新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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恋ちゃん…1期の禁断の世界やら2期のゲーマーやら何だか迷走してたのかなって思ってしまう……


35 結ばれる思い継がれる

蓮華Side

 

恋先輩の突然の発言…きな子ちゃんが……

 

「きな子が生徒会長!?」

 

「お願いしたいです!」

 

「無理っすよ!」

 

「いえ、きな子さんなら適任です」

 

「誰もやってくれる人がいないからでは?」

 

「違います」

 

「そんな…恐れ多いっす!うぅ…」

 

きな子ちゃんはその場から逃げようとしたが、恋先輩の方を向き直し、

 

「すみません…びっくりしてしまって…」

 

「いえ、私の方こそ突然過ぎましたね。きな子さんから湧き出る言葉に感銘を受けました。この学校を託せる人に出会えた。そう思いました」

 

「絵を描いていて踊ってたら楽しくなっちゃっただけっすよ」

 

「私の家に来て貰ったときも感じました。きな子さんはみんなのために頑張れる優しさと頑固なくらい信念があるって」

 

「だからあの時、似てるって…」

 

「きな子さんが生み出した絵や言葉はとても素敵です。もっと自信を持ってください」

 

確かに…きな子ちゃんはどこか自信がないところがある。自信がついたら…

 

「恋先輩…」

 

「少しだけ考えてみてくれませんか?」

 

 

 

 

それからきな子ちゃんと一緒に帰る中…

 

「きな子が…生徒会長…」

 

「だ、大丈夫?」

 

「うぅ、きっと緊張して…噛んだり…色々として…やっぱりきな子には無理っす!」

 

きな子ちゃんは頭を抱えて屈み込んでしまった。どうしよう?何て声をかければ……

 

「何が?」

 

そんな時、私服姿のマルガレーテちゃんが声をかけてきた。

 

「のああああ!?」

 

「うるさいわね。こんな所で大声を上げたら、変な人って思われるわよ」

 

「うぅ…変な人って自覚はあるっす」

 

「あるんだ…」

 

とりあえずマルガレーテちゃんに事情を説明する事に……

 

「なるほどね」

 

「恋先輩の力にはなりたいんっすけど…作詞もまだ全然出来てない上に生徒会長なんて…」

 

「尻込みしてたら出来る事も出来なくなるわよ」

 

「それはマルガレーテちゃんだから言えるんっす」

 

「今できないなら出来るように日々努力するだけ」

 

今出来ないなら出来るように努力……それって…

 

「強いっすね。マルガレーテちゃんは……」

 

「どうかしら?」

 

「良いこと思いついたっす!マルガレーテちゃんが生徒会長をやるってどうっすか?」

 

「はぁ?」

 

「マルガレーテちゃんほどの強さがあれば、きっとみんなを引っ張っていけるっす!」

 

「何無茶苦茶なことを言ってるのよ!私は1年生よ!それに…来年になったら、ウィーンの学校に戻る予定なんだから」

 

「……やっぱり戻るんっすか?」

 

「えぇ」

 

「きな子は…マルガレーテちゃんとずっと一緒にいたいんっすよ」

 

「私だって結ヶ丘のことは嫌いじゃない。どうしても叶えたい夢があるって事だけ」

 

「夢…格好いいっす」

 

「貴方も…生徒会長やってみなさいよ。向いてると思うわよ」

 

「へっ!?どうして?」

 

「まぁ…貴方の言うことなら聞こうかなって思えるし……後輩の私に直すところを指摘して欲しいって真正面から言ってきた。私の方が年下なのに、そんな事出来るって格好いいなって思った。私もきな子先輩のために力になりたいと思った」

 

「マルガレーテちゃん…」

 

「と、とにかく!自分で自分を低く決めつけちゃダメ!」

 

「マルガレーテちゃん!」

 

「何よ?」

 

「ありがとう」

 

「べ、別に!」

 

マルガレーテちゃんはそのまま帰って行った。

 

「蓮華ちゃん、きな子たちも帰ろっす」

 

「うん……きな子ちゃん、私、答え見つけたかも」

 

「そうなんっすか?」

 

「うん、私は紗桜莉先輩みたいには行かなくても、私なりに頑張りたいの!それにマルガレーテちゃんの言葉を聞いて、紗桜莉先輩もそうだったんだなって」

 

「マルガレーテちゃんの言葉っすか?」

 

「今できないなら出来るように日々努力するだけ……紗桜莉先輩もそうだったから…」

 

「なるほどっす!蓮華ちゃん!今日はお泊まりしてくださいっす!」

 

「急だね~」

 

「今なら書ける気がするっす!だから蓮華ちゃんに見届けて欲しいっす!」

 

 

 

 

それからきな子ちゃんの家でお泊まりすることになった。灯夜さんは特に何も言わずに了承してくれたけど……

 

「きな子ちゃん、灯夜さん…もう少し隠れてして欲しい…」

 

きな子ちゃんと灯夜さんがキスしてたのは見なかったことにしよう

そしてきな子ちゃんがノートを開き…

 

「みんな、きな子と一緒にスクールアイドルを頑張って、色んな思いを教えてくれたんっすよね」

 

それからきな子ちゃんはかのん先輩みたいにヨガをして、歌詞を書き始める

 

 

 

 

 

紗桜莉Side

 

かのんちゃんと一緒にちーちゃんのバイト先に来ていた。

 

「アルバイト、今日が最後なの?」

 

「そうなの。ちょっと寂しいけどね。はい、どうぞ。完璧なマルにしたから大切に食べてね」

 

かのんちゃんと私はタコ焼きを受け取った。

 

「もう冬だもんね…」

 

「来月のオーディション、受かれば晴れてちぃちゃんはダンサーですよ~」

 

「絶対合格できるよ!」

 

「すみれちゃんもショービジネスのオーディション受け始めてるんだって、確か前に上海で会った子がマネージャーするとか」

 

「恋ちゃんは学校を継ぐために進学するんだろうな~」

 

「みんな頑張ってるな~」

 

「ちぃちゃんは進路のこと、みんなに言ったの?」

 

「気を遣わせたくないし、今はラブライブに集中しておいて欲しいからまだ」

 

「そっか…でも合格したらみんなでお祝いするからね」

 

「本当?頑張るぞー!きちんと進路を決めて決勝はみんなで最後の…今まで1番のライブをやりたいね!」

 

「うん!」

 

そうだよね…私達にとってはあと少しで…

 

「所で紗桜莉ちゃんは進路は?」

 

「私?親に大学くらいは出た方がいいって、だから進学するよ」

 

「そっか…」

 

「だからかのんちゃんの家にはもう暫くお世話になります」

 

「あはは、そうだね」

 

 

 

 

 

 

蓮華Side

 

朝、私はきな子ちゃんと一緒にある場所に向かっていた。その場所は恋先輩の家だった。

着いたときには丁度恋先輩が出かけるときだった。

 

「きな子さん?それに蓮華さんも」

 

「きな子!生徒会長に立候補するっす!きな子、いつまで経ってもドジだし、運動も苦手だし、2年生なのに全然先輩っぽく振る舞えないし、直ぐに慌てる頼りないダメダメダメ人間っす!でも!」 

 

きな子ちゃんは書き上げたノートを見せる

 

「ここにある言葉は一緒に頑張ってきたみんなのお陰っす!弱気なきな子にいつも笑顔と勇気をくれる仲間!Liellaのみんな、そしていつも応援してくれる学校のみんなの大切さに今回改めて気付けたっす!きな子は1人じゃないから頑張れる」

 

「凄いです…歌詞も完成したのですね」

 

「みんながきな子を支えてくれるから…きな子も支えられる存在になりたいって気持ちになれたっす!それに気付けてからは、気持ちがすっーって軽くなって、凄く笑顔になれて…」

 

「ふふっ、きな子さんが造る学校は素敵になれそうですね」

 

「結ばれる思い…これからもずっと!」

 

「あ…ありがとうございます!」

 

「私も……そんなきな子ちゃんを支えられる存在になりたい…だから!紗桜莉先輩に答えを伝えてきます!」

 

「ふふ、お二人ならきっと今以上に学校を盛り上げてくれますね」

 

 

 

 

 

 

そして全校集会で……

 

「それでは新しい生徒会長を紹介します。桜小路きな子さん」

 

「はい!」

 

きな子ちゃんは壇上に立つがマイクを倒してしまうが、私と恋先輩で受け止めた

 

「きな子さんは1人ではありませんよ」

 

「支えてるからね」

 

「はい!このたび、結ヶ丘の生徒会長に就任した桜小路きな子と申します!恋先輩のような立派な生徒会長の後任として、みんなの先頭に立って引っぱっていけるかどうか…正直不安です。でも!私は恋先輩はじめ、この学校の生徒みんながくれた笑顔や勇気を沢山お返しできるような人になりたいんです!この学校に溢れる笑顔が世界中の人達に広がっていく。その一つになれるよう一生懸命頑張ります!どうかよろしくお願いします!」

 

きな子ちゃんの挨拶がおわり、みんなが拍手を送った

 

 

 

 

 

そして東京大会……きな子ちゃんの想いがこもった歌詞で、私達は14人で歌った。そして結果は……ラブライブ本戦に出場を決めた

 

「きな子ちゃん、頑張ったけど…蓮華ちゃんも頑張ったね」

 

「はい、あの紗桜莉先輩…私は紗桜莉先輩みたいには出来ないかもしれないけど、きな子ちゃんを……大切な親友を支えられるようになります!」

 

「そっか、きっと素敵な学校になるね」

 

「はい!頑張ります!」




生放送で言っていたきな子ちゃんの息遣い…確かにちびに聞こえてしまう
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