マリア生存ルート(最終的に暴走)です。
時系列的には、マリアが最後の妖精を無理やり送り返した辺り
今回はレミリアの日記から、”誰か”の視点に変わります。
このお話はバットエンドですがメリーバットエンドです。
ですが、かなりの鬱展開が見受けられます。
地獄へようこそ、諸君。
IF.煤けた日記
幻想郷転移後1日目。(クモリ)
我々は、最悪な形で幻想郷へと転移した。
幻想郷の連中は、あろうことかマリアを利用し捨て駒として切り捨てるつもりだったらしい。
誰の許可を経てそんなことをしたのだと、幻想郷の管理者たる”八雲 紫”に尋ねたのだが、答えはせず。
ただ傷だらけで血だらけのマリアを見下し「失望した」とだけ言って消えていった。
・・・そしてそれは、昨日の話だ。
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幻想郷転移後5日目。(クモリ)
今日もクモリだ、昨日も一昨日も・・・ずっと曇りのままだ。
あれからというもの、紅魔館は三日三晩幻想郷勢力による攻勢を仕掛けられている。
最悪なことにこちらの劣勢は当然、もうすでに美鈴の警備隊には死傷者まで出ている。
美鈴もすでに意識不明の重体、今はフランが指揮を執って何とか保っている状態だ。
・・・そしてマリアは、目を覚ますどころか容体が悪化している。
傷は治ってきてはいるのだが、日に日にマリアの表情が青く苦しいものとなっている。
この胸にあるザワザワは幻想郷に対する怒りなのだろうか、それともマリアが苦しんでいるということを悲しむ心なのだろうか。
言い表せない不安感があるが・・・まだマリアが生きているという実感だけがある。
しかし・・・とても嫌な予感がするのはなぜだろう。
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幻想郷転移後7日目。(クモリ)
今日もクモリだ。なんというか、太陽でもいいから空を見てみたい。
そして私は今、フランと咲夜とアンナ、そして数十名の妖精メイドたちと軽傷の狼女たち、そして重体のパチュリーと美鈴と、いまだに目を覚まさないマリア一緒に、幻想郷から脱出しようと紅魔館から逃げ出してきた。
しかし、転移魔法を扱えるパチュリーは魔力を扱えるほどの体調ではないし、そもそも帰るにしても時間がかかる。
・・・はっきり言って絶望的だ。
明日を生きるためには、何かを犠牲にしなくてはいけない。
その言葉が、どうしても頭の中をぐるぐるとよぎっていた。
なぜ今になってその言葉が頭をぐるぐると駆け巡っているんだろう。
・・・私は、どこで間違えたのだろうか。
いや、私に・・・私に間違いなんてない。
今は隠れよう、そして脱出の機会をうかがって逃げ出すんだ。
そうすれば、みんなまた笑って生きていけるはずだから。
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幻想郷転移後12日目。(アメ)
・・・なんというか、日記に書くことがありすぎて何を書けばいいのか分からない。
心の整理代わりに・・・起きたことを少しずつ書いていこう。
つい3日前、ついてきていた最後の妖精メイドが息絶えた。
死因は6日前に私を庇ったことによる火傷が原因だった。
たしかあの子は、マリアが最後に逃がしたあの妖精メイドだったはずだ。
そして2日前、狼女たちも全滅してしまった。
最後の一人は、勇敢に牛鬼と呼ばれる妖怪に突っ込んでゆき・・・相打ちでその命を散らしたという。
・・・昨日、アンナが幻想郷につかまった。
咲夜も、左腕を失って日に日に元気がなくなってきてる・・・パチュリーも美鈴も目を覚まさない。
でも嬉しいこともあった、なぜだかは分からないけどマリアが、虹色の繭に包まっているの。フランが言うに、魔力がこの繭に向かっていて多分再生のために力を蓄えているんだと思うってことだった。
それはつまり、マリアが目を覚ますということだ。
それ以上に嬉しいことはない、きっと犠牲になってしまった子たちも、これで報われるはずだ。
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幻想郷転移後31日目。(クモリ)
ようやく、落ち着いて日記を書くことができるようになった。
そしてもう、正直に言えば12日目の私を殴り倒したいぐらいだ。
・・・あれからというもの、幻想郷は地獄に様変わりした。
いや・・・その地獄も飲み込まれ、今や本当の意味での”楽園”となっている。
まあ、楽園と言っても・・・妖精たちにとっての・・・だが。
私とフラン、そして咲夜は・・・重体の美鈴とパチェを見捨ててまで何とか逃げ出していた。けして居場所がばれたから二人を置いていったわけではない。連れて行こうとして、既に飲み込まれていたからだ。飲み込まれた、というのも・・・マリアを包んでいた虹色の繭に・・・だ。
いや、それ以前にもうあれは、私たちの知るマリアではなかった。
幻想郷の敵共・・・あれらはすべて・・・・・・蝶、そう。月光蝶に呑まれていったと思いきや次の瞬間には美鈴やパチェと同じ虹色の繭に包まれた。
正直に言えば、もう私たちは明日死ぬかもしれない。
もう私には最後につかまって、同じような結末をたどる運命しか見れないのだ。
だけど、かすかに希望がある・・・・・・それは、あの虹色の繭につかまった後、そこでは紅魔館の皆で、笑顔で暮らしている未来が見えるのだ。
きっとこれが、最後の日記になると思う。
だから、もし・・・もしこの日記を読んでいる人がいれば人々伝えてほしい。
これは、これを引き起こしたのは・・・・・・決してマリアのせいではないと。
そして、これを書いている私・・・レミリア・スカーレットは妹のフランドール・スカーレットと共に、”アレ”に特攻を仕掛ける。
もしあれが、私たちのせいであるというのならば・・・その落とし前は私たちでつける。
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「ん~、なんていうか変な本ね~。わからない言葉しか書かれてないし」
「レミリアお姉さま、何を呼んでるの?」
「あら、フラン。なんでもないわ、この本は何も書かれてないもの」
「そうなんだ・・・じゃあ向こうで一緒に遊びましょう!もうみんな待ってるよ!」
「今行くわ~。」
そう言いながら、二人の少女は”妖精の羽”を羽ばたかせ・・・その場から去っていった。
そしてその場所には、古ぼけた日記と朽ちた槍、そして燃え尽きた剣が残され・・・やがてそこは誰の記憶からも忘れらされていくだけであった。
ここは妖精郷。
この世界はただ、妖精たちが生きる秘境。
朝も昼も夜も、妖精たちがみんな仲良く、気ままにそして、幸せに暮らす土地。
しかし、この地を訪れるものは帰ってこない。
なぜなら、妖精になって・・・この地で永遠に生き続けるからだ。
このお話を整理すると、
レミリアたちが転移に間に合う。
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マリアの一命が取り留められる。
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八雲紫(操られてる)が紅魔館を攻め立てる。
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紅魔館組が壊滅状態で逃亡生活
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マリアの神の力暴走する(虹色の繭に包まれる)
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マリアでもアリアでもない神となる
↓
全てを飲み込んで新しい世界を作り始める。
↓
レミリアとフランが、特攻を仕掛けるが飲み込まれる。
↓
そこから何年も再構築を続けて
↓
妖精郷誕生。
ちなみにですが、この世界線の咲夜は生き残っています。
左腕はないですが健在です。
ですが悲惨な事になっています。
(続きは)ないです。