魔法先生ネギま! 同室のお兄さんズ   作:ひろやん(すぴ出身)

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幕間3

 side Others

 

 エヴァンジェリンの別荘の集まりがあってから数日後、私は悩んでいた。ネギの魔法の事を知っから私は出来の悪い弟を助ける気持ちでネギの事を手助け私用と思っていた。

 

 でも、ネギの事を導いているのはユウさんで、いつの間にかネギの側にネギを助けてくれる女の子までいた。

 

 それに対して私は空回りしているだけで何も出来ていない。私が何もしなくてもいいのなら、もう面倒を見るのをやめてもいいのだけれども、それはどこかモヤモヤして出来なかった。

 

 私はそうやって悩んで休みの日なのにベッドの上で寝転がっていた。そうして何をするでもなくぼーっとしていると携帯電話がなった。クラスの柿崎から電話がかかってきたのだ。

 

「休みの日にどうしたの?」

『大変だよ!このかとネギくんがデートしているのよ!』

「そんなわけ無いじゃない」

 

 ユウさんがいるのにこのかがガキとは言え他の男と2人で出かけるわけが無い。大方、今その場にいないだけでユウさんも一緒にいるのだろう。その事を伝えると私は携帯を切った。その後寝転がる気になれずに私は外をブラブラする事にした。

 

 そしてなんの目的も無く歩いていると、男の子に声をかけられた。

 

「あれ、アスナちゃんじゃない」

「え、ユウさん?」

 

 声をかけてきたのはこのかと一緒にいると思っていたユウさんだった。

 

「あれ、このかと一緒じゃないの?」

「今日はそんな約束はしていないけど。今日は木乃香さんはネギと一緒のはずだよ。修学旅行の買い物に行くっていたからね」

 

 驚く私にユウさんはそう言った。 

 

「一緒に行かなかったんですか」

「最初はそのつもりだったけど、カモがね」

「あのエロガモが何かやらかしたんですか?」

 

 もしそうなら許さないと意気込む私にユウさんはどこか遠くを見るような顔でこう言った。

 

「カモには妹がいてね、カモはその妹を養うためにお金を稼いでいたんだ。それで面倒を見るからこっちに呼び寄せることにして、カモは妹に手紙を書いたんだ。その手紙の返事か今朝きたのだけれども…」

「けれども?」

「カモが留守中にカモの妹に恋人が出来てね。一緒にロンドンで暮らすって返事がきてカモが落ち込んでしまったんだ」

 

 それは…なんと言えばいいのか。

 

「俺も『妹』がいるからカモの気持ちが想像できてね。それで今まで慰めていたんだよ。今はカモが1人にして欲しいと言うから部屋に置いて出てきた所なんだ」

「そうだったんですか」

「あ、パルジは1人でどこかに行かせた。あいつネギの厄介後とに関してどう関わればいいのか悩んでいるみたいだから1人で考える時間を与えたんだ」

 

 ネギの厄介ごとと聞いて私はどきっとした。パルジさんも私と同じことで悩んでいたからだ。

 

「ユウさん、私の話しを聞いてくれませんか」

 

 パルジさんに考える時間を与えたというのならきっとパルジさんの悩みの相談に乗ったのだろう。だから私の悩みも聞いてもらうことにした。

 

「そうか、力になりたいのに役に立たないから、このまま関わってもいいのか悩んでいるのか」

 

 私の話を聞いてユウさんはそう話をまとめた。

 

「俺から言わせて貰えば、ネギの学校での生活のサポートをしてくれるだけでも十分助かっているんだけどね」

 

 そう言うとユウさんは近くの自販機からジュースを2つ買ってきて、1つを私に渡した。

 

「ありがとうございます」

「俺から言えるのはやりたい様にすればいいかな。別に関わらないといけないとか、関わってはいけないとかそういう事情は無いでしょ。ならアスナちゃんのしたいようにすればいい。足手まといだからや邪魔にならなければ、出来ない事がないから関われないというのは無いよ」

 

 マイナスにならなければゼロでもいいとユウさんは言った。

 

「それでも何かできる事が欲しいというなら力になるよ」

 

 前々から思っていたけれどもユウさんは同い年とは思えないほどの包容力がある。私が敬語で話してしまうのもその所為だ。きっと後20年もすればダンディなオジサマになるだろう。

 

 その姿を想像して私は首を振った。ユウさんはこのかの彼氏なのに私は何を考えているのだろう。

 

「アスナちゃん!ストップ、ストップ」

 

 ユウさんに声をかけられて私は正気に戻った。どうやら私は近くの木に頭をぶつけてるのを繰り返していたようだ。

 

「ほんと、大丈夫?」

「大丈夫です、はい!」

 

 私の奇行を見てユウさんは心配したようだ。私はどう誤魔化せばいいのか困っていると、携帯が鳴った。

 

「あ、ちょっとごめんんさい」

 

 これ幸いと携帯を開いて送られた写メを見た。そしてぶっと噴出した。そこにはネギとこのかが同じジュースを2人で飲んでいる姿が映し出されていたからだ。

 

『アスナ大変だよ、劇的な証拠だよ』

 

 どうやら現場を押さえた柿崎が送ってきたようだ。

 

「ちょっと、今ここにユウさんがいるのよ」

『え、それは不味いよ。もし写メを見られたらどうするのよ』

 

 私達が言い争っていると、さらに爆弾が投下された。

 

『柿崎大変だよ。このかがユウさんとは遊びの関係だと言っているよ!』

 

 この声は釘宮か、声が大きいからこちらにまで聞こえてきた。

 

「アスナちゃん、様子がおかしいけどどうかしたの?」

 

 まずい、今の会話は聞かれていなかっただろうけどこのままだと修羅場になる。

 

「ごめんさい、急用が出来ました。これで失礼します。相談に乗ってくれてありがとうございました」 

「あ、うん。気をつけてね」 

 

 私はそう言うとダッシュしてこの場から走り去った。そして私は柿崎達と合流してこのかの元に行った。

 

 合流したこのかはネギに膝枕をして寝かしつけていた。その様子は私の知るいつものこのかそのものだった。ネギはと私の誕生日プレゼントを探すために買い物に来たといい、私にプレゼントを渡してきた。

 

 その時は私はこのかに何も聞けなかった。

 

 次の日、ユウさんがこのかに頼まれて用意してくれた誕生日ケーキを食べた時私はケーキの味が感じられないことに気づいた。

 

 いや、正確には味は分かるのだけれどもユウさんがこのかに頼まれて作ったものだと聞いて味を感じる所ではなくなっているのだ。

 

 真実を聞かないといけない、そう思いつつこのかに話を聞けないまま時は流れた。そして修学旅行初日、事件は起こった。




章タイトルの『達』に注目。次回から修学旅行編に入ります。いざ南海大決戦。
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