キャメロット城。御存知世界遺産の中枢であり、円卓の拠点だった場所。
「さてと、ケイ先生。覚悟は良いか?」
「覚悟も良いも何もないだろ。取りあえず、ランスロット達からオルガマリー達を助けないとな」
午前7時。そんなキャメロット城にギャラハッド、ケイは訪れていた。ギャラハッドの目的は番組を乗っ取った変態軍団に鉄槌を下すために、ケイの目的は囚われた仲間とオルガマリー所長を救出するためだ。しかし、此処は世界遺産であるキャメロット…宝具の使用は御法度であり、殺傷性能の高い武器も使えない。
「所でギャラハッド…なんでハリセン持ってるんだ?」
「変態どもに生身で戦う愚かな真似はしないさ」
「お前、あの変態軍団をどう思ってるの!?兵器扱いしてないか!?」
武器は使えない。ならば、競馬場の鬼ごっこで使ったハリセンを武器の代わりに使うしかないのだ。
だが、普段はライトアップされている夜のキャメロット城。しかし今は不倫仮面率いる変態レンジャーの手で占領されているのか電気は必要最小限しか着いていない。ならばランタンや懐中電灯を用意して照らしながら進まないとダメだろう。
「ケイ先生。一応懐中電灯」
「魔術は使わないのか?」
ケイはギャラハッドから手渡された懐中電灯を受け取りながらそう言った。別にギャラハッドは魔術で明かりを照らす事も出来る。それはケイも同じであり、別に懐中電灯は必要ではない。
「えっ?懐中電灯は忍刀のように構えれば鈍器になるから」
「オーバーキルするき!?」
そう、懐中電灯は小指の方向に明かりが来るように持てば鈍器にも使える。その上、上から明かりが照らすためか広範囲を照らせるし…相手の視覚を光でショックを与えることが出来るのだ。警備員や軍人もこれを使っている。
ギャラハッドは右手に懐中電灯、左手にハリセンを装備。ケイは左手に懐中電灯を装備。準備は完了だ。
「行くぜ、ケイ先生」
「おう、行くぞ」
そしてギャラハッドとケイによる師弟コンビの夜間任務が始まったのだった。
正門を堂々と開け、ギャラハッドとケイは城の中にはいる。
『フハハハ!!遂に来たか、息子よ!!』
中に入ると…キャメロット城と番組を乗っ取った変態の声が響く。どうやら不倫仮面は何処かでスピーカーで声を届けているのだろう。
「おい、ギャラハッド…」
「マダオの場所は気にすんな。先ずは人質救出が先だからな」
明かりは手に持った懐中電灯だけ。そんな僅かな明かりを便りにギャラハッドとケイはキャメロットの中を進む。そんな時だった。
ブシュューー!!と大きな音と共に白い煙が吹き出したのだ。
「うぉぉお!?なんだこりゃ!?」
「CO2ガスだよ、ケイ先生。バラエティーじゃあるあるだ」
そう、この白い煙はCO2ガスだ。バラエティー番組ではあるあるであり、冷えたCO2を噴出することで白い煙のように見えるのだ。なお、このCO2ガスはドライアイスほど冷たいので直撃を受ければ眉毛や髭が白くなってしまう。
「で…どうするんだ?」
「アークリアクターを設置してる地下室は入れない。彼処に入れる権限を持つのは俺、王様、ゼルレッチ、アルクェイドだけだからな」
ギャラハッドはキャメロットの全てをだいたい把握している。キャメロットの水道設備、電気設備の改良工事を行ったのはギャラハッドだ。アーサー王の時代からの近代化工事を全て担当してきており、大体…何処に何があるのかはギャラハッドは把握している。
「可能性が有るのは…死角となってる中庭。マダオの元部屋、グィネヴィア母さんの部屋、食堂、或いは…離れだな」
工事してた経験か、ギャラハッドの脳内にはキャメロット城の図式が全て叩き込まれている。何処になんの配線が有るのかも把握している…と言うか工事したのだから当然だ。
「じゃあ、離れに向かうのがベストだな」
「ああ、だけど…此処から離れに向かうには1階の通路を通らないと」
離れに行くためには1回の通路を通り、外庭に出て向かう必要がある。だが、その道中にどんな危険が有るのか分からない。ギャラハッドとケイだけなら兎も角、撮影スタッフも居るのだから…そこまで大事な事は出来ない。
「よし、行こう。流石のマダオ達も撮影スタッフには危害を加えないと思う」
「ああ、そうだな」
しかし、行かなければオルガマリー達は救えない。ギャラハッドとケイは……撮影スタッフに危害がこない事を祈りながら、ギャラハッドとケイ+撮影スタッフは1階廊下へと足を進めた。
1回廊下。
歴代円卓の写真や歴代国王(代理含む)の写真等が飾られた区間をギャラハッドとケイは歩く。
「しかし…写真写りは良いな」
実質の初代国王(2014年に女王と判明)のアルトリア・ペンドラゴン。
子供の居なかったアルトリア。そんな彼女の次の国王と成ったのはガウェイン。アルトリアに何かが有れば丞相であるガウェインが国王代理を務めるためだ。
ガウェインの次はガウェインの息子のフローレンス……ではなく、まさかのギャラハッド。まあ、ギャラハッド本人は「俺が王?血筋的に無理だろ、だから代理で」とは言っていたが。
ギャラハッド(本人は否定)の次に国王と成ったのはアルクェイド。アルクェイド女王の統治がうん百続き、まあその間にリチャード獅子心王等の連王がアルクェイドの下に誕生はしたが…今ではアルクェイドは一歩引き、御存知のロイヤルファミリーがイギリスを統治してる。
「アルトリア、ガウェイン、そんでお前。俺が生きてたのはギリギリ此処までだな」
「良く言うよ、80まで生きたくせに」
「うるせえな、お前だって俺が死ぬときに小さくお父さんなんていってんじゃねーよ。お前の親父はランスロットだろ」
「端から見たら、アンタの方が父親らしいことしてるけどな、ケイ先生」
なんかしんみりする事を言っているケイとギャラハッド。ケイは80歳の時に老衰しており、その際に国王と成ったギャラハッド(本人の中では丞相)はケイの死に目の際に「お父さん…ありがとう」と小さく言ってたのだ。
「なんでアンタ知ってるんだよ」
「耳は未だ元気だったんだよ。スタッフも覚えとけ。人間って、老衰のギリギリまで耳は元気だぜ?」
そう、医学にこんな言葉がある。生物が老衰するギリギリまで聴覚は健在であり、言葉を認識できるのだ。
「この時…俺、嬉しくて泣いたわ」
飾られた歴史的展示物である歴代王の写真。四代目国王であるアルクェイドの写真の前でギャラハッドとケイはとまり、ギャラハッドは当時を思い出す。
「俺はお前が王に成った時もだよ」
「えっ?俺は丞相と国王代理だろ?」
「そう思ってるのはお前だけ」
ゆっくりと時間を忘れて展示物を眺めるギャラハッドとケイ。そんな時であった。アルクェイドの隣に本来はない写真が飾られていたのだ。
五代目国王ジュウシマツ・ジュウショク。
何処から見ても鳥のジュウシマツ。そのジュウシマツの正面写真を歴代王の写真に加工して展示されていたのだ。
「ジュウシマツ・ジュウショク!?」
「プッハハ!!」
まさかのジュウシマツ・ジュウショク。当然、笑ってしまったケイとギャラハッド。笑ってしまった為か…
『デデーン。ケイ、ギャラハッド…アウト』
「ふぁ!?なんで俺も!?」
ギャラハッドとケイ。お尻を叩かれる。だが、ギャラハッドは服の裏地に描いたルーン魔術による、非対称性電磁メタマテリアル防御フィールドのお陰かダメージはない。
「ケイ先生。行こうぜ」
「お前…マジでその魔術チートだわ」
先に進む2人。
壁には歴代円卓の集合写真、ガウェインの戴冠式の写真、ギャラハッドの戴冠式、アルクェイドの戴冠式の写真が飾られている。だが、歴代円卓の集合写真は世代を重ねることに少なくなっていく。当然だが、円卓の椅子は前任者より強いことが条件であり…前任者より強くなくては椅子に弾かれる。その為か、前任者より強い人材はやがて現れなくなり少なくなり…やがてはアルクェイド1人だけと成ったのだ。
ガウェインの後に座った者は居ない。ランスロットは…不倫仮面と成ったので座れたのは居ない。ギャラハッドは円卓最強なので当然だ。
その時だった……
「グゥオオオオ!!」
何かの雄叫びが聞こえる。何事かと思い、ギャラハッドとケイが後ろを振り向くと…そこには
「「アロサウルスが来た!?」」
そこそこ大きな肉食恐竜 アロサウルスがギャラハッドとケイ目掛けて襲ってきたのだ。このアロサウルスは実はアロサウルスではない。日本出身のバーサーカーのサーヴァント 鬼女紅葉である。まあ、生前は人だったが…本気を出さない限りはアロサウルスの姿と成っている。なお、彼女のマスターであるカリンちゃんは新宿在住のギャルJCである。
「そこまでだ!!ギャラハッドよ!!変態レンジャーが1人、ぺドフィリアマスク!!只今、見参!!」
更に前方からはおパンティーを被った変態が1人、ぺドフィリアマスクが現れた。因みにぺドフィリアとは13歳未満の子供の事を指しており、歴史が趣味の方は彼の正体が分かったのでは?
「ギャラハッド…どうする!?」
「仕方無い…突破する!!」
後ろのアロサウルス、前のぺドフィリアマスク。逃げ場はない…突破するしかない。
ギャラハッドとケイは走りだし、ぺドフィリアマスクに立ち向かう。
「来るが良い!!」
ぺドフィリアマスクは腰を振りながら迎え撃つ。だが、ギャラハッドはぺドフィリアマスクの首を掴み、渾身の握力で握り締める。
「いだだだだ!?痛いんですけど!?」
「お前を囮にする!!」
ギャラハッドひそう告げ、ぺドフィリアマスクを鬼女紅葉に向かって投げた。
「熟女はムリー!!」
ぺドフィリアマスクは紅葉に向かってそう叫ぶ。その瞬間…
「ガブリ」
「ほんげー!!」
鬼女紅葉のアギトに捕えられ、ぶんぶん振り回された。
「ケイ先生!!」
「お前…ひでーな」
だが、前は空いた。ギャラハッドとケイは1階廊下を無事に突破した。
外庭…
「此処は…特に何もないか」
外庭には様々な植物が植えられており、植物園のように成っている。桜、枝垂れ桜、桃、リンゴ、楓…そしてメタセコイヤ等が植えられている。
「普段はライトアップされて綺麗なんだけどな」
外庭…地面の下にある配線の都合上、変態軍団が手出しを出来なかった模様。
そして離れに到着し、離れの扉を開けると。
「むーむー!!」
「助けなさいよ!!」
「やっと来たか」
「おせーよ」
オルガマリー所長。ヒナコ。エミヤ。ランサー。そしてボールス。彼等が亀甲縛りで拘束されていたのだ。
「なんでお前達、亀甲縛りなんだよ」
ギャラハッドは四次元空間から短剣を取り出して、オルガマリー達を縛るロープを切って彼女達を解放する。
「そらよ、行くぞ」
「やっと自由よ…」
「亀甲縛りって胸がキツいのよ…」
なんとか解放された人質。しかし……
『警告!!サー・ケイとギャラハッドが人質を救出!!これより迎撃せよ』
「不味い!!逃げるぞ!!」
だが、人質を救出した事が不倫仮面にバレる。ギャラハッド達は大急ぎで離れから出て、全速力で逃げる。
「逃がさんぞ!!息子よ!!エクスタシィィーー!!」
「覚えておけ…変態こそが正義なのだよ!!」
だが、背後から不倫仮面と変態仮面が迫ってくる。
「逃げるんだよぉぉお!!」
キャメロット城で宝具や攻撃魔術は使えない。だからギャラハッド達は全速力で逃げる。
外庭を抜け…
「ボールス!!」
ボールスが不倫仮面に捕まったが、気にしてはいけない。
廊下を抜けて…
門を抜けてそれでも走り抜ける。
「そこまでだよ…息子達よ」
だが、ギャラハッド達は不倫仮面と変態仮面に追い詰められる。
「どうする?」
「ここじゃ宝具は使えないだろ」
「不味いわよ…」
しかし、ギャラハッドは笑みを浮かべていた。
「此処はギャラハッド資料館。早い話、俺の円卓時代の家だ」
だが、彼等は知らぬまにギャラハッド資料館…ギャラハッドの土地にたどり着いていたのだ。
「自分の土地では使って良いよな?」
ギャラハッドはそう告げ、アロンダイトを取り出す。
「まっ待ちなさい!!息子よ!!」
「それに、此処は昔…俺とアルちゃんが経営してた孤児院だった名残か、地面の下には数多の飛雷神のマーキングが仕込んである」
そしてアロンダイトの刀身が青く輝く。
「
「「ほんげぇぇぇ!!」」
そして不倫仮面と変態仮面はぶっとばされ…夜が開けるのだった。
午前10時。
仮眠を取ったケイ達はギャラハッドと別れ、宿のロビーにやって来ていた。
「どうも、女将のアルトリア・キャスターです」
「女中のラウラです」
「女中のスペシャルウィークよ」
「女中のバゲ子だ」
女将役キャストリア、女中は妖精騎士トリオであった。
「女将達はお前かよ!!」
ケイ達の笑ってはいけないは無事に終わった。
活動報告にも載せましたが、円卓時代のネタが多すぎてカルデア編がまだまだ辿り着けそうにないので…同時進行で書きます。
章は分けますが…書いたばっかの奴は最低数時間は一番下の最新話の所に起きますが、時間が経てば該当する章の所に移動させます。
なので、ヒロインアンケートは勝手ながら終了させてもらいます。つまり、正妻戦争勃発!!正妻は…アルちゃんになりそうだが、第2夫人の争いで大惨事正妻戦争に成るかも(笑)
ヒロインどうする?期限はブリテンオリンピック開催まで
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ぐだ子
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モーさん
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ガレスちゃん
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キャストリア
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正妻戦争勃発!!
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その他