かのんSide
紗桜莉ちゃんと一緒に学校に来た私は、紗桜莉ちゃんと別れ、扉越しで隠れながらみんなの練習を見ていた
『はい集合!これが可可ちゃんと一緒に考えた今日からの練習メニュー』
『オニマシマシですの!』
『今までにないハードワークになりますね』
『このくらいは普通にこなせるようになりたいの。かのんちゃんが抜けた穴は大きいと思って』
『きな子も練習がハードになるのは賛成っす!もっと頑張らないとと思っていたので』
『当然よね!Liellaを続けるからには優勝して当たり前!もちろんセンターはギャラクシーす・み・れ!』
『勝手に決めるなデス』
『何よ!3年生になってもそんな感じね~!』
『かのん先輩がいない分…』
『練習で補うしかない』
『そういうこと!今年も優勝を目指すために』
うぅ…みんな楽しそうだな……と言うか紗桜莉ちゃん、私が見ているの気づいてる?何かさっきから目が合うんだけど…
『優勝を…再び…』
『私たち頑張ったよ、やり遂げたよって海の向こうまで伝えたい』
『そうすればウィーンで頑張っているかのんの力になれる』
『いいわね!』
『最高っす!そうなりたいっす!』
『かのん今頃どうしてるでしょうか』
『きっと練習してると思うよ。真面目だから』
『うわ~さすがっす』
『まだ夜でしょ向こうは』
『きっと…すごく頑張ってるんでしょうね』
『そうだね…きっとあの空の向こうで……』
『紗桜莉先輩、それだとかのん先輩が死んだことに……』
『冗談だよ。まぁ離れていてもかのんちゃんを近くに感じるように頑張ろうか』
紗桜莉ちゃん、絶対に私に聞こえるように言ってるよね!?と言うか……
「うぅ…こんなの出ていけないよぉ~!かといってこのまま新学期始まっちゃったらすぐバレちゃうし…。どうしよう…」
とりあえず何処かで気分を変えないと……
中庭で少し現実逃避……もとい気分転換しようと歩いているとベンチに見覚えのある子が座っていた
「なんでここに?」
「行くところなくなっちゃって…」
マルガレーテちゃん、一人で何か考え事かな?
「静かだねえ。まさかこんなことになろうとは…」
「あなたはどうするの?」
「え?」
「戻るの?やめたはずのLiellaに」
「アハハ…」
「私は嫌よ。Liellaには入らない。Liellaは私を倒した敵!」
「敵だなんて…!」
「事実でしょ」
「一緒に歌うことはできない」
「でも…!」
「ラブライブで優勝すればいいんでしょ!そうすればウィーンに戻ることができる。勝てばいいのよ。見てなさい」
マルガレーテちゃんはそう言って去って行く。大丈夫かな……屋上で紗桜莉ちゃん見てたけど……
マルガレーテちゃん…本当に大丈夫かな…
「困ったなあ…。マルガレーテちゃんほっとくわけにもいかないしやっぱりみんなに相談しなきゃだよなあ…ひぃぃぃ!」
「ん?」
タイミング良いのか悪いのか渡り廊下を歩いているちぃちゃん、すみれちゃん、恋ちゃん、紗桜莉ちゃんとバッタリ出くわしそうになった。気づかれてないよね?ね?紗桜莉ちゃんには気づかれてそうだけど……
「ん?どうしたんですか?」
「今かのんちゃんが…」
「ん?」
「いたような…」
「そんなはずはありません。かのんさんは海の向こうですよ」
「だよね~」
「頼りすぎだったんじゃない?」
「エッヘヘ会いたいから幻を見ちゃったのかなあ」
「ハードワークにしすぎたからじゃない?」
「そうかなあ」
みんな…行ったよね?良かった…けど何だか柵の所に服が置かれてる…迷彩服?それに手紙……
『かのんちゃんへ、隠れんぼならこの服を使ってね。紗桜莉より』
………いつ置いたの?それよりも持ってなかったよね?
それから何度か見つかりそうになったけど、見つからなかった……
「ハァ…危なかったあ…。帰ろう。きっと一晩寝ればいいアイデアが…」
「はぁ~疲れたデス~」
「ヒィ!」
本当に何で今日はこうもタイミングが……
紗桜莉Side
練習が終わり、みんなと帰ろうと階段を降りていると…うん、かのんちゃん、いい加減バラそうよ……とは言えみんなはかのんちゃんに気付かず、別の事に気を取られていた
「春休み終わると1年生入ってくるんだよな」
「いよいよこの学校も3学年そろいます」
「この掲示板も部員募集の紙できっとにぎわうデス」
「今でもだいぶ貼ってあるわね。演劇部にバレー部に文芸部…新スクールアイドル部」
何か変なのあったね……
「新?」
「スクール…」
「アイドル!?」
『新スクールアイドル部!?』
とんでもないことをしでかしてるね…あの子…
「そうよ!私がこの学校で新たなるスクールアイドル部を立ち上げるわ!そしてあなたたちを倒してみせる!」
待ち構えてたのか…暇なんだね。マルガレーテ…それにしても……
「マルガレーテちゃん!?どうして日本に?」
「ウィーンに留学したのでは?」
「しかもなんで結ヶ丘の制服を!?」
「うるさい!いい?覚悟してよね」
「スクールアイドルが結ヶ丘に2つも!?」
「そんなことが!?」
「あっ…かのん!かのんと一緒じゃなかったのデスカ!?」
「私は私、かのんはかのんよ」
「今の話って私たちを倒すってこと?」
「そうなるかしらね。2つもこの学校にスクールアイドルは要らないもの」
「かのんは一人でウィーンに行ったのデスカ?」
「本当に知らないの?とにかくそういうことだから!」
立ち去ろうとするマルガレーテ。だけどちーちゃんが止めた
「待ってマルガレーテちゃん!一つ教えて!」
「何よ?」
「何でそんな泥だらけで粉だらけで墨だらけなの?」
そう、みんなはどうしても聞きたかったこと…それはマルガレーテが汚れまくっていた事だった。凄いなーあんな姿でドヤ顔してるなんてー
「あ、歩く度に地面から吹き出したのよ!なんなんの!この学校は!」
マルガレーテの言葉を聞いて、みんなが私の方を見た
「トラップ仕掛けてたんだけど……面白いくらいに引っかかるなんて……」
「紗桜莉さん、解除しておいてください」
「了解。それでマルガレーテ…こんなポスター貼ったけど、理事長の許可貰ってるの?」
「許可?ただスクールアイドルを始めるだけよ。許可なんているの?それにこの学校は無名とは言え、音楽に力を入れてるじゃない」
「音楽に力を入れるからこそ勝手なことはやらないでほしいのだけど」
「ぶふっ!?」
「//////」
「ねぇ、何で可可は吹き出して、恋は恥ずかしがってるのよ?」
「さぁ?」
「この学校にとって音楽はとても大切なものだからね。生半可な気持ちで勝手に行動することは慎まないと」
「生半可かどうかなんて分からないでしょ!何で駄目なのか説明しなさい!」
「ふさわしくないからだよ」
「…………コフッ」
「可可ちゃん!しっかりして!」
「恋も何でそんな風に……」
「何でこのタイミングで……あの時みたいなことを……」
「ふさわしくないって…何?私がやろうとしていることに文句を言ってるの!」
「少なくともこの学校にとっていいものとは言えないからね」
「くっ……」
それとなく穏便に済んだかな?一応私も成長してるからね。あの時の会話を使わせて貰ったよ。マルガレーテが悔しそうにしていると……
「マルガレーテさん?どうしましたか?」
見知らぬ女性が現れた
見知らぬ女性…ダレナンダロー?
感想待ってます