マシュのお兄ちゃん~ENTAKU最強~   作:静かなるモアイ

17 / 62
ギャーさん、文明革命を起こす。


ケイ「お前…マジでやりすぎじゃね?」

学校。ブリテンには未だ無く、ブリテンは親が子供に読み書きや勉強を教えるホームスクールが定番であった。読み書きが出来る親の元で産まれれば親から読み書き等の勉学を習うことが出来る。しかし、親から勉学を教えてもらうと言う事は、親が読み書きが出来なければその子供も読み書きを習う機会が無く字が読めないし書けないのだ。だが…それはこれから解消される事になる。今までブリテンはその事に気付かなかったが、ギャラハッドの指摘により改善を決意。子供達に勉学や読み書きを教える学校の設立を決意したのだ。

 

「分かった。学校の設立は貴殿達に任せよう。勿論、私も賛成で出来うる事は協力する」

 

ブリテンの識字率が上がれば、その分国の発展にも繋がる。当然、アーサー王は否定するつもりは皆無であり協力を要請してくれた。

此処にギャラハッド、ケイ、キャストリア、丞相ガウェイン、丞相第一補佐官ガヘリス、丞相第二補佐官モードレッドによる学校創設の戦いが始まったのである。ケイとガウェインがギャラハッドの案を聞き、学校制度を作る。キャストリアは主にギャラハッドの補佐、ガヘリスとモードレッドはケイとガウェインの補佐を務める事になる。では言い出しっぺのギャラハッドは何をしてるのか?勿論、言い出しっぺであるが故に彼は学校の建造を担当し、草案の提出。ギャラハッドの出した草案を更に煮詰めて、ケイとガウェイン達が最終決定する流れだ。

 

『学年、カリキュラム…やる事は多々ある。だけど読み書きを子供達に教えるなら速攻で出来なくはない。青空教室って感じに成るんだがな』

 

学校を建てる場所は限られる。だが…読み書きを教える事や簡単な勉強を教える程度なら場所は特に考えなくて良い。子供達が20人前後未満なら尚更だ。必要なのは子供達の目に付きやすい大きな黒板、子供達が座って勉強できる椅子と机、子供達が勉強した証を刻む紙とペン位だろう。

 

だが…そんな物はブリテンは本来は直ぐには手に入らない。しかし、このブリテンには科学知識+医学知識+農業知識が恐ろしい程にあるあの男が居るのだ。問題は皆無である。

 

「おーい、ガウェイン、ケイ先生。持ってきたぞ」

 

ある日の昼下がり。ギャラハッドはキャメロットの空き地にそれを持ってきた。先ず、子供達が学べる為の机と椅子。これはギャラハッドとキャストリアが用意し、子供達が座ってもささくれ等が痛くないように丁寧にヤスリがけされた逸品である。

 

「机と椅子位、俺達や職人でも出来るぞ」

 

それぐらいならケイやガウェイン達でも出来なくはないし、町の職人だって出来る事だ。だが…次にギャラハッドが持ってきた物を見てケイは唖然としてしまう。

 

「なんだこりゃ?」

「これか?黒板って言うんだよ。そんでこれがチョーク、石灰で作った筆記用具だな」

 

ギャラハッドが持ってきたのは少し太めな白い筆記用具。ギャラハッド曰く、これはチョークと呼ばれる物で石灰で作られているそうだ。石灰と言えばギャラハッドがブリテンに来はじめて当初、彼が貝殻から作った肥料である。この石灰を固めて棒にしたものがチョークと呼ばれる代物だ。

そして黒板。2メートル程の大きな板のような物でギャラハッド曰く、鉄が原材料との事で磁石が引っ付くこと。黒板の縁は木製で出来ており、下は駒で押して動かすことが可能でその場で固定させる場合は駒のストッパーを下げれば良い仕組みと成っている。

 

「この黒板だが、チョークを使えば文字を書くことが出来るんだよ。消したい場合は布巾で拭けば良いしな」

 

ギャラハッドは黒板に適当に文字をチョークで描き、丸めた布巾でチョークで描いた文字を消す。

 

「黒板を鉄製にしたのには訳が有ってな。紙を磁石で止めることも出来るんだよ」

 

ギャラハッドはそう言うと磁石と紙…紙と言ってもケイやガウェインが知っているようなパピルス(この時代の紙)や羊皮の紙ではなく、もっと滑らかで柔らかい紙を取り出して磁石と黒板に挟むように黒板に貼ってしまった。

 

しかし、磁石なんて見たことがないガウェインとケイは目を開き磁石を見る。彼等からすれば磁石は黒板とやらにくっつく、石でしかない。そんな石が不思議な力で黒板にくっつくのだから驚くしかないのだ。

 

「石が黒板とやらにくっついた!?」

「どうなってんだ!?ギャラハッド…説明してくれ!!」

「紙じゃなくてそっち?まあ、磁石ってのは磁力を帯びた石の事で。自然界にも存在するし、科学の力で超強い電磁石も作ることが出来るぞ」

 

ギャラハッドはそう告げ、磁石の1つをケイが腰に提げてる剣に近付ける。神造兵器であるガラティーンやアロンダイトはくっつかないが、ケイの剣は鉄製であり磁石が反応する。その為か、鞘の装飾に磁石がくっついたのだ。

 

「うお!?」

「これが磁石」

「………なあ、お前…この磁石とやらでなんか、企んでないか?」

 

ケイの質問に対し、ギャラハッドはただニヤリと怪しげに笑みを浮かべるだけ。間違いない、ケイは確信する。このギャラハッドは間違いなく、ケイの想像を超えたナニかを企んでいると。

 

「そんで、この紙。まあ、木材から俺が自作した紙で、作り方はもう町の町人に伝えてる。この紙に勉強した事を書いて、家に持ち帰れば復習も出来る。

あと、読み書き出来ない子の為のすんごい物も開発してるから待っててくれ」

 

パピルスとは違った滑らかな紙。それに勉強した事を書けば、家に持ち帰れば勉強の復習も出来る。そうすれば子供達は勉強の楽しみを覚え、家に帰っても学校という斬新な所で学んだことを親に自慢げに話ながら復習するだろう。

 

「それは凄い!!それでギャラハッド…貴方は何を開発してるのですか?」

「ラテン語(この時代の主な言語)とフランス語(フランク王国やブリテンで使われてる言語)の言葉辞書。言葉辞書に対応した音声が録音された勉強ようレコード。それを使えばレコードから音声が出て、その音声を聞き辿って辞書を読めば言葉の文字も分かるしな。

片方だけ分かる人の為に、フランス語の教科書をラテン語で作ったし。逆にラテン語の教科書をフランス語でも作ったからな」

 

ブリテン在住の民間人はフランス語とラテン語…最低でもフランス語は分かる。だが、読み書きが出来るかと言えば別だ。そこでギャラハッドは考えた。辞書と辞書と連動してるレコード…音声が録音された物を使えば、レコードから再生された音声を聴きながら文字を見れば文字の意味が分かり、字が読めるように成ると言うことである。だが…当然の如く、音声を記録するというのは常識的には考えられない。その言葉を聞いて既にガウェインは唖然として思考を放棄してしまい、唯一…ギャラハッドの行動に耐性を持っていたケイは叫んでしまった。

 

「音声を記録するってどういうことぉぉぉおおお!!」

「銅と亜鉛の合金で作った円盤に音を溝として掘って記録するんだ。音を溝として掘った所に針を滑らせると、針が震えて溝として記録された音が出る仕組みだ。これを使えば、俺達の肉声も後世に伝わるぞ!!」

 

円卓の騎士関係者は写真で容姿は勿論のこと、ギャラハッド式レコードのお陰で肉声も明らかに成っており、召喚したら誰にも速攻でバレるサーヴァントランキング堂々のトップテンを総ナメする事になる。町を歩いても民間人にバレ、敵からも速攻でバレる。唯一知らないのは円卓以前に生きた時代の人達だけである。

 

『そして、それは私の発明!!』

 

何処からキャプテンアメリカンなライオンの発明家の叫びが未来から響いてきたが、気にしてはいけない。ギャーさんの知識が文明加速させてしまったのだ。

 

 

 

翌日。ガウェイン監督の元で、青空教室が定期的にキャメロットの広場で行われるように成った。

 

「はーい!!それでは皆さん。授業を初めて行きますね。今日はラテン語の授業を始めますよ。ブリテンやフランクではフランス語が定番と成ってきましたが、ローマやアフリカ諸国ではラテン語が多く使われてます。このブリテンも嘗て、ローマの一部だった名残かラテン語が未だ公用語として使われてますからね」

 

今回、教師役に成ってくれたのはイエス・キリストの娘であるサラ。サラは聖杯探索が終わった後、亡命に近い感じでキャメロットにやって来た。今はパーシヴァルと同棲しているとの事だが、生憎と仕事をしておらず暇で暇でしょうがなかったらしい。そこで彼女は教師役に立候補し、子供達に読み書きを教えてくれる事に成ったのだ。

 

「はい!!フローレンス君。ラテン語で挨拶は?」

「はい!サルウェ!!」

 

現在、青空教室に学びに来たのはガウェインの息子であるフローレンス、フローレンスの友人であるファーガス、他にも多くの子供達が男女関係無く来ており、中には子供もではない人物も混ざっていた。

 

「教師。すまないが、スペルはこれで合ってるだろうか?」

「はい、バゲ子さん。今、確認しますね」

 

妖精騎士ガウェイン。唯一、大人で参戦。

 

「スペちゃん。インク頂戴、無くなっちゃった」

「あげません!!」

 

妖精騎士トリスタンことスペシャルウィーク。読み書きが出来ないために参加。

 

「先生…これで良いですか?」

「ラウラちゃん。合ってますよ」

 

妖精騎士ランスロット。立派なアイドルに成るためと、見た目が子供だったので参戦。

 

青空教室では今日も子供達が勉学に励んでいた。因みに一番人気の科目はギャーさんの科学実験教室である。

 

 

 

 

 

一方のギャーさん。

 

ギャラハッドは火事場に籠り、糸状に加工した銅…銅線を何かに巻き付けている。その何かは細長い四角柱である鉄の塊であり、ギャラハッドが製鉄技術で作り出した物だ。それを全部で12本製作したギャラハッドはそれを抱えてニヤニヤと笑みを浮かべる。

 

「さてと…硫酸と鉛でバッテリーは作った。作る順番が逆に成ったが、まあ良いだろう」

 

ギャラハッドはその鉄を抱えて外に飛び出し、銅線が巻かれている鉄を真上に放り投げる。そしてその鉄目掛けて、左手を向ける。

 

「サンダガ!!」

 

ギャラハッドの左手から落雷さえも上回る雷撃が放たれ、雷撃は鉄に直撃する。だが、これがギャラハッドの狙いだった。銅線を巻き付け、銅線のぐるぐる巻き…コイルの中に入れた鉄は電気を受けると磁石に変化する。ギャラハッドは落ちてきた鉄をキャッチし、ニヤリニヤリと笑みを浮かべ出した。

 

「超強い磁石完成。さてと、水力発電を完成させるか。ペニシリンだけじゃ心細い…サルファ剤をそろそろ作るか」

 

今、ブリテンの文明が動き出す。




ケイがギャラハッドの様子を見に行くと…

ケイ「火じゃないのに明るいだと!?」
ギャラハッド「竹のフィラメントじゃやっぱり、寿命が短いか」

電気の明かり、不思議な道具。

ギャラハッド「わざわざインドまで行き、コレラ患者を救った記念に貰ったダマスカス鋼、カーボンナノチューブ!!そしてカレー!!
あっ、ケイ先生。それに触るなよ。指、飛ぶぞ。未だ全身麻酔薬無いから、大規模な手術出来ないぞ」

ギャーさんの様々な試作品も明らかに!?

ギャーさん「国家会談じゃ武器の持ち込みは多分、無理だしな。それを想定した護身用武具に鋼鉄製の鉄扇、アサシンブレード、鉄砲、火薬、木製のクロスボウ……あの真祖とやり合う為に機関銃とダイナマイトは欲しいが、流石に機関銃は無理か。いや、蒸気機関を使って戦車作るか?待てよ?この時代しかない、Oパーツな金属を使えばアークリアクターも夢ではない!!」
ダ・ヴィンチちゃん「君さ…未来知識有りとは言え、生前の私を超えてない?」

ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで

  • ぐだ子
  • モーさん
  • ガレスちゃん
  • キャストリア
  • 正妻戦争勃発!!
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。