離婚。それは夫と妻が将来の為に婚姻関係を解消する事である。ギャラハッドが前世で生きていた現代日本では離婚は珍しくなかった。片方のどちらかが浮気したり、財産問題や様々な事を理由に離婚している夫婦がそこそこ沢山居た。
もしかすればブリテンでも離婚を経験した国民は居るのかも知れない。しかし、ブリテンには未だ紙やちゃんとした戸籍謄本と呼ばれる物はなく、そういうデータは不明と言えるだろう。なにせ、他国からキャメロットにやって来て速攻で円卓の騎士に数えられたギャラハッドという例も有るのだ。
そして今、ブリテンの歴史初。世界史の教科書にも載ってしまう出来事の1つ、アーサー王とグィネヴィア王妃の離婚調停が開始されようとしていたのだ。
ギャラハッドが聖杯探索から帰ってきて翌日。聖杯探索という偉業を成し遂げたギャラハッドはまた、ブリテンでの騒がしくも楽しい日常がやって来ていた。
聖杯探索を終えて聖杯を手にし、無事に寿命が伸びたギャラハッド。彼は新たなビジネスを展開しようとしていた。それは魚の養殖である。
「聖杯は便利だな。願いを叶えた後でもコップに成るし、好きに魚やパンも出せる。魚は生きた魚も出せるからな、この魚達を巧く繁殖させて養殖すればたんぱく源も確保できるし、食料事情も前進するぞ」
ギャラハッドの実験農場。そこで喪われた選定の剣の代わりに、新たな剣と成ったアロンダイトを腰に提げたギャラハッドが水槽を前にして考えていた。ギャラハッドの足元には金色の盃…聖杯が有り、ギャラハッドは聖杯を手に取る。既に願いを叶える力…願望器としての力はギャラハッドの寿命を伸ばした事で喪われてしまった聖杯。だが…それでも他の力は残っているのだ。
マーリンの予言では聖杯は食べ物を出すことが可能であり、この聖杯も同じ様な事が出来る。ギャラハッドが1通り試した限りでは、パンと魚介類を出すことが可能だ。中でも魚介類は生きたままで出すことが可能であり、ギャラハッドは聖杯を手にし、聖杯から何かを出して水槽に泳がせる。それは淡水魚であるニジマスだ。
バシャッバシャッと音を立てて泳ぐニジマス。ニジマスとしてはいきなり聖杯の力で産まれたので、何が起きたのかも理解していないだろう。だが…ギャラハッドは既にこの聖杯を用いた一大産業を既に計画している。
「淡水魚は出せるな。後は繁殖さえ出来たら、完璧なんだけどな」
それは養殖産業だ。養殖、人工的に生簀や池や壕で食用となる魚等を繁殖させる。魚を育て、それを食用として販売させて商売を行うのだ。ブリテンの魚介類は漁師が漁で得た海の幸や川の幸であり、運が悪ければ手に入らない場合がある。しかし養殖すれば常に安定した一定量の魚を常に食卓に提供することが出来るのだ。
穀物や野菜は潤ってきたブリテン。今ではギャラハッド達、聖杯探索御一行が海外から持ち込んだ様々なハーブに香辛料、大豆、胡椒、そして砂糖の原材料になる甜菜が栽培されている。甜菜の収穫は未々だが、何れはブリテンで甘味の調味料が増えれば多くのレシピの幅が広がるのだ。
だが、それ以前にギャラハッドにはやらなくては成らない事が有った。それは以前にケイとアグラヴェインに言った上下水道の事か?キャメロットに作る公衆浴場の事か?いや、違う。なんとしてでも今日中に案を纏めなければならない事が有るのだ。
「王様とグィネヴィア王妃の円満離婚大作戦ね…」
それはアーサー王とグィネヴィア王妃の円満離婚大作戦である。
御存知、我等がアーサー王は女の子。グィネヴィア王妃は美女であり、我等がマダオことランスロットと不倫関係にある。アーサー王は2人の仲を認めてはいるのだが、マダオとグィネヴィア王妃の不倫は最もバレてはいけない男 アグラヴェインとボールス(ついで)にバレてしまったのだ。
たとえ望まぬ結婚で同性同士だとは言え、王妃と円卓の騎士の不倫。これは一大事であり、もしバレたら王妃と間男は処刑物だ。
ギャラハッドは空を見上げ、飛雷神で瞬間転移して何処かに飛んだ。
「どうも王様とグィネヴィア王妃の弁護を担当する事になりましたギャラハッドです」
「私の弁護は!?」
ギャラハッドが飛んだ所はギャラハッドが不定期開店するバー。外から見ると扉には『準備中、また来てね』と看板がかけられている。外から見れば閉まってるように見えるが、店内には灯りが着いており、数名の人物がカウンター席に座りギャラハッドが厨房に立っていた。
カウンター席には村娘のような服装をして変装したアーサー王ことアルトリア。当事者であるグィネヴィア王妃、おパンティーを被っておらず
彼等が集まったのは他でもない。アグラヴェインにバレてしまったマダオとグィネヴィア王妃の不倫問題を解決し、どれだけ円満にアーサー王とグィネヴィア王妃の離婚を成し遂げる事が出来るのかという事である。
「えー、それでは円満離婚大作戦の作戦会議を始めます。取り敢えず、飲み物居る人」
「「フルーツオレ!!」」
飲み物を聞かれ、真っ先に手を挙げた王様とキャストリア。やはり同一存在の別人であるのは間違いないだろう。
因みにこのフルーツオレ。作り方はシンプルだ、果物と牛乳を混ぜれば良いのである。先ず、低温殺菌した牛乳と様々な果物を用意。次にギャラハッドが自作したブンブンチョッパー式ミキサー…紐を引っ張ってその力で回転するミキサーの中に果物を入れて混ぜ合わせ、そこに牛乳を投下して混ぜ合わせる。そしたら完成である。
「お待たせしました、お嬢様方」
「「うぉぉおぉ!?」」
出来立てホヤホヤのフルーツオレを飲み干し、喉を潤すアルトリアとキャストリア。
「てか、なんでガウェインは王の秘密を知ったんだよ」
「実はですね、ケイ。ギャラハッドが試作してくれた風呂に一緒に入らないかとモードレッドをしつこく誘ったら、モードレッドの本当の性別が女性だったんですよ。其処からですね」
なんという事でしょう。ガウェインはモードレッドの素顔が明らかに成ってから、モードレッドと良く行動している。その際に、ギャラハッドが試作した家族風呂に共に入らないかとしつこく誘った結果…モードレッドの本来の性別を知り、其所から知ってしまったようだ。
「で?ギャラハッド…案は有るのか?アグラヴェインとボールスが悪夢に魘されて寝込んでる今しか無いぞ」
現在、不倫を突き止めたアグラヴェインとボールスは不倫仮面に成敗されたお陰か寝込んで悪夢に魘されている。この2人が悪夢に魘されてる間に、なんとか平和に離婚調停を行う必要があるのだ。
「案と言えば…マダオが自分で責任を取って去勢。だけど、ラウラちゃんのアロンダイト×2さえ防ぐシンボルなんて切れないからこれは却下だな」
案の1つにランスロットが責任を取り、自分で自分のタマタマとシンボルを切断するという方法も有った。所謂去勢である。
しかし、考えて欲しい。不倫仮面に変身したランスロットのおいなりさんは宝具の真名解放さえ耐え、刀剣を砕く程の頑丈さを誇る。そうなれば、去勢なんて先ず不可能。やろうとすればタマタマへの刺激からおパンティーを被ってないのに不倫仮面に変身する危険性すらも有るのだ。
「「きょっ去勢!?」」
タマタマの痛み…男しか分からない絶大な痛みを思い浮かべ、ケイとガウェインは自分のタマタマを押さえてしまった。ましてや、そのタマタマを自分で切るのだ。2人は想像しただけで冷や汗が止まらなくなってしまう。
「ロンギヌスでも無理かもな。だから却下」
「えっ!?ロンギヌス使うつもりだったの!?私死んじゃうよ!!」
「だまらっしゃい!!変態が!!」
ではどうするのか?マダオの去勢以外だと必須条件は必ず出てくる。
「去勢無しならば、グィネヴィア王妃は離婚の際の分配金は無しでブリテンでの全権限の剥奪、民間人と同じ身分になる。
マダオは円卓の騎士辞任は確定。その後、王様に慰謝料等を支払わないといけないな。これが先ず前提だと思う」
グィネヴィア王妃は離婚の際の分配金は無し。第三者から見ればグィネヴィア王妃はランスロットという間男と不倫関係に有った為に、離婚の際は分配金は無し。立場も民間人と同じ扱いとなる。むしろ、これでもかなり甘いと言える。何故なら他の国ならば弁論の余地無しに処刑であり、言い訳は出来ないのだから。
そしてランスロットは今の立場を全て辞任。つまり円卓の騎士を辞任し、権限を返上。その後は平社員として生きるしか無いだろう。
「でも、これでも怪しい。おパンティー被ればほぼ無敵になるマダオは兎も角、グィネヴィア王妃もブリテンの発展に貢献できる武器が有ればな…」
しかし、それでも皆の衆が納得するかは分からない。これまでブリテンに貢献し、幾度も武功を挙げてきたランスロットは兎も角…グィネヴィア王妃は何も功績と言える功績がない。グィネヴィアも何か、ブリテンの為の武器が有れば良いのだが…
「武器ですか?」
「特技でも何でも」
「あっ!!それなら、裁縫が得意なんですの!!私、もし子供が出来たら可愛いお洋服を着させたいって思ってたのですの!!」
というグィネヴィア王妃。どうやら彼女は裁縫が得意のようだ。
そして…それを聞いたギャラハッドはニヤリと笑みを浮かべた。
「王妃…ちょっと手伝って欲しい事が。ええ、可愛いアイドルの衣装を作って欲しいのですが」
そしてケイは胃を抑え、ギャラハッドが良からぬ事を企んでいる事を察するのだった。
翌日。
「こんな感じで?」
「ありがとうございます!!これで、アイドルデビューの第一歩ですな」
ギャラハッドの目の前ではフリフリなアイドル衣装に身を包んだ、妖精騎士ランスロット、妖精騎士ガウェイン、妖精騎士トリスタンの3人が居たのだ。この3人、不倫仮面の手で酷い目に遭ったが、ギャラハッドが保護していたのだ。勿論、このアイドル衣装はグィネヴィア王妃が作ったものである。
「取り敢えず…名前として。妖精騎士ランスロット、名前が無いならラウラちゃんな」
「ラウラちゃん!?」
妖精騎士には名前がない。妖精としての名前は種族名だし、妖精騎士として与えられた名前は元に成った騎士達の名前だ。だから個人としての名前は無い。その為か、ギャラハッドは彼女達に個人名を着けることにしたのだ。
その結果…妖精騎士ランスロットはラウラちゃんと名前がつけられてしまった。
「そんで妖精騎士トリスタン。お前、スペシャルウィークね」
「なんでよ!?」
「蹄鉄履いてるし、ウマ娘だからだ。よし、アイドルウマ娘スペシャルウィーク!!頑張れよ!!嫌だったらトリ子だけど」
「どっちでも良いわよ」
そして妖精騎士トリスタン。名前がトリ子orスペシャルウィークに成ってしまう。
「私は?」
ボインと巨乳な胸を揺らす妖精騎士ガウェイン。すると、そこにガウェインがやって来た。
「おや、彼女が私の名前を与えられた妖精騎士ですか。アリだと思います!!」
ガウェインはサムズアップを行い、鼻から鮮血を吹き出した。ガウェインの視線は妖精騎士ガウェインの豊かな胸に注がれており、今の妖精騎士ガウェインは鎧姿ではなく胸がハッキリと分かるドレス姿。そんなハレンチな格好をすれば巨乳好きなガウェインの視線は妖精騎士ガウェインの胸に注がれてしまい、ガウェインは欲望の余り鼻血を吹き出してしまったのだ。
「やっぱり…女性は胸が大きい方が良いですね……」
ガウェイン。出血多量で倒れる。
何はともあれ、アイドルの衣装を作ってはデザインするという功績と仕事を得たグィネヴィア王妃。これで自分がブリテンの発展に使えると証明した彼女は、一先ずランスロットと共にギャラハッドの部下に内定。
アグラヴェインとボールスが悪夢に魘されてる間に、離婚調停は開始され無事にアーサー王とグィネヴィアは離婚。混乱が有るかと思ったが、ケイ、ベディヴィエール、パーシヴァルが王の性別を知っており、更にガウェインが根回しを行った事で円滑に終わった。
なお、ランスロットは円卓の騎士を辞任し権限を全て返上。ギャラハッドの配下という形には成ったが、ギャラハッドはとある物をアーサー王に提出した。
『私、ギャラハッドはランスロットがパンティーを被って変身する不倫仮面が引き起こす損害に対して一切の責任を負いません。これは不倫仮面…マダオの責任です』
不倫仮面の問題は不倫仮面の責任である。
「ううう…酷い悪夢を見てたような」
キャメロットの病室。そこでボールスは目を覚ました。そして、水分を補給しようと手を伸ばす。しかし、水瓶を掴もうとしたが不自然に柔らかい…そして生暖かい感触だった。不自然な触り心地であり、ボールスは視線を上げる。
「それは私のおいなりさんだ……」
「イヤァァァァァア!!」
不倫仮面。彼は何時現れるか分からない。彼は今日もブリテンを…世界の平和を守るためにおパンティーを被るのだ。
次回より、ブリテン大革命編その1スタート。
寿命が伸びたギャラハッドはやりたい放題、学校作ったり、養殖繁栄させたり、味噌作ったり醤油作ったり、やりたい放題!!
「馬のレース!?」
「一応、跨がる動物はなんでも良いぞ」
「ハリボテブリテン、やっぱり転倒!!」
ギャーさん、競馬を変える。なお、ハリボテはやっぱり曲がれない。
「君もキリスト教に入信しませんか?ヨーロッパは私達、キリシタンが護り…異教徒の好きにはさせてはいけません」
「私のおいなりさんだ」
世界的に力を持ち始め、権力が増大するキリスト教。そんなキリスト教上層部におパンティーを被ったヒーローが鉄槌を!?
「こっこれは悪魔の仕業だ!!」
「天然痘な」
ギャーさん。フランク王国も救っちゃう!?
「ギャラハッド卿!!あれが…蛮族です!!」
「真祖と吸血鬼ぃぃい!?」
円卓を苦しめた蛮族=真祖と死徒。
「親玉殺してくる」
「それ、ワシの役目…」
ギャーさん。真祖の親玉…月のアルテミットワンに喧嘩を売っちゃう!?
「やがて知る。人生ってのは生きてるだけで丸儲けでな、起きてるだけで楽しいんだよ」
「それもワシの役目!!」
ギャーさん。最後の真祖を引き取り、育てる!?
「飛びすぎた…ここは日本か」
「鬼か!?」
ギャーさん。日本に飛び、お米をゲッチュ!?
ギャーさん「嘗て古代ギリシャで行われていたオリンピック。それを今の時代に合わせ、スポーツの祭典として行いたい」
後に歴史に刻まれるブリテンオリンピックの準備が始まる。
ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで
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ぐだ子
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モーさん
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ガレスちゃん
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キャストリア
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正妻戦争勃発!!
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その他