「もーこの邪魔な霧視界にも悪いわね!!目が痛くなってくる!!」
霊夢が、そう叫びながら紅い霧の中を進んでゆく。
道中に、紅い霧の魔力に引かれたのか現れた妖精やそこらへんに見たくないほどいる毛玉なんかがわんさかといるのを御札で片っ端から叩き落しながらも、着々と進んでいるのだが・・・そもそもの視界が悪いためあんまり進んでいないように見える。
「ほらほら!邪魔よ邪魔邪魔!!ピチュりたくなかったら退きなさい!!」
そんな霊夢の行く手に・・・
「よっ、霊夢!」
「・・・何よ魔理沙。随分遅い到着じゃない。」
魔法の森の方面から飛んできた魔理沙がやってきた。
「で、あんたも邪魔すんの?」
すっと霊夢が御札と針を構えると。
「いやいやいや、流石に霊夢とやるほど馬鹿じゃないのぜ。」
頬を掻きながらそれを否定した。
じゃあ何の用だと霊夢の眉間のしわが寄ったところで魔理沙はニヒッといい笑顔を繰り出す。
「この異変、どっちが早く解決するか勝負しようぜ!!」
「・・・しょぉぶぅ?」
心底めんどくさそうに表情を変える霊夢。
いや、実際めんどくさいのだろう手に持つクッソ長いお祓い棒で肩をたたき出した。
「なんでアンタとやんなきゃいけないのよ。そんなことよりもそこ退きなさいよぶっ飛ばされたいの?」
せっかくの洗濯ものを真っ赤にされてかなり気が立っている霊夢。
正直に言えば、洗濯物後に取るはずだった朝食をとれずにとても気が立っているのだ。
「ちぇー残念だなぁ。解決が速かった方は、親父に頼んで最高級の酒を送ってもらったからそれをあげようと思ったのに~」
「何してるの魔理沙!はやく勝負しましょう!」
「わー、清々しいほどの手のひらドリルだなぁ」
勝負の報酬が以外にもよく、博麗 霊夢はすぐさま手のひらを返した。
霊夢は良くも悪くもこういう巫女であった。
「まあまあ、落ち着け。勝負は、妨害なしでどうだ?」
「・・・いいわね。この勝負私が勝つわ」
「気が早いのぜ。じゃあ、10数えたらスタートな!」
「「10!!」」
二人は、それぞれの飛行能力云々かんぬんの前に、空中でクラウチングスタートの構えをする。
「「9!!」」
そして、飛ぶための力をため込みつつその場にとどまるという器用なことをしだした。
「「8!!」」
そんな二人の元に
「わはー、あなた達は食べていい人類なのかー?」
黒いワンピースを着た少女が目の前を遮った。
「「・・・・・・」」
すっかり邪魔された気分の二人。
一瞬、二人とも凄い形相になった気がするのだが・・・
すぐさま、その形相はなくなり・・・
「多分、お腹壊すわよ。」
「私を食べてもおいしくないのぜ」
「そーなのかー。ところでこのポーズ『聖者は十字架に磔られました』っていっているように見える?」
呑気にそんなことをし始める。
二人の頭はすっかり勝負の事など忘れてしまったのであった。
「そうね、紅い二股の槍が刺さってそうね」
「私には、『人類は十進法を採用しました』って見えるな」
「そーなのかー・・・」
「「いやなんでそこでしょんぼりするの!?」」
どこかずれているような気がする黒いワンピースを着た少女・・・”ルーミア”は、気を取り直して。
「まあ、食べられるか食べられないかはとにかく食べたらわかるのだ―!!」
「食い意地はった妖怪ね!!」
「まったくだ!!拾い食いはダメって教わらなかったのかぜ!!」
あろうことか、霊夢と魔理沙二人に向かって弾幕を放つのであった。
「魔理沙、前衛お願いできる?」
「はっ、お安い御用だぜ!よっと!!」
魔理沙がいきなり腰脇の剣を抜剣したと思ったら、その剣が燃え始めた。
これが霧雨 魔理沙の主力武器・・・いつかの金髪の綺麗な少女からもらった大切な魔法だ。
そしてあろうことか魔理沙は、その『疑似剣・レーヴァテイン』でルーミアの放つ弾幕を次々と斬って相殺してゆく。
「わはー!?弾幕を斬るなんてずるいのだー!」
「さっすが魔理沙!じゃあ、私の弾幕に当たらないでよ!!」
そんな魔理沙を見て霊夢は、警告を飛ばしながらクソ長いお祓い棒を一回転させる。
その次の瞬間には、いつの間にか複数個の陰陽玉が現れる。そして、その陰陽玉が光ったと思ったら、大量の御札がルーミアに向けて発射されてゆく。
「な、何なのだこの弾幕の嵐はー!!」
流石のルーミアも回避に集中せざるを得ず、弾幕の発射を一度辞めてしまう。
・・・そしてそれを見逃すほど、霧雨 魔理沙は脳筋ではなかった。
「へへっ、霊夢も派手にやってるみたいだし・・・私もっ!!」
左手をルーミアに向けたと思ったら、マリサの背後に黄色の魔法陣が四つほど展開される。
そしてすべての魔法陣から星型弾幕が発射される。
魔理沙のオリジナルの魔法で、魔力を星型に作り上げて豪速で打ち出しているのだ。
「はわわわっ、こ・・・これはひどいのだー!こうなったら~・・・闇符『ディマーケイション』~」
ピンチになったルーミアはスペルカードの一枚を発動させる。
ルーミアから色鮮やかな米状弾幕を放ちながら、魔理沙狙いの球体弾幕が発射される。
「おっとと、スペカか!」
「魔理沙、一掃して!!」
「はいよっ。火符『疑似・レーヴァテイン』!」
レーヴァテインが轟々と燃えたと思った瞬間、巨大なレーザーが発生して魔理沙の動作に合わせながら横薙ぎに動く、そしてディマーケイションで発生した弾幕全てを相殺した。
「わはー!?」
「はい、おしまい!!」
「うわー、やられたのだー!」
ピチューんという音を立てながらルーミアが落ちてゆく。
それをキャッチしないほど霊夢と魔理沙も冷酷というわけではなかった。
「どうするんだ?」
「そうね、木に吊るしときましょ」
・・・冷酷では、ないはず、だ。
ルーミア
わはールーミア。
火符『疑似・レーヴァテイン』
魔理沙の使うレーヴァテイン。
魔力で西洋剣を燃やしているため、本当に『疑似』なのである。
フランのレーヴァテインとの違いは、こっちの方が煌びやかという事である。
ifがあるとしたら
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マリア生存ルート(最終的に暴走)
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マリア生存ルート(幻想郷に行かない)
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マリア×レミリア
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マリア×フランドール
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マリア×美鈴
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マリア×咲夜
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マリア×パチュリー
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マリア×アンナ