オールマイトの隠し子なんだけど、オールマイトに隠し子が居るってマジ? 作:米国主将
SS書くっていうか、脳の中の映像を出力するのって結構エネルギー要るんですね
特に話の始まりと終わりをどうすればいいのかで悩む
たったこれだけで2時間くらいかかった・・・
〇月▽日
雄英から合格通知が来た。
内容は、パパが投影されて手短に合格と告げられただけだった。
これわざわざ投影する意味ある?と思ったけど、他の生徒の物は
詳細な試験の審査内容が語られていたらしい
私の場合は、撮影時間も押しているし本人が一緒に暮らしているから、直接話せばいいという事になったそうだ
学校で贔屓をしたりしないって言ってたけど、これって逆贔屓ってやつなんじゃないの!?
パパに直接成績を褒められたのは嬉しかったけど、やっぱり形に残らないのは不満が残る
不満と言えば、せっかくパパの職場に通う事になったのに、通学も一緒に出来ないって言われた
公私混同もあるけど、生徒と教師じゃ登校時間が違いすぎるんだって
別に早起きくらいいくらでもするんだけどな
※ ※ ※
「引っ手繰りよ!誰か捕まえて!」
多くの人々が"個性"と呼ばれる超能力を得た超人社会、力を持て余した超人たちは
その強大な力を駆使して世界中で様々な悪事を働くようになり、彼らは"
…と言っても、その多くが小悪党、力に見合った悪事をしている訳ではないが
「へっ!捕まえられるもんなら捕まえて見ろってんだ!誰が空の上まで来られるかよ!」
しかし小さな悪事であろうとも、使われている力は本物。
女性からバッグを奪った敵は背中から翼を生やすと、大空へと飛び立つ。
善意ある通行人たちは敵へと手を伸ばすも、公共の場では個性は原則使用禁止。
例え敵を捕まえられる個性があろうとも、それを使う事は許されず、ただ敵を見送る事しかできない。
「誰が来られるかって?」
だが勝ち誇る敵の前に、巨大な人影が立ち塞がった。
…力は悪にのみ与えられた訳ではない。
世界には手にした力で人々を守ると誓い、敵に正義の鉄槌を下す者達も居る。
人々は彼らをこう呼んだ。
「私が来た!」
ヒーローと!
※ ※ ※
「・・・と、いう事を繰り返して居たから、まだ学校に辿りついていないと?」
「うん!大体あってるな!でも出てきたのは引っ手繰りだけじゃなくて・・・」
「うん!じゃなくて!先生って生徒よりも早く学校に行かなきゃならないんだよね?
今何時だと思ってるの?普通に生徒が登校してる時間なんだけど!」
自宅から雄英へと向かう通学路の、とある路地裏で
美久子は私、怒ってます!と言わんばかりに腰に手を当てて
変身を解除し、比喩ではなく小さくなっている父・オールマイトこと、俊典を叱りつけていた。
「制服に着替えてたらさ、根津さんから電話あったんだよ、パパが遅刻してるけどどうしたんですかって。
これ根津さん絶対怒ってるよ?直接パパに電話しなかったのってさ、言っても来ないから探して連れてこいって暗に言われたようなもんだもん。」
「遅刻するとやばいんだけどナー…ってのは解ってったんだけど『キャー!轢き逃げ!』ムムッ!」
「ムムッ!じゃなくて!」
市民の悲鳴に反応し、ガリガリのトゥルーフォームからマッスルフォームへと変身して跳び立とうとするオールマイト。
美久子はその肩を押さえつけるも、№1ヒーローの超パワーには敵わず、共に空へと旅立った。
「しまったな!お前を巻き込まないように一旦どこかに降りて・・・」
「降りなくていいから、ほら見て!」
美久子が指さした先では、樹木ヒーロー・シンリンカムイが張り巡らせた枝の網が暴走車を捕えようとしていた。
「パパが心の底からヒーローなのは解るけど、この街には沢山のヒーローが居るんだから、今は学校を優先しようよ。」
「それは、確かにその通りで・・・」
「って根津さんも言うと思うよ。っていうか、言われると思うよ。」
「・・・はい」
校長先生のお話は長い。
己に待ち受ける未来を想像したのか、オールマイトの声から力が失われていった。
「それじゃ、このまま雄英まで飛んでいっちゃおうか!それと、はい、これ」
美久子は自分の髪の毛を一本抜くと、オールマイトの口元にそれを近づけた
「いや、やめておこう。雄英は常に生徒に試練を課してくる。お前の未来のためにも、これからは私のために力を無駄遣いするんじゃない」
「駄目だよ!せっかく今日まで隠して来たのに、生徒の前で変身が解けちゃったらどうするの?活動時間、かなり使っちゃってるはずだよね?」
「大丈夫!同僚の皆さんがそうならないようにフォローしてくれるさ!教師の方々は私の体の事を知ってるからね」
「それでも万が一があるじゃん、これ受け取ってくれるまではパパから離れないからね!」
「強情な・・・む?あれは緑谷少年か・・・」
「みどりや?」
「いや、何でもない。わかった、受け取るから!誰かに見られる前に離れなさい!」
いよいよ雄英高校の正門に近づくと、美久子の勢いに観念したのかオールマイトは彼女の髪の毛を口に含んだ。
それを見届けた美久子は満足すると、オールマイトの身体を蹴って、離れた場所へと降り立った。
そして、オールマイトとは別方向から雄英高校に向かい、正門で鉢合わせた彼に、親子ではなく知人として挨拶をしようとして
「・・・トゥルーフォームになるんだったら、別に一緒の所を見られてもよかったんじゃない?」
八木俊典として門をくぐる父の姿に、彼女は唇を尖らせた
オールマイトの二人称は基本的に君だったはずだけど
娘相手に君は無いかなと思ってお前にしました。
また、このSSでは基本的には八木俊典=トゥルーフォーム
オールマイト=マッスルフォームとして扱います