新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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今回一気に終わらせようとしたけど、霞むので止めました。オリストです


21 みんなの力

未唯Side

 

ランジュさんとランジュさんのお母さんの計らいで上海のスクールアイドルフェスティバルの控えスペースでライブを見ることになった私達。同好会の元1年生組だけではなく、他のメンバーも集まっていた。

 

「あら、未唯ちゃんじゃない。少しだけ大人っぽくなって」

 

「未唯ちゃんとは久し振りだけど~苺ちゃんとは良く会ってるよね~」

 

「未唯ちゃんに会えるって聞いて私、すっごく楽しみにしてたんだ~」

 

「本当に久し振りだね」

 

果林さんは少しだけ髪が伸び、相変わらずスタイルが良い。

彼方さんは髪を切ったみたいだけど、何処か人妻……大人っぽくなってる

エマさんはそこまで変化はないけど、髪を下ろしてるからかより母度が上がってる……

ミアちゃんは…ちょっと身長と髪が伸びたくらい……うん私が1番気にしてるのは……

 

「あの、エマさんと彼方さんは何で果林さんと腕を組んでるんですか?」

 

「ふふ、2人とも私に会うのが久し振りだから……」

 

「「迷子にならないようにだよ」」

 

「えっ…」

 

「あー、上海だから人混み凄いですからね」

 

どうやら見た目が変わっても変わらないところはあるみたいだ……

 

「わぁ~君がしあちゃんだね!って何で警戒心マシマシなの?」

 

愛さんはそこまで変わってないけど、何処か大人びてる……しあちゃんが警戒してるのは…まぁ…うん

 

「未唯お姉ちゃんから聞きました!年下の子が大好きな人がいるから少しだけ注意するようにって」

 

「みーちゃん?」

 

「愛さん……しあちゃんみたいに(背が)小さい子が好きだから……」

 

「何か変な誤解してない!?」

 

誤解かどうか…まぁその…ね。せつ菜さんは髪をショートにしてるけど……

 

「うおおおおお!!!もうすぐ上海のスクールアイドルのみならずLiellaまで!これは楽しみですね!」

 

せつ菜さんも中身は変わってないけど……個人的には料理の腕は変わって欲しい…この間しあちゃんが大変だったし……

 

「みい子!侑先輩と歩夢先輩は?」

 

「お手洗いに行ってるけど…あ、来たみたい」

 

「おーい!みんな~久し振り~」

 

侑お姉ちゃんは少しだけ背が伸び、高校の時のツインテールではなく、髪を下ろしている。

 

「侑さん、お久し振りです…あのお隣にいらっしゃる方は?」

 

しずくちゃんは侑お姉ちゃんの隣にいる女性が誰なのか聞いた。多分みんなも気になってる。侑お姉ちゃんは不思議そうにしながら質問に答えた

 

「誰って…歩夢だよ?」

 

『えっ!?』

 

うん、驚くよね。ぽむお姉ちゃんは同好会の中で1番変わった。髪は長くなり、お団子は相変わらずしてるけど……ただ雰囲気が何処か……

 

『新妻?』

 

みんなもそう言う位に新妻に見える。

 

「そ、そんな風に見えるかな?」

 

「うーん、久し振りだしね。でも歩夢の可愛さは変わらないよ」

 

「もう侑ちゃんは~」

 

仲よさそうにしている2人を見て、全員が私の方を見た

 

「高校卒業した後くらいから侑お姉ちゃんはぽむお姉ちゃんに対してはっきりと気持ちを伝えるようになってね……物凄いイチャイチャしてるんだよ……」

 

私が高校卒業したときに、幼馴染み三人で暮らそうとなって、暫く暮らしてたけど……色々と目のやり場に困ったため、しあちゃんの面倒を見るという理由で今は姉妹仲良く暮らしてる……

 

「お願いだから…私に気づかれないかって言うドキドキを楽しまないで……バレバレだからね……」

 

「みい子……ここまで苦労してるとは……」

 

「よく未唯さんから愚痴は聞かされてます……」

 

そんなこんなでちょっとした同窓会になっていると、Liellaのみんなが何か騒がしい?

 

 

 

 

 

紗桜莉Side

 

「かのんちゃん、くぅちゃんを助けるのは良いけど……思いつきで行動しないで……」

 

「うぅ、だって…」

 

「それで衣装はどうするの?」

 

「それに急遽私達が出るのも、スタッフの方に迷惑では?」

 

「うぅっ!?」

 

「出るのはさっき私の方でお願いしたけど……衣装は……」

 

「衣装…借りてきたけど?」

 

衣装をどうするか悩んでいると灯夜さんが四着持ってきた。いったいどこから?と言うか私の分まで?

 

「スタッフに頼んだら、丁度余ってたのを借りれたんだ。これでいけるか?」

 

「紗桜莉ちゃん!これなら……」

 

「まだ問題はあるよ。サイズを調整しないと……」

 

「それなら僕がやるよ」

 

すると近くに話を聞いていた六花くんが手を上げた。やるよって……

 

「六花なら大丈夫よ。その子、昔から衣装関係は得意だから…」

 

「ただ少しだけ時間が欲しいかな?」

 

「どれくらい?」

 

「5分。理桜にも手伝って貰ってもそれぐらいないと……」

 

「紗桜莉、どうする?」

 

5分……Liellaの出番は次……時間が……

 

「あ、あの…紗桜莉先輩!私が時間稼ぎます!」

 

「しあちゃんが!?でも……」

 

「皆さんが可可先輩のために頑張ってるのに、私だけ何もしないのは嫌なんです!だから!衣装は昨日姉たちと買ったものを使いますので!」

 

しあちゃんはそう言って着替えに向かった。時間を稼ぐのは良いけど…しあちゃん…本当に大丈夫なの?

 

「………」

 

 

 

 

 

しあSide

 

着替え終わり、私は姉の友達のお母さんに事情を話し、ステージにあがる許可を貰った。凄く緊張する……でも未唯お姉ちゃんや紗桜莉先輩もこんな感じだったんだ!緊張するのは当たり前!それなら……

 

『特別ゲストとして日本からソロアイドルである高柳しあさんの登場です!』

 

アナウンスに従い、私はステージに立つ。だけど……

 

「あっ……」

 

お客さんの視線が私に集まってる………

 

怖い……

 

どうして怖いって思ってしまうんだろう?

誰か……いない……どうしよう……分かってたのに……

 

 

 

 

 

 

紗桜莉Side

 

ステージに上がったしあちゃんだけど……ダメだ。萎縮してる……失敗した。もしかしたらしあちゃんは沢山の人の前でも堂々としていられると思っていた。だけど……

 

「私も行くしか……」

 

でも私の衣装はまだ……お客さん達もしあちゃんの様子を見てざわついてる。

 

「どうしたら……」

 

「無問題ラ! 任せなさい!折角のスクールアイドルフェスティバルに、ケチがつくのをただ見ている訳にはいかないわ!」

 

どうすればいいのが悩んでいたとき、ランジュさんが突然そう言い出した。

 

「任せなさいって……」

 

「私が出ても良かったけど、大切な妹のピンチを助けるのは……姉しかいないでしょ!」

 

ランジュさんの言葉を聞き、その場にいた全員がステージに目をやった。そこには……2人の天使がしあちゃんの元に駆けつけていた。

 

 

 

 

 

 

しあSide

 

このままじゃ…私のせいで……

 

「大丈夫だよ。しあちゃん」

 

「私達も歌うよ」

 

気づくと私の手を握る未唯お姉ちゃんと苺お姉ちゃんがいた。お姉ちゃん達は私を安心させるために微笑んでいる。

 

「お…姉…ちゃん…」

 

泣きそうになる私を未唯お姉ちゃんは優しく撫でる

 

「ステージで泣いちゃダメだよ」

 

「さぁ、歌おう!私達姉妹の…今日この日だけの」

 

「特別なユニット……『三人の天使(サンダルフォン)』」

 

 

 

 

 

 

紗桜莉Side

 

そのステージはまるであの日のように……誰かに夢を与えるようなものだった。見ているものを引きつけるほどのライブ……私は気が付くと涙が出ていた。だけど今は感動している場合じゃない……

 

「出来た!早く着替えて」

 

「ありがとう!行こう!マルガレーテちゃん、冬毬ちゃん、紗桜莉ちゃん!」

 

「うん!」

 

 

 

 




次回で上海編終了
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