと変える。

 

 

しかし透明化はあくまで副次的な物で、その本質はあまりにも有名過ぎるアルトリアの剣を隠す為の物ーー

 

 

聖杯戦争において真名が看破される事はその英霊の弱点に他ならない為、アルトリアは常に風王結界(インビジブル・エア)を展開していた。

 

 

だが此度の召喚は聖杯戦争の為ではないーー

 

故にアルトリアは風の鞘を解放する事で、ハデスに向けて暴風を撃ち出したのであったーーー

 

 

 

 

「す…凄い…凄いっスよ!!」

 

ゲルはその光景に歓喜していた。

 

 

「あのハデス様を吹っ飛ばすなんて…でも何なんスかさっきの技?…もの凄い暴風が吹いた様な…」

 

「あれはーー」

 

「あれは騎士王の宝具…いや魔術だな」

 

ブリュンヒルデが説明しようとすると、ネロがそれを遮った。

 

「本来であれば騎士王は世界的に有名過ぎる自身の宝具をその風で隠している…だが今回は聖杯戦争では無いからな」

 

「確かに…聖杯戦争なら自身の真名が看破されるのは避けるべき事…ですが此度は神VS人類最終闘争(ラグナロク)…既に真名が解っている状態ですからね…隠す必要もありません」

 

ネロの解説に、牛若が更に続けた。

 

「んん…その通りです…あの暴風はアルトリア・ペンドラゴンが風の鞘を解放した際に使用出来る技…その名をーーー」

 

 

 

風王鉄槌(ストライク・エア)

 

 

風王結界(インビジブル・エア)を解放する事で放つ事の出来る技ーー

 

破壊力を伴った暴風として撃ち出すーー

 

ただし、一度解放すると再び風を集束させるのに多少時間を要するため、連発はできない。

 

或いは風を解放する事で加速することも出来る技である。

 

 

 

「………」

 

ハデスは吹き飛ばされたダメージを負ったが、立ち上がる。

 

「やはり…この程度では倒れませんか…」

 

アルトリアは剣を構える。

 

「アルトリア・ペンドラゴン……だったか?…一つ聞かせろ」

 

「?」

 

ハデスはアルトリアに問う。

 

「貴様にとって…〝王〟とは何だ?」

 

「……〝王〟…ですか…」

 

アルトリアは目を瞑りながら言った。

 

 

アルトリアは思い出していたーーー

 

嘗て冬木の地にてとある王達との問答をーーー

 

 

「王とは…人の為に生きる物」

 

アルトリアは語り出す。

 

「正しき統制、正しき治世、それこそが王の本懐である…王とは理想に殉じる物…王とは孤高である」

 

「…ほう」

 

ハデスはアルトリアの言葉を聞いて思った。

 

(王とは孤高…フッ…()()と同じ事を言うか)

 

第三回戦にて消滅した自身の弟の姿が思い浮かんだ。

 

「ですが…それは私が思う王の姿」

 

「……」

 

アルトリアは目を開ける。

 

「王とは孤高である…だがそれは私の価値観だ…そうで無いと異議を唱える者も居れば笑い飛ばす者も居る」

 

「……」

 

「正解など無い…時代が違えば王の在り方も違うだろう…」

 

アルトリアは剣を構える。

 

「聞きたい事はそれだけか…冥府の王?」

 

「………く…くっく…」

 

「?」

 

ハッハッハッハッハッ!

 

ハデスは突然笑い始めた。

 

 

「は…ハデス様が声をあげて笑ってる…初めて見た…」

 

「私もです」

 

アレスやヘルメスが驚愕した。

 

 

「ハッハッハッハッ」

 

「……何が可笑しい?」

 

アルトリアは笑い続けるハデスを睨み付ける。

 

「くっく…いや…貴様の考え方…多少違いはあるが余の知り合いと似ていてな」

 

「私と似ている?」

 

ハデスは語り出す。

 

「その者は誰よりも真っ直ぐでそして誰よりも〝王〟の称号に相応しい神であったーー」

 

「……」

 

「我が弟…海の王ポセイドン…その名に掛けて…」

 

ハデスは構えた。

 

「兄である余が…〝人の王〟如きに屈する訳にはゆかぬのだ

 

 

「槍をあんなに短く握って…」

 

アレスが言う様に、神々はハデスの槍の構え方に驚愕した。

 

「……」

 

ス…ッ

 

アルトリアはハデスの構えに警戒度を上げた。

 

ドン

 

ハデスが動くーーー

 

 

『剛の槍』を身上とするハデス…

 

その異質な構えから放たれる一撃ーーー

 

 

即ちそれはーーー

 

()()ではなく…

 

槍本来の闘い方

 

 

ドッ

 

 

冥界の王渾身の振り下ろし(叩き潰し)の一撃であるーーー

 

 

 

大地を砕きし者(ペルセポネ・ティターン)

 

 

 

「ッ!!」

 

アルトリアは剣を頭上に構える。

 

 

 

「騎士王の奴…受け流す気か?」

 

ネロはアルトリアの選択を見て驚愕した。

 

 

ガン!

 

 

「受けきってみよ…」

 

 

ギリリ

 

 

「ッ!?」

 

「〝人の王〟よ」

 

 

グググ…

 

 

ハデスの力はアルトリアの想像を越えていた。

 

「な…!?」

 

ハデスの余りの力に押され始めるアルトリア。

 

 

「余は…冥界の王…」

 

「クッ」

 

 

スゥゥ…

 

ハデスは息を吸い込む。

 

そして叫んだ。

 

 

ハデス!!

 

 

ボゴン

 

 

アルトリアの立つ地面が抉れ始める。

 

「ッ?!」

 

「圧し…潰れろ!」

 

 

 

ドゴン!

 

 

グシャァ

 

 

 

ハデスはその場を跳び超え、着地する。

 

 

 

 

「ああ…」

 

「……」

 

ゲルとブリュンヒルデはその光景に戦慄する。

 

 

「フッ」

 

ハデスが槍で土煙を払った。

 

 

そこには頭から血を流し倒れるアルトリアの姿があった。

 

 

 

「父上…」

 

観客席に居たモードレッドを含んだ円卓の騎士達はその光景を目の当たりにし驚愕した。

 

 

「こ…これは…死ん…」

 

ヘイムダルがそう言おうとした瞬間だった。

 

 

「ゴホッ」

 

アルトリアは吐血を吐きながら立ち上がる。

 

「ほう…生きていたか…」

 

 

「…成る程……凄まじいな…冥界の王…」

 

「まだ()るか?〝人の王〟よ」

 

 

「当然だ」

 

 

アルトリアは羽織っている青いマントを脱ぎ捨てる。

 

 

「ッ!」

 

その光景を見ていた円卓の騎士達はその場に跪く。

 

 

「……ここからが本番だ…()()()

 

アルトリアは再び構える。

 

 

「余の一撃を喰らってなお……諦めぬか」

 

「諦め?…それは無い」

 

アルトリアは剣先をハデスに向けて掲げた。

 

 

「これは……人理の未来を賭けた闘いだ…諦め等有り得ない」

 

 

「フッ…それでこそ…〝王〟だ」

 

ハデスが動く。

 

 

「ハデス様の剛槍による凄まじい連続攻撃!!アルトリア為すすべ無く翻弄されるのみ!!」

 

 

「や…やっぱりさっきのダメージが…」

 

「……」

 

ゲルの問いにブリュンヒルデは答えられなかった。

 

 

 

「フッ!」

 

「ッ」

 

 

ハデスの刺突がアルトリアの脇腹を掠める。

 

 

刺突を止めたハデスは、再び槍を短く持ち直し構えた。

 

 

(来るッ)

 

 

「今一度…受けてみよ!!」

 

 

「は…ハデス様の剛槍が…再びアルトリアを押し潰そうとする!!」

 

ヘイムダルが言い放つ。

 

 

「ああっ!ダメッス!」

 

 

「終わりだな」

 

 

誰もがアルトリアの敗北を確信する。

 

 

だがそうはならなかった。

 

 

「フッ!!」

 

アルトリアは剣を腰に構え、剣先を後ろに向けた。

 

「ヌッ!?」

 

「風よ……荒れ狂え!!

 

 

 

風王鉄槌(ストライク・エア)

 

 

 

アルトリアは風王鉄槌の暴風を後方に撃ち出し、一気にハデスの懐へと加速した。

 

「なっ!?」

 

「ハァッ!!」

 

アルトリアは撃ち出された暴風でハデスにタックルをした。

 

「ガッ!」

 

余りの威力にハデスが吹き飛ぶ。

 

 

「は…ハデス様の必殺の一撃を風を利用し避けたぁ!?マジかよこの女!?」

 

 

「フッ!!」

 

 

「すかさずアルトリアが追撃する!!」

 

 

「ッ!」

 

 

ドシュッ

 

 

吹き飛んだハデスは体制を立て直し、すかさずアルトリアに向けて刺突を放つ。

 

 

不意の刺突をアルトリアは掠りつつ避けた。

 

 

(此奴…余を吹き飛ばした暴風を利用して体当たりとは…)

 

「ハァ…ハァ」

 

「しかしそう何度も使える技では無い様だな」

 

「…えぇ…普段はこの様な闘い方はしない…だが…こちらも負けるわけにはいかない」

 

アルトリアは肩で呼吸しながら構える。

 

「出し惜しみは無しで行く…」

 

 

アルトリアは剣を両手で持ち、頭上に掲げた。

 

 

「ぬっ!?騎士王の奴もうあれを使う気か!?」

 

ネロはアルトリアの構えに心当たりがあった。

 

 

「な…何だ?…アルトリアが剣を頭上に構えた?一体何をする気なのか!?」

 

 

 

(させぬ)

 

ハデスはアルトリアに向けて刺突を放つ。

 

「ッ…ハァッ!」

 

アルトリアは構えを止め、瞬時に剣の魔力を開放し閃光を発生させた。

 

「っ!?」

 

閃光を受けたハデスが動きを止めた。

 

否ーーー

 

(う…動けん)

 

止めたのではなく、動けなくなったのだ。

 

 

星光(収束)

 

霊子虚構世界『SE.RA.PH』に召喚された際にアルトリアが使用した技の一つ。

 

上記にある様に瞬時に剣の魔力を開放する事で発せられる閃光により相手を一時的スタン状態にする技である。

 

 

「ハデス様が動きを止めた!?どういうことだ!?」

 

 

「…ッ」

 

 

アルトリアは再び剣を両手で握り、頭上に構える。

 

 

「束ねるは星の息吹ーーー」

 

アルトリアが詠唱を始めると、剣に光が収束し始めた。

 

「輝ける命の奔流ーーー」

 

 

剣は徐々に光を増大させ巨大な光の帯の様に見え始めた。

 

 

「ッ!?この光はッ!!」

 

 

 

「おいおい何の冗談だ…あの光は」

 

「えぇ…あれは」

 

「…まさか此処であの光を再び見ることになるとはのぉ」

 

その光をごく一部の神々…主に主神達は知っていた。

 

 

嘗て一万四千年前に殆どの神々を殲滅した存在(トラウマ)ーーー

 

 

遊星の尖兵(セファール)を討ち取った光ーーー

 

 

主神達は知ったーーー

 

 

今冥界の王と対峙している〝人の王〟は、嘗て神々(自分達)が勝てなかった白き巨人を屠った聖剣使いであることをーー

 

 

約束された(エクス)……

 

 

「まさか…そなたがーー」

 

 

ドンッ

 

 

アルトリアは左脚を一歩前に出し、聖剣を大きく振り抜く。

 

 

勝利の剣(カリバー)ァァァァァァ!!

 

 

ドォォォォォン

 

 

アルトリアの聖剣から放たれた光が、ハデスを飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいというわけでアルトリアがエクスカリバーを使用して今回は終わりです…速すぎるな使うの…

この構想練り上げるのに時間掛けすぎでしょ我ッ!!

尚、アルトリアの性格が原作と乖離してる感じになってますが申し訳無い…

アルトリアにとっての王もZeroを見た後に自分なりに解釈してあんな感じになりました。

まぁ原作と異なる所がちらほらあるかもですがそこは悪しからず。

セファールとの関係にも触れてみましたが…合ってるかな…自信がない…


エクスカリバーの光にハデスが飲み込まれましたがまだ第7回戦は終わりませんので!

もう一つ謝罪をさせて頂きます…

人類代表となるサーヴァントを一騎誠に勝手ながら変更させて頂きました。

原作同様坂田金時となっていたのですが…Fate/SamuraiRemnantからセイバー・ヤマトタケルに変更させて頂きました。

プレイしてて代表に入れたいなと感じまして…坂田金時ファンの皆様誠に申し訳ありません!!

ぐだぐだですが…今回はここまで!

アンケートもまだ実施してますので良かったら投票してください!

今の所ネロが優勢ですね!

次回もお楽しみに!

それでは!

第八回戦人類側闘士は?

  • ネロ・クラウディウス
  • 牛若丸
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