ギャラハッドのノリノリな文明開化は衰える勢いを知らない。彼はアーサー王から許可を貰い、ブリテンの景観整備も開始した。
ぶっちゃけ首都キャメロットを含めた多くの都市は路面が其処まで整備されていない。ぶっちゃけると道を平に整備しただけ、平にしただけだ。この時代からすれば大分整備されていると同意義であろうが、ぶっちゃけるとそこまだだ。気が付けば雑草が沢山生えてくるし、大雨が降ればぐちゃぐちゃに成るのだから。其所でギャラハッドは考えた。
「お洒落にレンガでも引いたら良くね?いや、石畳の町にしてやる!!」
この男、そう言って有言実行した。先ず、レンガを大量に製作すると…それを路面に引きまくったのだ。レンガは頑丈であり、水捌けも良い。レンガとレンガの間には少し隙間が空いており、大雨が降ればその隙間を通って雨水が用水路に流れる仕組みと成っているのだ。
こうしてギャラハッドの思い付きでキャメロットは石畳の景観が整った町へと変わったのだった。これは2014年の未来でも残っており、町全体が世界遺産に認定された為か未来では町の工事も一苦労である。
路面が整備されると次は何を行ったのか?それは交通網の整備である。一定階級以上の人々は馬を飼育しており、馬に乗れば遠方まで移動することが出来るだろう。だが、ブリテンの大半の国民は言わば平民だ。馬を買う金は勿論、飼育する資金だって無いのだから。そこでギャラハッドは考えた。
「馬は食費も掛かるからな。良し、食費の掛からない乗り物を考えるとするか。自転車はアリだな」
馬は金が掛かるなら、人力でペダルを漕ぎ…ギアとチェーンの回転でタイヤを回して進む自転車なら、総合的なお金は馬より掛からないとギャラハッドは自転車を開発した。
自転車の原理は単純明快。ペダルを漕ぐ→チェーンが回転する→チェーンがギアを回す→ギアがタイヤを回転させ自転車が進むと言う原理である。仕組みは単純明快、自転車はギャラハッドの手で試作一号の子供用と大人用(当然、アルクェイドとキャストリア用)が作られると…ギャラハッドの無茶振りに付き添われ、変態的技巧スキルを身に付けてきた町の職人の手で量産される事に成ったのである。
「わーい!!自転車楽しいな!!」
ブリテンの街並みを疾走する補助輪付きの子供用自転車に股がったアルクェイドが嬉しそうに自転車を漕いでは進む。
その付近では……大人2人が自転車を乗りこなそうとしていたが、悪戦苦闘していた。その大人2人とはトリスタンとベディヴィエールである。
「くっくそう!!ダメだ!!転ける!!」
「くっ!!なんの…これしき!!」
転けそうになるのを強靭な体幹で耐える2人。しかし、トリスタンとベディヴィエールはペダルを漕いでいない為か、上手く前に進めずハンドルをクネクネと動かしてはバランスを取っていた。
※この時の彼等は生前なので騎乗スキルは有りません。自力で乗るしか無いのです。
「ベディヴィエール卿、トリスタン卿。私は先に行くぞ」
「「バゲ子さん、待って!!」」
なお、妖精騎士関連以外ではベディヴィエールとトリスタンと共に良く行動する妖精騎士ガウェインことバゲ子さんは既に乗りこなしており、彼女はスイスイと円を描くように2人の周りを回っていた。
ブリテン、自転車ブームがやって来る。なお、これが後の名馬?ハリボテバンチョーの原型と成るのだった。
その3日後。
「あのバカは何を作ったんだ?」
ある日のこと。ブリテンで自転車ブームが巻き起こり、こぞって騎士も町民も職人も農民も皆が自転車に乗っては、盛大にこけたり乗りこなしている今日この頃。
ケイはどういう訳か、ギャラハッドに誘われて港の造船所にやって来ていた。造船所という事は船等をギャラハッドは作ったのだろう。まあ、今さら気にしてはいけない。
「船か…という事は木製だろうな」
この時代の船は基本的に木製だ。製鉄技術は日に日に進化してるが、普通の鉄では海水で錆びてしまう。ステンレスや古代ダマスカス鋼なら錆びないが、錆びてしまっては意味がないし普通の人は古代ダマスカス鋼なんて作れない。
※古代ダマスカス鋼で出来た柱が今もインドに有りますが、錆びてません。何百年と雨風に撃たれても。
そんな事をケイは思っていると……造船所から何かが海に出てきた。それは船体にダマスカス鋼(ギャラハッド製)をふんだんに用いた巨大な戦艦が出てきたのだ。
船体の側面を見ても、従来の船に有った筈のオール等は見当たらない。つまり、別の動力で動いていると言うことだ。
「ふぁぁぁあ!?」
余りの巨大な船にケイは叫ぶ。船体には見たことがない程の大きさの砲身を持つ大砲、数多の迎撃機銃等々、この時代では明らかにオーバー過ぎる兵器が装備されていたのだ。
「おーい!!ケイ先生、此方だぞ!!」
戦艦からギャラハッドの声が響く。ケイが声の方を見ると、戦艦の甲板にはギャラハッドがアルクェイドを抱っこして立っており、その隣にはキャストリアが立っていた。
「ギャラハッド!?この船はなんだ!?」
「ヴィマーナの設計図を元に作った戦艦フッドEX。変形機構を備えていてな、飛行形態に変形するとヴィマーナの飛行原理である反重力発生装置で飛べるぞ?」
なんと言う事でしょう。ギャラハッドはヴィマーナの設計図を粗方解析し終えており、遂に近代文明さえも置き去りにしてしまったのだ。勿論、動力はアークリアクターを複数であり、これでも本物のヴィマーナには遠く及ばない性能なんだとか。
「砲撃兵器の大砲は実はレールガン。電磁力の力で、物体を音速で飛ばす戦略兵器だ。城壁だって貫通するぜ」
「オーバーキルも良いところじゃ!!」
最早、オーバーキルも良いところである。なお、飛行形態は思いっきり…アベンジャーズのヘリキャリアをパクったのは内緒である。
「ケイ先生乗れよ。処女航海の始まりだ!!」
「おっおう……そうだな」
因みにこのフッドEX。2014年にもご健在であり、移動式博物館兼イギリスの最終兵器扱いと成るのは秘密である。
ケイも乗り込み、飛行形態に変形した上空を飛ぶフッド。
「ギャラハッド。今回の処女航海は何処までだ?航海と言いながら、思いっきり空を飛んでないか?」
「アルちゃんがチョコレート欲しいんだと。まあ、遅くなったら飛雷神で帰るさ」
今回、ギャラハッドがフッドを作ったのは理由がある。それは……
「チョコレート!!」
「ちょこれーと!!」
チョコレートなる物を食べたいキャストリアと、キャストリアからチョコレートの甘さを日々語られて興味を持ってしまったアルクェイドである。
「とゆこと」
「成る程な。お前、娘に弱すぎだろ」
「あっ、島見えた。彼処に降りるか」
ふと、何かの島を確認したギャラハッド。そこにチョコレートが有るかは分からないが、降りてみないと分からない。ギャラハッドはフッドを着水させた一行を連れて降りた。因みに、フッドは下船が終ってから四次元空間に仕舞ったので盗まれる心配はない。
「ここどこ?パパ、ママ」
「あれなら飛雷神で帰るさ」
「でも、過ごしやすい気候ですね…」
新たな新天地に降り立ったギャラハッド達。何が待ってるのか分からない未知の島であったが、探索を進める。
「貴様!!まさか、鬼か!?鬼は俺が全員倒した筈だろ!!鬼ヶ島の生き残りか!?」
ふと、そんな声が響いた。しかし、その言葉はキャストリアやアルクェイドにケイは全く知らない言語であり意味は理解できない。だが、ギャラハッドはその言葉を理解できた。
「日本語だと?いや、だとしたら此処は…」
その言語は日本語。転生前、ギャラハッドが頭のネジが外れたヤヴェー医大生だった頃に日頃から使っていた極東の島国固有の言語である。
「俺達は鬼ではない。ちょっと遠方から飛んできた外来の人だ」
「お前、言語分かるの!?」
前世の経験から日本語を話せるギャラハッド。ギャラハッドは返事をしながら声が聞こえた来た方向を見る。当然、ケイがツッコミを入れるが気にしてはいけない。
ギャラハッド達が声の方を振り向くと、そこには…日本特有の刀剣 刀を構えた…ブリテン(後の現代日本)ではイケメンとは言い難い人物がいたのだ。その人物は白い柴犬、猿、雉(ブリテンからしたら鮮やかな鳥)を連れている。
「武器を仕舞ってくれ平たい顔族の青年よ。俺はギャラハッド。此方は娘のアルクェイド。そんで此方はアルトリア。んで此方のおっさんはケイ。
俺達に敵意はない。だが、お前がもし…此方に危害を加えるなら俺も剣を抜くぞ」
ギャラハッドは自分達の名前を伝え、アロンダイトの柄に左手をかける。返答と向こうが攻撃を仕掛けてきたならば、抜刀する為だ。
「桃太郎…此処は納めようよ。あのお兄さん、桃太郎の五億倍強いって本能が叫んでるよ」
「犬が喋った!?」
なんと言う事でしょう。白いワンちゃんが喋ったのだ。
「俺も同感だ…桃太郎。あの白髪頭はヤバい…マジで強い奴だ」
「俺も思うよ…」
更に雉と猿も喋る喋る。犬、猿、雉に言われた為か青年は刀を鞘に納めた。
「お前達…分かったよ。俺は桃太郎。最近、ブツブツの呪いが都で流行っててな…疑っちまった。すまん」
「あっ、天然痘ですね。お薬処方します」
そして…出張ギャラハッド診療所が始まる。
次回!!ギャラハッド…都に到着し……
ぐっちゃん「アルクェイド・ブリュンスタッドがやベー奴に引き取られた!?」
後のヒナコ。物陰からギャラハッドを発見する。
ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで
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ぐだ子
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モーさん
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ガレスちゃん
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キャストリア
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正妻戦争勃発!!
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その他