マシュのお兄ちゃん~ENTAKU最強~   作:静かなるモアイ

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更新頻度は低めです。と言うか、ブリテン編の発展話が長いので今年以内にマシュの登場が間に合うのか不明(笑)


ギャーさん円卓就職編
ギャーさん、就職する


円卓の騎士。それはアーサー王伝説に出てくる、アーサー王直属の配下である13人の騎士達だ。彼等は正に一騎当千の力を誇り、その力と影響力は当時最強の軍事力を誇っていた。

 

「君、名前はなんと言うのかね?私はランスロット」

「ギャラハッド。アンタの息子だよ、まるでダメな親父略してマダオ」

 

だが、なんの気紛れだろうか。いや世界の悪戯なのだろうか。円卓の騎士の末席、呪われた13席に座り…まるで神に決められたような約束された旅路を進み伝説の聖杯と聖槍ロンギヌスに認められたギャラハッドの魂に産まれる瞬間に異変が起きてしまったのだ。

 

「マダオ!?」

 

円卓の騎士の中でも最強と称される白き鎧を纏った男 ランスロットは驚いた。彼は偶然にも幼少期の自分と同じ名前を名乗る白髪の少年と出会った。その少年の顔立ちは整っており、世間ではイケメンに分類される程だ。前髪で右目を隠した十代半ば程の少年であり、未来が明るいと言えるだろう。だが、失礼にもこの少年はランスロットに自分の息子だと名乗り、更にはマダオという哀れな称号を着けたのだ。

 

「そう、まるでダメな親父。略してマダオね。だってさ、アンタは産まれたばかりの俺を直ぐに修道院に預けただろ?そう言うことだ」

 

少年の言葉を受けてランスロットは頭を抱える。確かにランスロットは随分前、とある女性に暗示をかけられて1人の子供を授かった。その子供が産まれ、暗示から解かれると女性の元を去り、子供にかつての自分の名前であるギャラハッドと名付けて修道院に預けたのだ。その子供が成長し、あろうことか自分の前にやって来たのだ。これは驚くしかない。

 

「それはそうですが…」

「と言うわけで就職先を紹介してくれ。養育放棄、諸々の慰謝料を請求すんぞ」

 

だが、このギャラハッド。唯のギャラハッドな訳がない。世の中には憑依転生と呼ばれる現象があり、死んだ筈の魂が別の誰かに生まれ変わるという事があるのだ。しかも、輪廻転生と異なり、記憶を保持してである。

このギャラハッドはそんな憑依転生を果たしてしまったのだ。彼の前世は少し頭のネジが色んな意味で外れた医学生であり、医療の他に独学と趣味で様々な事を学んでいた奇人変人の1人と言えるだろう。

 

「此方は異世界転生した挙げ句、いきなり無一文からのスタートなんだろ。人生ハードモード過ぎるわ。

畑も随分と荒れてるし、これじゃ醤油や味噌もないと見た。開拓しないといけないな、マダオ」

「もう、何とでも言ってくださいよ…取り敢えず、キャメロットにご案内しましょう。それから今後の事を考えなさい」

 

こうしてランスロットいやマダオの手でギャラハッドはキャメロットに連れていかれ、円卓の最後の席が埋まる事に成ったのだ。

 

 

 

それから暫くし…

 

「どうしてこうなっちまった」

 

1人の壮年の男がボヤいた。彼の名前はサー・ケイ。アーサー王の義兄であり、文官として王を支える円卓の騎士の1人だ。ギャラハッドが円卓の騎士の一員になり、早十数年。王都キャメロットは勿論、ブリテン全体は見事に変わってしまった。

 

「エクスタシィィィ!!フォォォーー!!」

「皆!!ランスロット様が人妻のおパンツを被ったぞ!!」

「ジェット・トレイン!!」

「ボールス!!」

 

荒れた土地は見事に耕され、ブリテンは世界有数の農業大国に成った。ギャラハッドが世界から集めてきた蕎麦、米、トマト、茄子、カカオ、珈琲、ブリテンには元から自生していない野菜は勿論、自生しているリンゴや馬鈴薯、ニンジンに小麦粉が実る豊かな農園が広がっている。

 

「ふっふふ!!どうですか?パーシヴァル、私の作ったフライドポテトとじゃが丸くんは?」

「見事です、ガウェイン。では盛り付けは私が!!」

 

農業だけではない。魚の養殖も盛んに行われ、国民全員に等しく食べ物が行き渡っている。お陰でブリテンでは飢え死にするような事は皆無であり、人々は皆が食事にありつける。

 

「ガレス!!魚焼いてくれ!!」

「モードレットちゃん。生け簀から適当に取って下さい」

 

食事は当然ながら豊かに成った。生活の質も当時とは比べ物に成らないほどに進化した。水道は完備され、下水道も上水道もきっちり分けられた。ローマを凌ぐ浴場施設もあり、トイレは水洗。人々は常に清潔であり、衛生状態も問題ない。

 

「トリスタン、お風呂に行きましょう」

「良いですね、ベディヴィエール。最近、ギャラハッドが建造したレジャー施設にしましょうか」

 

娯楽も大事だ。たかが風呂と嘗めてはいけない。巨大な滑り台がある誰もが楽しめる風呂も有れば、人々が楽しめる娯楽設備も充実しているのだ。

 

「皆!!トリ子よ!!」

「ガウェ子だ!」

「そしてセンターは勿論、僕!!妖精騎士ランスロットであるラウラちゃんだ!!」

 

劇場に足を運べば喜劇を見ることが可能であり、運が良ければ大人気アイドルグループ 妖精騎士のライブを見ることが出きるのだ。

 

そして戦争が減った。ギャラハッドは世界を巡り、外交として人々にサッカーやバスケット、ベースボール、競馬と言った様々なスポーツを伝えたのだ。その為か今ではブリテンでもオリンピックが開催される程であり、ブリテンの国家代表の皆様は大半が円卓の騎士である。

 

「おーい、ケイ先生。リンゴ品種改良したんだけど試食してくんね?」

 

これはたった1人の歯車が大きく変わり、大きなうねりと成ってブリテンの運命を激変させ、その数百年後も人理をノリと勢いで救ってしまうENTAKUの皆様の英雄譚である。




次回…ギャラハッド、ケイの元で学び…ケイのツッコミライフが幕をあげる。

ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで

  • ぐだ子
  • モーさん
  • ガレスちゃん
  • キャストリア
  • 正妻戦争勃発!!
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