『吸血鬼異変』
それは、幻想郷史上”最悪の異変”と呼ばれる異変である。
事の始まりは、紅魔館がこの幻想郷に転移する前、紅魔館先遣隊がこの幻想郷にやってきた。
それが、悲劇の始まりとはこの時の幻想郷の住民も、紅魔館の住民も予測できないものであった。
先遣隊は、紅魔館”七代目メイド長”十六夜 マリアを含めた10名。役割は、紅魔館転移範囲の指定と幻想郷における事前情報の収集だった。
転移から9日目にして、紅魔館先遣隊に300もの妖怪組織の軍勢が攻め入った。
この際、紅魔館”七代目メイド長”十六夜 マリアは、他のメイドを逃がすために殿を務め、その圧倒的な戦力を全滅させたのち、消息不明とされていた。
その後、紅魔館が転移後、八雲紫は紅魔館と”第一次紅魔不可侵協定”*1を結び紅魔館と幻想郷は、平和的解決をしたかのように見えた。
しかし、これこそ・・・幻想郷を恐怖と絶望のどん底に叩き落す最初に過ぎなかったのだ。
=幻想郷縁起『異変編』42ページ『吸血鬼異変の始まり』から一部抜粋=
~~~~~~~~~~~~
「良い夜だな。八雲紫。」
「・・・ええ、いい夜ですわね。」
重苦しい雰囲気。星一つない夜空には恐ろしいほどの赤く丸い月が浮かんでいる。
紅魔館の騒動を検知し、確認しに来た八雲紫は・・・恐ろしさほど感じる赤い槍を持ったレミリア・スカーレットに対し・・・気圧されていた。
だが、八雲紫とて大妖怪。たかが、蝙蝠の擬人化の小娘などに怖気づくはずなどなかった。
「こんなにも、いい紅い月なのだ。どうだ?月見でも・・・」
「残念ながら、私は多忙の身。これで退散させていただきますわ。」
紅い月を眺めながらのレミリアから、一歩、また一歩と下がる紫。
変わらず言うが、八雲紫は気圧されて怖気づいているわけではない、これは戦略的撤退の準備だ。
「まあ・・・飲むものは、貴様のその血だがなぁッ!!」
瞬間、レミリアが全力を持って手に持つ赤い槍”グングニル”を八雲紫に向かって投擲した。
八雲紫は瞬時に隙間を展開し、自身を隙間に格納する。
「あ・・・あぶなかっ・・・なっ!?」
瞬間、隙間の空間にひびが入りそこから赤い槍が飛び出す。
しかしそれ以上、こちらに来ることはない・・・どうやら隙間の空間の壁を壊すだけで止まったようだ。
そこまでして、八雲紫は自身が襲われたことに関して怒りが湧き始める。
「藍!!」
「ここに、いかがなさいましt「今すぐ、幻想郷全戦力を持って紅魔館を排除なさい!!これは絶対よ!!」は、はっ!!」
自身の式神”八雲 藍”に命じて、紅魔館を怒りのままに排除しようとする。
もはや、紅魔館が来たことによる利益など忘れ、ただただ報復しようとしか、頭になかった。
「よくも・・・よくも私の幻想郷にやってきて、この私に牙をむいたわね・・・その蛮行、精々後悔すればいいわ!!」
あははははっ!!と、高笑いが隙間の空間にむなしく響く。
・・・しかし、のちにこの判断が・・・八雲紫の信用をほぼ無くすような行為になることは明らかであった。
一つ、紅魔館・幻想郷、双方において交流を図り、相互の理解を深める。
一つ、幻想郷が危機に瀕した際には、その戦力の3割を八雲紫に譲渡すること。
第一次紅魔不可侵協定の内容を抜粋。
読者はどっちを応援したい?
仮につくとしたら・・・
-
レミリア派
-
フラン派
-
紫派
-
ちくわ大明神