魔法先生ネギま! 同室のお兄さんズ   作:ひろやん(すぴ出身)

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第3話

 side ネギ

 

 ねぎ君へ

 次の期末試験で、二-Aが最下位脱出できたら正式な先生にしてあげる。

 

「こ、これが最終課題ですか…。なーんだ簡単そうじゃないですか」

 

 教師生活にもなれ、もうすぐ期末試験という頃僕は正規採用される為の課題を学園長から与えられた。この時は僕は課題の内容を簡単だと楽観していた。でもアスナさんを始めとする5人の成績が…、いや成績が悪い事を楽観視していることが分かって僕は不安になってしまった。そこで僕は魔法に頼ろうとしてアスナさんに起これられしまった。その事で反省した僕はテストまでの3日間魔法を封じたてただの人として頑張る事にした。

 

「そうか、そこまでネギは本気なんだな」

 

 そのあと部屋に帰ってアスナさんの事は伏せて魔法を封じた事をユウさんに話すとユウさんはそう言って僕の事を誉めてくれた。けど…

 

「あの、ユウさんは何をやっているんですか?」

 

 ユウさんは魔法で周りに何冊もの参考書を開いて浮かばせていた。そしてテーブルの上に広げたいくつものノートこれも魔法で浮かせたペンを使って答えを書き込んでいた。

 

「ん、課題をやっているんだけど」

「魔法を使っているじゃないですか、ズルは駄目ですよ」

 

 どう見てもこれは魔法を使ってズルしているようにしか見えない。

 

「ところがこれはズルじゃないんだよな。ユウは魔法を使って同時に何冊もの参考書を読み、そして同時に答えを導き出しているんだ。『マルチタスク』という技能らしんだが、普通じゃないよな」

 

 そう思っていると、パルジさんがユウさんのやっている事を説明してくれた。

 

「この前ユウが学園長と話しているのを聞いただろ。ユウは学力だけなら大学でも通用するって」

「でもズルクないですか?」

 

 僕がそう言うと1つずつ課題をこなしているパルジさんは首をふった。

 

「その分いつもは交代でしている家事を全部やってくれるんだ。ネギも家事をやらないでいい分時間が出来るんだぞ」

 

 そう言われると魅力的だ。アスナさん達のテスト対策をしないといけないので時間は欲しいのだ。そう思って納得しようとするとユウさんは課題を終わらせた。

 

「さて課題は終わった。次はテスト対策だ」

 

 そう言うとユウさんは紙束を取り出した。

 

「何ですかそれは?」

「伝を頼って集めた10年前からの過去問だよ。学年末で範囲はほぼ被るからな。よく出る問題やテスト問題の傾向がこれで分かるんだ。他の教科はもうまとめてあってこの英語で最後だ」

 

 ユウさんはそう言って過去問のプリントを広げだしました。

 

「ユウさん!他の教科はもうまとめて有るって言っていましたよね。そのノート写さして貰ってもいいですか?」

「ん、いいよ。テスト問題は男子も女子も一緒だからネギの生徒にも役立つはずだ」

 

 ユウさんの許可が貰えたので僕はノートの写しを取った。写し終えるとすぐにアスナさん達の元に届けたくなったので外出する事を伝えた。

 

「ユウさん、パルジさん!僕、女子寮に行って来ます!」

「言って来い。英語の分はまとめたら後で持っていく」

 

 そう言われて僕は女子寮へ駆け出した。そして……

 

「あの、どうして僕達はこんな所にいるんでしょう?」

 

 女子寮の前に着いたら出かけようとしていたアスナさん達に連れられて、僕達は図書館島の中に忍び込んでいた。

 

「ここに隠されている魔法の本を手に入れるためよ。これを読めば頭がよくなるのよ」

「アスナさん魔法には頼らないんじゃ……」

「ネギ、これも最下位を脱出するためよ」

 

 アスナさんがそう言ったので僕は感激した。アスナさんは僕のために最下位を脱出しようと考えてくれていたのだ。

 

「だからいざとなったら魔法で守ってね」

「あ、今僕魔法を封印して使えませんよ」

「え、ええ!」

 

 その後魔法が使えないせいで身体強化が使えずにもたもたしている僕をアスナさんが気遣ってくれて僕達は奥まで進み、そして門番のゴーレムの出す試練に失敗して地下に落とされてしまった。

 

「幻の地底図書室!?」

「はい、図書館島の地下にある幻の図書館。ここに来て生きて帰ってきた者は3人だけだという」

「来た人いるんだ、3人も…」

 

 夕映さんの説明を聞いてアスナさんはそうぼやいた。

 

「ちなみにその3人のうちの1人はユウくんなんやで」

「え、ユウさんが?」

「そうです、図書探検部でもない人がいとも簡単に、でも今日私はようやくここにたどり付きました。ついに私はあの男に追いついたのです」

「生きて帰れたらね」

 

 その言葉がでて落ち込む皆を励ますために僕は声を張り上げた。

 

「皆さん元気を出してください。きっとすぐに帰れますよ。まずは期末に向けて勉強しましょう」

「いや、その前に説教タイムだ」

 

 そう男の声が聞こえて声のした方を見るとユウさんがいた。それもかなり…、いやそうとう怒っていた。

 

「ユ、ユウさん。どうしてここに?」

「英語の文のノートを届けに来たら女子寮には来ていないと言われて、GPSでネギの居場所を調べてみたらこんな所に……」

 

 そう言えば連絡用にと携帯電話を渡された時GPSがついていて居場所が分かるようになっているって言われていたっけ。

 

「なあ、お前達はテスト勉強をせずにこんな所で何をやっているんだ?」

「ま、まあユウくんおちついて」

「木乃香さん、いくらあなたでも許せない事も有るんですよ」

「あかん、ユウくんは完全に怒っとるで」

 

 その後僕達はユウさんにえんえんと説教された。その怖さは学年主任の新田先生を上回ったという。そして…

 

「じゃまな門番のカーゴイルは『排除』したからとっとと帰るぞ。あとお前等のテスト勉強は俺も見るから」

 

 ユウさんに案内されて朝には地上に出る事ができ、残りの時間ユウさんに扱かれたアスナさん達は平均点を上回る事ができた。そのおかげで2-Aは最下位脱出を果たす事ができた。

 

 そして…

 

「ネギくん課題達成ご苦労じゃったな」

「いえ、ほとんどユウさんの恐慌政治のおかげです」

 

 2-Aが最下位を脱出できたので僕は学園長からねぎらいの言葉を受けていた。

 

「いや、ネギ君も一緒に頑張ったと聞くぞ。それにユウくんを動かしたのはネギくんの力じゃろ。結果を出したから課題は合格じゃ。新学期から正式な教師として採用しよう」

 

 学園長は僕に課題の合格を言い渡した。

 

「ありがとうございます。所で、その顔は大丈夫ですか?」

 

 学園長の顔に殴られたような痣があったので僕は聞いてみた。

 

「う、うむ後で魔法で治療するから大丈夫じゃ。それよりも正規採用となったから外出の許可を与えよう。保護者同伴の条件じゃがアキバとやらにも行ってもいいぞ」

「本当ですか。ありがとうございます。正規採用になって給料もアップだからこれでDVDとコミックが買えます」

 

 外出の許可が下りたので僕は大喜びをした。

 

「う、うむ。(ちと早まったかの……。まあよい、新学期になればエヴァが本格的に動き出すじゃろう。今回は中途半端に終わったが次こそは試練を受けてもらうぞい)」

 

 新学期に何が待っているのかも知らず。この時の僕は目先の春休みを楽しみにしていた。




 次回は春休み編。オリジナルの話です。
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