クソデカ感情抱え込んだ紅魔館組の異変騒動!   作:ライドウ

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「・・・所詮、博麗の巫女と言えどこの程度か」

モルガーンが降らせた溶岩は、いとも簡単に博麗の巫女を飲み込み。
もはやその存在を骨ごと溶かしている。

「・・・やはり、違う。か」

博麗の巫女を倒せば、この身体と心の違和感と既視感が取れると思っていた。
しかし、取れない。

むしろ博麗の巫女を倒したことで、苛立ちが高まったような気がした。


「もういい、これ以上の解決策が見当たらなければ、この屋敷を・・・!?」


冷え始めた溶岩の塊から、何かが飛び出しモルガーンを貫く。
モルガーンが、スゥッと魔力に還り私はその何かを投げた相手を見る。




「ふふふ・・・まさか。こんなチャンスが巡ってくるだなんてね。」





紅い霧の異変 EX8

「運命とはどう転がるか、まったくもって分からないわね。」

 

紅い槍を振り回し、冷え始めた溶岩の塊を切り払う。

その塊の中から出てきたのは、気絶している霊夢を片腕で抱きかかえているレミリアであった。

レミリアは、何も言わずにそっと霊夢を草原の上へと寝かせて、再び浮かび上がる。

そしてレミリアは、目を煌々と紅く光らせアリアを見据える。

 

「お前は?ひどく見覚えがあるのだが、どこかであったか?」

 

「・・・私は、レミリア・スカーレット。この紅魔館の主にして、十六夜 マリアの主だ。」

 

 

「・・・れみりあ・すかーれっと?」

 

レミリアの名前を聞いた途端に、アリアの表情が変わる。

そしてアリアには、とてつもない違和感とそして嬉しさがあふれ出してくる。

 

「貴様・・・私に、何をした!?」

 

「・・・やっぱり。”そこ”にいるのね。マリア。」

 

ふふっ。という嬉しそうな笑顔と共に、紅い槍・・・魔力で練ったグングニルではなく・・・本物のグングニルを構える。

 

「ぐぅっ・・・不快、実に不快だ!!貴様もろともこの屋敷を吹き飛ばしてくれる!!」

 

「運命とは、限りなくゼロに近い誰にもわからない不思議で恐ろしいもの・・・だけど、それは人にいいことを与えれば悪いことを与える。

 マリアが亡くなったのは、私たちにとって運命の日だった。あの時は、全員が泣いて悲しんで後悔して・・・そして全員離れ離れになりそうだったけど。

 だけど、マリアが帰ってくるかもしれないというこの運命!逃してなるものか!!」

 


 

怒りをあらわにしたアリアが、レミリアに向けて恐ろしいほどの弾幕を発生せる。

しかしレミリアは、グングニルを構えてその弾幕へとツッコんでゆく。

当たりそうな弾幕はグングニルで切り払い、グレイズしながらも避け激しい弾幕を掻い潜り、

 

アリアの喉元にグングニルの刃先が伸びた。

 

「っ!?き、貴様ぁッ!!」

 

「その程度?お可愛い弾幕だこと。」

 

「舐めるなぁッ!『雷の妖精(アンペア)』!!」

 

レミリアの煽りにアリアが怒り、黄色の魔法陣を発動させる。

その魔方陣から、黄色の妖精が飛び出しレミリアに向かって大量の雷が降り注ぐ。

しかし、それは一つもカスリはせず、レミリアのあまりの速さに光るだけ光って次々と消えてゆく。

やがて力を使い果たしたのか、アンペアがスゥッと魔力へと還ってゆく。

 

「おのれっ・・・こざかしいコウモリが!・・・だが、甘いなぁ。」

 

レミリア優勢かと思われたが、次の瞬間レミリアは黄金の鎖に囚われてしまう。

いきなりの出来事にレミリアも驚き、グングニルを思わず落としてしまう。

 

「この程度の鎖、私が引きちぎれないとでも・・・・・・あら?」

 

レミリアがぐっと力を込めて引っ張るが、その黄金の鎖はビクともしない。

 

「ははははっ!ムダムダムダ!!その鎖は、捕らえた者の力よりも固くなる特別な鎖だ。もはや貴様に、逃げ場はない!!」

 

「・・・これだけの力をもってしても、かつて死んだとは。情けない」

 

「減らず口を・・・遺言はそれでいいな?死ねい、レミリア!!この忌々しい不快感と共に!!」

 

囚われたレミリアに向かって黄金の剣が飛翔する。

レミリアは余裕そうにその剣を眺め、アリアは勝ったと確信する。

 

しかし・・・

 

 

「「魔剣『ダブル・レーヴァテイン』!」」

 


 

「・・・・・・は?」

 

黄金の剣が、ドロリと溶けてそのまま消えてなくなる。

 

「・・・はぁ、遅いのよ。あとちょっとで当たってたじゃない。」

 

「あはは・・・ごめんねお姉さま。気付くのにちょっと遅れちゃった。」

 

「昨日は夜遅くまで研究してたんだ、勘弁してほしいぜ。」

 

窮地のレミリアをすくったのは、あとからやってきたフランドールと、寝坊してきた魔理沙の二人だ。

二人はレーヴァテインを轟々と燃やし、即興の合体スペルカードで黄金の剣を切り裂いたのだ。

間違いなく言えることは、これでアリアの優位が崩れたということである。

 

「なぜだ・・・私の、私の勝利は・・・必然だったはずだ。運命のはずなんだっ!」

 

アリアが、確実に勝てていた状態だというのにいきなり劣勢になったことに受け入れができていなかった。

信じられないという表情で、フルフルと震え出し・・・次第に怒りのオーラがにじみ出てくる。

 

「・・・魔理沙、霊夢を連れて逃げなさい。」

 

「なんだよ、私だってでき」

 

「魔理沙。」

 

「・・・・・・わかったわかった。その代わり、しっかり勝つんだぜ?」

 

魔理沙に指示して、伸びていいる霊夢を逃がす。

そしてレミリアは、グングニルを・・・フランはレーヴァテインをそれぞれ構える。

だが、再びアリアに視線を戻し二人は気付く。

 

「あ・・・アAぁaあ・・・」

 

アリアの様子が、どうもおかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――――■■■■■■■■■■!!!!!」

 

 

そしてため込まれた怒りと絶大な力は、大きく爆発したのだ。

 


 

レミリアとフランが、姉妹の息の合ったコンビネーションで”ソレ”に攻撃する。

”ソレ”は、いとも簡単に防御されむしろいつの間にか握っていたハルバートで弾き飛ばされる。

弾き飛ばされ、地面に激突したところで凶暴な弾幕の追撃が二人を襲う。

 

魔理沙が霊夢を連れて逃げてからわずか5分。

たった五分で、レミリアとフランはボロボロに追い詰められていた。

その原因は・・・

 

「■■■■■■■■■■。」

 

目を幾何学模様に光らせている”アリア”であった。

煌びやかなドレスと虹の結晶のような羽根は大きくまた荒々しくも美しくなっており、

手に持つハルバートには何の植物なのかは不明なツタが巻き付いていた。

 

「もぉ~!こんなのって・・・」

 

「焦らないで、フラン。何回か繰り返せば必ず隙を見つけれるはず・・・多分。」

 

「それさっきも聞いたんだけど!?」

 

流石のフランと言えども苛立ちを隠せず、レミリアも疲弊してきたのか同じセリフを何度も繰り返している。

大量の弾幕の嵐を捌きながら突撃し、なおかつ防がれてそれでダメージを受けているのだ。

弾幕で削ろうにも、相手にはどうやら反射機能を持った防御能力があるらしく・・・先ほどやって地下室の森の一部が大きくえぐれてしまっていた。

 

「・・・さすがに、お姉さまは限界なんじゃない?何回も私のも防いでくれてるじゃない。」

 

「お姉ちゃんを舐めないでほしいわねフラン。それに、妹は姉が守るものよ。」

 

「ありがたいけど、ボロボロになってまで言うこと?」

 

しかし、そこは仲の良い姉妹・・・すぐさま冷静さを取り戻しそれぞれの武器を構える。

 

「っ・・・大技が来る!」

「分かったわ!お姉さま!」

 

勘の良いレミリアがアリアの大技を察知する。

すぐさまレミリアが前に出ようとするが、フランがそれを押し留めてレーヴァテインの出力を上げる。

目線でフランのやりたいことを理解し、今回は力を温存することになったレミリアは、アリアの行動を見逃さないように注意を払った。

 

「『風の妖精(ストーム)』」

 

緑の魔法陣が展開されたと思いきや、軽装の緑を基調とした妖精の少女が現れる。

その少女が腕を振るったと思いきや大量の鎌鼬がフランたちに向かって襲い掛かる。

しかしフランはそれらをレーヴァテインで一気に焼き払う。

 

 

”アリアの呼び出したストーム事”、鎌鼬の弾幕を焼き払ったのである。

 

 

「やる事が派手ね。」

「でもこれでスペルブレイク、ってね!

 

「■■■■■■!!」

 

スペルブレイクをされて明らかに怒ったのか、もう一度大技を仕掛けてくる。

だが今度は、レミリアも察知できないほどに迅速で・・・

 

また”レミリアたちが冷や汗をかくほどの重圧”が発生したのだ。

 




ここまでのアリア使用スペルカードまとめ

氷の妖精(チルノ)』(元ネタ 原作チルノ)
・あくまで幻影のチルノを呼び出しアイシクルフォールを撃たせる。
 なぜパーフェクトフリーズではないのというと、あくまで”妖精王としてのアリア”がチルノの技はアイシクルフォールしかないと”覚えているから”である。

弾幕のイメージ
アイシクルフォールEasyのチルノの正面の安置に入ると、アリアの黄金の武器が飛び出してくるしかもアイシクルフォールも(作中霊夢は軽々避けたが)神経を使うほど隙間が隙ないので避けるのには苦労する。


炎の妖精(モルガーン)』(元ネタ モルガン)
・なぜモルガンなのに火属性かと言われると、作者の頭の中のモルガンのイメージが火を扱うイメージでだからである。ちなみにモルガン系の神話・伝承系は履修済み。
・かつて幻想郷にいた(チルノ含めた)四妖精の一人。本人は現在、どこかの火山でのんびりと暮らしておりそのうち幻想郷に帰ろうと考えている。

弾幕イメージ

巨大な弾幕が警告が出た場所に画面上から落ちてゆき、警告が出た場所で爆発。
小さい炎弾幕をまき散らす。しかもペースが速く、炎弾幕一つ一つの挙動はランダムでさらに速度も全く別々である。


雷の妖精(アンペア)』(元ネタ 電流)
・安直な名前の雷の妖精。ちなみに幻影ゆえに無口だが、本体はとにかく元気で活発。チルノとは違って別ベクトルの馬鹿である。

弾幕イメージ

自機狙いの雷が結構な高頻度で襲い掛かる。
避ける事態は苦労しないのだが縦長に判定があるため横に避けなければ危険である。


風の妖精(ストーム)
・名前の割に幻影とはいえ作中フランに一刀両断されたかわいそうな娘。
ちなみにその不運通りに不憫な子であり、いいかえればドジっ子なのだが本人への精神的ダメージが他人より大きいので結構かわいそうな目に遭っている。

弾幕イメージ

大量のカマイタチを発生させ、自機狙いのカマイタチとばらまくカマイタチで追いつめる弾幕。堅実でまた避けづらいが、ボムで一掃できてしかも一発でスペルブレイクされてしまう。



・・・えっチルノ以外の容姿?
チルノのカラーバリエーションで羽の色がそれぞれの属性になっているだけです()
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