マシュのお兄ちゃん~ENTAKU最強~   作:静かなるモアイ

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オルガマリー…生存フラグ。


役者は揃った。いざ、ゆかん!!

「知ってると思うが、ケイだ。ギャラハッドの保護者をしていた。宜しくな、ガキンちょども」

「僕、クー・フーリンです。気軽にシゲちゃん、リーダーって呼んでね。クラスはファーマーです」

 

シャドウサーヴァント2体を近代兵器を用いたギャラハッドの手で無事に倒すことが出来たカルデア御一行。そんなカルデア御一行に新たな仲間が2人合流した。それは生前からギャラハッドの保護者兼ツッコミ係りをしていた、お酒と競馬が趣味のケイ先生。そしてケイ先生がグランド・ルーラーことマスターオブシルバーことオーディンから推薦で同行したファーマーのサーヴァント、クー・フーリンである。

 

「偉大なケルトの大英雄も来たんなら、余裕ですよね!!所長!!」

 

本来の歴史ならクー・フーリンはケルト神話最強の大英雄として伝わっている。いやケルト処の話ではない。その強さはケルト式ヘラクレスと言える程の強さを誇り、城をぶんまわすわ、ゲイ・ボルクの投擲で城壁を何枚も貫通して相手をぶっ壊すわ、滅茶苦茶脚早いわ、魔術の腕前もキャスタークラス真っ青だわ、心臓壊れても暴れまわるわとやりたい放題。アーサー王真っ青な強さである。

 

そんなクー・フーリンが仲間に成ったためか、藤丸は物凄く嬉しそうだ。しかし、皆さん…このクー・フーリンの言葉を思い出して欲しい。このクー・フーリン、クラスはランサーでもキャスターでもなくファーマーと名乗ったのだ。ファーマー……つまり農家のサーヴァントという事である。

 

「えっ?ケルト神話最強の大英雄ってコンラじゃ」

「確かにクー・フーリンは農業や建築関係の英雄よね?奥さんはスカサハだけど」

「あっコンラなら私も知ってる」

 

ひそひそと話をするマシュ、オルガマリー、立香の3人。そう、この世界ではクー・フーリンは武力の英雄ではない。農業や建築で人々の暮らしを支えた英雄なのだ。

クー・フーリンは自分から周囲の人にシゲちゃんorリーダーと呼べと言っており、本名は城島セタンタ茂。クー・フーリンという名前は、クランという人物の犬を可愛がり、そのワンちゃんの犬小屋を新しく作ったのが由来である。けしてクランの番犬ではないのだ。

 

「あー…それはオーディンさんから聞いたけど、並行世界の僕やな。少なくとも僕やないで?だって僕は物騒なことは嫌いやし、僕はアイドルやからな」

「アイドル?」

「実は僕、前世があるんよ。前世はアイドルグループのリーダーをしていて、YARIOってアイドルグループを率いてたんよ」

「「「なんだってぇぇーー!!」」」

 

クー・フーリン…いや茂フーリンの言葉を受けて、立香、マシュ、オルガマリーは驚いた。そりゃそうだ。普通ならば前世はあると思うかも知れない。しかし、記憶を持って転生するなんて誰が思うだろうか?

 

(おっ!俺と同類だ!!しかもYARIOのリーダー!?マジで!?筋肉バカのお父さん…あの伝説的グループのリーダーの生まれ変わりだったのか!?)

 

同じく前世持ちのギャラハッド。言葉には出さないが、茂フーリンの前世が、誰もが知っている大人気農業建築アイドルグループのリーダーだったとは驚きだ。

 

「そうだった。ギャラハッド…俺から色々と聞きたいんだが。俺とリーダーがこの特異点に飛ばされる前、グランド・ルーラーのオーディンから聞かれたんだが…」

 

休憩と情報共有を兼ねてか、ケイはオーディンから言われた()()()()()()()()()()()()選んでギャラハッドは勿論のことカルデアからやって来た立香、オルガマリー、マシュ、そして藤丸に伝えていく。

 

「お前はオーディンからの指示で、グランド・セイバーとしてこの特異点にやって来たんだよな?だとしたら、お前はこの特異点についてオーディンから聞いてないか?」

「確かに…俺はグランド・セイバーとして抑止力でやって来た。だが、なんの縁か…死にたくないって願ったマスターに呼ばれたのか、マスターと契約した状態に成ったな」

 

そう、ギャラハッドは立香の願いに叶える形で冬木に現れたのではない。本来ならオーディンからの指令で、冬木の特異点の解決…及び原因調査で派遣されたのだ。だが、結果的にギャラハッドはどういう訳か呼び出された瞬間に立香と契約している状態と成っており、グランドでありながら普通のサーヴァントと同じく契約している状態と成ったのだ。

 

「この特異点は特異点に成る前から俺は訳あって関わっている。

何故なら、10年前の冬木で起きた聖杯戦争。俺は裏ルートで召喚されたグランド・キャスターとそのマスターが聖杯戦争に介入し、7組が7組+もう1つのキャスターの合計8組の聖杯戦争となった戦争で…グランド・キャスターを停めるためにオーディンの助力でセイバー枠として参戦した聖杯戦争でも有るからな」

 

なんという事でしょう。ギャラハッドは見事に暴露してくれたが、この冬木で10年前に起きた聖杯戦争…なんとギャラハッドはセイバーの枠で参戦していたのだ。しかも、裏ルートで参戦した8組目のグランド・キャスターペアを停めるために割り込んだのでグランド・セイバーとして参戦している可能性が高い。

 

「「「なんだって!?」」」

「当時のマスターは身重の妻とお腹の我が子を何としてでも、聖杯戦争の呪縛から助けたかった。だが、妻の実家がそれを赦さない。まあ、Win-Winとして俺がセイバーとして当時のマスターに召喚された訳だ」

 

「俺はグランド・キャスターペアを停めるため。当時のマスターは妻子を救いたい。見事に利害が一致した俺達は、マスターの奥さんの実家を半殺しにし、マスターの奥さんのお腹の赤ちゃんを胎児手術で治療し、アルクェイドに奥さんを預けて冬木に飛んだ。

だが、冬木で待っていたのは俺VS他の陣営+グランド・キャスターペアだった」

 

しかし、冬木で待ってたのはギャラハッドVS他の陣営+グランド・キャスターペアという絶望の布陣。そりゃ、あのギャラハッドが出てくると分かれば全陣営は手を組んでギャラハッドを潰すだろう。

 

「まあ、俺は他の連中を返り討ちにした。だけど、聖杯戦争での聖杯はサーヴァントが6人倒れれば願望器として完成する。

その瞬間…グランド・キャスターのマスターは大金、グランド・キャスターは何かを願ったんだろうな。だが、グランド・キャスターのマスターがその時に世界の破滅に関する事を願わなかった為か…俺の活動限界が来てしまってな。俺は普通のキャスターが巻き込んだ少女の手術をしてから座に帰った。まあ、特異点と成っている事はあの後に…誰かが歴史介入したんだろうな。シャドウサーヴァントは俺が10年前闘った奴等とは別だ」

 

だが、10年前の聖杯戦争。ギャラハッドVS全陣営の勝負は結果論だけで言えば全陣営の勝利となった。何故なら、全陣営のグランド・キャスターは生き残り…他のメンバーはギャラハッドの手で倒されて願望器が完成。ギャラハッドは生き残ってたが、グランド・キャスターペアが願いを叶えた為に結果的にはギャラハッドの敗けである。

 

「そのグランド・キャスターとマスターの名前って分かるかしら?」

 

オルガマリーが興味本位で聞く。すると、ギャラハッドはあっさりと教えてくれた。

 

「マリスビリー・アニムスフィア。グランド・キャスターの真名はソロモン」

「お父様!?お父様が10年前の聖杯戦争に参加してたの!?それに、ソロモンですって!?」

 

ギャラハッドが告げたグランド・キャスターの真名とマスターの名前。10年前のグランド・キャスターのマスターはマリスビリー・アニムスフィア、それはオルガマリーの父親だったのだ。

 

「その時は特に世界の異変は無かったが、特異点と成ってることは誰かが横槍をいれたら変質する程に不安定だったんだろうな」

「成る程。それと、もう1つだ。オーディンが言ってたが、カルデアと東京都立川、後はイギリス以外の人理が焼失したそうだが…聞いてるか?」

「それも聞いた。イギリスが無事なのは俺とゼルレッチが防御術式をキャメロット城を軸に仕掛けてたのと、アルクが居たからだろうな。立川は分からないが…その調査にグラレッドが向かってる」

 

ギャラハッドはそう告げると、1人で立ち上がる。

 

「ちょっとカルデアの指揮官、ソロモンのそっくりさんと話したいからちょっと離れるわ。立香、マシュとオルガマリーはケイ先生達とスキンシップしてくれ」

 

ギャラハッドはそう告げ、歩いて30メートルほど離れる。そして…

 

「ソロモン、聞こえるか?」

『あのね、僕はソロモンじゃないよ』

 

カルデアに通信をかける。

 

「エレイシア。ゼルレッチに連絡は繋がるか?」

『はい。繋がりますよ』

「ゼルレッチに言って、立川で調査してるトールをカルデアに呼んでくれ。それと、あのオルガマリーちゃん……肉体は死んでるだろ?」

 

ギャラハッドの言葉を受けて通信に出ていたロマニ達は頷いた。事実だ、オルガマリーは魔術刻印が有った頭部を残して爆発で跡形もなく消し飛んでいる。

そりゃあ、大声で生きとったんかわれぇぇ!!なんて言われれば当然だ。

 

「身体の一部は残ってるか?」

『それなら問題ないよ。でも…』

「トールのムジョルニアなら問題はない。トールにオルガマリーが帰るための肉体を治してもらえ。それなら所長は助かるぞ」

 

このレイシフトが終えてカルデアに帰還しても、オルガマリーには帰るための肉体がない。なのでこの特異点を解決してもオルガマリーはカルデアに帰ることが出来ず、死んでしまうのだ。

だが、戻るための肉体が有れば話しは別だ。オルガマリーは前と同じ様に日常に帰る事が出来るのである。

 

「という訳で頼んだ。今すぐに」

『なんのようだ。グラブル-』

 

と…新たなホログラム状の人物がギャラハッドの前に現れた。その人物は赤い髪を女性のように伸ばしたmuscleな青年。だいたい、muscleレベルは勇次郎ほどは有るだろう。

 

「おっ、速いなグラレッド」

 

グラレンジャーの1人、グランド・バーサーカー トールである。

 

「取りあえず…生首の遺体を元に戻してやってくれ。魂は此方に来てるから、肉体さえ有れば無事に復活する筈だ」

『ああ、容易い事だな』

 

そしてグラレッドことトールはカルデアの職員の案内で、生首の所に向かっていった。

 

オルガマリー…生存決定!!

 

 

 

 

 

 

 

「何が…あった…ランスロット!!」

「ふっ、並行世界の王よ。覚えておけ…変態こそが正義なのだよ!!

息子よ、パパが助太刀に行くぞ!!」

 

その後、女性の甲高い悲鳴が木霊した。

 




次回…冬木の特異点 解決!!

シグルドとカドックどうする?リメイク前と同じにする?

  • 原作通りで
  • リメイク前と同じ、殺菌兄貴とマイフレンド
  • タヒねぇぇぇ!!雑菌がぁぁあ!!
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