立香が新たなサーヴァント 交響曲第5番 運命を召喚してから数時間後。ギャーさんが繰り出したミサイルの雨でローマ連合の兵士や将軍の皆様が吹き飛び、奇跡的にミサイルの雨を潜り抜けたエリートな兵士達がコンラによる遠距離投石(原典クー・フーリンも好んで使う。相手は死ぬ)によって狙撃されたりしてフルボッコにされてる頃。
「なんか疲れた……」
ぐったりと立香は疲れはてていた。無理もない、立香は民間人で魔術師の素質があるとは言え……マスター適正とレイシフト適正がイレギュラーなだけの高校生。自身の魔力と金平糖の力でサーヴァントを呼び出せば疲れはてていたしまい、一時的にぐったりとしてしまう。
「まあ、でも良くやったわ。そして運が良かったわね」
そんな立香はぐったりとした状態であるが、ローマ帝国からカルデア側へと割り当てられた自由スペースでソファーで寝転がるように寛いでいる。ぶっちゃけ、歩くのもしんどく……少し休憩したらご飯程度は食べられそうだ。
立香の側では同じくDチームの秋葉、秋葉のサーヴァントである森蘭丸にグランドランサーのコンラ、そして立香が新たに召喚したサーヴァントである運命のことをコゼットと呼んだオルガマリーである。
「お代わりを要求します」
運命は良く食べる良く食べる。立香からの魔力供給が足りなかったのか、はたまたマシュと同じく完全な肉体がある為なのか良く食べている。
運命が食べているのはギャーさんが「腹減ってたら食べろ」と言って作ってくれたパンケーキであるが、本来ならこれは立香を含めて皆で食べるつもりで焼いたのだが……その半分以上を運命は食べてしまったのだ。
「どんだけ食べるのよコゼット……」
はぁと溜め息を吐き出すオルガマリーであったが、その顔は何処と無く嬉しそうだ。
一応、運命に関してはギャラハッドの手で調べられた。そもそもいくら有名であり、世界的に知名度を誇るクラシック音楽がサーヴァントに成れるのだろうか?戦艦やボイジャーという無機物サーヴァントと違って、そもそも無機物ですらない。
ギャラハッドの診断の結果、運命はマリスビリーにデミ・サーヴァントの実験台にされたが実験で死亡した少女の亡骸に宿ることで誕生した奇妙なサーヴァントであった。
「オルガマリーさん。そのコゼットって?」
ふと、立香が誰もが気になっている事を代わりに聞いてくれた。オルガマリーは運命の事をコゼットと呼んでいる。それにゼルレッチとギャラハッドの話が終わった後、ギャラハッドからゼルレッチが家宅捜索したマリスビリーの工房の資料を見せて貰ったが、その瞬間にオルガマリーは全身の力が抜けて崩れ落ちるように座ってしまった。まあ、尊敬していた父親がマシュ以外にもデミ・サーヴァントの人体実験を繰り返しており、あろうことかその全てが実験で死んでいたのだから仕方がない。
「昔ね……私のお父様……前所長は慈善事業として孤児院を経営してたの。コゼットはその孤児院で出会ったの。私が小さい頃ね……そこでコゼットと出会ったの。他にも友達が出来たわ……だけど、魔法使いゼルレッチが調べてくれた資料で知ったの……その実態を」
オルガマリーは拳を強く握り締めた。無理もない、父親が慈善事業でやっていたと思っていた孤児院は……実験台集めの為に拠り所のない子供を集める場所だったのだから。
魔術師は平気と人体実験も行う。それは身内でも変わらず、根元にたどり着く為なら親も子も全てを利用する。そんな魔術師であるマリスビリーに利用された孤児院の子供達……そんな子供達の中でもオルガマリーと友人に成ったのが、コゼット……運命の素体と成った少女だった。
マリスビリーはコゼットを含めた多くの子供達で実験を行った。実態のない音楽のデミ・サーヴァントを作ろうとした、神霊のデミ・サーヴァントを作ろうとした、天使や魔神のデミ・サーヴァントを作ろうとした、しかしその全ては失敗した。そしてデミ・サーヴァントに成れるようにと産まれる前から調整を施したマシュを産み出してギャラハッドの素体として調整を施した。
「確かに彼女は交響曲第5番運命のサーヴァントとして蘇生した。だが、コゼット本人の自我は無いぞ……脳死した肉体にサーヴァントの自我が合わさった感じだからな」
すると、そこに飛雷神でギャラハッドが飛んできた。
彼の言う通り、コゼット本人の自我は既にない。運命の身体の中の自我は脳死してホルマリン漬けに保存されていたコゼットの身体に宿った、交響曲第5番運命の自我なのだから。
「ギャラハッド……そんな言い方」
「だが、人間の心はそんな簡単に消えはしない。過去の症例から、臓器移植した結果……ドナーの記憶が見えたり、更には好物までドナーと同じものに変わったという話が多々ある。だから、諦めなかったらコゼットとしての記憶が戻るかも知れないぞ」
そう、ギャラハッドの言う通りである。事実、人間の記憶や感情は脳以外にも宿るのではないかと言われている。何故なら交通事故や病気で亡くなり、他者に臓器を提供したドナーの記憶が出てきたり……同じものを好きになったりとするケースが何度も報告されているのだ。
「なのになんでマシュには俺の趣味が1つも受け継がれないんだ?」
「お前みたいなヤツがもう1人増えたら、この世が終わるわ!!」
コンラのツッコミが響いた。もし、マシュもギャーさんのようなハジケリストに変貌してしまえば……ギャーさんが2人に増えるのでこの世が終る。
「冗談だ」
「「「現実になって欲しくない冗談堂々の1位だわ!!」」」
「まあ、それより……問題は運命……いやマシュもギャラハッドなんて呼ばれてないし、オルガマリーの為にもコゼットと呼ぶか。コゼットはカルデアで召喚された他のサーヴァントと違う……死んだらお仕舞いだ」
ギャーさんが真面目に告げる。とは言っても、これはギャーさんがロマニやダ・ヴィンチちゃんに聞いたことではあるのだが。
特異点修復が始まってからカルデアが召喚したサーヴァントはカルデアのデータベースに登録される。登録されたサーヴァントは仮に倒されて座に帰っても、データベースを用いて呼び出せるらしい……そんなバカな。
しかし、ギャーさんやコンラのようなグランドサーヴァントには対応しておらず、赤兎馬や沖田さんが対象とのこと。だが、運命=コゼットは出自が実験台の遺体に交響曲第5番運命が憑依して爆誕したサーヴァントであり、残念な事に死ぬ=肉体が破壊されれば2度と呼ばれることは出来ない。
「なので……俺が側に居なくても自衛出来るように、コゼットとマシュは俺が鍛えま~す。
そしてマスターである立香への指導は彼が立候補してくれた」
ギャーさんが指パッチンすると、扉が開き……1人のオカマが現れた。
「立香ちゃん!!私にお・ま・か・せよ!!」
Aチームにサバイバル技術を伝授した頼れるオカマ、優しき暗殺者ペペロンチーノ先生である!!
「今日は遅いから明日、実地訓練開始。なに、少なくともガウェイン相手に防戦出来る程には鍛えるから安心してくれ」
「円卓トップクラス相手に防戦出来たら、時代の覇者に成れるわ!!」
コンラがツッコミを響かせるが、ギャーさんは飛雷神で消えた。
翌日。
ローマ市内から少し離れた原っぱ。そこにギャーさん+ペペロンによる特別レッスンを受けることと成ったマシュ、コゼット、立香、そして立香達が心配で着いてきたケイ先生(ツッコミ)とオルガマリーはやって来た。
「今から楽しい実地訓練の始まりだ」
ガシャコン!ギャーさんは四次元空間から第七聖典を取り出しては、変形させて右手に持つ。どうして第七聖典なのかと言うと、立香に見て貰ったが……どうも交響曲第5番運命はアーチャーのサーヴァントという事らしく……剣がロングレンジライフルに変形するとのこと。ならば同じような事が出来る第七聖典を選んだのだ。
ギャーさんは第七聖典の内、片刃の長剣とライフルを組み合わせてブレードライフルを選択したようだ。
「先ず、マシュ。冬木以外で実戦経験は?」
「ありませんよ……てか、殆どの敵はギャラハッドさんが吹き飛ばしていたじゃ有りませんか!!冬木で合流してからも、もちろんフランスでも!!」
「そうだっけ、あとお兄ちゃんだ」
原作……ギャーさんが爆誕せず、スタイリッシュ自害を選んだギャラハッドが産まれてマーリンの予言通りに進んだ世界では、マシュは最後のマスターと共に人理を修復させる。その世界軸ではマシュは豊富な戦闘経験を得るのだが、残念な?ことに此処ではギャーさんと愉快な仲間達……現地合流のサーヴァントが主に戦ったので残念ながら戦闘経験は浅い。
「マシュは楯以外も使えるようになれ。ポリシーに反する、命を奪う事が嫌なら文字通り楯を万全に扱えるようになって……仲間を護れ。戦いは基本的にはチームを組んで行う、一騎当千の英雄は沢山いるが、万能じゃない。
俺だってツッコミが居ないと満足にボケれないしな」
「その通りだが……最後のは余計だろ。てか、誰がツッコミだ!?」
ギャーさんは文字通り万能過ぎる。魔術、魔術の応用、遠距離、中距離、近接、防御と隙がない。
だが、他の英雄はどうだろうか?沖田さんは剣の達人であるが遠距離は出来ない。我等が家政婦のエミヤさんは様々な宝具を投影できるが、やはり一点特化の英傑には劣る。カルデアで立香と名かが良い人達だけで様々な個性があるのだ。
「そしてサーヴァント達が持つそれぞれのハーモニーを束ねて、コンビネーションを産み出してあげるのがカルデアのマスターよ。
彼らの力を万全に引き出し、掛け合わせて何倍の力を引き出させる必要があるのよ」
とギャーさんの説明に続いてペペロンチーノも言う。カルデアのマスターは普通の聖杯戦争とは異なり、サーヴァントの連携などが非常に大事だ。故にサーヴァント同士の連携を産み出して……その力を掛け合わせて何倍にも引き上げることも必要される。
「おっと、良いところにキメラが居るな。よし、見ておけ」
ギャーさんはそう告げキメラに向けて歩いていく。そして第七聖典ブレードライフルをブレードモードで構えると、地面を蹴って走り出した。
「ぐるる!?」
当然、臨戦態勢になるキメラ。
「先ず。相手を見極めろ…此方の攻撃が防がれる場合もある。先ず、攻撃が通りやすいところを攻撃だ」
襲いかかるキメラ。だが、ギャーさんはキメラの攻撃を見切り……キメラの左足を根本の間接を狙って両断する。左足を失ったキメラはバランスを崩して勢い余って転がってしまう。
「ぐる!?」
そしてキメラが気が付いた時、キメラの眼前には第七聖典ブレードライフルをライフルモードで構えるギャーさんが立っていたのだ。カチ、ズギャァンと音が聞こえた瞬間……キメラは動かぬ骸と成り果てた。
「見てたか?よし……やってみろ」
ギャーさんはそう告げ、飛雷神で立香の隣にワープした。
「まあ、サーヴァントだから必然的に戦い方は本能としてあると思うし……オルガマリーが言うにはマシュは楯は使えてるしな。
よし……2人の連携であのキメラを倒してみろ」
「そして立香ちゃん、運命ちゃんとマシュちゃんのハーモニーを感じて2人の力を引き出すのよ」
「行くよ……2人とも」
ギャラハッドという絶対的最強が居るとは言え、場合によってはその最強に頼れない時も必ずある。立香は自分達が強くなるために、マシュとコゼットと共にキメラに立ち向かう。
そして……
「じゃあ、最後は俺とのぶつかり稽古だ。お兄ちゃんが胸を貸してやろう」
最後は
「でたぁぁあ!!お前が大人に成ってから頻繁に起きて、ブリテンの新人騎士が誰もが通る地獄ぅぅう!!」
ケイの叫びが響き、マシュとコゼットが空を舞う。序でにケイも空を舞った。
『此方……キリシュタリア……本部聞こえるか?謎のサーヴァントの攻撃を受けている……直接攻撃じゃないが、仲間が次々と高熱で倒れていく。私も高熱で動けない……最初は風邪かと思った……だが違う……サーヴァントも同様の症状を発してるし…………なにより蚊が異常に多いんだ』
ガリアに居るキリシュタリアからのSOSが届いた。
次回!!ギャーさん、ガリアに向かう。そこではキリシュタリア達が高熱で戦闘不能に!?
ギャーさん「マラリアか。次の特異点から全員予防接種だな」
曲がサーヴァントになるなら、風刺画とかで擬人化?された事がある病気はサーヴァントに当然ながらなる。
ギャーさんとダ・ヴィンチちゃんに再現して欲しいシリーズ
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ガンダム
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マクロスクォーター
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宇宙戦艦ヤマト
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メタルギア
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サメライド
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カニタンク
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仮面ライダーのバイク
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アームズフォート
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戦いは数だよ……兄さん
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GANTZの装備(出来るだけ再現)