新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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きな子ちゃん回、本当に良かった



33 突破と次期候補

紗桜莉Side

 

部室にてみんなが集まり、地区大会の結果を待っていた。

 

「ついに…」

 

「まもなく発表です」

 

「合格…合格…」

 

「神様~」

 

「気を強く持ってください」

 

「合格…合格…」

 

「あーもう!早くして!」

 

「何びびってるんだよ」

 

「去年Liellaは優勝したのよ!地区大会敗退なんて…」

 

「そんな緊張感漂う結果発表の瞬間を生配信ですの~」

 

「撮らないで~」

 

みんな、緊張してるな~まぁこういう時は誰もが緊張してしまうよね

 

「地区大会のレベルも年々上がってきてる。緊張するよね…」

 

「まぁこういう時は落ち着くのが一番だよ…私達みたいに落ち着いて」

 

「そうですね…」

 

「えっと…」

 

「いや、あんたらはあんたらで何のんびりお茶をしてるのよ!」

 

「すみれちゃん、これは仕方ないことなんだよ」

 

私達ソロ組はのんびりとお茶を啜っていた。とは言えしあちゃんは苦笑いをしている。

いや、本当に仕方ないんだ…

 

「ソロ大会の疲れがまだ取れてないんだよね」

 

「一昨年もでしたが、今年もかなりレベルが高かったですね」

 

「一回戦で終わったので、最後まで見てましたが……かなり凄かったですね…」

 

「正直今年優勝できたのが奇跡に近いよ…」

 

「決勝は本当に大変でした……1日の予定が日を跨ぎかねなかったですからね…」

 

「ソロアイドルの大会…どんだけよ…」

 

マルガレーテちゃんは去年はラブライブの方だったから知らなかったけど、ソロアイドルの大会は本当に凄かったからね……

 

「それに私はLiellaが地区大会突破することは信じてるから」

 

「紗桜莉ちゃん……」

 

「でも去年は優勝候補のサニパが地区大会敗退してたし……」

 

「紗桜莉ちゃん!?」

 

おっとちょっとしたジョークだったんだけど…そもそも緊張して、突破ではなく合格って言ってるから物凄く緊張してると思って……とりあえず発表されたみたいだから結果を見ることに……かのんちゃんがゆっくりとページを送っていくと……地区大会突破のチームの中にLiellaの名前があった

 

『やったーーーー!!!』

 

無事Liella!は地区大会を突破するのであった。

 

 

 

 

 

 

蓮華Side

 

無事Liella!が地区大会を突破し、今度の東京大会に向けて動き出すことになり、私、きな子ちゃん、メイちゃん、夏美ちゃん、冬毬ちゃんがかのん先輩とすみれ先輩に呼び出された。

 

「きな子が作詞!?」

 

「次の曲でチャレンジしてみない?ずっと歌詞を書きためてるきな子ちゃんにお願いしたいんだ」

 

「きな子の作った歌詞、見てみたいですの」

 

「あたしもあたしも!」

 

「で、でも…次のステージは大切な東京大会っすよ!そんな大舞台にきな子が……」

 

「これからはきな子ちゃんたちの世代が中心になっていくでしょ」

 

「いつまでも私達に頼られるのも困っちゃうもんね」

 

確かに先輩たちは卒業が近い。だからこそ引き継げるものは引き継いでいくか……私も紗桜莉先輩から似たようなことされたし……

 

「やってみろよ!」

 

「メイちゃん…」

 

「どうかな?」

 

「あ……うん…やってみるっす」

 

きな子ちゃん…引き受けたけど…大丈夫かな?

 

 

 

 

 

私は心配してきな子ちゃんに付き添っていた

 

「とは言ったものの…うぅ…東京大会で歌う歌詞……東京大会で歌う歌詞…うぅ…」

 

音楽室で悩むきな子ちゃん…うーん、大丈夫かな?

 

「蓮華ちゃんは何してるっすか?」

 

「紗桜莉先輩からの頼まれ事で……テストを渡されて…」

 

「テストっすか?」

 

「うん…一つの問題にたいしてどう向き合い、どう解決するか…正解がない問題なんだよね…」

 

「正解がない……」

 

「ここ最近、紗桜莉先輩は私に地下室を案内したり、道具の使い方などを教え込んだりしている。何でなのか聞いたら……」

 

『蓮華ちゃんならもう答えは分かってるでしょ。だからはい、最終テスト!』

 

「って渡されて……」

 

「蓮華ちゃんも大変っすね……」

 

「きな子ちゃんだって、プレッシャーに押し潰されそうだよ」

 

「うぅ…」

 

「とりあえず息抜きの為に散歩する?」

 

「そうするっす…」

 

私達は音楽室を後にし、適当にぶらついていると、生徒会室から話し声が聞こえた

 

「ダメだよ!いい加減決めないと!」

 

「分かっています」

 

「もう二学期だよ!卒業するんだよ!私達!」

 

何の話かと思っているときな子ちゃんがバランスを崩して、持っていたノートを落とした。

 

「誰?」

 

「すみませんっす。2人の声が聞こえたもので…」

 

「盗み聞きするつもりは…」

 

「きな子ちゃんと蓮華ちゃんからも言ってよ。恋ちゃんに早く次の生徒会長を決めようって」

 

「生徒会長?」

 

「そういえば学園祭の前に決めてたような…」

 

「3年生になったら普通、後輩に生徒会長の椅子を譲るもんなんだよ。でも恋ちゃんったら、いつまでも自分で抱え込んで…」

 

「譲ろうと思っています。ですがここは母が新しく作った学校です。決まったルールも少なく、発展途上である我が校の生徒会長を引き受けてくれる方は……」

 

「でもこのままって訳にはいかないでしょ?」

 

「勿論です…」

 

「私達もこの先、進路のことを考えなきゃいけない時もある。みんな、恋ちゃんの事心配してるんだよ」

 

恋先輩、それでも悩んでいた。生徒会長か……

 

「いないんっすか?次期生徒会長候補?」

 

「生徒会を手伝うと言ってくださる方は沢山いらっしゃるのですが……生徒会長となると……」

 

『えっ!?私はちょっと…』

 

『勉強も部活もあるし…』

 

『恋先輩の仕事を引き継ぐと言うことですよね?』

 

『生徒会長になったら、紗桜莉先輩を止めないといけないんですよね!無理です!』

 

『学園の支配者を止めるのは無理です!』

 

『紗桜莉先輩のブレーキ役は無理ですよ!』

 

「まさか私…嫌われているのでしょうか?」

 

「何て変なことを!?」

 

あの、後半…恋先輩関係ではなく、紗桜莉先輩関係ですよね?紗桜莉先輩は卒業しても結ヶ丘にいると思われてる?

 

「きっとそうだ…そうだったんですね…」

 

「「いやいやいや」」

 

「不器用な私を苦手とする人が大勢いる…」

 

「じゃないっす!多分」

 

「多分?」

 

「い、いや…恋先輩が頑張りすぎているからかもしれないっすよ。成績優秀、ダンスも歌も得意なお姿は後輩からは完璧に見えるっす!学校創立者の娘さんっすし…」

 

「それは生徒会長の件とは関係ないのでは?いや…そう思われた時も…その時は紗桜莉さんに色々と……」

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫です…」

 

「とにもかくにも!恋先輩が代表として相応しいと思ってきたっすよ!」

 

きな子ちゃんはそう言いながら、生徒会室の棚からマジックペンを取り出し…

 

「きな子も協力するっす!」

 

少ししてから完成したポスターを掲示板に貼った。そういえば選挙の告知とかもしてなかったね

 

「明日クラスの子にも聞いてみるっす」

 

「ありがとうございます!」

 

「何でもチャレンジっす」

 

きな子ちゃんはそう言って鞄を開けると作詞ノートを見て、作詞の事を思い出すのであった。




生徒会長になる=紗桜莉を止める…言うて恋ちゃんはそこまで紗桜莉を止めてない
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