真祖。それは言わば星の精霊だ。元と言えば大昔、人類が文明を持ち出した頃に話は遡る。人類は御存知、自然の一部であり進化の過程で出現した。アフリカに起源を持ち、其処から世界全土に進出したと言われている。だが、人間は他の生き物とは違っていた。彼等は知恵を働かせ、自分達に都合が良いようにと自然を作り替えてきた。だからこそ、この星…地球は危険視したのだ。人間が自分達、地球さえも滅ぼしてしまうのではと。
それを危惧した地球は他の星…その中でも地球の衛星であった月にSOSを出した。実は地球には存在してなかったが、太陽系の他の惑星には究極の一…アルテミットワンと呼ばれるその星最強の存在が居る。その中で地球は月の究極の一、タイプ・ムーンこと朱い月のブリュンスタッドに助けを求める。人類を抑制する為に、地球のアルテミットワンのような存在が欲しいと。
その結果、朱い月は地球の提案に乗ることにした。だが、朱い月には地球側とは裏腹に朱い月で考えが有ったが、それは又の機会に語ろう。地球の提案に乗った朱い月は自分をベースに、地球の霊長の特性をもった存在を作り出した。それが真祖である。
だが朱い月は吸血種…早い話ドラキュラのような存在である。その結果、真祖も朱い月と同じくドラキュラのような吸血種に成ったのだ。しかも、朱い月と真祖に血を吸われた人間は死徒(吸血鬼)に成ってしまい…朱い月と真祖の僕になる。そして死徒に血を吸われた人も死徒に成るので、バイバイペースで死徒が増えていくのだ。まあ、血を吸われても吸血鬼に変質しないのは特異体質のギャラハッド位であろう。
「なんなんだ!?この化物は!?本当に人間なのか!?」
そして真祖は人間(普通)は絶対に勝てない霊長の存在。新幹線処かリニアモーターカーを上回る速度で走り抜け、腕力は一撃で大地を砕く程の力を誇る。その上、真祖は
「くっ!!空想具現化!!」
片腕を喪った真祖が空想具現化を用いて、ギャラハッドの周囲に無数の鎖を造り出す。鎖が生き物のように動き、瞬時にギャラハッドを拘束する。本来ならこのまま締め上げ、そのまま肉片に変える筈だが、音もなくギャラハッドは鎖に縛られている筈なのに消えて脱出する。
「ノーモーションの転移だと!?」
剣に変化したロンギヌスで斬られた影響か、片腕の再生が遅い。真祖はバラバラに肉片に成ったとしても再生する事が可能であり、寿命も人間と違ってテロメア(細胞分裂を行う度に磨り減る物。これがないと細胞分裂が出来ない)の限界が無いために寿命が永遠にある。
しかし、そんな真祖がギャラハッド1人の手で追い込まれていく。
真祖の目の前に転移したギャラハッドはロンギヌスを振るう。真祖も反応しようとするが、既にギャラハッドの実力は円卓の中でもトップクラス。そんな彼が全力で振るえる武器が手に入ったのだ。真祖が避けたと思えば、真祖の右腕の手首から先が吹き飛び、首が落ちる。真祖は手首から先を喪った右腕でなんとか首が胴体と離れないように抑えるが、ギャラハッドはロンギヌスを両手で構える。
「まっまて…速まるな!!」
真祖は命乞いのつもりなのか、叫ぶ。だが、真祖の思いとは裏腹にロンギヌスの刀身がバチバチと紅い魔力が溢れだし、ギャラハッドはそれを振り上げる。
「……俺さ。人を殺すのは嫌いだ。人間は宗教だ、人種が違う、国が違うからと殺し合う。領土が欲しい、食事が欲しい、水が欲しい、聖地が欲しい。争わなくて良い方法も有るのに殺すことを選ぶ。
だが、さっきのように人をゾンビにするような鬼舞辻無惨のようなお前は赦さん」
「止めろ…止めてくれ!!…だが、忘れるな。アルクェイド・ブリュンスタッドさえ完成すれば貴様なんぞ!!」
キブツジムザンって誰!?とパーシヴァルの声が聞こえてきた気がしたが、ギャラハッドはロンギヌスを真祖に振り下ろし、真祖を文字通り消し飛ばした。
ギャラハッドは人間同士の殺し合いが嫌いだった。元々、前世で医者志望だった事も有るが戦争は特に不利益で嫌いであった。戦争は確かに儲かるかも知れないし、技術も発展しやすい。だがそれで多くの罪のない人が犠牲に成るだろうか。この時代では国の統治の為に反乱分子を制圧したり、宗教が違うために戦争が起きたり多々ある。
それらは話し合いで止める事が出来る可能性が沢山有り、そこまでして自分の考えを他人に押し付け、異端だ異教徒だ肌が黒いからと戦争をするのだろうか。
「寿命が伸びたら、やるべき事が沢山あるな」
今まで通りの食品革命、医療革命、衛生管理、インフラ整備は勿論、やらなくてはならない事が沢山ある。教育機関の設置、自国の発展と平行して他国との話し合い。やらなくてはいけない事が次々と浮かんでくる。ギャラハッドは今後の予定を立てながら、皆の元に向かって歩いて戻っていった。
「これが聖杯です」
「優勝カップなんですけど」
ロンギヌスを解除し、サラから聖杯を受け取るギャラハッド。
当然、願う願いは決まっている。その願いを叶えなければギャラハッドは近いうちに肉体の寿命が来て死んでしまうのだから。
「よし、ドラゴンボールよ!!俺の寿命を伸ばしてくれ!!具体的には今のギフトそのまま、デメリットである短命を克服!!」
その時…聖杯から莫大な光が溢れだし、ギャラハッドは光に包まれた。聖杯が願いを叶え、ギャラハッドの寿命を伸ばしてくれてるのだ。だが、それを阻止しようとする人物が居た。それは漁夫王であった。
「ならん!!聖杯でそのような願いを叶えると!?聖杯で叶えるべき願いは、純潔のまま主の元に召されるであろうに決まってる!!」
キリスト教の観点からすれば最も望まれたのは純潔で穢れなき身体で神の元に召される事だ。つまり、童貞で死ぬこと。漁夫王はギャラハッドの願いを阻止するために、走り出そうとしたが何者かに止められる。それはパーシヴァルとサラであった。
「すまない。彼の邪魔はさせませんよ。ギャラハッドのお陰で沢山の薬ができ、多くの人が救われてます。彼はこの世界に必要な人間です」
「少なくともお父様は若者が亡くなる事を望んではいません」
ガシッとサラとパーシヴァルに捕まる漁夫王。サラはなんとか振りほどけたが、パーシヴァルからは逃げられず漁夫王は抵抗するがパーシヴァル相手では余りにも悪すぎる。
やがて…光が止むと、そこには白内障が治り寿命が伸びたギャラハッドが立っていた。
「どうやら、遅かったようですね」
ふと、空からそのような声が響く。何事かと思ったギャラハッド達は空を見上げる。そこには近未来感溢れる鎧を纏い、両手首に鞘に仕舞われたアロンダイトを装備した白髪の少女が浮かんでいたのだ。そう、妖精騎士ランスロットである。
妖精騎士ランスロットはどういう訳か、鎧の各所が少しボロボロに成っており、素顔を隠していたバイザーが取れている。その素顔は可憐であり何処から見てもロリコンホイホイな少女だった。
「む?美少女、ろりっこ、飛んでる、メカメカっぽい。はっ!?お前…まさかラウラ・ボーデヴィッヒちゃんか!?」
「いえ、人違いです」
ギャラハッドは妖精騎士ランスロットを見上げ、前世の思い出を思い出す。前世でアニメやゲームが大好きだった山本くんに無理やり勧められて見たアニメにIS〈インフィニット・ストラトス〉というロボット(正しくはパワードスーツ)×美少女のアニメが有った。知識豊かなギャーさんからすれば少しツッコミたい所があるアニメだったが、個人的には少し気に掛けていたロリッ子が居た。そのロリッ子はラウラという少女であり、今思えば妖精騎士ランスロットと似ているのだ。
「貴方に恨みはない。だが、僕は僕の任務を遂行する」
「僕だと!?お前…山本が好きだったシャルロット・デュノアなのか!?」
「誰だよ!!」
妖精騎士ランスロットは地面に降り、鞘から180度回転するようにアロンダイトの刀身を出した。アロンダイト二刀流…只でさえΩ級装備であるアロンダイトを2本も使うのだ、贅沢この上無い。
「……お前…エクシアだったのか?それともグリムゲルデか?分かる…分かるぞ、俺もロボットは好きだからな」
「あの変態が追い付いてくる前に…貴方を倒す!!僕1人じゃ勝てないかも知れないけど、ガウェインとトリスタンが時間を稼いでくれている間に!!」
妖精騎士ランスロットには負けられない理由があるのだ。彼女は妖精騎士トリスタン、妖精騎士ガウェインと共にスリーマンセルで行動していた。
しかし、3人でギャラハッドの所に向かっていた最中。おパンティーを被り、ブリーフを肩まで引っ張り上げてクロスさせた変態と遭遇したのだ。その変態は有り得ざる程に強く、昼補正で3倍程の強さを発揮できる妖精騎士ガウェイン以上の強さを誇り、妖精騎士を圧倒した。妖精騎士ガウェインと妖精騎士トリスタンは命懸けで変態の足止めを行い、機動力に優れる妖精騎士ランスロットが単独でギャラハッドの所にやって来たのだ。
「息子よ!!パパは助けに来たぞ!!」
そして、今度はランスロットの声が空から響く。するとギャラハッドと妖精騎士ランスロットの間に、おパンティーを被ったランスロットが現れた。そう、不倫仮面である。
「マダオ!?何があった!?なんでおパンティー被った!?」
「私は正義の変態、不倫仮面!!息子の危機に馳せ参じた!!」
不倫仮面は亀甲縛りされて死んだ目をした美少女と美女…妖精騎士トリスタンと妖精騎士ガウェインを担いでおり、不倫仮面は亀甲縛り状態の妖精騎士2人を地面に下ろした。
「後は君だけさ…お嬢さん。2人は私の変態奥義、おいなりWELCOMEの犠牲に成ったよ」
妖精騎士ガウェイン、妖精騎士トリスタン…不倫仮面に敗れる!!残ったのは自分だけ、妖精騎士ランスロットは涙目に成っていく。
自分に与えられた力と名前のオリジナルが、まさかのおパンティーを被った変態であり、その変態が圧倒的な力で自分達を攻撃してくる。妖精騎士ランスロットとしては、おパンティーを被った変態と同じ名前を与えられてもうショックしかない。
「うっうわぁぁぁぁあ!!
妖精騎士ランスロットは涙目になり、両手のアロンダイトに莫大な魔力を注ぎ込み、アロンダイトの真名を解放して不倫仮面に突撃する。
だが…
「おいなりガード!!」
不倫仮面はその一撃を股間で受け止め、妖精騎士ランスロットを弾き返してしまった。
「「「うそーん!!」」」
これにはギャラハッド達もビックリ。アロンダイト×2がブリーフに負けたのだ。
「宜しい…私が真のアロンダイトを見せてあげよう。アクシオン!!アロンダイト!!」
不倫仮面が叫び、不倫仮面は指を鳴らす。すると何処から鞘に仕舞われたアロンダイトが不倫仮面の手元に飛んできたのだ。
不倫仮面はアロンダイトを抜刀し、あろうことか股間に挟んで構えたのだ。そしてその状態で股間をフリフリと振りながら妖精騎士ランスロットに近付いてくる。
「うわぁぁぁぁあ!!」
涙を流し、がむしゃらに腕を動かしてアロンダイトを振るう妖精騎士ランスロットちゃん。だが…相手は現円卓最強の変態。不倫仮面は股間に挟んだアロンダイトで妖精騎士ランスロットを圧倒し、ランスロットちゃんの右腕に着いているアロンダイトを弾き飛ばした。
「私の勝ちだな」
勝ち誇る不倫仮面。しかし、その時…バチンと音がしてアロンダイトが不倫仮面の股間から弾け飛ぶ。どうやらアロンダイトは不倫仮面の変態には着いていけなかったようだ。
「アロンダイト!?マイフレンド!!」
不倫仮面が叫ぶが、ギャラハッドはアロンダイトを拾い上げる。するとアロンダイトの刀身に青白い光が灯る。どうやらアロンダイトは新しい主人にギャラハッドを選んだようだ。
「大丈夫?」
「怪我は?」
「お腹が空いてるなら、これを」
その隙にキャストリア、ベディヴィエール、パーシヴァルが妖精騎士ランスロットちゃんを保護。
「えっ!?あの娘は敵で、私は味方だよ!?」
「だまらっしゃい!!この変態が!!」
アロンダイトを左手に構えたギャラハッドは叫び、アロンダイトの刀身に全力の魔力を込める。プロトタイプである選定の剣と違い、アロンダイトはどんなに魔力を注ぎ込んでも壊れる事は絶対にない。
「
「いきなり真名解放!?しかも、私のと違う!?」
アロンダイトの真名解放を行い、ギャラハッドはアッパースイングでアロンダイトを振り上げる。直ぐ様、不倫仮面はおいなりガードを行う。しかし、ギャラハッドのアロンダイトの真名解放は…全てを破壊する概念的破壊。おいなりガードを破壊し、不倫仮面は一撃で倒された。
「ぐぅぅぅわぁぁあ!!私のおいなりガードが突破された!?」
不倫仮面…初めて敗北する。
「ギャラハッド…この子達、どうします?」
「よし、アイドルにしよう」
そして妖精騎士、進路が確定する。
アロンダイト…ギャーさんの手元に渡る。
キャメロットに帰ったギャラハッド。ゼルレッチとキャストリアは宮廷魔術師になり、ギャラハッドの元で働く事に。キリスト教の教えから全キリスト教のお偉いさんに命を狙われる可能性が高いサラもキャメロット入り。
マダオの離婚調停、そして妖精騎士の就活が始まる!!
「王様とグィネヴィア王妃の弁護士に成りました、ギャラハッドです」
「私の弁護は!?」
ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで
-
ぐだ子
-
モーさん
-
ガレスちゃん
-
キャストリア
-
正妻戦争勃発!!
-
その他