ガキィン!!
咄嗟に魔力で作り上げたグングニルと、副メイド長の双剣が甲高い音を立ててぶつかり合う。
何とか鍔迫り合いに持ち込めたので副メイド長の目を見る。
「何があったの!?」
私がそう問いかけると。
『フラン様が八雲 紫に捕まりました。』
と口パクで伝えてくる。
・・・通りであの時、八雲 紫本人ではなく、その部下であるあのキュウビ?がやってきたわけだ。
『人質ってこと?』
『返して欲しければ、レミリアお嬢様を殺せ、と。』
それを理解して、心の底に押し込めた激情の感情がざわめき出す。
「目を赤く光らせてして、怒っているんすか?でも、私はそれで引く訳には行かないっす!」
「なら、決死の覚悟でかかってくるといい!」
『できるだけ手加減しますけど本気で行くっす。ついてきてくださいよ!!』
『あら、紅魔館当主を舐めないでちょうだい。』
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私のグングニルと、副メイド長のロングソードが、激しく火花を散らす。
本気を出し始めた、副メイド長の斬撃はまるで増えたかのような手数の多さと、防いでも剣圧だけで私の肌を切り裂きそうなほどの速度が私を襲い続けている。
ガッと、副メイド長を蹴ってその隙に・・・
「サモン!『グングニル』!!」
本物のグングニルを呼び出して双槍として構える。
副メイド長の表情が引きつった笑顔となっていて、それがどこか面白い顔だった。
「あは、あははは!!そうだ、このグングニルは私だけの必勝であり必中必殺の槍!!怯えろ!竦め!!何も出来ぬまま死んで行け、裏切り者!!」
「あたしは死ねないっす。だから、私が貴女を
偽物の方のグングニルをグッと構える。
対して、副メイド長は双剣を十字に構えて備え始める。
「
「
ぶん投げたグングニルと、副メイド長が放った聖なる光の波が激突しあった。
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グチャリ!
嫌な肉の音と共に、私の目の前で大きな赤い噴水が発生する。
「かはっ!?ふ、らん・・・さ」
「心配するな、フランはあとから送ってやる」
「れみ、り・・・・・・あ」
ガクンと副メイド長の頭が下がる
死んだ。
「わたしが、殺した。」
そうポツリと呟くと
パチ、パチ、パチ、パチ。
「1人ならず、2人までも。その手にかけますか。気狂いの吸血鬼。」
歪んだ笑みでこちらを挑発する八雲 紫と、十字架に縛られたフランが現れた。
おや、どこからか処刑用BGMの足音が・・・