蓮華Side
夕方、空き教室で集まることになったけど……先に来て待っているマルガレーテちゃんと冬毬ちゃん…うん、少し気まずい…いや、仕方ないよね。対決ライブだからピリピリしてるし……メイちゃんたちは紗桜莉先輩に頼み事があるらしく、遅れてくるとか言ってたけど……
「なんでこうなるの」
「私が聞きたいです。待つのは性に合いません。帰ります」
「待ちなさいよ。曲作りかのんに頼まれたんだから…下級生に任せたい。なら私たちしかいないんだから」
「今ならその話も無効にできるかと。もう一度かのん先輩と話してきます」
「もしかしてLiella側にお姉さんが来るかもって思ってる?」
「うっ…それは…」
「と、とりあえずもう少し待とうよ…」
私がそう言った瞬間、夏美ちゃんとメイちゃんの2人がやって来た。夏美ちゃんと冬毬ちゃんは互いに目が合うけど、何か変な空気になった……
とりあえず私は4人を座らせて、話し合いを見届けることに……
「よろしく頼む」
「あなたたちがLiellaの代表?」
「そうですの」
「頼りない組み合わせね」
「何とでも言えばいいさ」
軽い牽制が始まるけど…だ、大丈夫だよね?これ……
「しかたありません。時間もないですし全てを早く決めていきましょう。ではまず…」
「その前に一つだけ。ここに来る前にLiellaみんなで話し合ってきたんだ」
「何よ」
「ルールを作りたい。今回の対決に負けたチームは勝ったチームのお願いを一つ必ず聞く……ちゃんと紗桜莉先輩にもお願いして、許可を貰った」
「一つ…」
「何それ。ペナルティー?」
「そんなんじゃない。前向きな気持ちで出したアイデアさ」
「勝った方の願いが一つだけ叶う。ただそれだけだよ。不公平じゃないだろ?」
「いいわよ」
「決まりだな!じゃあ曲作りを始めよう!必ず勝って3人にお願いを聞いてもらわなきゃ!」
「それはこっちのセリフよ!フフッ。あと曲だったら…」
マルガレーテちゃんは早速作った曲を流すけど……あ ロックだ…でも何だろう?こういうロックな曲を聞くと……しゃ…い…にー?
「これは…?」
「時間がないと思って先に作ってきたの。かっこいいでしょ?」
「…確かにかっこいい」
「でしょ?」
あっ…あれはロックというよりはヘビメタ……だったような?あれ?私は何の記憶を?
「ラブライブの東京大会に出た時はこの曲を歌おうかと思ってたくらいよ」
「すま~ん!」
「あぁっ!?」
メイちゃんは立ち上がって直ぐさま謝った
「これはスクールアイドル向きじゃない気がする」
「何ですって!?」
「ほら!ラブライブはスクールアイドルの祭典だろ?やっぱり曲にもちゃんとスクールアイドルへの愛があふれていないと!」
「嫌よ!せっかく新たに曲を作るんだから今までにないようなものにしたい!」
「だからって何でもいいってことにはならないだろ!」
睨み合うマルガレーテちゃんとメイちゃん。でも私としては……
「別にこういうロックな感じは良いと思うけど……」
「ほら!蓮華先輩だってこう言ってるじゃない!」
「蓮華はありなのかよ!」
「えっと…メイちゃんの言うスクールアイドルの愛だけど、こういう曲を歌ってるグループだっているかもしれないし……メイちゃんからしたら愛を感じられないって言うけど……それはあくまでメイちゃんの思想を……」
「うっ…いや、確かにそうだけどさ…」
「マルガレーテちゃん、その曲はマルガレーテちゃんの好みで考えた感じだけど、あくまで今回は対決ライブ…Liellaとトマカノーテの2人にあったものを考えないと……」
「うっ!」
とりあえず衝突は防げたのかな?さて、どうしたものかと考えていると…
「だったら持ち寄ればいいだけのことでは?それぞれが歌詞と曲を持ち寄って各グループの部長ないしはリーダー的存在の人に一番いいと思ったものを選んでもらう。公平かつクオリティーも担保されるかと」
「まぁそれなら…うちのグループならかのんってことよね」
「異論がなければそういうことで」
「待って!ここにこの4人が集められたのはどちらのグループも納得できる曲にするため。それを決めるにはやはりもっとお互いに話し合った方がいいのでは?」
「必要ないと思います」
「あっそう!」
今度はこの姉妹が……何でこう……
「あ、いたいた」
すると紗桜莉先輩がやって来た。様子を見に来たのかな?
「話し合いは…順調ではないみたいだね。まぁそれはそれで……これ、ルール完成したから渡しておこうと思って」
紗桜莉先輩はそう言ってルールの書かれた紙を渡してきた。えっと……
『学園祭ライブルール』
1、ライブ参加者はLiella!トマカノーテ。高柳しあ。高柳しあは二つのグループのライブの前にライブ披露
2、勝敗は相花紗桜莉、薊蓮華、鳥坂さつきによって判定。
3、引き分けの場合、生徒全員による決戦投票。
4、不正を行ったものは容赦なく、罰する。
5、勝者は敗者に一つだけお願いをする(無茶な要求はしないように)
6、結果への文句は認めない!!終わってから認めないとか言わないように!
7、勝敗は必ずつけるため、引き分け、またはみんな勝ちなどはなし!絶対に勝ち負けをつける!
結構厳しいルールだけど、特に後半……それにしても…
「判定はしあちゃんじゃないんですか?」
「うん、しあちゃんからライブに集中したいって……ステージの後だとしっかり見届けられないかもしれないからって」
「なるほど…」
「4人は特に問題は?」
「ないわよ」
「私もないぞ」
「ありませんね」
「……ないですの」
「異論なしと…まぁ他のみんなも同じ意見だったし……それじゃよろしくね」
紗桜莉先輩はそう言って去っていく。それにしても……このルール表…何処か違和感が……
それから話し合いは続いたけど、平行線のまま終わり、私とメイちゃんは四季ちゃん、きな子ちゃんと一緒にお茶をしていた
「じゃあ結局何も決まらないまま?」
「参ったよ。冬毬もマルガレーテも頑固だし夏美も不機嫌になるし…」
「このままだとバラバラに曲作りするんすか?」
「かもな~」
「夏美ちゃんは?」
「帰っちゃったっす…」
「先輩に頼るわけにはいかないし…明日また3人と話してみるよ」
「うぅ~。かのん先輩助けてほしいっす~」
「すみれ先輩に聞かれたら甘えるなって怒られるぞ」
「だってぇ~…うぅ~…」
「行こう。夏美ちゃんと冬毬ちゃんが仲良しに戻らないといい曲はきっと完成しない」
「四季…」
確かにこのままあの姉妹を放っておけないよね。早速私達は夏美ちゃんの家に行くことになった。
電車に揺られながら、夏美ちゃんの家に着くと……
「部屋の電気ついてるっす」
「呼び鈴鳴らしてみよう!」
私達は呼び鈴を鳴らすと夏美ちゃんが出た
「みんな!どうしてここに…」
「話がある」
「えっ?」
夏美ちゃんは私達を家に上げず、とりあえず外で話す事になった
「何ですの?いきなり家にまで。帰りの電車逃しても知らないですのよ」
「私たちも協力する」
「え?」
「今の二人の関係うまくいってない」
「要らぬおせっかいですの!このくらい私一人で何とかしてみせますの!」
「私たちは友達」
「四季…」
「冬毬ちゃんは夏美ちゃんが悲しむ姿をもう見たくないだけ。本当は優しい子。それは夏美ちゃんが一番知ってるはず」
「んっ…」
「笑って。夏美ちゃんが笑顔でいたらきっと冬毬ちゃんも安心して心を開く」
「笑顔…」
「冬毬ちゃんは夏美ちゃんの笑顔が大好き」
「それは…」
「暗い顔しないで。夏美ちゃんはいつも明るく楽しそうでいて」
「スマーイルっす!」
「大好きだから見たくない、傷つくところも悲しむところも…姉者!」
「あっ…!」
「ファイト!」
四季ちゃんの言葉を受け、夏美ちゃんは冬毬ちゃんと話す決意をする。
「全く…急に呼び出されたと思ったら……」
するとマルガレーテちゃんが何故かいた。
「よく言うよ。お前だって参加したいって言ったくらいなんだから」
「紗桜莉と緋雨を誤魔化すの大変だったわよ」
かのん先輩を誤魔化すのは大変じゃなかったんだ……
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