マシュのお兄ちゃん~ENTAKU最強~   作:静かなるモアイ

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それは私のおいなりさんだ


テルマエ完成!!

ギャラハッドがアルクェイドを保護して育てる事を決意して3ヶ月後。季節は巡り、肌寒く成ってきた。かつてギャラハッドが前世で過ごした日本程では無いが、ブリテンも四季はある。それにブリテンは立地上、日本よりも寒冷であり冬が速くやってくる。未来のブリテンであるイギリスのテムズ川なんて、冬に裸で飛び込めばそれこそ自殺物の寒さをしている。それに、今は地球温暖化の影響が全く無い年代であり未来と比べると夏はそこまで暑くなく冬はもっと寒い。

 

ブリテンの山々の木々も紅葉してきており、ギャラハッド実験農園は実り豊かに様々な作物が実っていた。今が旬と成っている物や収穫時と成っている作物が沢山だ。その中でも特にギャラハッドが収穫を楽しみにしていた物がある。日本人の9割が大好きであり、嫌いな人は間違いなく居ない作物である穀物…そう米である。

 

「出来れば…日本のお米が良かったが、仕方がないか」

 

だが、それは現代日本で我々が毎日のように食べるお米…ジャポニカ米とは違った品種だ。そのお米はインディカ米…一般的にはタイ米とも呼ばれるものだ。これはギャラハッドがインドで様々な香辛料の種と共に持ち帰った物であり、今ではギャラハッド実験農園だけだが二毛作での栽培が行われている。

この臨床データを元に来年度からは小麦や大麦を栽培する農家でも同じく、二毛作を行える。二毛作とはとある期間は小麦や大麦を育て、小麦や大麦の収穫が終わると今度は同じ畑でお米を栽培する農業のやり方だ。そしてお米の収穫が終わり、畑が空くと再び小麦と大麦を育てると言ったループを行い…空き時間を効率良く行える。

 

だが、米が有れば料理の幅も広がる。ギャラハッドは鎌でインディカ米の稲を次々と収穫していった。勿論、その半数は食べるために使うが…ある程度は来年度の農業に使ったり、お米を新たに栽培する為に農家の皆さんにプレゼントである。

 

食用、来年度の栽培用、農家に配る用を樽や麻布に分けたギャラハッド。ギャラハッドは各々を四次元空間に仕舞うと自宅に向かう。

ギャラハッド実験農園にある普通に大きな一軒の平屋な豪邸。豪邸と言うよりは日本にある武家屋敷のような家が、ギャラハッドの家である。勿論、建造設計はギャラハッドでありギャラハッドの自作と言えるだろう。

 

「パパ!お帰りなさい!!」

 

ふと、そんな可愛らしい声がギャラハッドの耳に入る。すると、トタトタと走る足音が響いてギャラハッドの視界に長い金髪を靡かせた白い貴族風のドレスを纏った幼子が現れた。彼女は約3ヶ月前、ギャラハッドが朱い月を倒し(正真正銘のトドメはおパンティーを被った変態)た後に保護し、娘として引き取った最後の真祖アルクェイド・ブリュンスタッドである。

 

「ただいま。アルク」

「うん!ママやお婆ちゃんが居たから寂しくなかったよ、ラウラも居たし!!」

「それは良かった。お薬は飲んだか?」

 

真祖は吸血鬼の親玉である朱い月をモデルに造られた。故に、吸血衝動と呼ばれる血を欲する欲求がある。この欲求は徐々に強くなっていき、やがては我慢できなくなるらしい。アルクェイドは真祖が意図的にそうしたのか不明だが血への欲求がない。いや、ゼルレッチ曰くアルクェイドは元から持った血への欲求は低いが有るのは有るらしい。

ギャラハッドはゼルレッチからそれを聞き、アルクェイドの血液と…不倫仮面の変態奥義を受けてトラウマを負った現時点での最後の吸血鬼の生き残りであるメレム・ソロモンの血を調べ挙げ、メカニズムを解明。そしてそれを元に、ギャラハッドは吸血衝動を抑え低下させる薬品を開発。なお、その薬品の作り方はギャラハッドとゼルレッチ、アルクェイドのはは代わりを買って出てくれたキャストリアしか知らない。なお、ギャラハッドとゼルレッチはアルクェイドが成人したら作り方を教えるつもりである。魔法使いであるゼルレッチは兎も角して、ギャラハッドは何れ死ぬ。アルクェイドは寿命が無いために、何れは自分で薬品を作らないといけないのだ。

 

「うん、飲んだよ。苦かったけど…」

「よし、偉いぞ」

 

因みにギャラハッドの豪邸。他の騎士達と比べるとそこまで大きくない。ギャラハッド本人が料理も出来ると有ってか、使用人は無しであり住むのは自分の家族等…本当に数人。アーサー王やアグラヴェインから「いや、お前の功績からしたら小さすぎるぞ?」と言われたが…ギャラハッドは気にしない。広すぎるのは逆に管理が難しいのだ。

因みに住んでるのはギャラハッド、アルクェイド、キャストリア、妖精騎士ランスロット、そして息子が心配だからと押し掛けてきたマダオとグィネヴィア夫妻である。なお、グィネヴィアは現在…ランスロットの子供を妊娠しており、来年の頭に出産予定である。

 

「ギャラハッド!!いつに成ったら、チョコレートは出来るんですか!?」

「あっママ!!」

 

すると台所の方からキャストリアが顔を出した。

 

因みにこのギャラハッド豪邸。ギャラハッドの技術力で中世処か、現代社会顔負けのテクノロジーを持っている。原理さえ理解できれば作ることは可能だが、ギャラハッドは「タイムパラドックス?知らんな」と言いたげに文明魔改造。まあ、古代ギリシャの段階で蒸気機関の原理は考案されていたら別に問題はないだろう。

電力は風車と水車を用いた水力発電と風力発電、しかもギャラハッドがインドから持ち込んだ古代カーボンナノチューブを用いた技術を使うことで銅等を用いた技術よりも遥かに効率の良い発電能力を有しており、屋根には古代カーボンナノチューブ等を使って作った太陽光発電システムも備えている。炎は使わず完全オール電化、時代錯誤も当然と言いたげな設備だ。主に過ごす母屋、渡り廊下で母屋と繋がってる新設バーや診療所、そしてギャラハッドの医療研究室と地下ラボである。

 

「チョコレート?未だ原産地行ってないからな…今の研究が終わってからだな」

「それじゃあ、チョコは何処に!?」

「中南米や赤道直下か…飛べば直ぐだが。ブリテンの気候で育つか分からないから、温泉を用いた温室栽培を作ってからだな。バナナも欲しいが…温室栽培を完成させてからだな」

「そっそんな…」

 

がくりとキャストリアから力が抜ける。そう、キャストリアはチョコレートが大好きだ。しかしチョコレートの原材料にはカカオと呼ばれる南米や赤道直下等で栽培される果物が必要。カカオは原産地の特性から丈夫なゴムと異なり、ブリテンでは上手く実る可能性は低く、最低でも温室栽培が出来るように成ってからだろう。

 

「む?それじゃあ…ギャラハッドは今、何を研究して?」

「ダマスカス鋼とカーボンナノチューブの技術を貰う序に、インドの職人がくれた設計図。精巧な設計図とは言え、ヒントしか書かれていない所が有るからな……しかしヴィマナって実在したのか」

 

ヴィマナ…或いはヴィマーナ。古代インドの伝承に伝わる飛行要塞、或いは飛行機。思考と同じ速さで飛行することが可能とされており、動力源は水銀を材料の一つに加えたナニか。太陽光も動力源に出来るらしく、レーダーやレーザー、様々な設備が着いているらしい。当然、神話やフィクションの存在だと言われているが恐ろしい事に精巧な設計図が存在している。

 

「そのヴィマーナなんだが、もしかしたらカーボンナノチューブでコイルを作り…バナジウム等のダマスカス鋼に使う金属を核として水銀を加えたら…アークリアクターが出来るかもしれない。動力源は再現できるかも」

 

『お前、一体ブリテンの文明を何処まで発展させる気なの!?もう、古代文明や何千年後も真っ青じゃぁぁあ!!』

 

何処からケイの叫びのツッコミが聞こえてきた気がしたが、気にしてはいけない。

 

 

 

 

 

 

「おー!!無事に出来たな」

 

翌日。ギャラハッドは白く聳える3階建ての建物にケイとガウェインと共にやって来ていた。彼等の目の前に有る建物はギャラハッドが設計した学校であり、ようやく完成したのだ。完成したばかりで、未だ椅子や机と言った機材の搬入は終わってないがそれはこれから行われるだろう。

 

「しかし、見事ですね。彼方の建物は?」

「体育館。屋根が有るからな雨でもスポーツ出来るし、体育館の中でバスケットやバレー等を楽しめるからな。流石に野球やサッカーは運動場でだけどな」

 

校舎の他にも作った物はある。それは体育館と運動場だ。体育館にはバスケットのリングやバレーボールのコート等を立てることが可能であり、子供達は雨でもスポーツを楽しむことが出来る。

運動場にはサッカーのコートや400メートルトラック、野球場からテニスコートまで応用することが可能であり子供達は日々、スポーツを楽しむことが出来るのだ。

 

「あと…今晩は出来立てのテルマエのオープン前の視察か。ケイ先生、忘れてないよな?」

「忘れるわけないだろ。だけど、俺達は男だろ?」

「大丈夫。女湯はアルちゃん、妖精騎士トリオ、アルクェイドがやってくれるから」

 

そして今日はギャラハッドが前から設計していたテルマエの完成披露宴だ。とは言え未だオープンしておらず、今日は完成披露という事でギャラハッド達で実際に入ってみて確かめるのである。

男湯にはギャラハッド、ケイ。女湯はキャストリア、妖精騎士トリオ、アルクェイドが確かめてくれる手筈である。

 

(ふふふ…遂にこの時が来ましたか…ではボールスと前々から企んでいた計画の発動ですね)

 

そしてガウェインは不敵に笑みを浮かべるのだった。

 

 

「凄い!!広いじゃない!!」

「おー!!」

 

その日の夜。キャメロットの新設テルマエにギャラハッドは共に入る視察メンバーと共にやって来ていた。ロビーはは広く、共有の休憩スペースにはソファーや竹ベンチ等が置かれており、人々が寛げるように成っている。休憩スペースにはギャラハッドが製造した冷蔵庫が置かれており、その中には瓶詰めされたフルーツオレ、イチゴ牛乳、蜂蜜レモンソーダ等が入れられて売られていた。この飲料が火照った身体を潤してくれるのだ。

 

「そんでこの奥に行ったら劇場があって。オープンした日が、お前達妖精騎士トリオのデビューだぞ?

お披露目曲であるメイクデビューはマスターしたか?」

「「「勿論ですプロデューサー!!」」」

「お前……いつの間にプロデューサーに成ったの!?」

 

ギャラハッド、遂に人類初のアイドルプロデューサーになる。勿論、担当アイドルは妖精騎士である。なお、センターは妖精騎士ランスロットことラウラちゃんで決まりであった。

 

「てか、ケイ先生。なんでストリジルなんて持ってんだよ」

「俺の世代はこれなんだよ」

 

ケイの手にはなにやら金属のヘラが握られていた。このヘラの名前はストリジル。古代ローマで主に使われていたお風呂の道具であり、ローマでは何百年と続けて使われている。ブリテンはかつてローマだった過去があり、その時にストリジルが入ってきたのだ。

ストリジルは垢擦りのような物であり、当時ではかけ湯や運動で汗を流した後に…身体にオリーブオイルと少量の砂をまぶしそれらをストリジルで刷り落とす事で垢を落としていた。ケイは今でもストリジルを使っており、家では石鹸を泡立て…その泡をストリジルで落として身体を綺麗にしているのだ。

 

「ストリジル?残念だが、時代遅れだ。今の時代はヘチマのアカスリだぜ!!」

 

ギャラハッドがそう告げ、ギャラハッドはアミアミの何かを取り出した。それはギャラハッドがインドから持ち帰り、栽培しているヘチマを加工したアカスリである。

いや、ギャラハッドだけではない。キャストリア、アルクェイド、妖精騎士トリオもそれを取り出した。じつはこのヘチマ…兎に角色々と使えるのだ。食用としては勿論、加工する事で化粧品やアカスリ、たわしまで加工できるのだ。これを使えばストリジルよりも垢がゴシゴシと取れ、ヘチマを栽培すれば半永久的に収穫が可能だ。

 

「ヘチマってアカスリになんの!?」

 

無知は罪なり。ケイのツッコミが響いた。

 

「居る?一個、5アス(約500円)な」

「金取るの!?」

 

因みにこのヘチマのアカスリ。ブリテンの特産品となり、好評発売される。

 

 

 

 

 

「ボールス…貴方は危なっかしい。もう少し慎重に動きなさい。ギャラハッドにバレたら、最新兵器の実験台にされますよ」

「ガウェイン卿!!そこにオッパイが有るんだよ!!スペシャルウィークの美乳、バゲ子の爆乳!!レディアルトリアのオッパイ!!ラウラちゃんのチッパいが俺を待ってるんだ!!」

 

暗闇に紛れ、全身を黒いタイツで変装した男二人がテルマエに近付いていく。この2人はガウェインとボールスである。

ガウェインは実はと言うと、妻子が居る身なのにスケベでオッパイ大好き。ボールスは最早、説明不要。2人はキャストリア達の入浴を覗き見し、己の欲望を満たすために動いたのだ。

 

だが既にブリテンはギャラハッドの手で近代化が進んでおり、特に首都キャメロットは街灯等が次々と出来ており、夜でも明るい。故にガウェインとボールスは自分達の姿が夜に紛れるように全身真っ黒のタイツを纏ったのだ。因みにこのタイツ、自称ハーレム王であるぺリノアの作品であり…ぺリノアは既に向かっている筈だ。

 

「「オッパイが私達(俺達)を待っている!!」」

 

いざ、女湯の花園へ。だが、突如としてムニュんと生暖かい物がガウェインの顔面に当たってしまう。

 

「それは私のおいなりさんだ」

 

その言葉を聞いて…ガウェインはゆっくりとナニかから顔を離して上を見る。すると自分達の前におパンティーを被った変態、不倫仮面が立っていたのだ。つまり、ガウェインは不倫仮面のおいなりさんが顔面に当たってしまったのだ。それに、不倫仮面の足元には死んだ目となったぺリノアが転がっている。どうやら既に成敗されたようだ。

 

「不倫仮面ランスロット!!女湯を覗き、女性達を視姦しようとした卑劣な2人を成敗する!!」

「イヤァァァア!!」

「でたぁぁあ!!」

 

まさかの不倫仮面の降臨!!いざ、ガウェインとボールスは逃げようとするが不倫仮面に回り込まれてしまった。

 

「成敗!!」

「こっこれは…真昼の私より強い!?グゥゥワワワ!!」

 

変態的な格闘技でガウェインは瞬殺されてしまい、亀甲縛りで身体を拘束されてしまう。そして、トドメに顔面においなりさんをぶつけられてしまってガウェインは倒された。

 

「後は君だけだ…」

「くっくるな!!」

 

逃げようとするボールス。しかし、ボールスの首に不倫仮面がロープをかける。そして不倫仮面は街灯とボールスの首をロープで繋げ、ロープの上に立った。

 

「ボールス…君には特別な奥義を見せよう」

「ひっ!!慈悲を!!」

 

不倫仮面はロープを股間で挟み…ゆっくりとボールスに近付いていく。このまま滑って行けば、ボールスの顔面においなりさんが当たるだろう。

 

「変態奥義…地獄のタイトロープ」

「イヤァァァア!!来ないで!!」

 

不倫仮面はゆっくりと滑っていき、ボールスの顔面に不倫仮面のおいなりさんが激突した。

 

「成敗…完了!!私は次の現場に急行する!!」

 

そして不倫仮面はSMロープをスパイダーアクションのように使い、何処かに消えてった。頑張れ不倫仮面!!この世に悪が居る限り、貴方の戦いは終らない!!おパンティーを被り悪と戦うんだ!!不倫仮面!!




次回!!ギャーさん……ヴィマーナを再現する!?

ギャーさん「設計図見たら……アークリアクターの仕組みが分かった」
ケイ「うそーーん!!」

因みにヴィマーナの設計図は実在します。

ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで

  • ぐだ子
  • モーさん
  • ガレスちゃん
  • キャストリア
  • 正妻戦争勃発!!
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