クソデカ感情抱え込んだ紅魔館組の異変騒動!   作:ライドウ

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なつかしい、声が聞こえる。



けれども、その声がダレの声なのか思い出せない。



なつかしい、光景がうっすらと見える。


けれども、その光景がどこの物なのか思い出せない。




だけどどうしてだろう、どうしても引き寄せられる。



紅い霧の異変 EX4

 

「くそっ・・・!?」

 

正気の無い妖精たちの壁の中に侵入した霊夢なのだが・・・

その後、壁の一部から妖精たちが霊夢に向かい突撃し、普段の弾幕とは大違いの大量の弾幕を撃ち放ってきた。

霊夢も持ち前の勘と変態的な回避技術を持ってそれを一つ一つグレイズして回避し続けている。

だが、一番の問題は・・・

 

「ちっ、やっぱり弾幕が当たっても倒れないっ!」

 

まるでゾンビの様に妖精たちが倒れないのだ。

霊夢はさっきから自身の弾幕を展開し、群がる妖精たちを倒そうとしている。

しかし撃たれた妖精たちはそんなことを気にせず、というか全然効いている様子がないのだ。当たっているのにピチュらないのだ。

 

(妖精たちが強化されてる!?)

 

通常弾幕だと妖精たちを倒せないと悟った霊夢はスペルカードを使おうとするが・・・

発動する寸前で、考え直ししまう。

 

(こいつらでスペルカードを使ったらダメな気がするっ!!)

 

いつもの勘ではあった。

しかしどうしてもそうした方がいいという確信が霊夢の中にはあったのだ。

それゆえに霊夢は、大多数の妖精から放たれる”ほぼ”隙間の無い弾幕をまるで曲芸師かのようにスルスルと弾幕と弾幕の間を避け続けている。挙句の果てには、ローリングまで駆使するようになるのだからとてもその密度の濃さがうかがえる。

 

妖精たちに絡まれてから、ほんの数分程。

ようやく紅魔館の玄関が見えてきた。

 

(あと・・・ちょっと!!)

 

しかし、回り込まれるかのように妖精たちが待ち構えている。

だが霊夢はそんなことはどうでもいい!と言わんばかりに飛ぶスピードを上げる。

 

 

「その覚悟、しっかりと見させてもらいました」

 

 

突如、そんな声が聞こえたと思った途端、エネルギーの塊が玄関を遮る妖精たちの壁に襲いかかった。ついでにいえば、霊夢の周りを囲っていた厄介な妖精たちもそれで全員倒されている。

 

「あ・・・あんたは確か」

 

「貴女とは挨拶をしていませんでしたね。紅魔館警備隊総隊長 兼 紅魔館正門門番の紅美鈴です。ここは私”たち”に任せて、中へお早く。」

 

その言葉につられるかのように美鈴の後ろに視線を向ければ、いつかの異変で散々厄介だった狼女たちの軍集団が集まっていた。

 

「・・・警備隊が通しちゃダメじゃない。レミリアに叱られるわよ。」

 

「きっとお嬢様は許してくれますよ。」

 

「・・・あっそ、お願いするわ。」

 

霊夢はそれだけを言って、玄関に向かって飛び蹴りを放つ。

扉が豪快に壊れて、紅魔館のエントランスホールが丸見えとなる。

 

「・・・・・・随分と、嫌な雰囲気ね。」

 

その言葉だけをぽつんと零し、霊夢は紅魔館の奥へと進むのであった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「・・・随分と派手にあの人は行きましたね。」

 

チラリと、美鈴が空を見上げると先ほどまでは50~60体だった妖精たちが100~180体に倍増している。

どうやらこちらの狼女たちを見て咄嗟に数を増やしたみたいだ。

 

「隊長、全警備隊準備完了しました。」

 

「そう、これは後片付けが大変そうね。」

 

「全くですね。」

 

警備隊副隊長が私の皮肉を全力で同意する。紅魔館の整備や補修は、警備隊が担当している。今回のこれで、全力でぶつかり合ったなら、荒らされたり壊れたりするのは必然だろう。

だが・・・

 

「しかし・・・今回ばかりは、紅魔館への被害は気にするな。これはお嬢様の託だ。」

 

そう、カリスマブレイクから復活したレミリアお嬢様に召集され言い渡されたこと。

紅魔館をぶっ壊してでもいいから霊夢を全力で支援しろ。とのこと。

 

「いいんですか?治すのは私たちでしょうに。」

 

「この空に全部浮かんでる妖精を相手するのに、周りのことなんて考えられないでしょう?」

 

「・・・・・・確かに。では始めましょう。こちらの子たちがもはや待てない状況のようで。総員、放てっ!!」

 

警備隊副隊長が言った途端に、他の警備隊員たちが弾幕攻撃をしだす。

総勢、30名の濃い弾幕が形成されている。

しかも、全員があてずっぽうに撃つのではなく2人が協力して一人の敵に見定めて弾幕を放っているのだ。こればっかりは長年働いていたコンビネーションに頼りっきりだが、そこは私の優秀な部下たち。

それぞれのツーマンセルが、それぞれ息の合った攻撃で次々と妖精たちを叩き落としている。

 

そして私は、霊夢さんが蹴り開けた玄関の前に両腕を組んで仁王立ちする。

今この戦場の最終防衛ラインはこの私だ。

 

 

「霊夢さんと魔理沙さんには抜かれましたが・・・この美鈴。誰一人とて通しはしない。」

 

 

気を拳に纏い、弾幕を潜り抜けて玄関に入ろうとする妖精に向け、正拳突きを放った。





術者は、対象と深い絆を持つもの。

対象の体の一部と、遺品を一つずつ。

対象の思い出の詰まった場所で

術者の補助役として”不老不死”をつけること。

ifがあるとしたら

  • マリア生存ルート(最終的に暴走)
  • マリア生存ルート(幻想郷に行かない)
  • マリア×レミリア
  • マリア×フランドール
  • マリア×美鈴
  • マリア×咲夜
  • マリア×パチュリー
  • マリア×アンナ
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