「あぁ、もうすぐ・・・もうすぐだ。」
魔法陣がゴウンゴウンと大きな音を立てて起動している。
メイド隊は私の命令を受け入れ、おそらくくる侵入者全員を追い出してくれるだろう。
厄介な美鈴の狼女たちの警備隊も追い出せた。
「きっとみんな、反対する。だから追い出した。」
皆、強かった。いつの間にか前に向いていた。
「だからこそ、赦せない。」
なぜ、ナゼ!!
ふわりと霊夢は紅魔館へと向かう最短ルートを飛び進む。
今回は、相方の魔理沙はいない。
しかしただ調べるだけだ、別にカチコミに行くわけではない。
(・・・それにしても、嫌な予感はするけどね。)
今日は随分と幻想郷全体の空気が重苦しい。
霊力・・・魔理沙的に言い換えれば魔力だろうか、それが一か所・・・今向かっている”紅魔館”に向かっているのだ。
(できれば、そのメイドたちの反乱と無関係であってほしいけど・・・)
そう思いつつ、霊夢は飛ぶスピードを速めるのであった。
最短ルートを飛ぶにしてもいずれにしろ霧の湖は通らなくてはならない。
しかし、今日の霧の湖は随分と様変わりしていた。
「なっ・・・」
思わずその光景を見た霊夢が驚きですくむ程の変化が、霧の湖に現れている。
「な、なんでこんなに・・・・・・”妖精”が!?」
霧の湖を覆いつくそうと言わんばかりの妖精たちが、所狭しと飛び回っている。
よく観察すると、目に光がなく・・・まるで操られていると言わんばかりの生気がない様子だった。
しかもそれが、100や200じゃない・・・・・・まるで、”幻想郷中の妖精”がそこに集まっているかのようだった。
「ど・・・どういう。」
その光景に目が離せなくなりながらも、霊夢の頭は考え出した。
これがメイドの反乱に関係があるのか、そして魔力が紅魔館に向かっていることに関係があるのか。
しかも、この妖精たちはどうしてこの霧の湖に集まりだしたのか・・・
(っ・・・だめね、考えても埒が明かない。)
普通に考えてみれば、それはメイドの反乱が原因と思えるのだろう。
だが、メイドが反乱してどうして魔力が紅魔館へと向かうのか、そしてこの大量の妖精たちが霧の湖に集うのかの説明がつかない。
「れ、霊夢さん!!」
と、そこへ誰かが近づいてくる。
霊夢が呼ばれた方向に視線を向けてみると・・・クレイジーサイコレズ大妖精が慌てた様子で飛んできていた。
正直、うげ。と思いながらも、妖精でまともなようだし話だけでも聞こうと思う霊夢
「た、大変なんです!みんなが、みんなが!!」
「見ればわかるわよ、どうしたのあれ・・・」
「分りません・・・でもああなる前に声が聞こえたんです。」
「・・・・・・声?」
その言葉に霊夢が怪しみだす。
「は、はい・・・えっとたしか・・・・・・『今こそ復活の時。』だったかなぁ・・・」
「・・・どういうこと?」
霊夢は思わず首をかしげる。
言った大妖精にすら訳が分からないらしく、困った顔で首を横に振った。
霊夢が口元に手を当て考え出す。
(・・・メイドの反乱、一か所に向かう魔力、様子のおかしい妖精たち・・・大妖精の聞いた『今こそ復活の時。』という言葉・・・。たしか、地下の図書館の魔女が”死者復活の魔法”を探していたとか・・・そして、”マリア”と呼ばれる人物が紅魔館にとって大切で・・・確かこの前レミリアは、その咲夜ってことマリアは血のつながりはないけれども親子の関係って言ってたわね。)
点と点がつながりだし、霊夢の頭の中で一つの決着が付こうとしている。
「・・・咲夜って子が、マリアって言う人を復活させようとしているけど・・・・・・復活するのが別の物?」
点が、全てつながった。
術者は、対象と深い絆を持つもの。
対象の体の一部と、遺品を一つずつ。
ifがあるとしたら
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マリア生存ルート(最終的に暴走)
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マリア生存ルート(幻想郷に行かない)
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マリア×レミリア
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マリア×フランドール
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マリア×美鈴
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マリア×咲夜
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マリア×パチュリー
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マリア×アンナ