かのんちゃんと一緒に家に帰ると何だか騒がしかった
「ちょっと、牛乳沸いてるわよ」
「うぇ!?」
「早く混ぜて!それから鍋に戻す!」
「は、はい!ちょっと待ってて」
「遅い!隅っこが焦げないように気をつけて!」
見る限りお菓子作りでもしてるのかな?
「わぁ~良い匂い」
「おかえり、お姉ちゃん。紗桜莉さん」
「目!離さない!」
「はいはーい!」
「お菓子の作り方教わってるの?」
「オーストリアってお菓子の本場でしょ」
マルガレーテちゃんが器に移していく。
「こんなもんかしら?本場とは少し違うんだけどね。全く見てられないわ」
「初めて作るんだから優しくしてよ~」
「そういうの嫌いなの」
「むぅ~」
こうしてみると仲の良い友人みたいだな~と言うかこっちでは普通に接してるのは一緒にいた時間の長さが関係してるのかな?
「そうだ!マルガレーテちゃん。後でちょっと話が…」
「断る」
「何で!?」
「お見通しよ。どうせ無理矢理あの人達と仲良くさせようってんでしょ」
まぁ今日合ったことだから、分かるか……
「あんたも同じ感じ?」
「んー?無理矢理仲良くさせて良いなら……」
「……何するつもり?」
「とりあえず私とかのんちゃんとしあちゃんと冬毬ちゃん以外のメンバーとマルガレーテちゃんを同じ部屋に閉じ込めて……」
「吊り橋効果でも狙ってる?」
「まぁとりあえずかのんちゃんの話を聞いたら?」
「……分かったわ」
かのんちゃんの部屋に集まり、かのんちゃんは班分けした紙をマルガレーテちゃんに見せた
「2つの班に分けて、練習しようと思うんだ。それならマルガレーテちゃんも練習しやすくなると思って、三人だった頃に近い感じで…」
「わざわざそんな事しなくていいわ」
「でも…」
「前も言ったけど、練習だって私は1人で全然平気。ライブが近付いたら、その時にみんなに合わせる事だって出来るし」
「そうかもしれないけど…」
「じゃあね」
「みんながマルガレーテちゃんと早く仲良くなりたいって思ってるんだよ!こうやって気にかけて」
「……それが嫌なの」
「え?」
「特に話すことないのに、無理に話しかけてきたり…」
「そんな言い方…」
「あんな風に気遣われると凄く嫌!Liellaの一員になったことは後悔はないけど、ふれ合いたいなんて全く思わない。このメニューは1人でちゃんとこなすわ…私のことはこれ以上構わなくて結構!おやすみ!」
そう言って部屋から出て行くのであった。
「うぅ…不器用さんが多すぎだよ……あ、私もか……」
「まぁ仕方ないと思うよ。みんなが変に距離を詰めてるから余計に戸惑ってるから、思ってもないことを言ってるし」
「紗桜莉ちゃん…」
「私の場合、ゆっくりと距離を詰めていくしかない。それが私の意見」
「それは……まぁそうだけど」
「ただ時間がなさ過ぎるからね……とりあえずかのんちゃんらしい考えでマルガレーテちゃんも変に身構えたりしない方法を考えるしかないよ」
「そう…だよね」
次の日、マルガレーテちゃんの事を2年生と冬毬ちゃんに話すと……
「なーーーーー!?Liellaに激震!新メンバーと旧メンバーの間に修復不可能と思われる亀裂が!?」
「動画作成しましょう!姉者!」
「ナッツ~」
「そんなことしてる場合じゃないだろ」
「ですよね~」
メイちゃんにチョップを喰らう夏美ちゃん。それにしても本当に表情が柔らかくなったな~冬毬ちゃん
「でも私、マルガレーテちゃんの気持ち、少し分かるかもしれない」
「みんなのことが嫌いだとかスクールアイドルをやりたくないって事ではないと思うんだ」
「クラスではどんな様子なんっすか?」
「特に…いつもと変わりませんが…しあといると微笑みますね」
しあちゃんといると?とりあえずみんなで教室にいるマルガレーテちゃんの様子を見ることに……
教室をのぞき込むと、マルガレーテちゃんは1人で本を読んでいた。
「確かに…同じっす」
「実際一緒に練習しなくてもマルガレーテのポテンシャルがあれば、ライブに問題が生じるのは低いです。このままで大会に臨んでも問題はありません」
そう言うものかと思っていると、しあちゃんがマルガレーテちゃんに声をかけていた
『マルガレーテちゃん、何読んでるの?』
『別に…しあには関係ないでしょ』
『暇だから遊ぼうよ!』
『いや、本を…仕方ないわね。何して遊ぶの?』
『何して遊ぼうか?』
『考えてないのね…思いついたら声をかけて』
『それじゃ思いつくまでマルガレーテちゃんを見て待ってるね!』
『……あなた、本当に犬みたいね』
うん、何か待ってる姿が本当に犬みたいだし、マルガレーテちゃんも微笑ましく笑ってる……
「あれがいつものやりとりですね」
いつもあんな感じなんだ……
「折角同じLiellaの一員になれたのに…」
「同じになったからこそ、互いが活動しやすい形にするのも大切なことかもしれません」
「でも…でも嫌っす!きな子たちは同じ仲間!同じチームなんっす!」
そう言ってきな子ちゃんは立ち上がり、教室に入っていく。
「あ、きな子先輩どうしたんですか?」
「何?」
「マルガレーテちゃん!きな子一緒に遊ぶっす!」
「どうして?それに遊ぶならしあがいるわよ」
「きな子先輩!遊んでくれるの!」
「今はマルガレーテちゃんと遊ぶっす!仲良くなるためっす!」
「だからそう言うのが…」
断ろうとするマルガレーテちゃんだけど、きな子ちゃんは何処から取り出したのか…あれは4950円するなわとび!?
「え?」
「どっちが二重跳び、ずっと跳び続けるか勝負っす!」
「もうちょっと良い遊びないの?」
「はやぶさの方が好きっすか?」
「そう言うことじゃなくって…まぁいいわ。なんでもかんでも付き合ってあげる」
こうしてみんなで遊ぶことになった
「一緒に遊べば自然と楽しくなって、打ち解けるっす!と言うわけで大富豪を……」
大富豪か……去年みんなで遊んだな……
数分後
「はい、上がり」
「うーん、タイミング逃したな…上がり」
結果、マルガレーテちゃんが一位で私が2位。
「うぅ、3位…お姉ちゃん達に鍛えられたんだけどな~」
しあちゃんは3位だった。因みに後でしあちゃんから話を聞くと未唯さんは配られた手札の中でしっかりと戦略を立てて、1位になり、苺さんは強運で直ぐに上がれるようになったりとか……
「私の勝ちで良い?」
「さ、三回!三回勝負っす!」
「ルール勝手に変えないでよ」
「強い…」
「だったら!」
場所を移して化学室
「私がゲームで対戦プレイの楽しさを教えてやるぜ!」
アプリゲームで勝負…野菜を組み合わせていくのか……
そして数分後
「YouLose」
「おい、マルガレーテ!何かズルしたろ!」
「チュートリアル見たままやっただけよ」
「そもそも争い事で解決しようとすること事態、ナーイセンス!」
と言うわけで中庭でお茶会をするけど、マルガレーテちゃんが入れた本格的な紅茶を飲むだけになった。因みに夏美ちゃんはインスタントの紅茶……
そんなこんなでマルガレーテちゃんと遊ぶ計画は終わった。しあちゃんは満足そうだったけど……
「マルガレーテちゃん、何をやらせても完璧っす」
「やはり私は……」
冬毬ちゃんの意見としては無理に仲良くする必要はないとのことだった。
かのんちゃんはちーちゃんと帰るとのことで先に帰ると、マルガレーテちゃんがありあちゃんとまた一緒にお菓子作りをしていた。本当に仲がいいな~
そう思いつつ、部屋に戻ろうとすると緋雨さんが嬉しそうにマルガレーテちゃんたちの事を見つめていた
「嬉しそうですね」
「えぇ、マルガレーテさんが楽しそうにしているのは嬉しいですから」
「そっか…」
さて、かのんちゃんはどうするつもりなのかな?
そんな次の日、かのんちゃんは私、恋ちゃん、ちーちゃんを交えてマルガレーテちゃんにあることを頼んでいた
「私が?」
「うん!地区予選で歌う曲のフォーメーションと歌い分け、マルガレーテちゃんにやって貰いたいの」
「私がやる理由は?」
「え?」
「そんなのメンバーの実力や性格を知ってる先輩達の方が向いてるに決まってるじゃない!」
「そうではありません」
「確かに私達の方がメンバーの性格や実力も分かってる。だからこそ、客観的に判断できない時もあるんだ」
「ラブライブで勝ち上がるには最高のパフォーマンスを目指さなければいけません」
「マルガレーテちゃんならフラットな視点でLiellaを分析して貰えると思ったの」
「……」
「マルガレーテちゃんも優勝したいって思ってるんでしょ?」
「それは…」
「だからやってみて欲しい!もっともっと私達進化していきたいの!」
「……明日の練習は?」
「お昼からいつもの場所に集合」
「分かったわ」
とりあえずは引き受けてくれたみたいだけど、ただまぁ今回の場合はかのんちゃんたちにとっては重要な事なのかもしれないね…何せ……
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