私の、内側に溜まっていた色々な感情が出ていったあと・・・心が少しだけスッキリしたというのと、同時に私がやりたいことを見出してくれた。
「私は、八雲 紫を引っ叩く。」
「あら、そこはぶん殴るじゃなくて?」
「ふは、私は”気狂いの吸血鬼”だけど、それ以前に1人の”吸血鬼のお嬢様”よ。物騒な言葉なんて使いませんわ。」
そう言うと、風見 幽香は耐えきれなくなったのか吹き出した。
もう、なによ。せっかく私が覚悟を決めたのに。
「あははは、まあいいわ。その引っぱたく機会は私が作ってあげる。」
「・・・いいの?何から何まで。」
「あのニートにも懲りる時が来たってだけよ、私は平和に暮らしたいの。少なくとも、血よりはかわいい女の子を見たいってね。」
「ありがとう」
「あらあら、なんのことかしらねー。」
そう言って立ち上がり、私の部屋から退出する風見 幽香。
その後ろ姿は全然違うものだけど、マリアのような姿が見えたような気がした。
===========
その日から10日。
美鈴とパチェは、その10日の間にだいぶ落ち着いてきたようだ。
咲夜は、なんというか私が起きている夜の間はマリアの部屋に閉じこもっている。
けれどマリアが育てていたメイドたちのおかげで、咲夜がいなくともまともに紅魔館が綺麗だったり私たちにとってのランチが出されたりしているのは、さすがマリアと言わざるを得ない。
そして今日、私は風見 幽香に指定された場所にいる。
今日この場所には、何も知らない八雲 紫がやってきて、私が美鈴とパチェと咲夜と・・・紅魔館全員の気持ちを込めた平手打ちをする。
約束の時間が刻一刻と迫り、やってきたのは・・・
「・・・・・・レミリアお嬢様。」
「ふ、副メイド長?どうしてここに?」
暗い雰囲気を引っさげた副メイド長が、2本の剣を構えてやってきた。何故だろう、とてつもなく嫌な予感とせっかく収まった私の感情が暴走しそうな予感がする。
「・・・申し訳ありませんっす。だけど、私も、レミリアお嬢様も、もう”こう”するしか道は残されていないっす。」
副メイド長の手元から溢れ出した
「我は、教会の墓守人、葬送の施行執行者。」
「我が使命は、死の運命から逸れた者に、安らかなる眠りを与えること・・・。」
そして彼女は泣きそうな顔で、
「
私に、敵対したのであった。
八雲 紫の罪は、加速する!