マシュのお兄ちゃん~ENTAKU最強~   作:静かなるモアイ

29 / 62
不倫仮面…降臨!!


HK アブノーマル・ゴールドジパング

「アルトリア。と言う訳で、ギャラハッドとキャストリア、アルクェイドの3人は日本を少し観光してからブリテンに戻るそうだ」

「ご苦労。しかし、兄上。ニッポンはどうでした?」

「…顔が平たい民族の楽園だった」

 

ケイは一先ずギャラハッドの飛雷神でお先にブリテンに帰国していた。ギャラハッドの飛雷神は自分以外に、物や他人も送ることが出来る。勿論、送り先には目印としてギャラハッドが仕込んだマーキングの目印が必要である。だが、ギャラハッドは有事に備えてキャメロットは勿論のこと、ブリテンの様々な所に飛雷神のマーキングを仕込んでおり何時でも何処でもブリテンの様々な所に転移することが可能なのだ。

ケイはギャラハッドの保護者である以前に文官だ。ケイ本人の仕事もあるので、日本に到着した翌日にギャラハッドの飛雷神で即刻帰国。

 

「彼処でも天然痘は流行してたみたいでな。ギャラハッドは日本の首都の天然痘患者を治してくるそうだ。まあ、この序でに日本とも交流を結べたら良いが、距離が遠すぎる。ギャラハッドの船は兎も角、普通の交易船では厳しすぎるな」

「そうですか。まあ、ギャラハッドがその国の特産品を持ち帰ってきてくれたら良いですね」

 

ワクワクと内心、ギャラハッドが日本の特産品を持ち帰ってはそれをホクホク顔で食べる自分の姿を想像するアーサー王であった。

 

 

 

一方のジパング。

 

首都 奈良こと都に隣接している和歌山の海辺。そこを1人の青年が鼻歌を歌いながら、釣竿を肩に担いでは歩いていた。彼は桃太郎とは異なり、腰に剣は提げていない。提げてるのは小さな籠であり、その籠の中にはアジを初めとした小さな魚が入っていた。この事から青年は漁師…或いは釣りでその日を食べる魚を釣り上げる釣り人なのだろう。

 

「今日も大量だ」

 

彼の名前は浦島太郎。後に悪ガキに虐められていた海亀を助け、海亀の導きで竜宮城に辿り着くことになる好青年である。なお、桃太郎や後の時代に現れる金太郎と比べるとそこまで強くない。強いて言うなら、心優しい位と海の中でも呼吸が出来る位だ。

 

そんな時だった。浦島太郎は竜宮城の前に、奇想天外な出会いをする事に成ってしまう。

 

「む?」

 

本日の漁を終えて、浦島太郎は帰ろうとした時だった。なんだか、海の気配が変だと。すると、海がざわつきだした。まるで何かに怯えてるようだと。

 

『覚えておけ…我々、変態は何処でも現れる。この世におパンティーと裁く悪が存在する限り!!』

 

次の瞬間…海が物理的に割れて、海底が露に成ってしまった。それは正に、神話に残るモーゼのように海が割れてしまったのだ。まるで海の底を渡り、新天地に向かえと言いたげにだ。

 

「海が割れちまったよ…」

 

有り得ざる現象を見てしまい、浦島太郎は唖然としてしまう。浦島太郎は割れた海を興味本心で見てしまう。すると、海が割れて明らかに成った海底を1人の男が…おパンティーを頭に被った変態が歩いて此方にやって来たのだ。

 

「わっ!?なんなんさ!?」

 

海は割れるは、海底をおパンティーを被った変態が歩いているはとツッコミ処は沢山だ。しかし、残念な事に浦島太郎にケイのようなツッコミの素質は皆無だった。やがて、おパンティーを被った変態は日本に上陸してしまう。そして、変態が上陸すると…割れた海は元に戻ってしまい何時も通りに戻った。

 

「そこの平たい顔族の青年よ……」

「えっ?あの…なに言ってるのかオイラはわからん」

 

しかし、変態が話す言語はフランス語。残念な事に浦島太郎達が日頃から使う日本語ではない。言葉は通じない。言語と言う壁がコミュニケーションを塞いでしまっているのだ。

 

「ふむ…フランス語が通じないか。ラテン語も同じだろう。

ならば…アブノーマルインストール!!変態は国境を文化を超えるのだ!!」

 

変態がフランス語でそう叫び、変態の被っていたおパンティーが黄金色に輝く。余りの眩しさに、浦島太郎は眼を瞑ってしまうが、光が止んで浦島太郎は眼を開けると…何事無く変態が立っていた。

 

「アブノーマルインストールはその国の変態パワーを解析し、その国の言語を習得することが出来る。ふむ…此処は日本と言うのか」

 

なんと言う事でしょう。目の前の変態は不思議な力で、この国の言語を覚えてしまったのだ。恐るべし変態、変態は国境を超える。優れた変態は世界共通と言うべきなのだろう。恐るべしアブノーマル。

 

「言葉が分かるのか?」

「私は不倫仮面。此の世に巣くう悪を倒すためにやって来た正義の味方だ」

 

流暢な日本語を話した変態。変態は自分の事を不倫仮面と名乗った。そう、この変態は我等がランスロットこと不倫仮面である。彼はこの日本から裁く為の悪の気配を感じ、遠路遙々ブリテンからやって来たのだ。

 

「金や権力に酔いしれ……少女をモノと勘違いする輩が居るようだ。そんな男達、そして悪事を働く輩は私が赦さん!!」

 

不倫仮面はそう叫び、地面を蹴っては逆ブリッジの姿勢のまま何処かに飛んで行ってしまった。不倫仮面が向かった先は、丁度…都の方であった。

 

 

 

奈良のとある神社。神社のお賽銭箱にはそこそこのお金が入っていた。つい先日、我等がギャラハッドが奈良県限定だが一先ず終息させた天然痘の被害。それを神頼みとして何とかしてもらおうと、多くの人々がお賽銭箱にお金を入れていった。しかし、世の中には常に居るのだ。どうしようもない悪党が。

 

「なあ、お賽銭がたんまりと入ってるよな?」

「ぐっへへ…真面目に働くのがバカらしいぜ」

 

彼等は野盗だ。なに、この御時世…戸籍が有るとは言え紙の記録だけだ。戸籍を偽る事もあるし、ろくでもない育ちをした子供はやがて略奪等を覚えて野盗に成ってしまう。そんな野盗の日常は決まっている。殺して奪うことだ。か弱い農民を殺したり、貴族の宝を強奪することだ。

特に、近年は天然痘が猛威を振るっていた為にパラダイスだった。貴族の館は警備が甘くなり、平民は資金をお賽銭箱に入れていく。たんまり貯まったお賽銭箱を強奪すれば、一気に大金が手に入るのだ。

 

いざ、お賽銭箱に手を伸ばす野盗2人。しかし、生暖かく柔らかくそして固い感触がだった。これは明らかにお賽銭箱の原料である木の感触ではない。

 

「それは…私のタマタマさんだ」

 

その声が聞こえ…野盗2人は顔を上に向ける。自分達の目の前にはおパンティーを被った変態…不倫仮面が堂々と立っており、野盗2人はブリーフ越しとは言え不倫仮面のおいなりさんを握っていたのだ。

 

「「イヤァァァア!!」」

 

変態のおいなりさん(隠語)を触ってしまい、野盗2人は女性のような甲高い悲鳴を叫んでは後ろに下がってしまう。

 

「多くの人々が幸せに成るためにお賽銭箱に入れたお金を奪おうとするなど、赦してはおけん!!成敗する!!」

 

だが慈悲はない。野盗は多くの人の祈りと願いを踏みにじった。今、正義の味方…不倫仮面の鉄槌が振り下ろされる。

 

「ふん!!はっ!!」

「「強い!?」」

 

不倫仮面は野盗2人を一方的に倒し、2人の頭を掴む。そして自分の股間に2人の顔面をぶつけてグリグリと当て付ける。

 

「成敗!!」

「「イヤァァァア!!イギィィィィイ!!」」

 

おいなりさんに顔面をグリグリとされた為か、野盗2人は意識を遠い世界に誘ってしまった。

 

倒れた野盗2人を離し、不倫仮面は空を見上げる。野盗は倒したが、まだ日本には彼が倒すべき悪が大勢居るのだ。不倫仮面に休んでいる時間はない、不倫仮面は腰をクネクネと振りながら次の現場に向かっていった。

 

 

 

 

都 平城京。

 

「此処にジパングの王様が居るわけか」

「王様じゃなくて、天皇様な?御門に呼ばれるなんて、どんな状況だよ!!」

 

桃太郎は嘆いた。桃太郎は確かに鬼を退治し、人々を救った英雄だ。彼は喋る最近ぽっちゃりとしてきた白柴犬 シロ、雉にしては筋肉質で走る速度は犬並みのルリオ、猿の柿助と共に鬼を討伐して日本に平和をもたらした。

しかし、それはそこそこ前の話であり、その報酬は既にもらっている。だが、ギャラハッドが都での天然痘を終息しだしてから再び桃太郎は呼ばれたのだ。天然痘を解決させたギャラハッド、キャストリア、アルクェイドの3人と共に。

 

「シロ、もふもふ!!」

「うげげ、アルクちゃんやめて。てか、この子鬼より強いんだけど…」

 

そして白いお供のワンちゃん。シロは我等が天使 アルクェイドちゃんの手で揉みくちゃにされていたのだった。

 

「今、平城京には近付きたく無かったんだけどな…」

「なんか、有ったのか?桃太郎」

「ああ、実はな…」

 

ギャラハッドの問いに答えるように桃太郎は教えてくれた。

現在、平城京はちょっとした皇族の4人の手で争奪戦が繰り広げられていると言われている。その争奪戦とは、かぐや姫争奪戦だ。

かぐや姫は当時の美的感覚(おたふく)とは異なり、平成や令和の世での美人と言える少女だ。しかし、その知的な振る舞いや美貌から多くの貴族の心を鷲掴み…その結果、皇族の血筋を受け継ぐ4人の貴族の手でかぐや姫争奪戦が行われたのだ。かぐや姫はまるで優勝トロフィーのように4人とかぐや姫の育ての親である翁から扱われ、翁も金と権力を手に入れてからは人が変わってしまったそうだ。

 

御門と翁が審判となり、始まったかぐや姫争奪戦。4人の貴族はかぐや姫へと豪華な宝を献上し、その宝は翁の手元に渡ってるそうだ。しかし、当時の貴族というのは平民出身の桃太郎と比べると世界が違うと言いたい程の権力と資金を持っており、莫大な富を翁に渡してるのだ。だが、決着は着かず…痺れを切らしたかぐや姫は4人の貴族にとある課題を与えた。

 

身や枝は勿論、根子までもが金銀財宝で出来た植物。蓬莱の珠の枝。

 

龍玉。

 

幻獣 火鼠の皮で造られた布。

 

燕の子安貝。なお、子安貝とは宝貝の事であり、この中では一番簡単だ。

 

お釈迦様が使っていた鉢。

 

この5つがかぐや姫ことアルトルージュが出した無茶振りだが、かぐや姫はこれをクリアした物と床を一緒にする(ようするに子作り)事が翁の決定で決まったのだ。

 

 

 

 

「貴公が異国からやって来た浪人か。感謝する…我が国の民を疫病の祟りから救ってくれた」

 

しかし、時間は流れてしまい。ギャラハッド御一行は御門…この時代の天皇と謁見してしまう。なお、この時代の御門は美形だが…顎が人より少し長かった。

 

「貴公。名を聞かしてくれまいか?」

「ギャラハッド。此処よりも遥か西に有ります、ブリテンという島国からやって来ました。此方はアルトリア・キャスター、私の部下であり宮廷魔術師でもあります。この幼子はアルクェイド、私の娘です」

 

胃がキリキリと痛む桃太郎を他所に、ギャラハッドと御門は何やら話を続ける。桃太郎にとって御門は本来ならば会えない程の人物…神にも等しいのだ。

 

「ほう!オリンピック?それは面白そうだ…」

「はい。良ければ見学だけでもいかがでしょうか?個人参加も受け付けてます」

 

この時、桃太郎は知らなかった。桃太郎、ジパング代表としてオリンピックに出場することを。

 

 

 

「くっ…異国の若造か…」

「新たな好敵手の登場か…」

「ふっ…だが、財力は我々の方が上だろう」

「ふふふ(なに、私は職人の手で蓬莱の珠の枝の偽物を造らせた。私の勝ちさ)」

 

とある広場に移動したギャラハッド御一行。そこは大きな庭を見渡せるように成っており、少し上がった壇上の所にはかぐや姫と老人…竹取りの翁が居たのだった。一方、彼等から離れた所には様々な金銀財宝を持ってきた4人の貴族が座っていた。

この貴族達は全員が歳は40代を越えており、当時の結婚観からすればギャラハッドと同年代の娘も居るだろうとは思われる。勿論、彼等はかぐや姫に求婚した4人の貴族である。

 

「ふむ…そこの君。君も姫を求めるのかな?」

 

かぐや姫の側に座る翁が告げる。

 

「いや、俺は娘居るし。観光が終わればブリテンに帰るし。未だ、後続の医者を育ててないのでパス」

「「「かぐや姫を嫁に欲しくないの!?」」」

 

ギャラハッドはかぐや姫を求めない。この事に、4人の貴族は驚く。そして、ギャラハッドは翁を見た。

 

「爺さん。悪いことは言わん。アンタ、内臓が弱ってるぞ。最低でも肝臓、胆嚢は確実だ。黄胆がでてやがる」

 

この黄胆という物が出ていればリンパは勿論、肝臓の機能が低下している状態を示してくれている。

 

「手遅れじゃなかったら、俺なら何とか出来るが…」

「ふん、戯れ言じゃろ。ワシは姫が皇族に嫁ぐまで元気でおるわい」

 

とギャラハッドの忠告を不定した翁。だが、翁の言葉を聞いてかぐや姫は表情を曇らした。

 

「しかし……宝はないのかの?」

「もってねーよ、爺さん。永久機関が欲しければ作るが、ブリテンと価値観が違うかも知れないしな。

宝物なんて、持ってても後を託した人が大事にしてくれなかったら埃を被りやがては壊れる。ちょっとまってろ…」

 

すると…ギャラハッドは庭に出ると、魔力放出を用いて音速で空を飛んだ。

 

「飛んだ!?」

「初めての人ってギャラハッドが飛ぶと驚きますもんね」

 

すると…5分後。

 

爆音と共にギャラハッドが帰還。しかし、その手には…

 

「グゥゥォォォオオ!!」

「おら、暴れるな!!このデカブツ!!」

 

立派な翼を持つ、二足歩行で暴れる青いドラゴンを捕獲していた。そのドラゴンは全長十数メートルは有り、ギャラハッドだから抑えられているが普通の人間ならば無理である。

 

「あー、例のお題にドラゴンが有ったけど…コイツでOK?」

「それより、宝を持ってこんか!!」

 

ギャラハッド。ドラゴンを捕獲するが、宝ではないので翁の一言でアウト。

 

「仕方ない。お前は家で飼うか。お前、バハムートね」

 

結果…そのドラゴンはバハムートと名付けられ、ギャラハッドのお宅で飼う結果に。

 

「バハちゃん。庭で大人しくしてろ、そうしないとメラゾーマ使うぞ」

 

ギャラハッドがそう言うと、バハムートは大人しくなり、庭に寝転がる。そしてギャラハッドは部屋に戻ってきた。

 

「ふふふ…私は言われた通りの宝を持ってきましたぞ!!」

「床の用意をせねばな!!」

 

しかし、とある貴族が既に宝を持ってきたのか…彼がかぐや姫とチョメチョメする権利をゲット。なお、この宝は偽物だとか。

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

翁はウキウキだった。かぐや姫が貴族、それも皇族に嫁ぐのだから。これで自分の立場も安定である。

 

「ほう……貴公。父親として間違っているな」

 

だが、そこにおパンティーを被った変態…不倫仮面が現れる。

 

「誰だ!!」

「私は不倫仮面。2人の子供と1人の孫を持つ男だ。

話しは全て聞かせてもらったよ。父親として、一方的な価値観を子供に押し付けるでない。それは子供の為に成らんのだ!!」

 

不倫仮面はそう言い、構える。

 

「あの娘の気持ちを考えた事は?……ああ、無いだろう。私も嘗ては息子の幸せを赤子の時に奪った事があった。そんな私だからこそ、貴公のような間違った親は赦せんのだ!!

おいなりクラッシュ!」

「イヤァァァア!!」

 

先ずは1人を成敗した不倫仮面。

 

 

 

「私は不倫仮面。正義を執行する。数多の人を騙し、自分の娘と変わらぬ娘をフシダラな関係に持ち込もうとした貴様を赦さん!!スピニングファイヤー!!」

「イヤァァァア!!」

 

成敗!!完了!!

 

 

 

一方のかぐや姫。

 

「抜け出して良かったの?てか、フランス語分かるんですね」

「ええ。それにしても、このラーメンは美味しいわね」

 

屋敷を抜け出して、ギャラハッド御一行が泊まってる桃太郎の家でギャラハッドの作った夕飯を食べていた。




変態ヒーローは最低、あと3人出てきます(笑)

次回…日本を観光するギャーさん。

ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで

  • ぐだ子
  • モーさん
  • ガレスちゃん
  • キャストリア
  • 正妻戦争勃発!!
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。