魔法先生ネギま! 同室のお兄さんズ   作:ひろやん(すぴ出身)

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第9話

 side Others

 

 ネギくんとエヴァの戦いの顛末を聞いてワシは頭を抱えた。本来の予定ならエヴァがネギくんを認めてめでたしめでたしになる筈が予定外の乱入者の連続で話が狂ってしまった。

 

 その乱入者じゃがエヴァに操られていた子は何も覚えていないようじゃったからそのままで良しとして、残る3人の処遇にワシは頭を悩ませた。

 

 まず変な勘違いをして話をこじれさせた挙句エヴァを見て気絶した見習いは魔法界に返して修行のやり直しでよいじゃろう。状況の判断が出来ておらず偏見で物事を決めた挙句、いくら魔法界のナマハゲとは言エヴァを見ただけで気絶するような者は学園の実行部隊としてやってはいけぬじゃろうからな。

 

 次にアリサくんじゃが月村すずかの正体を知っていて普通に生活をしておることを見て、口止めすれば問題なかろう。それに彼女の実家のバニングスはここ数年『裏』の実行部隊を持っている可能性が高いと言われておる。真偽を確かめるまでは迂闊な事は出来ないという理由もあるしの。

 

 最後に一番問題なのがすずかくんじゃ。彼女は魔法の事を知る夜の一族の者じゃ。本来なら何の心配も要らぬはずなのだがネギくんとパクティオーしてしまったのが問題じゃ。何しろ吸血鬼の一族である夜の一族と魔法使いの恋愛は全て魔法使いが夜の一族に取り込まれる形で結ばれてきた。

 

 それは吸血鬼を家族に入れたくないという魔法使い側の考えと夜の一族の掟の利害が一致していたからじゃ。その今までの慣例を見ると夜の一族の娘とパクティオーしたネギくんは夜の一族に取り込まれるという事になる。

 

 むろん本人達はその場限りで結婚とかそういうことは考えておらぬじゃろう。じゃがパクティオーしたと言う事実を受けて暴走する輩が出ないとも限らない。その事によって起きる騒ぎを考えると頭が痛いし、そうなった場合確実にユウくんが敵になる。

 

 そうなるとエヴァは間違いなくユウくんの味方になるじゃろう。そしてユウくんがエヴァの呪いを解ける以上、完全復活したエヴァを敵に回して戦争が起きる。そうなったら『西』もなにかアクションを起こすじゃろうから収拾が着かなくなる恐れがある。

 

 どうしようかと悩んでおるとそのユウくんがワシの元にやって来た。エヴァの封印の件も含めて放課後ワシの所に来るように言っておいたのじゃがもうそんな時間になっておったか。取りあえずワシの未来予想を話した上で今後の事をどうするか話をしてみよう。

 

「学園長、もしそんな事になっても俺はキティちゃんを戦争に巻き込んだりはしませんよ」

 

 ワシの未来予想を話すすとユウくんはあっさりそう言った。よくよく考えて見ればユウくんはエヴァの事を争いを知らない14歳の少女だと思っておった。ユウくんの性格を考えればエヴァを戦いに巻き込むなどありえないことじゃった。

 

「でももしすずかちゃんに危害をくわえようとした場合、夜の一族の戦闘部隊を壊滅させた戦力が敵に回るので覚悟して置いてください」

 

 ユウくんの話を聞いて安心したワシは続きを聞いて冷汗をかいた。月村の姉妹の味方をして夜の一族本家を壊滅寸前にまで追い込んだ謎の魔法使いの存在をすっかり失念していたからじゃ。すずかくんの姉である月村忍とユウくんの従兄である高町恭也が恋人になった事で起きた事件。月村に味方をして現れた当時10代前半の魔王と名乗る謎の魔法使い。今は20代前半であろうその魔法使いが敵にまわった場合まず間違いなくワシ等は負ける。

 

 何しろ各地の秘密結社を叩き潰したその実力からネギくんの父親であるナギくんと互角とまで言われておるのじゃから。

 

「まあ、すずかちゃんとネギの仮契約を解除して深く関わらないようにすれば問題ないでしょう。学園内の事ですし、上手く隠蔽できるでしょう」

 

 ユウくんに言われてそうするしか無いとワシは思った。ユウくんもすずかくんが危険な目に遭うのは望んではいない。なら協力して隠蔽するのが一番じゃ。そう結論を出してワシは落ち着きを取り戻した。じゃからユウくんを呼んだ本来の目的の目的を果たす事にした。

 

*****

 

「つまりキティちゃんの呪いを今はまだ解いてはいけないと」

「そうじゃ。今呪いを解いてエヴァを自由にすると、彼女を危険視した連中に命を狙われる事になる」

 

 その場合まず間違いなく襲ったほうが返り討ちになりじゃろうがそこはエヴァとの約束が有るので黙っておく。

 

「まあ、昨夜呪いを解こうとした時、誰にも解けない呪いと聞いていたのにあっさり解けそうでしたからね。やっぱり解かない理由が有ったんですね」

「あっさり解けそうか?」

「ええ」

 

 エヴァの呪いは正真正銘誰にも解く事が出来なかったものじゃ。それをあっさり解けそうとは。魔法使いとしての才能はネギくん以上かもしれぬの。魔力が少ないのが欠点じゃがそこは木乃香がサポートすればよいのじゃし。

 

 婿殿の教育方…願いが有って木乃香には魔法の事を教えぬようにしてきたが。こうなるとかなり惜しい。じゃがユウくんは木乃香の魔力を当てにしてはおらぬし今はどうしようも無いか。

 

「でも修学旅行には行かせてあげてください。今のままだと学園の外には出れないんでしょう。呪いの精霊と交渉すれば学業の一環である修学旅行にはいける筈ですので」

 

 ユウくんがそう言ってきたのでワシは意識をエヴァの件に戻した。エヴァが修学旅行に行けるか。木乃香がユウくんと付き合うようなった事で今『西』は荒れてるという。そこにエヴァまで行かせては必ず戦闘が起きる。ネギくんに新書を届けてもらう計画じゃったのだが変更した方がいいかも知れぬな。

 

「エヴァの呪いや今後の事を話し合わねばならぬな。エヴァの所に行くぞい」

 

 ユウくんは学園長室に呼んだが、他のメンバーはエヴァの家に集めておる。ここは大勢を集めるには狭いし、まずはエヴァの正体を知らないユウくんだけと話しをする必要があったからの。

 

 エヴァの事、木乃香の事、そして修学旅行の事。やはり京都行きは中止にして無難にハワイにしたほうがいいかも知れぬな。




 桜通りの吸血鬼編はここで終了です。戦闘後の話し合いは修学旅行編に含まれていると考えているのでエヴァ側の話し合いは修学旅行編にて。

 予告しますが修学旅行は京都では有りません。オリジナル展開に入っていきます。

 尚、一旦切が付いたのでしばらくすぴばるの親戚のお兄さんの方を書きます。次の更新まで時間があく予定です。 
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