蓮華Side
歌詞の件で恋先輩が相談に乗ると言うことで、私達は恋先輩の家に来ていた。
「どうぞ、ごゆっくり」
「今、お茶菓子も用意しますね」
サヤさんと鳥坂先輩がそう言って部屋から出て行く。何というか鳥坂先輩ってここではやっぱりメイド服なんだ…
「参考になるかは分かりませんが…」
恋先輩はそう言って詩集を渡した
「かたじけないっす」
「歌詞、悩んでるのですね」
「かのん先輩たちはきな子に期待してくれている
んっすけど」
「まずぼんやりとでも今思ってることを文字に起こしてみては?」
「やってみました…」
「では届けたい気持ち、自分に言い聞かせたいことなどヒントになるかもしれません」
「届けたい気持ち…自分に言い聞かせたいこと…恋先輩は流石っすね…」
「そんな事…自身持ってください」
「自分から伝えたい事ってなんだろう?自分がメッセージを発信すると言うことを考えれば考えるほど、どうしたらいいのか分からなくなって…」
「ではいっそ、迷っている気持ちをそのまま詩にしてみては?」
「それは嫌っす…折角任せて貰えたのに、暗い詩は書きたくない。きな子は曲を聞いてくれたみんなが笑顔の時が一番幸せな瞬間なんっす!だからきな子がくよくよ悩んでるようじゃダメ。自分でもダメなのが分かっていて、書いてしまう訳にはいかないっす」
「きな子さん…」
「きな子ちゃん…」
「すみません。迷惑かけてますよね!失礼します!」
きな子ちゃんはそう言って帰ろうとしたが、恋先輩が呼び止めた
「待ってください!確かに大切なのは自分が納得できることだと思います。まだ時間はあります。焦らないで」
「ありがとうございます…」
「きな子さんは少し私と似ているのかもしれませんね」
「きな子が!?何処ら辺がっすか?」
「真面目ででも不器用で頑固なところ」
「そ、そうっすかね?自分じゃ全然分かんないっす」
「確かに…きな子ちゃん、そう言うところある…」
「えぇ!?」
そんな話をしていると、サヤさんと鳥坂さんがお茶菓子を持ってきたけど…持ってきたのは巨大ないちごパフェ
「私の大好きないちごパフェです。これを食べて元気つけてください」
「恋先輩!?これを食べ切れちゃうんっすか!?」
「きな子ちゃん、頑張ろう!」
「うぅ、灯夜さんに夕飯いらないって言っておくっす……」
いちごパフェを食べていると、恋先輩があることを聞いてきた。
「そういえば蓮華さんも悩んでいるみたいですね」
「えっ!?ま、まぁ…その…」
私は紗桜莉先輩から渡されたテストのこと、後私に色々と技術を引き継がせようとしていることを話した
「なるほど…正解のない答えを出す……恐らくですが紗桜莉さんは蓮華さんに自分の役割を引き継がせようとしているのでは?」
「えっ!?」
紗桜莉先輩の役割を……それって…
「次期候補の人と対立出来るように?」
「そう言うわけではなく……そうですね。折角ですからお話しても良いかもしれません。私達が1年の頃の3学期の事を…」
「1年の3学期?」
恋Side
1年の頃、Liellaは東京大会敗退となってしまい、次のラブライブに向けての練習をしていた。
そんな当時は私のわがままで生徒会を1人でやっていたときに、ある相談を生徒達から受けた
「暖房の調子が悪い?」
「うん、そうなの…相花さんに見て貰いたかったんだけど、忙しいみたいだから…」
「忙しい?」
紗桜莉さんが忙しいと言うことに少し疑問を感じた。あの人は基本的に色々と弄っているイメージがある。それを忙しいというのは……
「少し紗桜莉さんに話をしてみます」
私はそう言って紗桜莉さんを探した。紗桜莉さんは校門近くの地面を何度も確認している…
「紗桜莉さん、何をしていらっしゃるのですか?」
「んー?あぁちょっと防犯について」
「防犯?」
「結ヶ丘って新設校だからさ、警備の人とかいないでしょ」
「そうですね…」
「警備はいなくても防犯設備を設置したいけど、結構掛かるからね…」
「一応は設備はあります」
「それでもね…だから私の方で設置しようかなって」
「紗桜莉さん…学校のことを考えて?」
「そりゃ考えてるよ。もしかして考えてないように思われてた?」
「そうですね…自由気ままにやっているような気がします」
「まぁそう思われても仕方ないか…私は結ヶ丘の事好きだからこそ、私なりに守りたいの」
「紗桜莉さん……」
「紗桜莉さんが行ってきたことはより皆さんが学校を楽しく過ごせるようにするためのもの…まぁやり過ぎるところはありますが……地下室も実は非常用の避難設備にしていたり…」
「そうだったんだ…てっきり面白そうとかの理由かと…」
「まぁそれも理由の一つかもしれません。紗桜莉さんが蓮華さんに引き継いで欲しいと思っているのは、学校という大切なものをどうしたら良くなるか考えられるようにし、行動に移せるようになって欲しいからだと思いますよ」
「でも…私は……」
蓮華さんは俯いていた。過去の事があり、もしかしたらまた同じようなことが…
「その時はきな子が味方になるっす!ううん!きな子だけじゃなくメイちゃん、四季ちゃん、夏美ちゃん、冬毬ちゃん、マルガレーテちゃん、しあちゃんも!」
「きな子ちゃん……」
「後は蓮華さんがどうしたいのかを考えるべきですね」
それから2人を見送り、私は蓮華さんが見せた紗桜莉さんのテストを思いだしていた
「それにしても…学校をより良くする方法を答えよ…ですか。蓮華さんがどう答えを出すか気になりますね」
紗桜莉Side
恋ちゃんに頼まれて、私、四季ちゃん、マルガレーテちゃん、ちーちゃんで設置した生徒会長立候補ボックスを見に来た。
「あわわわわ…」
恋ちゃんが不満そうにしている中、四季ちゃんが中身を確認する
「どう?」
「立候補者ナッシング!」
「はいぃぃぃ!?やっぱり私は嫌われて…」
「恋ちゃん…あの、見えてるよ?」
急に声をかけられて、咄嗟にボックスを頭にはめて隠れる恋ちゃん……うん、それで隠れられるとは思えないよ……
ナナミちゃんに中庭に呼ばれた恋ちゃんと私。話としては…
「指名?私がですか?」
「今まで頑張ってきた恋ちゃんが託したいって思える人にお願いしてみようよ。みんな納得するよ」
「とは言っても…後輩の方達のこと、そこまで存じておらず…」
「だったら先ず恋ちゃんがどんな人に生徒会長になって貰いたいのか考えてみたらどう?」
「なって貰いたい人…」
「とりあえず一番に思いついた人に声をかけてみたら?」
「そうですね…」
生徒会長候補か……誰が1番ぴったりかな?
蓮華Side
今日も音楽室できな子ちゃんは歌詞作りをしており、私も付き添っていた
「届けたい気持ち…自分に言い聞かせたいこと…言葉が出ない…」
「きな子ちゃん……思ったんだけど考えずに感じてみたら?」
「感じる?」
「うん、例えば…」
私は窓の方を見ると部活中の子たちの声が聞こえる
「頑張ってるっすね…みんな…素敵っす」
そう呟くきな子ちゃん。するとノートに挟まっている狐の付箋があった。きな子ちゃんはその付箋を開くと……みんなからのメッセージがあった
「あ…そっか…1人じゃない」
きな子ちゃんは立ち上がり、後ろの黒板に絵を描き始めた。そして感じたまま、思ったまま歌い出す
「おぉ!何かいっぱい言葉が出てきたっす!」
「これは!」
するといつの間にか来ていた恋先輩が声をかけていた
「あ、ごめんなさい。楽しくなってつい…」
「……きな子さん!生徒会長、やってみませんか?」
「え?うぇぇぇぇぇ!?」
あのいちごパフェ…札幌で昔あるお店にあったパフェもあのサイズだったな…流石に1人では食べきれない量だけど
感想待ってます!