「綺麗な羽のお姉さん!名前は?」
「私は、フランドール。フランって呼んでね?」
「うん!」
かわいい子だなぁ。
「そっちのお姉さんは?」
「あたしは、アンナっす。よろしくっすよ。」
アンナも挨拶をして嬉しそうにしている。
金髪の子も嬉しそうにアンナに引っ付いている。
「わたしは、きりさめ まりさって言うんだぜ!」
「うん、よろしくね。マリサ。」
「よろしくっすよ。マリサ。」
自分の名前をいえただけでもとっても嬉しそうだ。
そんなマリサは、しばらくした後
「いえがないのなら、うちに来るといいぜ!」
「「ンンッ・・・」」
マリサは多分善意で言ってくれてるんだけど、その言葉を聞いてまた引き攣った表情になってしまう。
まだ人間のアンナは容姿が問題となるが、ある意味ではまだ大丈夫だ。だけど、私は完全にアウトである。というか、この羽でアウトである。それに、例の協定もあり干渉自体がダメだったはずだ。
マリサ?マリサは偶然に会っただけだからセーフのはずだ。
「だ、だめなのかぜ?」
な、泣きそうになられても・・・
「その、私の羽がみんなを怖がらせちゃうから、ごめんね?」
「えーっ!?フランお姉さんの羽とってもキレイなのぜ!!」
泣きそうになりながら、私に抱きついてくる。
しかも、フランお姉さんって、妹でお姉さんって呼ばれたことないからなんだか新鮮だなぁ・・・
「マリサが良くてもみんなはダメなの。ごめんね」
「ふぇぇ・・・」
泣きそうなマリサを撫でて何とか宥めようとする。
こ、ここで私が折れたらダメだ。い、いくらマリサが可愛いって言っても、ここで折れて行ったらダメなんだっ・・・
「あっ、それならちょうどいい所があるぜ!」
「ちょうどいい所?」
「ついてくるのぜ!」
そう言いながら、マリサは洞窟から出ていった・・・。
幸いまた曇り始めたから。私でも動くことができるようになるだろう。できるだけ近いところがいいけど。
「ついたのぜ!」
歩いて1時間ほど、息を切らせている私たちとは裏腹にマリサが元気よく森の入口を指さす。
「あ、あそこが、いいところなの?」
「そうなんだぜ!あそこは魔法の森って言って、誰も近寄らない場所なんだぜ!」
誰も近寄らない・・・それなら確かに隠れるにはうってつけの場所だ。でも、そろそろ夕方のはず。辺りが結構暗くなってきた。
「むかし、探検したんだけど、なかにふるいおうちがあるから、そこにすむといいぜ!ほんとうは、そこまで案内したいけれど・・・はい、これ!!」
マリサが、ぽけっとから古ぼけた地図を取り出して私に渡してくる。受け取って、その地図を開いてみると・・・子供が書いたとは思えないような精巧な地図がそこにあった。
「!・・・ありがとう、マリサ。お礼に、はいこれ。」
ポケットの中に入れて置いたとあるものを取り出す。
渡したものは紙の切れ端だけど、魔力を込めれば誰でもレーヴァテインを展開できる紙切れだ。
「だぜ?なんなんだぜこれ?」
「いつか、魔法が使えるようになったら、それに力を送ってみて?私からの贈り物だから。 」
「ぜぜ!わかったのぜ!!」
渡した紙切れを大事そうにポケットにしまい込むマリサ。
多分だけど、もう会わないような気がする・・・お姉様みたいに運命を知ることができるってわけじゃないけど。
「じゃぁ、フランお姉さん!”また”な!!」
「っ・・・うん、マリサ。また、ね。」
それを合図にマリサが来た道を走って引き返してゆく。
「・・・いいんすか?もう会わないと思うんスけど。」
「いいの、さっきまで私もそう思ってたけど。また合いそうな気がするし。」
まあ、ただの直感なんだけどね・・・
でも、
「結構、あの子が色々と変えてくれると思うなー。」
「変なフランお嬢様っすね。レミリアお嬢様見たいっすよ?」
「妹様ですから」
ドヤ顔をキメつつ、私とアンナはマリサから受け取った地図を頼りに魔法の森に入ってゆくのであった。
ロリ魔理沙が言っていた古ぼけた家というのは、霧雨魔法店の家で間違いないです。
そしてロリ魔理沙に強化イベントが発生しましたね。
ちなみにフランはその紙切れがなくともレーヴァテインを展開することは出来ます。