クソデカ感情抱え込んだ紅魔館組の異変騒動!   作:ライドウ

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魔法陣の中心に、見慣れた”彼女”が横たわって眠っている。
咲夜が彼女に駆け寄り、そっとそばで泣きはじめる。

「さて、じゃあ私は・・・”侵入者”を相手してくる。」

それだけを言い、彼女たちから離れる。


「まって、アンナさん・・・」

呼び止められて、振り返る。

「・・・ごめんなさい。こんなことに付き合わせて。」

おそらく、お嬢様たちへの反逆の事を謝っているのだろう。

「気にしないでいいっすよ。咲夜ちゃんの為っすから。」

お調子者の口調でしゃべりながら、咲夜ちゃんの頭をなでる。

「だから、今来ている侵入者も任せてほしい。」


「今度こそ、必ず守るから。」






紅い霧の異変 EX5

魔力をたどりながら霊夢は紅魔館地下のさら奥に進む。

あちらこちらから流れ込んだ魔力が相当な量のようで、魔力や魔法に疎い霊夢でさえ、今ここは魔理沙やパチュリーのような魔法使いでもない限り、危険かもしれないというのが勘で伝わってくる。

 

 

「・・・でも、どうして一人も迎撃に出てこないの?」

 

 

紅魔館地下の入り口らへん・・・ヴワル魔法図書館の入り口周辺では妖精メイドやそれ以外の妖精たちの攻撃があった。

しかしそれらを、振り切り無理やり奥に進むと・・・彼女たちは一切追撃をしてこなくなった。

 

「一体・・・どういうことなの?」

 

言い表せない不安と恐怖が、ぺったりと霊夢の背中に張り付いている。

まるでこの先にいるのは、この先にあるのは・・・”死”そのモノだと言わんばかりに。

ふと、誰かがいる。この薄暗い廊下でも、その人物はかつてあった人物だということを理解する。

 

「アンタ・・・確か、アンナって言ったわよね。」

 

その人影・・・アンナは霊夢の問いかけには答えずに、目をつむって顔を伏せている。

両手に握られている二つのロングソードがキラキラとこの薄暗い廊下の中で光り輝いている。

 

「・・・あんたも、やる気?」

 

「理解が速くて助かるっす。」

 

アンナが、ようやく声を発したと思いきや・・・十字にその剣を構える。

そして、何の口上も告げずにその構えを解き、霊夢に高速で接近し始めた。

 

 


 

アンナがジャンプし、降下しながら右手のロングソードを振り下ろす。

しかしその見え見えの軌道は霊夢にとって避けることなど造作でもなく、すぐさまお返しと言わんばかりの弾幕が展開される。

アンナはその弾幕が視界に入った途端に、ロングソードを構えなおし・・・弾幕を一つ一つ斬り落とし始めた。

 

「っ!?」

 

思わず霊夢も驚き、さらに距離をとろうとバックステップを踏む。

しかしその隙を逃さず、アンナは高速に近い機動で霊夢の背後を簡単にとる。

そして、霊夢の首筋めがけて柄頭を振り下ろすが・・・霊夢が咄嗟にアンナに霊力で強化した回転蹴りを繰り出したせいで、ガードができずに衝撃で右にずれた。

だが、アンナには大したダメージが与えられてないのか鋭い目で霊夢を睨みつけていた。

 

「このっ・・・」

 

霊夢が、回し蹴りの反動そのままふわりと空中に浮かぶ。

そして、追撃と言わんばかりに簡単には切れないように霊力で強化した弾幕を撃つ。

アンナがそれを断ち切ろうとするが、弾幕とロングソードが当たる瞬間にロングソードを引っ込めて回避に専念する。

かわした弾幕が地面に着弾した途端、その弾幕が爆発を起こして霊力弾が拡散される。

横目で確認した後、左手にあるブレスレットに自身の魔力を流し始める。

 

揺らした直後に、アンナの体がふわりと浮かび両脇に二つの十字架が出現する。

棒状の部分は質素だが、十字架のちょうど中心部分にある宝石が輝くと、複数個の矢が出現し霊夢に向かって放たれる。

しかし、追尾性のない直線的な矢は床や壁に突き刺さるだけで霊夢に決定打が与えられない。

一瞬、顔をしかめたアンナ。その次の瞬間には一対のライフルが出現する。

そして霊夢もそれを見て驚く、かつて藍と話をしていたときにライフルの存在を話に出されて、ライフルを知っていたからだ。

 

「fire。」

 

アンナの掛け声でライフルが自動的に狙いをつけて射撃する。

しかし霊夢の超人的な勘でその弾丸すら回避する。

 

「なんて勘の持ち主・・・」

 

「これだけは私の自慢できることなのよっ!!」

 

正直うやましいと思いつつもアンナは容赦なく追撃する。

高速で素早く見ずらいライフル弾と、見やすいが避けずらい場所に放たれる矢。

その二つの弾幕で、段々と霊夢は冷静さを削られてゆく。

なにぶん、避けても最初から分かっていたかのようにライフル弾が飛んでくるのだ。

 

「・・・そろそろ仕掛けさせてもらう。追跡『スレイヴグリム』」

 

アンナがどこからか取り出したスペルカードを宣言すると、どこからともなく1つの大鎌が現れる。それを掴んだと思いきや、思いっきりぶん投げる。

投げられた大鎌は、回転しだして斬撃状の弾幕を発生させながら霊夢に向かって飛んでゆくが、簡単に避けられてしまう。

だが次の瞬間、床に当たったその大鎌が回転そのままにバウンドし再び霊夢に向かって飛び始めた、しかもただバウンドして霊夢に向かうだけではなく、魔力で似せられた大鎌が増えていた。

 

「そういう事っ」

 

霊夢が避ける度に、その大鎌の数は増えてゆく。

1つが2つに、2つが4つに、4つが8つに・・・

段々と霊夢の逃げ場がなくなり、死神の鎌が霊夢の首元にかざされている。

 

「針符『千本封魔針』ッ!」

 

大鎌たちが当たる瞬間に、カウンタースペルを発動させてアンナのスペルカードをブレイクさせる。

最初からこれを狙っていた訳では無くただの勘で発動させたが、さっきまでの危険がかき消される。

だが、カウンタースペルで発動させた『千本封魔針』は身構えていたアンナには当たらなかった。

 

「いいタイミングだと思ったのに!」

 

「油断なんてしないわ、守りたいものがあるもの。追撃『ハウンドウルフ』」

 

間髪入れずに、アンナはスペルカードを発動させる。

脇に浮かぶ十字架から魔法陣が展開されたと思いきや、その魔法陣から2頭の大型の何かが出てくる。

よく見れば人一人は軽く食ってしまいそうなほどの大きさの狼である・・・そして、その2頭がほぼ同時に霊夢へと襲い掛かる!

 

「舐めんじゃ・・・ないわよ!!」

 

しかし、飛び込んできた2頭の狼は霊夢のサマーソルトキックにまとめて吹き飛ばされ、消滅してしまう。

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・もう、品切れかしら?」

 

肩で息を吸いながら挑発する霊夢。

しかし、そんな挑発もアンナには効果がなく、ただ冷静に細い目で見られていた。

 

「あと1枚ならあるっすよ。」

 

「・・・うぇ、まだ続くの?」

 

その最後の1枚が、アンナの手に現れた途端に、霊夢の体にとてつもない威圧感がかかる。

これまでの言い表せない不安や、少しばかりの恐怖などではない。

 

「アンタっ?!何をするつもりなの!?」

 

「出来れば、この能力は使いたくなかった。でも、」

 

 

 

「私にも、後に退けない理由がある!!解放『パンドーラ』!!」

 

 

 

そして、それ”ら”は、解き放たれた。




術者は、対象と深い絆を持つもの。

対象の体の一部と、遺品を一つずつ。

対象の思い出の詰まった場所で

術者の補助役として”不老不死”をつけること。

注意事項
(術の対象者が上書きされた魂を持つ場合。上書きされる前の魂で復活します。)

ifがあるとしたら

  • マリア生存ルート(最終的に暴走)
  • マリア生存ルート(幻想郷に行かない)
  • マリア×レミリア
  • マリア×フランドール
  • マリア×美鈴
  • マリア×咲夜
  • マリア×パチュリー
  • マリア×アンナ
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